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吉澤ってゆでたまごにそっくりじゃん!

1 :ロビンマスク:01/10/18 23:51 ID:w8JBK2Rh
ゆでたまごの娘?

2 :名無し募集中。。。 :01/10/19 00:02 ID:LbssaU2k
>>1
ソースは?

3 :ロビンマスク:01/10/19 00:03 ID:jHZsq35f
顔が似てんじゃねーかよく見ろボケ

4 ::01/10/19 00:16 ID:jHZsq35f
確かに似てる

5 :名無し募集中。。。:01/10/19 01:02 ID:wPXAG/Nf
ゆでたまご
http://jmdb.club.ne.jp/person/p0021590.htm

6 :マイモン ◆Wd7rg2ww :01/10/19 09:25 ID:???
>>5
知らない超人が沢山いた・・・戦士超人って・・・。

7 :スプリングマン:01/10/19 10:00 ID:???
「キン肉マン」は悪魔超人篇で終わっとくべきだった

8 :ロビンマスク:01/10/19 13:16 ID:DrbQq2xc
くりそつ

9 :カニベース:01/10/19 14:49 ID:fc8PZPfq
>>6
映画だからね。
もう全然覚えてないけど親に駄々こねて見に行った。

10 :ロビンマスク:01/10/19 23:17 ID:DrbQq2xc
あげ

11 :名無し募集中。。。:01/10/20 00:24 ID:ywnjLWEa
茹でた孫

12 :プリンス@羊:01/10/20 15:40 ID:???
あなたほんと吉澤好きですね。

13 :名無し募集中。。。:01/10/20 16:11 ID:???
和菓子屋さんかなんかの娘だよね?

14 :名無し募集中。。。:01/10/21 09:58 ID:???
>>13
鶴ヶ島最中な

15 :ロビンマスク:01/10/21 20:52 ID:1v+lL10S
>>12
バカかてめえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!11

16 :名無しさん:01/10/24 23:50 ID:oa4T8ssH
吉沢はイイ!

17 :名無し募集中。。。:01/10/25 00:09 ID:ptzIKl6U
ゆでたまごと顔が似てるの?

18 :名無しさん:01/10/25 00:54 ID:8jnyH9vf
ゆでたまごって二人いないか?

19 :ななし:01/10/25 03:47 ID:NdobRYTT
筋肉満マンセー!!

20 :名無し募集中。。。 :01/10/25 07:08 ID:OQlhlPHh
茹でた孫

21 :プリンス@羊:01/10/26 21:46 ID:???
頑張って1000目指してください。

22 :名無し募集中。。。:01/11/22 04:44 ID:???
潜伏します。

23 :名無し募集中。。。:01/11/22 04:50 ID:???
いや、潜伏させてください

24 :名無し募集中。。。:01/11/22 12:39 ID:???
IDの出る狼なんて狼じゃないやい。

25 :名無し募集中。。。:01/11/22 12:43 ID:???
(0^〜^0)

26 :名無し募集中。。。:01/11/22 15:46 ID:???
今日はモーたい・・・どうでもいいや

27 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/11/24 00:20 ID:???
妥協進行中。

28 :名無し募集中。。。:01/11/24 00:51 ID:???
あ、logや。某所でスレ立てたのは本人かい?

29 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/11/24 00:54 ID:???
>>28イエス。妥協してしまったのです。

30 :名無し募集中。。。:01/11/24 01:19 ID:???
>>29
それは妥協・・・なのか?(w
まぁいいや。がんがってくれぃ。たまに覗きにいくべさ

31 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/11/26 00:37 ID:???
近未来モノでひとつ
戦争の娘。たち

当初は五期メンなんて想像もつかなかったわけだが。

32 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/11/26 00:37 ID:???

光が、像を紡ぎ、瞳に映る。
咳き込み、涙でぼやけた視界から人影が覗く。
溺れかけて水を飲み込んでしまった時と同じ胸の痛み。
両腕を、両足を、それぞれ抱え上げられ、ベッドに移される。
露わになった肌に直接シーツがかけられる。
聞こえてくる言葉は、どれも聞いた事のないような言語。

「キミノナマエハ?」
使い慣れていない、マニュアルをそのまま読んで覚えたような発音の、味気ない日本語。
質問をされた少女は、覚醒したての脳を使い、答えた。
「吉澤……、ひとみ。」

白い天井。
正確には青が混じった白だ。
とある部屋のベッドで目を覚ました吉澤は、視線だけをせわしなく動かして部屋を見回
す。
吉澤の腕からは点滴のチューブが伸びていて、鼻には呼吸を助けるためのチューブが差
し込まれていた。
吉澤は、窓から見える風景に愕然とした。
巨大なビル群。
空飛ぶ車。
自然物らしいものは、なにも見えない。
たったそれだけでも、吉澤にとっては驚くのには十分であった。

