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何て素敵にジャパネスク絵巻。

1 :名無し草:02/07/31 22:50
氷室冴子さん原作のライトノベルです。続きはもうなさそうなんで
その後のジャパネスクご一行を見たい読みたい書きたいんで立てて
見たです。

2 :名無し草:02/07/31 22:52
漫画で続きやって欲しかった(;´д⊂)

3 :名無し草:02/07/31 23:04
なつかしー!!大好きでした。全部持ってた。
瑠璃・富田靖子、高彬・木村一八でドラマあったよね。

4 :名無し草:02/07/31 23:15
吉野君で泣きますた・・・

5 :名無し草:02/08/01 00:29
大好きだったー
高校の時、友達に貸してもらってハマって、全巻自分で買いなおした。
自分は高彬派ですた。
吉野君の事件の時、「これで気がすんだかい?」といった高彬に惚れますた。

あー、ナツカスィ思い出

6 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:20
お邪魔します。少女漫画板のジャパネスクスレでリクエストパロ小説書いてるものです。
こちらに来て書いてはどうかという勧めを受け、こちらに引っ越してまいりました。
どうかよろしくお付き合いください。
とりあえず、少女漫画板で書いたぶんを貼りつけていきます。



7 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:21
    〜〜なんて素敵にジャパネスク偽書〜〜

花咲き乱れ、絢爛雅な平安の都。帝がまします御所に程近い大路の一角に、今は大納言と
なられた高彬の殿と、その北の方、瑠璃の上が暮らしておりました。
二人の間には御歳十三になられる姫君と、八つになられる若君がおられ、夫婦仲はます
ます仲睦まじく、なんの憂いもないように思われておりました。

が…。

8 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:22
「姫様ー!」
「小瑠璃さまー」
格式に乗っ取り、敷地や門構えも大きく豪奢な大納言家の屋敷。
その屋敷のあちこちでは女房達が行きかい、姫の名を呼び、その行方を捜していた。
この大納言家の一の姫が居なくなったとあっては、屋敷中がひっくり返るほどの
大騒ぎになってもおかしくないのだが、女房達の表情に緊迫感はない。
馴れた所作で、几帳の影、長持ちの中、使われていない小部屋、と順繰りに
探していく。まるで隠れんぼである。
そう、この屋敷の姫・小瑠璃姫が居なくなるのはいつものことなのであった。
はたして小瑠璃は、隠れんぼよろしく屋敷の軒下に隠れていた。名家の姫君が
なげかわしい…。
「姉さま」
そんな小瑠璃を目ざとくみつけたものがいた。軒下を覗き込むようにして声をかける
「なによ、彬」
小瑠璃の弟の彬である。不機嫌そうな姉の態度に、ちょっと困ったような顔をする。

9 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:23
「姉さま、どうしてそんなところに隠れてらっしゃるんですか」
彬は困ったように小首を傾げ、軒下の小瑠璃を覗き込む。そのしぐさは女童のように
愛らしく、家司の守弥が『なんて若君、もとい殿のお小さい頃にそっくりなんだー!
この守弥、身命を賭してちい若君にお仕えいたしますー!!』と忠臣仕様全開で
周りを困惑させるほど可愛らしかった。
それでちょっと、正真正銘の姫である小瑠璃はおもしろくないこともあったが、
それでもおおむねこの可愛い弟が好きだった。

10 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:23
しかし、今の小瑠璃はご機嫌斜めを通り過ぎて真っ逆さまに不機嫌きわまりなかった
ので、軒下に居座ったままで言葉を返した。
「うっさいわね、彬。姉さまは今、世の中の理不尽に抗議して、悲壮な決意の下に
ここにいるんだから、あんたはあっちにいってなさい。見つかっちゃうじゃない」
「お琴のお稽古をサボっているのではないのですか?」
あどけない顔で、するどく突っ込んでくる弟君に、小瑠璃姫の顔つきが渋くなる。
「…ちっ違うわよ…! そりゃ確かにお稽古サボってるけど、だからそれは理不尽な
父さまに抗議する意味で…」
わかったようなわからないような理屈をこねる小瑠璃に、彬は当惑する。小瑠璃は
なおも畳みかけるように持論を続けようとしたが、意外なところから声がかけられる。
それは小瑠璃の頭上、床板のさらに上の屋敷の部屋内からだった。
「なにいってるのよ、小瑠璃。さぼりはさぼりでしょうが」
「母さま!」
床板をはがし、軒下に座りこむ小瑠璃を見下ろす格好で、小瑠璃と彬たちの母親、
瑠璃の上が覗きこんでいた。

11 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:24
「母さま、どうしてここがわかったの?」
「ふふふ、甘いわね。小瑠璃。そこは母さまが十数年以上前に通りすぎたところよ!」
確かにその昔、よく軒下に逃げ込んでは陰謀に巻き込まれていた。しかし、いばって
言うことでもない。
「さ、小瑠璃。出てきなさい」
「嫌よ!」
「なにすねてるのよ? おかしな子ね」
「嫌ったら、絶対に嫌! ――――あたし、東宮妃なんて絶対に嫌ーーー!!」
屋敷中に響き渡る大音響で小瑠璃が叫んだ。そう、彼女のいうところの世間の理不尽
とは、自分が生まれる前から東宮妃と目されている、ということなのであった。
娘の自己主張を床下からの残響音とともに聞かされた母親は、やれやれとばかりに
肩を落す。そこに、慌てふためいたような声が続いた。
「な、なにやってるんだよ、瑠璃さん! 寝てなきゃだめじゃないか! ああ、
床板まではがして! そんな重い物、自分で持ったの!?」
瑠璃の上のいる部屋の中にかけこんできたのは、彼女の夫にしてこの屋敷のあるじ、
高彬の大臣(おとど)であった。
「そんなに騒がなくてもいいじゃない、高彬。今日は気分いいのよ」
「駄目だって! さ、瑠璃さん。早く床について…」
そこまで言って、高彬ははがれた床板の下に目をやった。そこには気まずそうな
表情で手を振る己が娘の姿があった…。
「……小瑠璃ーーー!!」
「ま、またねっ。父さまっ!」
四つんばいになって、軒下から慌てて逃走する小瑠璃だった。

12 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:25
結局、小瑠璃は捕まって、父親にこってりと絞られる羽目になった。
「全く…小瑠璃。お前はどうしてそう落ち着きが無いんだ。しかも病身の母上を
心配させてどうする」
厳しい顔つきの父親を前に、さすがの小瑠璃も神妙にしていたが、話題を振られた
とうの母親が、几帳の向こうに伸べられた寝台からのんきに声をかける。
「あたしそれほど心配してたわけじゃないんだけど」
「瑠璃さんは黙ってなさい…って、起きたら駄目だって!」
「…いつまで重病人扱いする気…?」
「実際、重病人だったじゃないか、瑠璃さん! 彬が生まれた時、難産で生死の
境をさ迷ったくせになに言ってるんだよ! 産後も体調が戻らなくて、ちょっと風に
あたっただけでも熱を出して、あげくに死ぬなら吉野で死にたい、とらしくもなく
気弱なことを言い出すし。あの時、僕はもう末法の世が到来したかのような絶望感
だったよ!」
「でも、今はこうやって京に戻ってきてるんだからいいじゃない」
「そうだけど。結局あの時、瑠璃さんの希望をいれて、まだ五つの小瑠璃と生まれた
ばかりの彬を連れた瑠璃さんを吉野に送り出したけど、僕がどれほど付いて行きたい
かと思ったことか!」
「でも鬼の様に仕事をやっつけて、後任代理を決めると電光石火の勢いで追いかけて
きて、結局ほとんど一家で吉野暮らしだったわよね」

13 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:25
そして高彬は時々京に戻るという、ほとんど遠距離通勤者だったが、それでどうして
大納言にまで出世できたのかは、平安千年の謎である。
吉野の暮らしは小瑠璃に取っても楽しい日々だった。京にいたら一日中屋敷の内に
篭っていなければならなかったが、吉野ではそんな口うるさいことを言うものは
誰もいない。野原をかけまわり、花を摘み、里の子らと川遊びをした。
なにより嬉しかったのは、京の屋敷では今にも身罷りそうだった母・瑠璃が、
本当にごく僅かではあったが、日毎夜毎に生気を取り戻していくことだった。
そうして、小瑠璃が十二になった昨年、瑠璃がここしばらく小康状態を保って
いるのを機に、この京に戻ってきたのである。
「はぁ…でもその吉野暮らしがまずかったよなぁ…」
父・高彬は深々とため息をついた。
「小瑠璃ってば瑠璃さんそっくりに育っちゃって、ちっともおしとやかになって
くれないんだから。ゆくゆくは東宮さまに差し上げようかっていうのに、これじゃ
先が思いやられるよ」
「そこよ、父さま!」
「…は?」
鋭い語尾で、小瑠璃が主張する。
「どうして、あたしが見たこともないような東宮さまのところに、しかも嫁ぐことが
決まっているわけ!? 他の子たちはみんなお婿さんをもらってるのに! あたし、
東宮さまからお言葉もお文ももらったことないわ! あたしをもらおうってからには
一度くらい顔を見せにくるのが筋ってものでしょう!」
「小…小瑠璃! 仮にも東宮さまに恐れ多いっ!」