33 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/11/26 00:37 ID:???
吉澤は酷い孤独感に襲われる。
家族は? 友達は? ここはどこで、今は何年なのだろう?
考えても考えても、答えが導き出せそうになかった。
混乱で、叫びだしたそうになるのを必死でこらえる。
とりあえず、という感じで、鼻のチューブを外して、恐る恐る身体を起こす。
同時に、酷い虚脱感。
床を足につけて歩き出そうとするも、その場に膝を着いてしまう。
見ると、腕も足もか細くなっていた。肩まで伸びた髪が顔にかかって鬱陶しい。
自分は長い間、寝ていたのだろうか?
新たな疑問が生まれる。

部屋の扉からぷしゅうという音と共に空気が漏れる。間もなくして、しゅいーんという
音と一緒にドアが開き、誰かが入ってきた。
が、床に座り込んだ吉澤の視点からは姿は見えない。
吉澤は、点滴のチューブを引きちぎり、本能的にベッドの下に滑り込んで身を隠す。
息を殺して、ベッドの下から訪問者を観察する。
黒い革のブーツが重そうに部屋を歩き回る。
黒い革のブーツは部屋を二、三週して、ドアのほうに向かう。
吉澤が気を抜きかけたと同時に、吉澤の眼前から手が伸びて、腕を掴まれ、引きずり出
され、ベッドに押し倒される。
「やぁあああああああっ!」

34 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/11/26 00:37 ID:???

吉澤は手足をばたつかせて抵抗するも、弱りきった筋力では無意味であった。
「吉澤、落ち着け。俺だ。」
吉澤の悲鳴に混じって、落ち着いた男の声が響く。
吉澤はどこかで聞いた覚えのある声に抵抗をやめて、訪問者をしっかりと見据える。
刈り上げられた坊主頭に、黒のサングラス、黒のロングコート。
男はサングラスを外して、顔を晒す。男の左眼は潰れていた。
吉澤は思わず目を背けてしまう。が、男の顔は確かに見覚えがあるものであった。
「名前、出てこないか? ……和田だ。」
「和田……さん?」
吉澤はようやく思い出す。
和田は吉澤がモーニング娘。に入る直前まで在籍していたマネージャであった。
たまにライブ会場で挨拶に来る事があったが、言葉を交わすことはまずなかった。こう
やって、マンツーマンで話すのは初めてである。
騒ぎを聞きつけたのか、ドアが開き、顔を鉄板で覆った大男が覗いた。
機械じかけの声でなにやら和田に問い掛けた。吉澤にはなにを言っているのかさっぱり
わからない。
「大丈夫だ。」
と、和田が返すと、大男に片耳ついた機械が赤い光点を出して作動し、大男はその機械
で言葉を理解したのか、間もなくして出て行った。

35 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/11/26 00:38 ID:???

和田が吉澤の座っているベッドに黒いスーツケースを置いた。
「出るぞ。」
吉澤は、ゆっくり和田を見上げ、頷いた。直感で、この人なら信じれると思ったのであ
る。着けていた白の長袖のワンピースを脱ぎ捨て、和田が用意したしっかり糊の効いた
白のボタンダウンシャツを着、黒のスラックスをサスペンダーで留めて履いた。スーツ
ケースを持ち、部屋の外に出ると、和田がカーキのロングコートを頭からかぶせた。
「よし、行くか。」

先ほど吉澤が着ていたものと同じ物を着た老若男女、はてはとても人間とは思えない様
態の生き物が辺りを行き交い、唾液を垂れ流しては奇声を発している。
その人々の中に、ぽつぽつと、先ほどの大男と同じ服を着込み、武装した男たちが見え
た。男たちも人間とは思えない青い顔色であった。
吉澤は、ちらりとそれらに目を移しながら、和田を追いかける。
「ここは、どこなんですか?」
吉澤は起きてから全く飲み食いしていないため、掠れた声になって質問した。
和田は振り向かないで歩きながら、「もちろん、病院さ。」
「そうじゃなくて…」と、吉澤は大きな窓から見える風景を横目に続けた。
「日本…なんですか? それに……、こんなのまるで…」
吉澤の足が止まる。和田が振り向いて吉澤の前に立った。
「説明は、これからする。とりあえず、ここを出よう。あまり良い環境じゃないからな。」
と和田が言い終えたと同時に、吉澤達の後方で、銃声が響き、先ほどから耳に障ってい
た奇声が消えた。

36 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/11/26 00:39 ID:???