14 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:26
一通りお説教が終わったので、高彬は仕事に出掛けていった。瑠璃はまだむくれながら、
母親の瑠璃の上の枕辺で所在投げに座っている。弟の彬も一緒だ。
「小瑠璃。あんたまだむくれてるの? 東宮さまのお妃になるのがそんなに嫌?」
「嫌よ。あたしの知らないうちに勝手に決められた縁談なんてお断りよ」
「勝手…っていうか、別にあんたに隠してこっそり決めたわけでもないわよ。なにしろ、
あんたがあたしのお腹に宿る前から決まってたようなもんだし」
「何よそれ!」
「何よって言われても困るわよ。だってあたしの実家は内大臣家で、高彬の実家は右大臣家
でしょ? ようは血筋がよくてお金持ちってことよ。その両家の間の子供のあんたは
文句なしに血筋がよくてお金持ちなの。東宮や帝のお后になるような娘は、まず血筋と財力が
なきゃ話にならないそうだから」
「でも他にもお金持ちのお家はいっぱいあるでしょ!?」
「ところがそういう家には適当な年頃の姫君が生まれてないのよ。融のところか、
高彬のお兄さんの春日大納言…って今は父君が引退されてるから、春日右大臣か。
…のところにでも姫君が生まれてれば、話は違ってきたんでしょうけどね」

15 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:26
「だからあんたが生まれて、姫ややだってわかった時、もうこれで未来の東宮妃は
決定だ、みたいな雰囲気に周りがなっちゃってたのよ。あたしもそんなもんかーって
思ってたから、今までさして気にしてなかったけど。あんたは気になるんだ」
「嫌よ。最初から決まってるものなんて」
そこで、隣でおとなしく座っていた弟の彬が発言してきた。
「では、姉さまは東宮さま本人がお嫌いというわけではないのですね?」
意外な指摘に、小瑠璃が目を見張る。この弟はおとなしそうに見えて、結構的確な
ところを突いてくる。
「嫌いもなにも顔も見たことないし、どんな人かも知らないのよ。なのに、そんな
人がいるってだけで、あたしはこの歳になってもよその公達からお文も貰ったこと
がないってのにーー! あーー! やっぱり腹が立つ! 東宮なんて大っ嫌い!」
話しているうちに激昂してきた小瑠璃の有様に、母の瑠璃の上は寝ていた枕から
ずり落ちる。
「お文って…あんたさっきもそんなこと言ってたわね。東宮さまから文を貰った
ことないって」
「そうよ! 他のみんなはこの年頃になったら、求愛のお文を頂くんでしょ?
で、たくさんもらったその中から、心通わせる殿方と幾度かやりとりをして、結婚の
承諾を得た殿方が姫君のところに3日通ったあと、3日夜のお餅を食べるって、女房
たちから聞いたわ! なのに、あたしは全然その手順を踏まずに、いきなり東宮さまの
ところに嫁がされるなんて理不尽よ!」
「なる…お文や求愛の手順がひっかかってたのね」
小瑠璃も十三というお年頃である。周りの姫君は公達からのお文を貰って、心ときめく
日々を過ごしているというのに、小瑠璃は生まれる前から東宮妃と決まっていたもの
だから、どこの公達も東宮を差し置いてまでお文を出すものはいない。おかげで
小瑠璃の青春は味気ないものである。
別に東宮がそう仕向けているわけではないのだが、東宮が原因ではあるので、勢い
小瑠璃の怒りは東宮に向いてしまったわけであった。

16 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:28

娘の小瑠璃の憤りを聞き終えた瑠璃は、寝台に臥したままやれやれと肩をすくめる。
「せめて顔合わせでもさせておけばよかったかな…」
息子の彬が不思議そうな顔をする。
「東宮さまにお目にかかることなどできるのですか?」
「やろうと思えばできなくもないわよ。東宮さまっていうけど、ようは高彬のお姉さんの
息子だもん。ちょっと前までは右大臣家で養育されてたし、向こうに話をつけて偶然を
装って会うってこともできただろうけど…あたし、右大臣家は敷居が高くってさー…。
そうこうしているうちに、東宮さまは元服を控えて御所にいっちゃったし…あ、小瑠璃。
もしお断りを入れるなら早いとこしないと、もう間がないわよ」
「なんで?」
「ここ近年は天災とかもあって、東宮さまの元服がのびのびになってるけど、元服したら
添い伏しっていってすぐお嫁さんをもらうことになるから、それがあんたってことになる
可能性は高いわね」
「なによ、それー!! そんな間近に迫ってるの? 元服って、東宮さまは今14だから
いつしてもおかしくないじゃない! 道理で最近、お歌だのお琴だのの花嫁修行をあたしに
させてると思ったのよ」
「そうよ。で、どうするの小瑠璃? 断る?」
「でも、断れるの? ずっと前から決まってたんでしょ?」
「別にそんなもの関係ないわよ。いまさら世間の風評や相手の顔色気にするような、やわな
父さまと母さまじゃないわ」

17 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:28
「…断るっていっても…」
「どんな人かもわからないから、かえって決心つかないか…。やっぱり、顔見ておかないと
損よね。なんていっても鷹男の帝の息子なわけだし、いい男の可能性は大よ。断るのは
ちょっと待った方がいいかもよ」
「? 母さま、今上さまにお会いした事があるの?」
「まあねー。なんていっても、母さまは帝を振って高彬と結婚した女ですから」
「えー?」
母の自慢話に、二人の子供たちは信じられないといった顔つきで応じるのみだった。
「可愛くないわね。ま、いいわ小瑠璃。大皇の宮さまにお願いして、御所にいけるように
してあげるから、顔合わせできるかどうかはあんたの度胸しだいね、がんばんなさい」
今上の帝の母君の名前を出され、さっきの自慢話もまんざら嘘ではないのかも、と思った
小瑠璃だった。

数日後、どこをどう話をつけたのか、迎えの牛車がやってきて、小瑠璃は御所へ上がれること
になった。父の高彬は勝手に進められた話に慌てていたが、母の瑠璃はどこふく風で小瑠璃を
送り出した。
ところが、その牛車と入れ違いに、来客がやってきた。
「お久しぶりですわね、瑠璃さま、高彬さま」
やってきたのは、いまや融の第二夫人となった煌姫である。ちなみに正室は右大臣家の由良姫
である。この二人は結構気心もしれているので、二人仲良く融を手のひらで遊ばせては翻弄して
いるらしい。融には気の毒なことだが、根性が鍛えられて結構なことじゃない、と姉の瑠璃
は涼しい顔だ。
「急にどうしたのよ、煌姫」
突然の来訪者に戸惑った大納言家だったが、そつなくもてなしていく。
「あら、瑠璃さまのお見舞いですわ。お元気そうでなによりなこと」
「そうでもないわ。まだ起きあがると立ちくらみがするのよね。臥せったままで
お客さまに失礼だけど、ごめんなさいね」
「あら、お構いなく」
あまり話しこむと瑠璃の負担になるだろうと、ほどなく煌姫は高彬とともに別室に
下がっていった。

18 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:29
別室に下がった途端、煌姫の表情が固くなる。その変化を見て取った高彬は怪訝そうだ。
「どうしました?」
「瑠璃さまはだいぶお元気になられたようですが、やはりまだ、枕が上がるほどにはまいりません
わね。実はわたくし、今日は大変なお話を持ってきたのですが、瑠璃さまのお耳に入れるのはよし
ましょう」
「大変な話?」
「お聞きになれば、瑠璃さまがすっ飛んでいきかねないお話ですわ。…実は、淑景舎さまの
皇子さまが生きておいでだという話なのです」
瑠璃を引き合いに出されたので、どんな騒動が持ちあがったのか、と身を固くしていた高彬
はあきらかに拍子抜けした。
「煌姫。何をいまさら、淑景舎さまの一の宮さまのことはあなたも知っているでしょう」
「…ああ、違いますわ。そうではありません、高彬さま。確かにわたくしたちは淑景舎さま
も帥の宮さまも、そしてお子の一の宮さまも実は生きておられることをずっと前から密かに
知っておりましたわ。でも、世間では一の宮さま達は火事で亡くなったことになっております。
でも、それがそうではなかったといって、つい先だって一の宮さま本人が名乗りをあげられたの
ですわ!」
「なんだって!」

19 :ジャパネスク偽書:02/08/02 21:30
「その名乗り出られた一の宮さまは、自分は火事がおこる前に尼君の手によって連れ出され
難を逃れた、とそう申しているそうですわ」
「確かに…その通りなんだが。それにしても淑景舎さまや帥の宮さまは、結局一の宮さまに
会うことができなかったということなんだろうか?」
「どうも、そのようですわ。その皇子さまのお話では、幼くして京を出た自分は、昔のこと
はあまり覚えておらず、自分が皇子であることも忘れておられたとか。ただ、尼君に連れられる
まま鄙をさすらい、やんごとなき身分の方の御子であるとのみ言われ、先日その尼君が
亡くなるおりに、ようやく今上の帝の一の宮であると告げられたとか」
「そんな馬鹿な! 尼君がそのようなことを言うはずが…!」
「わたくしもそう思いますが、でもあの尼君は結構なお年でいらっしゃいましたわよね。
ましてや死の床では、記憶も混乱しがちですわ。真実を告げるつもりが、全く別のことを
喋ってしまったということは考えられませんこと?」
「う〜ん……そういうことになるんだろうか」
「過去の事についてあれこれ思い悩んでもなんにもなりませんわ。それより問題は
一の宮さまのことです。もしこのまま一の宮さまが今の東宮さまを退けて、新たな東宮
として立たれるようなことになれば、あれほど思い悩まれた淑景舎さまや帥の宮さま
が報われませんわ」
「何処かの空の下におられる淑景舎さまのご無念は無論のことだが、一の宮さま死亡と
されてより十数年、今突然に一の宮さまが現れても、現東宮の下に固まっている体制は
容易には覆しがたい。場合によっては現東宮と一の宮さまを推すもので、都は二つに
分かれかねない…!」

20 :名無し草:02/08/02 21:44
>1
難民板にスレ立てるときはまずは
総合案内所でお伺い立ててからなんですよー。
もう立てちゃった場合は、
勝手に立てたことのお詫びとスレ紹介を↓にお願いします。
http://ex.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/994385403/