和田はしばらくサングラスに光を映して、吉澤と向き合った。
「単刀直入に言えば、水没した。そのうち、おまえもゆっくり思い出してくるはずだ。」
吉澤は一瞬間でその答えを飲み込み、続けた。
「今は、何年ですか?」
「2105年だ。」
吉澤は「えっ?」と、言ったきりになる。視線が泳ぎ、誰が見ても、動揺しているな、
ととれる様子であった。
和田はじっと吉澤を見据えるだけだ。
「でも…」と、ようやく吉澤は冷静さを取り戻し始めた。
「水没したぐらいで、なんで100年近くも……。いくら私だって、そこまで馬鹿じゃ
ないですよ。第一、100年も寝てた、って言うんなら、私は今おばあちゃんですよ?」
和田さんだって……、生きてるられるはずがないです。」
吉澤はかすかに笑い声を含ませながら話した。
和田はくすりと吹き出し、小さく呟いた。
「どっから話せゃいいかな……。」
沈黙。
――水没
吉澤は和田の一言を頭に浮かべる。
不意に、記憶が甦る。

37 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/11/26 00:40 ID:???
更新です
読み直さないと………アイヤキビシー

38 :名無し募集中。。。:01/11/26 00:55 ID:???
ありゃ?ここで始めたんや(w
がんがれー。でも人いねぇぞ、ココ

39 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/11/26 00:56 ID:???
>>38それ関連のスレには貼っていくつもりだす。だすだす。

40 :名無し募集中。。。:01/11/28 07:00 ID:???
dat逝きがないからって安心して更新サボってんじゃねえよ!

41 :名無しちゃんいい子なのにね:01/11/29 00:19 ID:???
logタンだヽ(´ー`)ノ

42 :名無しちゃんいい子なのにね:01/12/02 00:22 ID:???
log小説スレマンセー!

43 :名無しちゃんいい子なのにね:01/12/02 00:29 ID:???

サボるな禿

44 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/03 00:17 ID:???

空が、厚い鉛色の雲に覆われ、雨がしとしとと穏やかに、それでいながら大量に降り続
いている。
住み慣れていたはずの街を背に、吉澤とその家族は自家用車を走らせた。

吉澤は、後部座席に、2人の弟たちに挟まれながら前のほうに座っている両親を眺める。
声は、かけない。カーステレオから、なにやら警報を伝えるニュースが流れている。
パンツのポケットから、もう使えなくなってしまった携帯電話を取り出す。
一番新着――とは言っても二週間前――のメールを意味もなく読み飛ばし、ふと手を止
める。送信者は石川だ。
[大丈夫だよ]
というメールの最後の一言に、吉澤はふっと笑う。
「ね、もうちょいしたらどこかでお弁当にしようね。」
吉澤は精一杯声を明るくして、両親に呼びかけた。

「吉澤?」
和田の声が吉澤を現実に引き戻す。
吉澤は焦点を合わせて、聞いた。「私の家族は?」
和田は大きく息を吸い込んで、吐いた。「亡くなったよ。弟もだ。」
吉澤は息を止めてしまう。言いようのない悲しみが拡がる。素直に涙となり、流れる。

45 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/03 00:17 ID:???

しばらく車内の個室に吉澤のすすり泣きが響く。
和田は、表情を変えず、ただじっとしていた。
十数分ほどして、吉澤はようやく落ち着いたのか顔を上げて、シートに身体を沈める。
和田が隣に置いておいたスーツケースからボトルを取り出して、投げ渡した。
「水だ。何も飲んでなかっただろう。」
吉澤は礼も言う暇もなかったのか、すぐに蓋を開けて飲んだ。

乗車してから一時間ほど経って、乗り物は止まった。
「よし、降りるぞ。」
和田が立ち上がり、吉澤もそのあとについた。
降り立った駅は、乗り込んだ駅と比べるとかなり不衛生なものであった。
吉澤がふと頭上を見上げ、剥き出しのパイプを見つける。ごぅんごぅんと何かが通る音
が響いていた。
吉澤は少し距離が離れてしまった和田を追いかける。
足が弱っている吉澤を、和田は待っていた。
「遅いぞ。」
「すいません。」
吉澤の体力の落ち方は目に見えて激しく、歩く事で精一杯なぐらいであった。
和田は細くなった吉澤の腕を引き上げ、真っ直ぐに立たせた。
「こっからはちょっと注意して歩かなきゃダメなんだ。離れるなよ。」

46 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/03 00:18 ID:???

駅を出ると、コンクリートでできたビル郡が建っていて、そのせいなのか、空は狭い。
辺りも、薄暗い。
吉澤と和田の二人は3メートルほどの一直線の路地を歩き始める。
20メートルごとに、ビルとビルの間が作った路地があり、薄暗い中で、なにかが蠢い
ていた。
吉澤は和田の腕を強く掴んで、
「和田さん、隙間になにか…」
「人だよ。ここはいわゆるスラム街だ。平気で人を殺す奴ばっかりさ。」
吉澤はその話を聞きながら、倒れたドラム缶からはみ出ている人の指先を見つけて目を
閉じる。
アスファルトで舗装されているはずの道も、歩くたびにぬめぬめと気分の良くない感触
を靴裏に与えた。
数分かけて、ようやく道を抜け開けた場所に出た。
吉澤が恐る恐る左右に首を振ると、店らしきものがいくつも並んでいた。商店街のよう
なものだろう。
が、どの店も、窓やドアが破壊されていて、とても営業はされていそうになかった。
和田は腕時計を袖から覗かせたかと思うと、指先で操作した。
手のひらサイズの光のウィンドウが空中に現れる。
「迎え頼む。」
空中に現れたウィンドウに誰かが映っているようであったが、吉澤からは見えなかった。
吉澤は目の前で行われているSF映画のような出来事に目を丸くした。

47 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/03 00:18 ID:???