21 :名無し草:02/08/02 22:16
>20さん。 ご指摘有難うございます。お詫びとスレ紹介してきました。

22 :三条邸家令 ◆7xqviA0g :02/08/02 22:38
少女漫画板の方で保存サイト作りましょうかといった者です。
レン鯖借りたので、週末にせこせこ作ります。
単純な作りになると思いますが、よろしくお願いします。
あ、とりあえずトリップつけてみました。

23 :ジャパネスク偽書:02/08/03 08:31
>22さんこと三条邸家令さん
ありがとうございます、保存サイト作り頑張ってください。
>22さんが家令なら私は采女ですかね。仕事ガンガリマスです。

24 :ジャパネスク偽書:02/08/03 09:12
うかつにもageてしまた。ageないように本日分スタート

言い切ったあと、高彬は思いなおしたように首を振る。
「いや…右大臣家の後押しのある東宮さまを退けてまで、一の宮を新たな東宮に
立てることなど、今上の帝がお考えになるはずもない…か」
しかし、その希望的観測を打ち砕くかのように、煌姫が言葉を綴った。
「あなたの兄上さま、春日右大臣さまにもう少し人望があれば、東宮さまの地位も
揺るぐことはなかったでしょうが…」
「それは!? 右大臣家に反感を持つ勢力が一の宮さまを担ぎ出そうとしていると?」
「その通りですわ、高彬さま。今、京の都に大臣家は三つございます。あなたさまの
ご実家の右大臣家、瑠璃さま融さまのご実家内大臣家、そして、先々代の当主だった
近江の入道が、謀反まがいの陰謀を企んだ咎で、いまひとつパッとしない左大臣家ですわ」
「その、左大臣家が一の宮さまを担ごうとしていると?」
「ええ、今の当主は入道の孫にあたり、まだ年若くかつての陰謀の実感が薄いようです。
祖父の企みを気に病んで政界で縮こまっていた、前当主である父親の気弱な態度をもどかしく
思い、自分が当主になった今、かつての勢いを取り戻そうとやっきになっているようですわ。
あちこちで右大臣家に反感とまではいかなくとも、面白く思っていない人たちに声をかけ、
融さまのところにもこっそり使いが参りましたの」

25 :ジャパネスク偽書:02/08/03 10:00
「なるほど…それで今回の一の宮の件を煌姫がご存知だったわけだ」
どうにも頼りない融と、芯はしっかりしているものの、やはりお嬢さま育ちの由良姫に
代わり、屋敷内で采配を振るっているのがこの煌姫なのであった。
「それにしてもなぜ融に? どちらかといえば内大臣家は右大臣家勢力だと思うけど?」
「くどいようですけど、春日右大臣さまはじめ、右大臣家の方々がもう少し謙虚でいらしたら、
左大臣家につけこまれる隙など与えませんでしたでしょうに。融さまに関して言うなら、
あの方は一応は右大臣家の婿君でいらっしゃるというのに、どうにも粗略な扱い。陰でやれ
ぼんくらだのお坊ちゃんだの、あげくに本当なら由良姫は入内して、今ごろは女御として時めいて
おられただろう、融さまには勿体無い、などと」
そのことはなんとなく高彬も聞き及んでいた。辟易した融が右大臣家に通うのを嫌がり、由良姫を
攫うように三条邸に連れていったのはそのためだと。
「……うちのものが、すまないね……」
「いーえ。融さまがぼんくらなのは事実ですから、それは構いませんの」
「煌姫…」
「それでももう少し現実をみるべきですわ。融さまの件しかり、由良姫の件しかりです。
例えば由良姫が入内したところで、あのあと承香殿女御さまが皇子さまをお産みあそばされたの
ですから、姉妹で帝の寵を競っても無意味もいいところ。むしろ、内大臣家の一人息子、融さまの
北の方におなりあそばせば、右大臣家、内大臣家の繋がりを強固にする意味でも、
これ以上の良縁はないというのに! 右大臣家は他の家々を軽く考えすぎですわ。今は天下一の家柄
と時めいていられても、いつ足元をすくわれるかわからないのが世の常です。ぼんくらでもお坊ちゃん
でも間抜けでも愚鈍でも、融さまは内大臣家の一人息子ですわ、内大臣家に他に息子がいるならまだしも、
どんなぼんくらでも阿呆でも、その家に生まれたものがその家を継ぐのがこの世の習わし、すなわち
融さまは将来の内大臣ですわ。それを粗略に扱うなど信じられません。右大臣家の者はあまりにも先が
見えていなさすぎます、ぼんくらはどちらですの!」
激昂し息あがる煌姫だが、さりげに融にも遠慮なしにひどいことを言っている。

26 :三条邸家令 ◆7xqviA0g :02/08/03 10:24
とりあえず仮オープンしてみました。
http://12lapislazuli.fc2web.com/frame.html

多分大丈夫と思いますが
フレームのメニューにも広告が表示される場合は
http://12lapislazuli.fc2web.com/
から入り直してみてください。

なるべくシンプルに、軽く、と思ってたんですが
うっかり和風のいい壁紙見つけてしまってつい使ってしまってます。
小説等で壁紙が邪魔だったら遠慮なくジャマダ(゚Д゚)ゴルァしてください。

>偽書作者さん
複数レスをまとめて1ページにしているので
行あけ等でおかしなところがあったら教えてください。
それと、一文は句点(。)まで改行なしの形にしてみましたが
ここで発表したとおりの改行形式のほうが良いでしょうか?

27 :ジャパネスク偽書:02/08/03 11:36
家令さん、サイト見てきました。素晴らしいです。牛車が〜♪簾が〜♪ 和風テイストで
素晴らしいです。改行もグッジョブでした。むしろ私の方が変な改行でスマソ。
これからもお世話になります。よろしくお願いします。

28 :名無し草:02/08/03 12:01
おお!素晴らしい家令さん。家令というとあなたは守弥?(w
職人さんもがんがって!

29 :名無し草:02/08/03 14:07
>職人さん
文句をつけるようなので大変申し訳ないのですが。。。
高彬は大納言ですよね?
そうすると「高彬の大臣」というのはチョト変ではないかと。
「○○大納言」(○○は住居のある地名等)が正しいと思われます。
細かくてゴメンなさい。
楽しみにしてますので頑張ってください。



30 :名無し草:02/08/05 00:01
あ、煌姫・・・そんなにぼんくらぼんくらって、自分の亭主捕まえて・・・ナイスw

31 :名無し草:02/08/05 02:50
なつかしー。全部読んだか記憶ないけど。
すごく感じ出てます。職人さんガンカレー

32 :sage:02/08/05 23:56
つ・・・続きは・・・?

33 :ジャパネスク偽書:02/08/06 23:37
>29さん ガ―――ン! やっぱこの言いまわし変だったのですね。ご指摘ありがとう
ございました。これからは使わないように気をつけますです。
他の皆様もご声援ありがとうございます。チョト出掛けてたので遅くなりましたが、
本日分いきます。

34 :ジャパネスク偽書:02/08/07 00:04
遠慮も会釈もなしの煌姫の言いぐさに、高彬は返す言葉もない。しかしそんな高彬を
意に介すこともなく、煌姫は続けた。
「高彬さま、あなたもそうですわ。ご実家の右大臣家には、何度も不愉快な思いをさせ
られているそうではありませんか」
「僕は…別に」
「ご実家を悪く言いたくないお気持ちはわかりますが、聞き及んでおりますわよ。
前々から、右大臣家はもののけ憑きと評判な瑠璃さまをお気に召さなくて、瑠璃さまが
病に倒れられたあたりから、しきりに別の縁談を勧めてこられたそうではありませんか」
「それは…」
高彬にとって、それはかなり嫌な記憶であった。瑠璃が彬を出産して倒れた直後、自分は
瑠璃を心配するあまり、はたにはそうは見えなくとも気も狂わんばかりの思いだったのに、
実家は無神経にも、病弱な細君ではいろいろ困るだろうと口を出し、瑠璃と共に吉野に
療養生活に入ったら入ったで、遠距離通勤の自分が出世街道から外れると、勝手に心配して
瑠璃との離縁を勧めてくる。
この件では高彬はかなりキレてしまった。おかげさまで右大臣家にはここ数年よりつきも
していない。世間的にも当主、春日右大臣と高彬は不仲だというのは定説になってしまって
いる。
つまり自分も、反右大臣勢力から取り込みやすしと思われていることだろう。

35 :ジャパネスク偽書:02/08/07 00:35
そのことを煌姫に言うと、彼女も得たりと頷いた。
「まず間違いなく、高彬さまのところにも近々お声がかかることでしょうね。次期内大臣の
融さまに、右大臣家の高彬さまを取りこめれば、左大臣家と合わせて三大臣家の新興勢力を
築け、春日右大臣勢力を孤立させることができますもの」
煌姫が描いて見せた勢力図に、高彬は唸った。
今、右大臣家が権勢を誇っていられるのは、今上の帝の女御であり国母でもある承香殿が
右大臣家の出自であり、現東宮が前右大臣の外孫にあたるからにほかならない。
しかし、今の右大臣である春日右大臣は、身内である自分から見ても、やや独善的なきらいが
あり、あまり人望がない。面と向かって反抗するものがいないだけで、潜在的な不満はあった。
そこに、旗頭になってくれそうな一の宮が現れたのだ。不満を抱えて鬱屈していたものたちは
一気にそちらになびくだろう。
現東宮に落ち度がなく、政争は帝の好むところではないとはいえ、ほとんどの貴族が一の宮に
ついてしまったとしたらどうなるだろう?
帝も、有力貴族達の声を無視することはできない。不可能と思われた一の宮東宮復権が、
五分五分くらいには持っていけるのではないだろうか?

36 :名無し草:02/08/07 09:58
>35
毎日ここを覗くのが楽しみです。
ジャパネスクらしいお話ですね〜
登場人物のその後が、いかにもって感じで
凄く納得できます。
融は相変わらずなのか・・・(w

ひとつだけ細かいことを言わせてください。
今上帝の女御であり国母ということは、
あり得ないと思いますよ。
「国母」は帝の母親を指す言葉なので、
今上帝の女御であるうちは、皇太子の母
(=*将来の*国母)となりますから。

37 :名無し草:02/08/07 13:35
私も毎日このスレ見るのが楽しみです。
なんたって氷室さんの本編よんだ後にここ読んでも違和感感じないのがすごい!
職人さんありがとう〜。

ところで今ちょっと検索してみたら
資料に良さそうなページを見つけたのでURLあげときますね。
ttp://www.sol.dti.ne.jp/~hiromi/kansei/index.html
これからもがんばってください!

38 :名無し草:02/08/08 15:09
家冷さま
勝手なことをいってすみませんが
人物相関図を載せて頂いたらうれしひ。



39 :名無し草:02/08/10 21:35
なにやらどんどんきな臭くなって、先の展開が楽しみですな。
ありし日の瑠璃姫のように、小瑠璃ちゃんもこの陰謀?に首を突っ込んで
いろいろ引っかき回してくれそうな予感(w

>38
その人物相関図って原作の? それとも偽書の?
原作はみんな読んでていまさらだから、偽書の方なのかな。
あると確かに便利かも。
でも「載せて」と気軽にいうけど、
偽書のようにここにウプされた物を転載してまとめるならともかく、
相関図なんて既成のものがあるわけでなし。
0から作って載せてくれというのはちょっと……他力本願過ぎのような気が。

40 :ジャパネスク偽書:02/08/12 22:02
泊まりで出かけてますた。遅くなってごめんなさい。

>36さん。 国母…言われてみればそうでした。またまたチョンボ。トホホ。
今度から気をつけるますね。
>37さん なかなか興味深いサイトですね。教えてくださってありがとうございます。
しかしすごい量…官職ってこんなにあったんですね。今後の参考にしたいですが、
生かし切れるだろうか… (ムリぽw

それではお待たせしました本日分スタートです。

41 :ジャパネスク偽書:02/08/12 22:32
「話は全て聞かせてもらったわ!」
高らかな声と共に襖が軋まんばかりの勢いで開け放たれ、その向こうには意味もなく
誇らしげに立つ瑠璃がいた。
「る、瑠璃さんっ! なんだよ、検非違使絵巻物語の主人公みたいなこと言って!
びっくりするじゃないか…って、起きたらダメだって!」
「瑠璃さま。今のお話聞いてらしたのですか!?」
「ふふふ。もちろん」
興味津々といった呈の瑠璃に、あわてて煌姫がその好奇心を打ち消そうとする。
「瑠璃さま。この度のお話は瑠璃さまのお手を煩わすようなものではありませんわ。
確かに一の宮さま東宮復位となれば、憂うるべき事態でしょうけれども、そんなことは
この水無瀬の煌姫がさせませんわ。左大臣家がどれほど熱心に他の貴族たちを取り込もう
と、肝心の融さまと高彬さまが腰を上げなければ、彼らの計画は頓挫いたします。
そのためにも、本日はこの煌姫がお見舞いと称してこちらに伺い、高彬さまに反右大臣
勢力に組しないようお願いにあがったのですから」
「ま。そうよね。どんなに融が右大臣家を見返してやるためにと、一の宮さま擁立に走ろうとしても、
煌姫と由良姫が反対したら、融に何が出来るってものでもないしね」
実の姉にもえらい言われようの融だった。

42 :ジャパネスク偽書:02/08/12 23:08
「高彬はもちろん、そんな話にははなから乗らないだろうし、その辺りに関しては
心配してないけど。それより、有力貴族たちの数の論理より先に、もっと手っ取り早い
方法があるじゃない」
「と、申しますと?」
「鷹男の帝に、かの淑景舎さまの件を話しておいたほうが良いと思うのよ。
結局、一の宮さまが復位するもしないも帝次第なんだから」
確かに正論だが、一同はやや浮かない顔をする。
「帝に…お話しなければならないんだろうな…」
踏ん切りがつかないように、高彬もため息をついた。あのやりきれない事件から既に
十数年以上が経過していたが、実はいまだ真相を帝に話していなかった。
言って楽しい話題でもなかったし、ほどなく瑠璃は病に倒れ、高彬は遠距離通勤者に
なってしまった。煌姫も由良姫も御所にはつてがない。
そのうちにそのうちにと思っている間に、年月が過ぎて行き、行方不明の一の宮が
己の出生を誤解したまま現れてしまった。
「やっぱり、話すのは僕の役目なんだよね…」
「当然でしょ。あたしたちは御所なんて滅多にいけないんだから。その点、高彬は
腐っても大納言。帝の側近くまでいけるでしょう?」
「確かにそうだけど、そういう深刻な話題を持ち出す機会ってなかなか無いんだよ。
こちらから人払いをお願いするのも間の取り方が難しいし」
「生真面目な高彬らしいわよね…あーあ。こんなことなら、小瑠璃に頼めばよかった
かしら」
なかば冗談めかした瑠璃の言葉に、煌姫が反応する。

43 :ジャパネスク偽書:02/08/12 23:24
「あら? 小瑠璃姫は御所ですの?」
「うん。いきなり御所は無理だけど、太皇の宮さまのところにしばらくやっかいになって、
そこから御所に上がらせてもらう手筈になってるの」
「太皇の…そうですの。実は今、一の宮さまもそこに逗留されているそうですわ」
「……ええええっ……!!??」
意外な台詞に瑠璃も高彬も驚きの声を上げる。
「どうして一の宮さまが! 左大臣家じゃなかったの?」
「この間まではそうだったそうですけど、先日太皇の宮さまのところに移られたとか。
孫にあたる一の宮さまの顔を一刻も早く見たくて、宮さまがお呼び寄せになられたのでは?」
すらすらと述べる煌姫をよそに、瑠璃は苛立ちを隠せない。
「馬鹿ね、煌姫! あんた頭の回転はいいのに、肝心要でどうしてそう抜けてんのよ!
確かに太皇の宮さまが会いたがったのかもしれないけど、一番会いたがるのは鷹男の帝でしょうが!
行方不明の実の息子と思いこんでいるんですもの! でもいきなり一の宮を御所に上がらせたり、
帝が直接出向くのには手間がかかるものだから、間に太皇の宮さまを挟んだのよ。ああ、こうしちゃ
いられないわ。もし一の宮さまと帝が会っちゃったりして、内々に東宮復位の勅令が下っちゃったら
大変よ! あたしも太皇の宮さまのところにいかなきゃ!」
裾を裁き、車寄せに向かおうとする瑠璃に、高彬や煌姫が慌てて止めに入る。
「ちょ、ちょっと無理だよ、瑠璃さん!」
「そうですわ、瑠璃さま!」
そして、止める間もなく、瑠璃は…
「…あ、立ちくらみが…」
興奮しすぎてその場に崩折れてしまった。

44 :名無し草:02/08/13 01:37
わー!このスレ嬉しい。
今度買うつもりだったんですよ

45 :名無し草:02/08/13 02:17
久しぶりに続きが読めて嬉しいです♪
瑠璃が病弱なのが気がかりですね〜
昔みたいに飛びまわることは無理なのかなぁ。
その分、小瑠璃が頑張ってくれるといいのだけど・・・

>44
スレを上げると荒らしを呼び込みやすいので、
なるべくsageでお願いしますだ。
(メール欄に*半角文字で*「sage」と入れる)

46 :名無し草:02/08/14 06:27
何か話題ないの?

47 :名無し草:02/08/14 15:21
このスレ初めて見たんですが、面白い!
リア厨時代に大好きだったジャパネスクの続きが読めるなんて
職人さんに大感謝です。
続き頑張ってください。

48 :名無し草:02/08/14 17:33
>46
人に頼る前に自分で話題をふってみよう。
でもその前にsageてくれ。>45参照。

ところで今実家にいるので手元に本がないんだけど
確か藤宮様は瑠璃姫から手紙をもらって
真実を知っていたような気がするんだけど、どうでしたっけ?
藤宮様も知っているとすると、心労でまた寝込んだりしてそうだ……。

49 :名無し草:02/08/14 22:26
>>48
本で確認しました。
藤宮様は瑠璃姫からの文で真実を知らされました。

ジャパネスクも続きが読みたいけど、
もっと読みたいのが角川文庫から出ていた「蒼の迷宮」。
とうとう下巻が出なかった。
氷室さ〜ん、せめて姉君の恋人は誰だっただけでもいいから
どこかに書いてくださいよ〜。

50 :名無し草:02/08/14 22:42
>>49
メール欄 じゃないの?

51 :48:02/08/15 02:18
>49
ありがとうございます!
そうか、やっぱり藤宮様も知っていたか。
となると今回の一の宮騒動については藤宮様もやきもきしてるんだろうなぁ。
瑠璃姫と連絡を取りたいけれど、瑠璃姫は具合があまり良くないし……と
困ってるかも?

52 :名無し草:02/08/15 10:23
入道の孫が左大臣というのがどうも・・・
左大臣、右大臣、内大臣って世襲ではないし、入道の孫なら若い世代の、
しかも一度政変で失脚した家の息子が左大臣であるのはムリがあるのではないかと・・・
原作では入道の息子は、どういう処分でしたっけ?