吉澤と和田は朽ち果てた建物を背に、迎えを待っていた。
吉澤は吹き込んでくる臭気を含んだ風に、眩暈を覚える。
さきほどから通りの向こうで響いていた男のうめき声が、鈍い粉砕音とともに消えた。
吉澤は溢れきっている死と暴力の気配に、鳥肌を立てた。

吉澤の耳に、新しい音が入る。顔を向けると、わずかに地に浮いた車がやってきて、和
田と吉澤の前に止まった。
跳ね上げ式のドアが開いて、運転者が出てきた。
外側に跳ねた赤茶色の髪に、白く透き通った肌は、真紅の唇をさらに際立たせている。
運転者は、ストレッチの聞いた灰色のタンクトップに、所々が破れているジーンズを履
いて、黒のブルゾンを羽織っていた。ジーンズから覗いた足は引き締まっていた。
運転者は、吉澤と和田の前に立って、かけていた黒レンズのゴーグルを顎の下に引き下
ろす。
「ソニンさん……。」
吉澤は思わず声に出した。運転者――ソニンはにっこりと口元だけに笑みを浮かべる。

車は、速い進行速度とは裏腹に静かにゆっくりと走行していた。
運転手は和田に変わり、ソニンは助手席に、吉澤は後ろの席の真中にぽつんと座ってい
た。車内は、静まり返っていた。
「そういえば、おまえらあんまり会った事なかったんだよな。」
和田がくくくと笑いを噛み締める。
吉澤は、ちらりと目線を後ろに向けてきたソニンと照れたような笑いを浮かべた。

48 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/03 00:19 ID:???

3人の乗った車は、数十分ほどして、ようやく徐行し始める。
吉澤がフロントガラスのほうに目を向けると、ビルがあった。上階のほうは破壊されて
いた。
車は直進する。
和田が、ハンドルそばにあるボタンを押すと、ビル入り口の、金属製のドアがゆっくり
と開き始めた。
車がビルに入ると、ドアは再び閉まり始めた。閉じる音が重く残響すると、完全に外と
は切り離された。3人は、車から降りる。

吉澤は、辺りを観察した。
100m四方はありそうな空間も、端に置かれている巨大な戦車のような乗り物で狭く
なっていた。天井までの高さは、およそ20mありそうだ。
入り口に面した突き当りには、エレベーターが設置されていて、薄暗い空間の中でぼぅ
と光を出していた。
「吉澤、行くぞ。」
エレベーターに向かっていた和田が叫んだ。
吉澤は、履いているミリタリーブーツを重々しく鳴らして歩き出した。

3人は、狭いエレベーターに乗り込み、二階へ着いた。
広さは一階と同じくらいで、高さは3mほどだ。奥にはキッチンが見え、テーブルが置
かれていた。
格納庫のような一階とは違い、わずかな生活感が感じられた。

49 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/03 00:19 ID:???

吉澤と和田は少し距離を置いてテーブルを囲った。
小さなブザー音が鳴り、キッチンから戻ってきたソニンが2人の前にトレイを置いた。
吉澤はトレイの中を覗いた。未来の食物と言う事で懸念していたが、チキンライス、ミ
ックスベジタブル、フライドチキンという割と普通な食事に安心をする。
が、口に運ぶと、思っていたような味は全く感じられなかった。
不味さに顔をしかめる。
「慣れればどうって事ない。」
と、和田があっけらかんと言って、水を差し出した。

吉澤とソニンはエレベーターに乗って、5階に上がった。
「じゃ、ここがひとみちゃんの部屋ね。」
ソニンはカートを押して、組み立て式ベッドを搬入し、組み立て始めた。
吉澤はカートリッジ式のクリーナーを使って埃を吸い始める。窓のそばに差し掛かり、
外を覗いた。所狭しと並んだビルは、ほとんどが壊れていた。
「びっくりしたでしょ?」
ソニンの高く透き通った声。吉澤が記憶していた声よりは少し低くなったかもしれない。
吉澤は過ぎた時間の長さを改めて感じながら、ゆっくり振り返って、頷いた。
「これからどうすればいいのか……。家族も死んじゃったのに…」
吉澤は不安で震える唇を噛む。
と、その時、エレベーターの扉が開いた。

50 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/03 00:19 ID:???