53 :名無し草:02/08/15 20:13
>>50
ごめん、意味が分からん。
原作本のネタバレ禁止で、メール欄で書けってこと?
だったら、ごめん。

54 :名無し草:02/08/15 20:40
>53
メール欄に記入してあるんですよ。
アイコンを合わせてみれば分かります。

55 :名無し草:02/08/16 22:25
>>47,54(同じ人だよね?)
ありがとー。やっと意味が分かった。
やっぱりそう思いますか。

ところで、東宮は高彬の甥っこなんだよね。
鷹男の帝(大胆)と高彬系(マジメ)のDNAの
どちらが強いのか?
個人的には前者希望。

56 :名無し草:02/08/18 17:07
偽書の続きは..?

57 :名無し草:02/08/18 18:44
職人さんにも都合があるんだからせかしちゃダメですよ。

58 :名無し草:02/08/19 00:22
>>55
私も前者希望。
高彬系の性格は、小瑠璃の弟・彬がいるし。
鷹男みたいな性格の人がいた方が話が楽しくなりそうだしね。

ここ数日でジャパ全部再読しました。
やっぱり面白いわー。
原作読んだことで、職人さん文章上手く書いてるな、と更に感じました。

59 :名無し草:02/08/19 01:10
>>55 58
私も前者希望。
というか高彬のあのDNA(マジメ系)って、
右大臣家のDNAの中で一人だけ異質みたいな感じじゃない?
(守弥に育てられたせいかもしれんが・・)
他の高彬の兄弟、肉親でマジメ系の性格の人は少なかった気がする・・

60 :名無し草:02/08/19 01:15
今時間がないので、明日(もう今日だ)の仕事中に読ませて頂きます。
ジャパネスクなつかしー。続き読みたかったんでワクワクですYO!(w
職人さんは、祐筆になるんじゃないのかと思ったりした。(藁
がんがってくださいね。

61 :名無し草:02/08/19 01:21
>>52
確か自主的な引退に近い形ではなかったかと。
高彬は今上に好かれてるし能力もあるので、右大臣もあながち
不可能ではないと思われ。
尤も今上がお隠れの後は大変でしょうね。余程上手にやらないと
失脚。或いは政変に巻きこまれてあぼーんだと。


62 :名無し草:02/08/19 20:40
>61
承香殿の産んだ皇子が即位する限りでは大丈夫でない?
高彬の父は今引退するよりも、孫が即位して摂政になって、お家の地位がより安泰になって
からのほうがより、現実的かも(兼家とか道長みたいに)
政変云々は、その時、誰が皇太子になるのかにもよるのかもしれない。
今でも次の次の皇位を巡って、水面下で駆け引きとかあるかも。
今思ったけど、承香殿って女御のままなのかなあ。
実家は有力だし、生存している中で長子の男の子を産んでいるなら、中宮になっていても
いいかも。
ケチをつけている訳ではないのですが・・・

63 :名無し草:02/08/20 22:33
>>62
でも、予想外の事が起こるのが政界だから。(藁
つーか。何故架空の歴史で真面目に議論しているんだろう、我々は。(w

64 :名無し草:02/08/21 11:36
>>63
皆それだけジャパネスク・ワールドが好きってことだ(w

65 :ジャパネスク偽書:02/08/22 23:49
どひ〜〜遅くなりました。何をやっていたというわけでもないのですが、なんだか
気がついたらこんな日付になっていました。時間泥棒に時間取られたってことで…。

パァン

…………。
いやでも、遅くなってしまってごめんなさい。ご意見ご感想もありがとうございます。
>48>49>51 おおっと。藤宮さまも知っていたのですか。失念してますた。
でもこれ以上登場人物増やすと大変なので、藤宮さまには悪いのですが、お屋敷で
やきもきしていただきましょう(w
>52 入道の孫が左大臣。ちょと無理がありましたかね? 完全世襲ではないとはいえ、
慣例的に世襲が多いのでなんとなくそうしてしまいました。吉野君の件では大海の入道は
大宰府に流されて、正良親王は落飾、現左大臣はそのまま残留だったように記憶していた
のですが…自主退職でしたっけ? ああ、次から次へとぼろが出ますが、なんとか
つぎはぎして、えっちらおっちら書き進んでいきたいと思います。
とりあえず、この話では入道の息子の左大臣は吉野君の件の後も残留、しかし影薄く、
その後息子に跡を譲る。影の薄い左大臣家の息子がそのまま引き継ぐのに難色を示した
人もいなくはなかったのだけど、東宮妃になるであろう小瑠璃の父親の高彬に繋ぐまでの
中継ぎってことで(そのまま高彬にいくにはまだ若すぎた)まあいいかと認められた…って
ことじゃダメですかね。
>62 承香殿…は確かに言われてみれば、中宮になっていてもおかしくないですね。
どうしよう…いいや、女御で押しとおしちゃえ。源氏物語でも朱雀帝の母親は確か
女御のままだったし。
高彬のお父さん早期引退の原因は…体調不良と息子の春日さんが早く家督を継ぎたくて
強引に押しきったってのはどうでしょうか?

それでは、本日分いって見ます。

66 :名無し草 :02/08/22 23:55
楽しみにしているので、頑張ってください♪

67 :ジャパネスク偽書:02/08/23 00:09
母の瑠璃の人事不省を知ることもなく、娘の小瑠璃は大皇の宮の屋敷に到着した。
ほどなく一室に通され、一息つく。
「ふう」
これから大皇の宮にお会いして、よい日を選んで宮が御所に使いを出すので、小瑠璃は
その女童として御所に上がれることになっている。そこで東宮にあえるかどうかは運しだいだが、
小瑠璃は絶対東宮に会って、文句をいってやるんだと燃えていた。
と、そこに。拳を握り締め決意を固める小瑠璃の耳に、聞き捨てならない単語が飛び
こんできた。
『いずれ……東宮さまに……なろうかと…』
『西の対屋に…』
廊下を行く女房達の噂話のようだったが、小瑠璃は確かに聞いた。
(東宮さまが…西の対屋にいるの…?)
なんだ。わざわざ御所に行くまでもなくすぐ側にいるのなら話は早いと、小瑠璃は
すっくと立ちあがった。

68 :ジャパネスク偽書:02/08/23 00:36
大皇の宮家は目上なので、ここには小瑠璃一人で来た。通された部屋には世話役の
女房が一人控えていたが、適当に言いくるめて下がらせると、小瑠璃は部屋を抜け出し、
西の対屋を目指した。
途中の廊下で何人かとすれ違ったが、他人の邸宅にも関わらず堂々と歩く小瑠璃に、
特に不審がる者もなく、あっさり目的地の西の対屋に辿りついた。
しかし、西の対屋といっても結構広い。中に入ってあちこち捜していたら、さすがに
見咎められることだろう。
ここはひとつ、小瑠璃お得意の床下作戦でいくことにした。ぽんと庭に飛び降り、
軒下に潜り込む。
さっきのように女房達の噂話でも聞こえてこないものかと、耳を澄ましたが、どうも
西の対屋にはあまり人を置いていないようである。気配が感じられなかった。
これなら最初から部屋の中を捜しまわればよかったかな、と思ったところで、男の
話し声が聞こえてきた。
「……まだ、父帝にはお会いできないのですか?」
「もうしばらくお待ち下さいませ。皇子さま」
「会えると聞いてここに来てからもう随分になります。会えるというのは口実で、
実は私を左大臣家から連れだし、引き離すのが目的だったのではないですか?」
「滅相もございません…」
話の内容がよくわからないが、皇子、父帝、という単語から察するに、この上に
いるのが東宮らしいと見当をつけた瑠璃は、拳を握り締め、自分の頭上にある床板
をごんごん叩いた。

69 :名無し草:02/08/23 02:00
朱雀帝の母君が女御のままだったのは、内親王で次期東宮になる藤壺が
中宮になったから。
当然自分がなると思っていた中宮になれなくて、彼女はそのことを酷く
恨んでいました。

70 :名無し草:02/08/23 02:37
>実は私を左大臣家から連れだし

左大臣?

71 :名無し草:02/08/27 07:03
>>70
一度最初から読み直して見れば?
一応話はつながってると思うけど?

72 :名無し草:02/08/28 15:33
うわー。
こんなのあったんですねえ。
小説もマンガも全部持ってます。
でも今でも覚えてるのはマンガになった部分のみ。
だから帥の宮事件も覚えてなーーい。
小説読み返そうっと。
最初はマンガを読んで終わってから小説かなあ。やっぱ。


73 :名無し草:02/08/28 20:50
私は小説から入ったよ

74 :名無し草:02/08/31 21:45
いつも楽しみにしてまーす!
お忙しいとは思いますが、頑張ってください。

75 :名無し草:02/09/01 06:36
職人さんが一人だから、どうしても進行がさみしくなるねぇ。
でも現代物と違って平安物でパロしようとすると
やっぱり時代考証が難しいから二の足踏むんだろうな。
本家本元のジャパネスクがしっかりしている分、読者の目も肥えてそうだし。
偽書とは関係なく、いろんな小ネタをあれこれしゃべるのも楽しそうだけど
いかんせん想像力貧困の自分は何も考えつかない……。


76 :名無し草:02/09/02 20:07
>75
原作の時代考証と人物設定やストーリー構築は見事だったからねえ。

ところで高彬というと、末っ子ながらも有能で出世株であることや、大臣家の
年上の総領姫と結婚していたりと、藤原道長を連想してしまいます。
氷室さんの中には、それぞれの人物にうっすらとしたモデルってあったのかなあ。

77 :名無し草:02/09/02 20:32
>76
鷹男の帝は「暴れん坊将軍」とか?(笑)

78 :名無し草:02/09/05 00:28
続きは〜。待ちきれません〜。
毎日覗いてしまう(^^;

79 :名無し草:02/09/06 20:42
職人さん来ませんね〜・・・

80 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/07 10:04
皆様、ご無沙汰して申し訳ありません! 私事のため、ちょっと放心状態になってました。
その間に疎遠スパイラルに嵌ってしまい…(BY改蔵)
いや、良い訳は置いておきましょう。本当に申し訳ありませんでした。

▲今後の目標▲
 一日一スレ!

これを公約に頑張っていきたいと思います。
…公約にして、自分を追い込んでいかないとヤバイです…。

81 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/07 10:30
「何者だっ!」
手荒く床下を叩く音に、室内の人間は緊迫した声をあげ誰何した。
「そちらの東宮さまの妃候補よ」
小瑠璃は大胆にも言ってのける。頭上の気配がやや戸惑ってみえる。そのうち、
室内にいると見られる二つの気配のうちの一つが笑い声を挙げた。
「床下の妃ですか…? 私の北の方は空から降ってきたのか地から涌き出たのか」
くすくすと楽しそうな笑い声が聞こえてくる。若者の声だ。どうやらこれが小瑠璃の
目当ての人物らしい。
「そんなところにいないでこちらへどうぞ。お招きいたしますよ」
よし、と気合いを入れた小瑠璃はもと来た道を引き返し、外へ出るとちゃんとした
入り口から西の対屋へと足を踏み入れた。
奥の間には二人の人物がいた。一人は下座にいる人品いやしからぬ中年の男。
もう一人は上座にいた。すっきりとした美貌も麗しい若い男だった。小瑠璃より4つほど年上の
ように見えた。


82 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/07 10:45
小瑠璃はその若者の前に向き合って座り、
「はじめまして、東宮さま。私は大納言家の…」
と、自己紹介を言いかける。しかし、若者はそれを遮った。
「小瑠璃姫でしょう。お久しぶりです」
自分の名前を言い当てられ、しかも初対面ではない様子に、小瑠璃は面食らった。
「お久しぶりって…あたし、お会いしましたっけ…?」
自信なさげに問うと、若者は寂しげに顔を曇らせた。
「哀しいですね、小瑠璃姫。来世までと誓った筒井筒の仲でしょう?」
「……??」
小瑠璃は真剣に困ってしまった。こんなに見目良い公達に求愛されて嬉しくないことは
ないが、いつどこで会ったのかさっぱり思い出せない。
「…吉野の小川のほとりで」
吉野、という単語に、小瑠璃の脳裏に閃くものがあった。
春の桜、夏の木立ち、秋の夕暮れ、冬の白雪。めぐり来る四季の仲でいつも一緒にいた
少年の姿が鮮やかに甦った。
「まさか…天一の君!?」
小瑠璃が驚きと共にその名を呼ぶと、天一君と呼ばれた若者は嬉しそうに微笑んだ。
「はい。やっと思い出してくれましたね、小瑠璃姫。それともう一つ。私は東宮では
ありませんよ。今上の帝の一の宮ではありますが。東宮は私の弟宮になります」

83 :名無し草:02/09/07 14:24
わ〜い、久しぶりに続きが読めて嬉しい。
(でもでも、無理はしないでくださいね。>職人さん)

なんと、二人は筒井筒の仲だったんですね。
しかも、あの吉野で!
瑠璃と吉野君のことが重なってしまって、
もうこれだけでウルウルきちゃいました。
筋運びがうまいですね〜
今まで以上に、続きが楽しみです。

84 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/07 16:13
>80
>▲今後の目標▲
> 一日一スレ!

スレってなんだよ…私。
一レスの間違いだってば…(しかもあくまで努力目標(´・ω・`)
いくらなんでも一日に1000レスも書いてたら死ぬよ、私…。
(それ以前にいくらなんでも1000も消費すれば完結できる罠)

85 :名無し草:02/09/08 01:00
楽しみにしてます!
一日一スレ・・・(w
ちょっと期待。 いやいや冗談。一レスでも嬉しいです。
続きが気になるな〜。

86 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/08 17:23
皆様ご声援ありがとうございます。一日一スレ(死 …もとい一レスを心がけつつ
本日分まいります。

87 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/08 17:45
「今上の…親王さま…? 天一君が…?」
天一君は小瑠璃が吉野にいた頃の遊び友達で、小瑠璃達が暮らす吉野の山荘にほど近い
庵に、尼君と二人で暮らしていた。
天一、というのが本名か通り名かどうかは忘れてしまった。変わった名前だし、たぶん
愛称なのだろう。
「でも確か…天一君って藤原って名乗ってたよね?」
「ええ、私もその頃はそのように信じていたのですが、先頃尼君が亡くなり、その間際に
教えてくれたのです。私が今上の一の宮であると」
「信じられない…」
「私もそうでした。しかし尼君がなくなった後、遺品を整理してみると、長持ちの奥から
子供の衣装が出てきました。身分高いものしか着られないような丁寧な作りのもので、
私はそれにうっすらと見覚えがあったのです」
「それって…」
「ええ、しかるべき人に見てもらったところ、一の宮が失踪当時に身につけていたものに
間違いないと」

88 :名無し草:02/09/08 20:27
弟の彬君かわいいですね。

東宮にも期待してます。

89 :名無し草:02/09/08 23:49
>職人さん

天一とはどう読むのでしょう?

90 :名無し草:02/09/09 12:20
久しぶりに覗いてみたら、職人さん降臨で嬉しいです。

地の文&他の人たちは「てんいちぎみ」だろけど、
小瑠璃はやっぱり「てんいちくん」?

ところで職人さんへ質問です。
「天一君」は徳川吉宗の御落胤を詐称した「天一坊」からとったのですか?



91 :ジャパネスク ◆hyqUOmHo :02/09/09 21:25
こんばんわ。皆様暖かいご声援ありがとうございます。一日一レスを目指して
がんがります。

>89
そのまんまです。「てんいちぎみ」です。
>90
たぶん小瑠璃も「てんいちぎみ」なんでしょうが「てんいちくん」でも萌えv
名前の意味はまあいろいろです。
「天皇の一の宮」「天にただ一つ」「天元」
等々です。しかしかなり大層なお名前ですな、天一君。

それでは本日分いきます。

92 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/09 21:47
懐かしい人に会えた喜びを噛み締める間もなく、意外な話を聞かされた小瑠璃は呆然と
していた。
あの吉野で川遊びや鬼ごっこをして遊んでくれた優しい天一君が、帝の皇子さまだった
なんて、思っても見なかった。
天一君と一緒に、ひっそりと暮らしていたあの尼君は、そんなことは一言もいわなかった。
ただ、そういえば一度だけ、さわりがあってわたくしたちはもう京にはもう戻れないの、
と漏らしたことがあった。
天一君たちは以前は都に住んでいたこと、なにか事情があるらしいことが察せられたが、
それ以上は聞けなかった。
やがて天一君たちは、東国で受領を勤める知人を頼って、吉野を去ることになった。
小瑠璃も弟の彬も天一君が大好きだったので、泣いてすがり、いつまでも一緒にいて欲しい
とせがんで困らせた。
天一君は、文を送るから、絶対に小瑠璃たちの事は忘れないから、と優しい笑顔で約束して
くれたので、小瑠璃たちもようよう納得し、涙を堪えて出立を見送った。
でも結局、文は途中で途切れてしまった。東国は遠く、しかも天一君たちは向こうの知人に
すげなくあしらわれたらしく、寄る辺をなくした彼らの消息は途絶えてしまった。
そして、今。忘れがたいかの君は、小瑠璃の目の前にあの日の笑顔のままで微笑んでいる。

93 :名無し草:02/09/09 22:54
小瑠璃と天一君て、瑠璃姫と吉野君の関係にだぶりそうで
なんか今からはらはらしてしまう〜〜。

しかし
1 天一君が本物の一の宮
2 天一君は自分を一の宮だと信じているが実は一の宮ではない
 2−1 左大臣も本物だと思っている
 2−2 左大臣は偽物だと知っているが知らない振りで利用している
3 天一君は一の宮を騙っている
 3−1 左大臣は本物だと思っている
 3−2 左大臣も偽物だと知っていて手を組んでいる
等々いろんなパターンがあり得るので、この先の展開が
気になってしょうがないわ。

94 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/12 21:20
(つд`) 昨日と一昨日サボりました。ずびばぜん。
一日一レスなんて目標掲げといて、3日余りでこのありさま。
お正月三が日の日記帳ですか、私。

>93
………どの分岐にいくんだろう………。(考えてないのかよっ!)
って大体は考えてるんですけどね。 書いていくうちにどうなるか判らないので。

それでは本日分いきます

95 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/12 21:36
「どうしました? 小瑠璃姫?」
あまりの事態に呆然となる小瑠璃に、天一君は昔のままの笑顔で問い掛けてくる。
「あ…なんだか…突然で、信じられなくて…帝の皇子さまなんて知らなかったから、
昔、随分失礼なことしてしまったなって」
その言葉に天一君は目を丸くし、またくっくっと笑い出した。
「今更ですね、姫。それにそんな物おじしない姫だから、私は好きなのですよ」
臆面もなく言ってのける目の前の青年に、小瑠璃姫の頬が赤く染まった。
「…す…好きって…」
「おや、先ほど姫は床下で、私の妃だと宣言してくれたではありませんか」
「いや…あれは、ものの勢いだし…それにてっきりあなたが東宮さまだと」
「そうですか。そうするとやはり、小瑠璃姫は私の弟宮のところに入内するのですか?」
少し冗談めかしながら、しかし奥底に僅かに妬心を潜ませながら天一君が問う。
「や…やーよ! 顔も見たこともない東宮さまのところなんて!」
反射的に否定した小瑠璃に、天一君はそれは嬉しそうな顔をする。これは…もしや。
もしかしなくてもかなり脈があるということなのだろうか?
途端に小瑠璃は心の臓がどきどきするのを抑えられなかった。

96 :名無し草:02/09/12 21:58
待ってましたっ!
職人さん、お疲れさま。

天一君の顔は誰タイプなのでしょうか。
鷹男の帝?吉野君?それともまた別な感じ?