ランニングに、ボタンダウンを羽織った和田がエレベーターから出てきた。
「どうした?」
和田は、吉澤の不安をすぐに感じ取ったように近づいた。
吉澤はコートの裾を翻し、再びクリーナーのスィッチをONにする。
和田は、ソニンのほうをちらりと見る。
ソニンは、何も言わなかった。
部屋にクリーナーの音が響く中に、和田の声が混じった。
「掃除が終わったら、三階に来てくれ。」
和田は踵を返して、エレベーターに乗り込んだ。
吉澤は、クリーナーのスィッチを切って、壁に立てかける。
「ね。不安だったら、助け求めてもいいんだよ。」
ソニンが吉澤の背後から優しく問い掛けた。
吉澤は黙ったまま、軽くうなだれた。

吉澤とソニンは、和田の言う通り三階に降りた。
エレベーターのドアが開いたと同時に、冷たい冷気が吉澤の頬を掠めた。
部屋は暗く、壁に、数え切れないほどのケーブルが伝っている。
奥には、何台ものコンピューターが設置されていた。
コンピューター全ての画面が明るく光り、薄暗い部屋を灯している。
コンピューターの中央部に向かい、椅子に座っていた和田が立ち上がった。
「吉澤、こっち来い。」

51 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/03 00:19 ID:???

吉澤は、和田のほうに向かって歩いた。
和田は、吉澤を椅子に座らせた。
吉澤は、卓上に目を落とす。キーボードらしきものはなにひとつなかった。
真っ黒な卓があるだけだった。
「両手を添えろ。」
吉澤は、言われた通りに黒の卓に手を置いた。
途端、吉澤の手と腕が、発光塗料を塗ったように光り出した。
光源は血管で、皮膚を透過しているようだ。
「なんですか、これ…」
吉澤は、なんとか冷静さを保ちながら聞く。
「今は、どんなやつも身体にナノマシンってのを注入されるんだ。身体に害はない。」
「何で今光ってるんですか?」
「今は、ほとんどの機械がナノマシンを介するIFS(イメージフィードバックシステム)で成り立ってんだ。
要は、頭で考えて自在に動かしてくってとこさ。」
「でも、なんも変わりませんよ…」
「最初のうちはコツがなかなかつかめないんだよ。慣れれば簡単さ。」
和田は、吉澤の腕を外させて、自らの手を置いた。
吉澤と同じような作用が和田の腕に現れ、先ほどは現れなかった光のウィンドウが現れる

52 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/03 00:20 ID:???

吉澤は現れたウィンドウが放つ光を瞳に映した。
「でも、なにをするんですか?」
「とりあえず、今の時代に慣れるんだ。それまで、俺はお前をここから出す気にはならん。」
吉澤は、和田を見上げる。和田は、吉澤をきつく見据えた。
「今、お前が外に出たら、すぐに殺されちまうよ。死にたくないだろ?」
「……はい。」
「よし。ソニン、使い方教えてやってくれ。」
和田は、身を引くと部屋を出て行った。
ソニンが入れ替わるように吉澤の横に立った。
「じゃあ、手置いてね。」
「ソニンさん…」
「なに?」
「ソニンさんはずっと世界を見てきたの?」
「ううん。私も、ずっと寝てたみたい。
ひとみちゃんみたいに、こうやってここに来たのは二年前。だからね、まだ二十歳。」
ソニンは屈託のない笑顔を吉澤に向ける。
吉澤は、軽く視線を逸らして、ウィンドウに顔を向けた。
「このコンピューター、なにに使うんですか?」
「個人データの収集とか。重要機密書類をちょっと拝借したり…まぁ、いろいろかな。」
「個人データ…」
吉澤はソニンの言葉をオウム返しをして、
「使い方、教えてください。」

53 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/03 00:20 ID:???


吉澤は真剣な眼差しでソニンを見て、卓に手を置いた。
「頭で思えばいいんだよ。"動け"ってね。」
と、ソニンが言った途端、ウィンドウに変化が現れ、ソフトが起動し始めた。
ソニンはへぇ、と感心をした。
吉澤はソフト起動を終えたっきりになって作業に手詰まった。
「こっからどうすればいいんですか?」
「個人データとかは政府の所有物だからね。普通には見れないよ。誰のデータが欲しいの?」
「家族の。」
ソニンは中空のウィンドウに軽く触れ、引き寄せるとタッチパネルのように操作した。
「あ……、そうだった。」
ソニンは思い出したように言って、手のひらに収まるぐらいのディスクを取り出し、起動させた。
「和田さんがね。ひとみちゃんに見せるために集めてたんだ。」
吉澤は、ソニンの言葉を聞き終えると、ウィンドウに顔を向けた。
父親、母親、弟二人の名前が並んでいた。
ソニンに言われたとおりにして、パネルに触れ、履歴を読んでいった。
父とは母は、90年前に殺害されたとなっていた。
弟二人はともに60年前に、戦死となっている。
吉澤は、4人の顔写真を見据える。
父と、母は、特に変わりはなかった。
弟たちは、名前こそ同じだったが、映っているのは少年ではなく、父に似た中年の男だった。
吉澤は、沈んだ表情のまま、一点を見つめる。
「戦争が、あったんですか?」
「そうみたい。私は、話に聞いただけ。」
吉澤は、とりあえず納得をするように頷くしかできなかった。

54 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/03 00:21 ID:???
再録です、てか。

55 :名無し募集中。。。:01/12/05 06:59 ID:???
どうなる?