97 :名無し草:02/09/12 23:31
おぉ、続きだ!
天一君の容姿、私も気になります。

カコイイ事は決定ですよね?(w

98 :名無し草:02/09/13 02:52
天一君は鷹男似、東宮は叔父の高彬似 きぼん
ハアハア

99 :名無し草:02/09/13 13:41
>>97
美貌と書いてあったので期待して良いのでは。

私は吉野君タイプが良いなぁ〜。
んで、小瑠璃とくっついてほしいな。

100 :名無し草:02/09/13 20:07
私的にはやはり天一君は吉野君タイプで、東宮が鷹男タイプが良いな〜

それはそうと小瑠璃は天一君と東宮、どっちとくっつくんだろう。
ずっと東宮とくっつくもんだと思って読んできたけど
ここへきて筒井筒の仲の天一君が登場したりで
ちょっと分からなくなってきました。

職人さん、続きを楽しみにしてます!

101 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/13 21:09
皆様、ご声援ありがとうございます。
天一君と東宮の容姿…そういえば表現力皆無なため、ありきたりな表現しかしてなくて、
微に入り細に入った説明なんて全然してませんね…。
具体的なイメージが脳裏に思い浮かべることもできず、漠然としたイメージしか持てない
自分が悲しい…とりあえず、自分的には>100さんと同じ感じです。

それでは一日一スレを目指しつつ(…今度、何日まで続けられるだろう)
本日分まいります。

102 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/13 21:36
だからスレじゃなくて、レスだった…(鬱 マタヤッチャッタヨ…
何はともかく本日分


どきまぎする小瑠璃を見ながら、楽しそうに微笑んでいた天一君だったが、その顔が
ふと翳る。
「無理をしなくてもよいのですよ、小瑠璃姫。弟、東宮は右大臣家の後ろ盾があり
輝かしい将来のある身、それに引き比べ、私は死んだと思われ、親王の御位も危うい
無品の身。大納言家の一人娘を妻にできようはずもない。小瑠璃姫があまりに昔の
ままだったのが嬉しくて、戯言を申しました。忘れてくださいますか?」
「そんな! あたし無理なんて…!」
「いいのですよ。父帝も私の扱いには苦慮しているらしい。左大臣家からこの太皇の
宮邸に連れてこられたものの、それきりなしのつぶてです。いっそ、私など知らぬ、
と仰ってくれればあきらめもつくものを」
自嘲気味に言葉を綴る天一君に、今まで黙って横に控えていた品よい中年の貴族が
口を挟む。
「今しばしお待ち下さい。今上は決してあなた様をお見捨てなさるようなことは
ありません。非業の死を遂げられた淑景舎さまのためにも、あなたの身がたつように
お心を砕いておられるのです」
どうやらこの中年貴族は御所からのお使いであるようだった。

103 :名無し草:02/09/13 23:11
職人さん、お疲れさま!

天一君が吉野君とオーバラップしてしまう。
(;´Д`)ハァハァ

104 :名無し草:02/09/17 10:33
職人さんありがとう!
懐かしいジャパネスクの世界がよみがえってきたよ〜。
ここに通うぞ!頑張って下さい。

105 :名無し草:02/09/17 13:44
あぁ。原作読みたくなってきた。
ブクオフ行こうかなぁ。

106 :名無し草:02/09/18 22:47
職人さん来ないねぇ

107 :名無し草:02/09/19 07:00
>>106
気長に待ちませう。


108 :名無し草:02/09/19 12:36
あのレベルのSS書くのは大変そうだしね。

109 :名無し草:02/09/19 23:08
偶然見つけたこのスレ!
職人さんすごい!無理せず頑張って欲しい!

でも「こるりひめ」って、チョト発音しにくいね…。

110 :名無し草:02/09/24 21:54
職人さんコナ━━━━━━(TдT)━━━━━━ イ!


111 :名無し草:02/09/26 02:25
来ないね…。
楽しみにしてるのに(涙)

112 :名無し草:02/09/26 06:14
あんまり急かすような発言やめようよ……。
職人さんだって普段の生活があるんだし
あくまで「好意」で書いてくれてるんだからさ。
来たときに新展開があればラッキー、くらいの
気軽な気持ちでいようや。

113 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/27 16:30
ずびばぜん…ひっじょーーーに遅くなりました…・゚・(ノД`)・゚・
W三連休怠けスパイラルに嵌って抜けられなくなってました。;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
こんなどうしようもない私に、>112さん初め、皆様優し過ぎて涙が出ます。
私はこんなにダメダメな奴なのに…・゚・(ノД`)・゚・ 一日一レスの誓いはどうしたんだ
って感じです。
今度は何日連続で続くかどうかわかりませんが、なんとか今日から心を入れ替え、
がむばってみまつ。

…小坊時代の「何回連続で縄跳び飛べるか」ってノリをなぜだか思い出しました…。
ちなみに私は運動音痴ですぐ引っかかってました。

114 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/27 16:31
「ありがとう。そういってくれるだけでも、数ならぬこの身にはわずかばかりでも
慰めになります」
天一君はそう言って、しかし僅かながら翳りをにじませて微笑した。
「それではわたくしはこれにて。どうかお心強くあられますよう」
一礼して、その御使者は下がっていった。部屋には小瑠璃と天一君だけが残された。
えーっと…と唸りながら、自分ももとの部屋に戻らないとまずいかな、と小瑠璃も
思い始め、天一君の方を伺った。
そして再び小瑠璃は、心の臓がばくばくするほどに驚いてしまった。
何がどうというわけでもないのだが、天一君がこちらを穴があくほどに見つめているのだ。
それもなにか妙に思いつめた熱っぽい瞳で。
(こ…これって…ちょっと…)
若い男女が間に几帳も立てず、部屋の中に二人きりという状況に今更ながらに気が付いた。
というか、さっきの御使者も気がつかなかったのだろうか。あまりに二人が親しげでごく
自然だったので、感覚が麻痺していたのかもしれない。
なぜだかあせりまくってしまい、小瑠璃は顔が赤くなったり青くなったり、どこに
目をやっていいのか判らず、きょときょとと挙動不審な態度を繰り返す。
さすがに慌てふためく小瑠璃の様子に気がついたのか、無遠慮に彼女を見つめていた
自分を悟ったのか、天一君のその意味ありげな視線は途切れ、にこりと人当たりの
よい微笑みに替わった。

115 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/27 16:33
「小瑠璃姫。もうお部屋にお帰りなさい。皆に無断でここにきたのでしょう?
きっと心配していますよ」
柔らかい口調で声をかけられ、小瑠璃はほっとする。
「あ、はい。あの…天一君」
「なんでしょう?」
「あの! あたしできるだけ力になりますから! これからあたし御所にあがることに
なりますし、帝に会えたら天一君のことお願いしてみます。それに父様にだって! 
大丈夫! 絶対父帝にお目にかかれることができるはずです!」
勢い込んで言った小瑠璃の言葉に、なぜか天一君は一瞬目を伏せ、暗い表情をした。
しかし、次の瞬間には何事もなかったかのように、笑顔を貼りつかせ、どことなく
ぎくしゃくしたような口調で告げた。
「いいのですよ、小瑠璃姫。私のことはなんとでもなります。それより本当に早く
戻らないとおおごとですよ」
「うん。それじゃ、天一君。今度は御所で会えるといいね」
小瑠璃はすっくと立ちあがると、単の裾を翻し、部屋を出ていった。
一人残された天一君は、小瑠璃の足音が遠ざかるのを聞きながら、表情が堅くなっていく
のを自覚していた。
脇息に持たれかかり、ため息とともに自嘲する。
「私は…姫のあの台詞を待っていたのだろうか…幼馴染の姫でさえ利用し、政争の
只中に巻き込んでしまうのか…これが今の私か…なんとあさましい…。姫…あなたが、
大納言家の姫でさえなければ…」

116 :名無し草:02/09/27 18:13
やたーーー続きヽ(゚∀゚)/キタ!
面白いです
これからどうなるのかドキドキ。

でも職人さん、無理しないでね。

117 :名無し草:02/09/27 18:28
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
職人さんアリガトン。

118 :名無し草:02/09/28 07:26
きゃー職人さんお帰りなさい。
読むたびに続きが楽しみになります。
無理せず執筆してください。

119 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/28 17:02
ほんとに皆様お待たせしてすみません〜。昨日から再開しました。なるべく続けて
Upしていけるようがんがります。来月も3連休あるので不安ですが。

それでは再開2回目の本日分です。

120 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/28 17:03
流浪の人生の中。吉野でのあの日々は、暗夜の灯火のように、彼の人生の中でのたった
一つの希望と慰めだった。
あの家の人々は姫もその弟君も、父君も母君もみなよい人達ばかりだった。
出世競争に明け暮れたり、人の陰口を叩くしか脳のない、都に巣食う魑魅魍魎のような
輩とは雲泥の差だ。
そう、そしてその魑魅魍魎達の只中に望んで身をおく自分もまた、同じようなものだ。
もう顔を合わす資格もないはずなのに、思いもよらぬところから懐かしい声がして、
どうしても会いたくなって招き入れてしまった。
そして会ってしまえば、心のどこかで囁きが聞こえてくる。この姫の父は、都の有力者
で力を持っている、と。
「…なんと、あさましいことだ…」
そうまでして自分は、帝に会いたいのか。そして会って何をしたいというのだろう。
「私は、どうしたいのだろう…」
自嘲するように、ただ深々とため息をついた。
一方その頃、小瑠璃姫は自分にあてがわれた部屋に戻っていたが、案の定、不在が
ばれてお付きの人に怒られてしまった。
でも、西の対屋に行った事はばれていないようだったので、その辺りは適当に
ごまかした。
「とにかく太皇の宮さまが、姫にお会いしたいとおおせです。早くお支度をなさって
下さい」
衣装の裾が汚れていたので、手早く着替えなければならない。お付きの人がせかす中、
与えられた部屋に落ちつく暇もなく、小瑠璃はこの屋敷の主のもとへと赴くこととなった。