56 :名無しちゃんいい子なのにね:01/12/05 07:00 ID:02Db9ZbG
新参ほぜむage

57 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/08 01:23 ID:???
 吉澤は三時間ほどで、コンピュータールームを後にして、自室に戻っていた。
部屋の隅にある、シャワーボックスから出て、濡れた身体をソニンから渡されたタオルで拭う。
替えの下着を着け、黒のタンクトップに、ミリタリーパンツを履き、ベッドに仰向けに倒れこむ。
窓のほうに目を向ける。
外は真っ黒だ。
街の明かりは、ない。
雨が降っているのか、窓に滴が流れていた。

吉澤はベッド横の、部屋にある唯一の照明であるスタンドライトを消した。
糊の効いたシーツで身体をくるめ、膝を抱えるようにしてきつく目を閉じ、眠りに着いた。

吉澤は、夢にまどろみながら、追憶する――

灰色の水彩絵の具を塗りつけたような、曇り空。
粘つく空気。
むせるような湿気。
吉澤が手にしているサンドウィッチが不味くなり始めた。
ドアを開けて、車内に引っ込むと、母親がポットの中の紅茶を手渡す。
「ありがと…」
吉澤は、微笑み、受け取る。
飲みながら、眠っている弟たちに毛布をかけ直した。
「行こう。」
吉澤の父親は、気合を入れなおすかのように、声を大きくした。
吉澤の体がシートに引き寄せられ、車は進み出した。

58 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/08 01:23 ID:???

車は、とある山の麓にあるキャンプ場の駐車場に止まった。
所狭しに、様々な原色のテントが並んでいる。
そして、テントの隙間と言う隙間に、人々が列を成していた。
傘をさす事が億劫になったのか、人々はびしょ濡れであった。
濡れて垂れた髪から覗いた目が異様なぐらい白く見える。
吉澤は、目を逸らしながら、車からテントを取り出すのを手伝った。

吉澤たちは、適当な場所を見つけ、テントを立てると、ようやくくつろぐように足を伸ばした。
吉澤の父親は、手巻き充電式のラジオに耳を傾けていた。
母親は、弟2人を寝かしつけている。
「ひとみ、どこ行くの?」
「トイレ。」
吉澤は、傘を片手に、外へ出た。
テントから顔を出し、腕時計に目をやる。夕方の5時だ。
が、すでに辺りは真っ暗で、人々の姿は、テントの中に消えていた。
様々な色のテントが、中から照って、幻想的な風景を作り出している。

雨は、霧雨に落ち着いていた。
時折、蟲の声を挟みながらも、静寂が続いていた。
吉澤は、大量のテント群の合間にある細い道を歩き、トイレを目指した。

59 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/08 01:24 ID:???
 吉澤は、用を足し、手を洗う。
と、そのとき、誰もいないはずのトイレで物音が響いた。
後ろを向いて、トイレひとつひとつに目をやるが、誰もいない。
残ったのは、掃除用具を入れる個室のみだ。
吉澤は、傘を力強く握り、ドアを開けた。
ドン、というドアが壁に当たる音が派手に響く。
吉澤は、後じさって、じっと中を見据える。
肩まで伸びた髪に、花柄の半袖シャツ、赤のバミューダパンツの、少女だ。
吉澤は見覚えのある服装に目を見張る。
背を向けている少女の肩を掴み、呼びかけた。
「……梨華ちゃん?」
呼ばれた少女は振り向いた。
大きく目を見張って、吉澤を確認すると、しなだれるように抱きついた。
震える石川を、吉澤は抱きしめてやるしかできなかった。

「梨華ちゃん、どうして?」
吉澤は、石川の肩を撫でながら聞く。
今、吉澤たちがいるのは、埼玉県民が割り当てられたキャンプ場だからである。
石川は、家族と一緒に神奈川県に戻ってるはずだった。

60 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/08 01:24 ID:???
落ち着いたのか、石川は、吉澤からゆっくり離れた。
「暴動が起きたの。」
吉澤は驚きで言葉を失う。
石川は、構わず続けた。
石川とその家族が乗っていた車も、暴徒に襲われ、家族はちりぢりになってしまった。
石川は、何とか逃げ延びて、飛び乗ったトラックが、政府の物資配送用のトラックだった。
そして今日、ここのキャンプ場に辿り着いたのだと言う。

吉澤は、話を聞くと、石川の手を引いて、家族の待つテントに戻った。
吉澤の両親は、石川を快く受け入れた。
石川は、小さく「ありがとうございます」と言って、その日はそれ以上しゃべらなかった。
夜になると、うなされながら家族の名前を呼んでいた。

朝、とはいっても、外は薄暗い。
吉澤は、石川がいなくなっているのに気が着く。
両親も弟も、まだ寝息をたてている。
吉澤は起き上がって、外へ出た。
吉澤は、見上げた視線の先にすぐ石川を見つける。
石川は、傘もささないで、耳にラジオを当てていた。

61 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/08 01:25 ID:???
雨に紛れて雑音混じりのニュースの音が響いている。
吉澤は石川の背後から傘を差し出した。
「何聞いてるの?」
「お父さんと、お母さんの名前……、呼ばれたの。」
吉澤は口をつぐむ。
ラジオから通して流れてくる名前は、たいてい「行方不明」や「死亡」といった言葉がついてくる。

しばらくして、ラジオが切れた。
接触が悪くなり始めているのか、充電しても半日ともたなくなっているのである。
石川は耳に当てていたラジオを外し、充電用のハンドルを回し始めた。
「ごめんなさい。私、充電しておくから…」
「いいよ…」吉澤は、石川の行動が哀れに見えて仕方がなかった。
石川は、無視してハンドルを回しつづけている。

ラジオの中のモーターがきゅるきゅると無機質に響き続ける。

「いいよ!」吉澤は乱暴にラジオを取り上げた。
石川は、ラジオを取り上げられたままの状態で静止している。
「ごめん……。中、入ろう。風邪ひくよ…」
石川は頷きもしない。ただ無表情でうつむいている。
吉澤は、石川の手を取り、テントへと導いた。

62 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/08 01:26 ID:???
雨は止むことなく降り続き、夜が近づいてきた。

「ひとみ。梨華ちゃんは?」
吉澤の母親に言われて、吉澤は石川の姿がないことに気がついた。
キャンプ場のそばに湖があったっけ。
思い出した途端、吉澤の中で不安が生まれ、肥大する。
「探してくるよ。」
吉澤は深刻な顔つきを見せないようにして傘を片手にテントを出た。

テントを出た吉澤は、キャンプ場の出口に向かい、傘を閉じた。
「出入り禁止」と、政府が張っていったロープをあっさりくぐり、暗い森に入る。
ポケットサイズのマグライトを点けて、ぬかるんだ道を器用に進んだ。
幽霊が出そうだ、という恐怖よりも、石川が湖に行っていないかのほうが怖かった。

大きな繁みをくぐると、急に視界が開けた。
時計に目をやる。午後の3時だ。
しかし、辺りは夜のように暗い。
湖も色がわからないほど暗く、不気味に波打っていた。
見入ると、心の奥まで侵食されてしまいそうで、吉澤は声を上げた。「梨華ちゃ〜ん!」
叫びながら、ぐるりと一回転をする。
微かだが、人影を確認できた。

63 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/08 01:26 ID:???
吉澤は湖沿いに泥を蹴散らしながら人影のほうへ走った。
簡易ボートの並んだ船着場に、石川が腰を下ろしていた。

吉澤は、当初の不安が消えて、つい顔がほころぶ。
船着場に足を置くと、長雨で脆くなった足元の板木が軋んだ。
ぎくりと、足が止まってしまう。
石川は音に反応して、吉澤のほうへ振り返り、また背を向ける。
吉澤は、膝を付いて、手を差し出した。「梨華ちゃん、帰ろう。おなかすいたでしょ?」
石川は何も答えない。

吉澤は膝と手を着いたまま慎重に進んだ。「じゃあ、せめて傘だけでもさそ…」
ちょうど、吉澤が膝を着いていた板が割れて、吉澤は下半身が湖に浸かる。
落ちた拍子に、肋骨が折れたのか、息が苦しくなり、悲鳴をあげることもできなくなった。

石川が、目を覚ましたように目を動揺の色に染め、膝を突きながら吉澤に近づく。
「ダメだよ…」吉澤が掠れた声で搾り出すように叫ぶ。
石川は膝を着いたまま止まった。

吉澤は、板に手を置き、踏ん張り、なんとか湖に落ちる事を回避した。
仰向けのまま、肘をついて移動し、石川に近寄る。
肋骨が痛み、辺りが霞み始める。
額から気持ちの悪い汗が流れ、息苦しさに吐き気を覚えた。

64 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/08 01:27 ID:???
吉澤はようやく石川の顔が見える位置まで移動し、肘を伸ばした。
石川は、吉澤に膝枕をして、手で額の汗を拭ってやる。「ごめんなさい…」
石川は大粒の涙を流し、顔をくしゃくしゃにして泣きじゃくった。

「よかった…」
吉澤は呟く。
石川が泣いたから、というわけでなく、ようやく感情が戻ってきたように思えたからだ。
「梨華ちゃん……、ずっといるから。」
吉澤はぎりぎりで石川に聞こえるぐらいの声で言って、ゆっくり目を閉じる。
視界が暗くなる直前の石川のわずかな微笑が脳裏に焼きついた。

吉澤は目を覚ました。
剥き出しのコンクリートでできた天井。
窓の外は、うっすら明るくなり始めている。
夢が長かったせいか、眠気が尾を引いていた。
シーツに身体を包みながら、起き上がり、息を吐く。
石川は今どこにいるのだろう?
今思い出した記憶では、判断する事はできそうにない。
会いたい、ただそう思った。

65 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/08 01:42 ID:???
こーしんだー

66 :名無しちゃんいい子なのにね:01/12/09 06:52 ID:???
鯖がトンでも、小説だけ読む漏れには
トンとこん

67 :名無しちゃんいい子なのにね:01/12/11 00:18 ID:???
hozam

68 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/17 00:57 ID:???
高層ビルが連なり、その隙間をくぐるようにして、モノレールが駆っている。
様々な高層ビルの中で特に大きい、要塞のようなビルの前に、空中からホバーバイクが降り立つ。
黒のサングラス、黒のロングコート、黒のブーツを着けた、金髪を肩まで伸ばした女が真っ直ぐ入り口に向かう。
入り口の両側に着いた大柄のガードマンに臆すことなく、入り口の前に立つ。
入り口に設置されているボードに手を置き、指紋を認識させ、中に入っていった。

女は二つあるうちの一方のエレベーターに乗り込む。
エレベーターは透明な筒に囲まれているため、ビルの外が見渡せる。
女と同じ型のホバーバイクや、ホバーカーがせわしなく飛び交っている。

数十分かけて最上階に辿り着いた。
降りると、2mもしないうちに部屋があり、女が部屋の前に立つと待ってましたと言わんばかりにドアが開く。
女は部屋に入った。
「久しぶりやな、平家。」
入り口からさらに奥まったところにあるデスクの所にある椅子が回転する。
ちりちりの金髪に、色の薄いサングラスを着けた襟の高い白のスーツを着けた男が座っていた。
「つんくさん、政府からのお届け物です。」
女――平家は大股で歩み寄り、肩から下げたバッグに手を突っ込み、ディスクを取り出し、投げた。
ディスクが、デスクの上で回転して男に届く。

69 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/17 00:57 ID:???
男――つんくは、口元をにやつかせながらディスクをデスク脇のコンピューターに入れる。
起動したディスクが画面を浮かび上がらせる。
つんくはサングラスの奥で目をぎらつかせ見入った。
「うん。わかった。」
つんくは言いながら、手元のキーボードで何かを打ち込む。
作成したディスクを平家に投げ渡す。
「ほな、頼むわ。運び屋はん。」
「はい。」
平家は全く表情を変えないで、踵を返し部屋を出た。
運び屋――今の平家の生業だ。
百年前は、郵便局員と呼ばれていた。仕事の内容は同じである。
物資、手紙を運ぶ、それだけだ。
公務員という立場も同じだ。
政府に遣い、政府から賃金を受け取る。
唯一違うことは、危険な仕事であるということ。
時には重要機密を運ぶ事もある。
機密を欲する者に襲われて命を奪われた運び屋も少なくはない。
だから、運び屋は戦闘能力が高いものが多い。
平家も例外ではなかったりする。

70 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/17 00:58 ID:???
平家は部屋を出てエレベーターに乗り込んだ。
ふと、もう一方の筒のほうに目をやると、エレベーターが上がってきた。
平家と同じように黒尽くめの服装でサングラスをかけているようだ。
すれ違いざまに、中にいる人物を見据え、平家は声を上げた。
「紗耶香…」
隣のエレベーターの少女は平家に薄笑いすら浮かべていた。
平家は登っていくエレベーターを見上げ続ける。
サングラスをかけていたが、少女は市井紗耶香その人であろう、と平家は確信した。

平家を乗せたエレベーターが地上にたどり着く。
だだっ広いエントランス、平家のいるところの数メートル前に、ガラス張りの入り口がある。
朝を迎えようとしているのに、ガラスの向こうは真っ暗だ。

平家は、ガラスの向こうに嫌な気配を感じる。

気を落ち着けるようにして、息を吐き、腰につけた銃に手を当て、外に出た。

71 :log0076 ◆XYQ/VxOU :01/12/17 00:58 ID:???
更新。。

72 :名無し募集中。。。:01/12/18 06:36 ID:Vm4fIz0h
age

73 :名無し募集中。。。:01/12/18 08:15 ID:???
http://isweb39.infoseek.co.jp/art/missmoon/goma/naruto017.xxx


74 :名無しちゃんいい子なのにね:01/12/19 04:30 ID:???
必殺シリーズの暗闇仕留人ってやつに
漫画家のゆでたまごがゲスト出演してた
びっくりしたぜ

75 :名無しちゃんいい子なのにね:01/12/23 02:18 ID:???
保全もん!

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