121 :名無し草:02/09/29 19:02
ドキドキ
続きが楽しみ。

122 :名無し草:02/09/29 22:03
天一君すごく大人びてるね。
カコイイ

123 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/29 22:07
ふう…今日は危なかったです。いや何があったってわけじゃないのですが、
頭の中で歌が聞こえるのです。

♪あしーたーがあるーさー あすがあるー♪

…危ない、危ない。
こうやって、明日があるさと怠け心が芽生えてくるとやばいです。
それでは本日分です。

124 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/29 22:08
「まあ、あなたが小瑠璃姫ね」
太皇の宮様は、大納言家の姫とはいえ若干13歳の娘相手に、大変な歓迎ぶりだった。
「母君によく似ておいでのこと。いえ写し取ったようにそっくりですね。ああ昔が
忍ばれますわ。あなたの母君には、わたくしも帝も大変お世話になりましたもの」
「はあ…」
にこにこと上機嫌の宮様に、あの母が、いったいどういう世話をしたのかと、
ちょっと聞いてみたかったが、やめておいた。
「帝もあなたに会えるのを楽しみにしていますわ」
なにげない一言に、小瑠璃の顔が曇る。一番会いたいと願っている人が同じ邸内にいる。
その人物より先に帝に会えるかもしれない自分に、少しだけ罪悪感がわいたが、でも自分が
帝にお願いすることで、天一君の望みを叶えてあげられるかもしれないのだから、と
自分に言い聞かせた。
「明日にも帝に使いを出しますので、小瑠璃姫もその時に御所にあがることになります」
慌しいことだが、陰陽的にも明日がちょうどいいらしい。またそのうちこっそり天一君に
会いに行こうと思っていた小瑠璃は少しがっかりした。
宮様との面談を終え、自分の部屋に戻ると、また落ちつく間もなく明日の準備に追われる。
本当に慌しく、目まぐるしい一日だった。

125 :名無し草:02/09/29 23:42
お〜盛り上がって参りました!!

職人さんありがとー!

126 :名無し草:02/09/30 15:03
いつもお疲れ様です>職人さん
( ・∀・)つ旦~~マズハオチャデモドウゾ

近く鷹男の帝登場ですか?
その時は鷹男祭りですな。>タカオキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

127 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/30 21:10
わーい。お茶出してもらったの初めて〜うれし〜! >126さんありがとう。
そしてマターリ見守ってくれる皆様もありがとうございます。今日もなんとか一日一レス
の誓いを果たせそうでホッとしてます。
しかし明日はどうなるんだろう。明日はどっちだ。

それでは本日分です。

128 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/09/30 21:11
そして次の日の昼近く。牛車が二台ばかり、太皇の宮邸から御所へむけて出発した。
もちろんその中には女童として、小瑠璃も入っている。
まだみぬ御所に、さすがの小瑠璃もわくわくしてきた。物語や絵巻物でしか知らない
世界に好奇心が抑えられない。
ところが、そうやってどきどきしながら牛車に揺られていたのだが、妙なことに
気が付いた。いつまでたっても御所につく様子がないのだ。
もちろん、小瑠璃は御所に行った事など一度もないので、太皇の宮邸から御所まで
どのくらいかかるかなど、わかろうはずもない。
しかし、いくらなんでも遅いとはわかった。なぜなら、出発したのは昼頃だったのに、
今はもう夕闇が迫ろうかという刻限なのだから、さすがにこれはおかしい。
同行の女房たちも、徐々に不安そうな顔をし始める。不審に思ったそのうちの一人が、
牛飼童に声をかけた。
「もし。御所にはいつ頃つきましょうか?」
「もうしばらくでございます。方角が悪いので、少々迂回しておりますゆえ」
「それにしても…これでは、刻限までに御所につけませぬ」
「もうしわけございません。先ほども行き触れに遭いそうになったので、道を変えました」
これは、怪しい。すごく怪しい。小瑠璃は即座にそう思った。
「もういいわ。太皇の宮邸まで戻ってちょうだい」
「姫様!?」
「行き触れに遭いそうだったっていうんなら、もうそれでいいじゃない。こんなに
遅くなったしまったし、一度宮邸に戻りましょ」

129 :名無し草:02/10/01 15:45
板の移転で見失う人が多そうなのであげ

130 :名無し草:02/10/01 18:40
はぁ〜〜。このスレ初めて見て、ここまで一気読みしました〜。
ジャパネスクはリアル厨房工房の時、大好きで読んでたんです。
すごく懐かしいよう。
また最初から読みたい衝動にかられてます。明日ブクオフ行ってこよう!
職人さん、続き楽しみにしてます。がんがってください!

131 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/10/01 23:12
戦後最大級の野分が到来してますが、皆様ご無事でしょうか。
TVをずっとNHKにしてるんですが、すべての番組潰して台風情報やってます。
さすがだ国有放送。ちなみに私の住んでるところは掠めた程度で今はもう静かです。

とりあえず、本日分まいります。


132 :ジャパネスク偽書 ◆hyqUOmHo :02/10/01 23:12
牛飼童や、そばにいた護衛のものにそう言って、戻らせようとしたのだが、そううまく
いくくらいなら、最初からすんなり御所についていただろう。怪しい雲行きはさらに
怪しさを増していく。
「そうはいかんな」
護衛の侍の一人が、横柄な態度で小瑠璃の言葉を遮った。嫌な予感に、背筋が寒くなるのを
感じる。気が付くと、牛車は大路を遠く離れ、人気のない都の外れにまで来ていた。
(…嵌められた…?)
不穏な空気に、小瑠璃だけでなく同行の女房たちも気が付いた。しかし時既に遅く、
牛車の周りに、刀や槍を手に持ったいかにも下卑た男たちが集まってきた。
「と…盗賊でございますわ。姫様」
女房の一人が悲鳴混じりの声をあげる。なるほど、牛飼童も護衛の侍たちも、盗賊の一味
というわけだ。
盗賊達はあっという間に小瑠璃たちの牛車を取り囲んだ。女房たちは顔面蒼白になって、
牛車の中で身を寄せ合うことしかできなかった。
小瑠璃は気丈にも、なんとかみんなで安全な場所に逃げることはできないか、助けを
求めることはできないかと、必死になって考えていたが、周囲は武装した男たちに
囲まれ、牛をせかしてもこの包囲網は突破できないだろうし、こんな都の外れでは
助けを求めることもできない。万事休すだった。
盗賊の一人が進み出て、牛車の御簾を乱暴に捲り上げた。ひっ、と誰かが軽い悲鳴を上げる。
「いねぇぞ」
牛車の中をじろじろと眺め回し、誰かを探すような様子を見せる。もう一人が進み出て、
もう一台の牛車を同じように検めていた。

133 :名無し草:02/10/02 20:38
職人さんお疲れさま

台風は思ったよりしょぼかったですね。

134 :名無し草:02/10/02 22:04
今さっき、このスレ偶然見つけて大コーフンです!
高校受験のとき、担任に注意されるぐらい一気に買いあさって読み漁って
友人を勧誘しまくったジャパネスク。
漫画も小説も、もしかして続きが出るかも?!と思いながらも諦めかけてた
この数年間。
まさか2チャンで続きが読めるなんて!
中学生の頃も自然と思い出されてきて本当に感激してます。
ジャパネスク偽者さん、本当は氷室先生?!って思っちゃうほど(笑)

今後はこっそり更新を楽しみにロムリます!
負担にならない程度に偽者さんのペースでじっくり書き続けていってください!
かげながら応援しています。


135 :名無し草:02/10/03 00:47
偽者さん・・・

136 :名無し草:02/10/03 09:34
>>134
褒めてんだろうけど、偽者さんはないだろう(w

137 :名無し草:02/10/03 18:13
あらら。。。偽者さんて。。。
偽書が偽者に見えたのかな。
まっ、気にせずに。

職人さん、更新感謝です♪

138 :134:02/10/03 19:07
ああ、ごめんなさい〜〜〜!!!!
素で間違ってました。偽者だなんて面白い名前だなーって思ってたぐらいです・・・
失礼なことかいて申し訳ありません。
心からお詫び申し上げます。
さ、今度こそ、本当にロムリます。
お騒がせいたしました。

139 :名無し草:02/10/03 22:17
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 読み明かした昔を思い出す。マスター、偽書さんにズブロック
\_  ___________________________
    ∨ U A
≡≡≡≡≡≡ ∧∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
V ∩ [] 目 (゚Д゚,,)<. 二日酔いしたらどうするんだッ!?
__ ∧∧      |つ∽   \ ゴルァ!
  (    ) ∇. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \___________________  
― /  つ――――――
〜(__ノ 
 ━┳━   ━┳━
 ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ̄

140 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/10/03 22:20
こんばんわ。偽物です(w
いやいいんですよ。偽物でも偽書でも。どっちにしても偽ですから(藁
氷室先生には遠くおよびません。
ああ…本物のように、切なくやるせなくどうしようもない状況と、それを昇華する人
の思いを綴ることは、私には到底できそうにありません。
五節の舞姫と墨染めの白拍子のところは泣けましたよ…。

それでは、私なりのジャパネスク(でも偽)いってみます。

141 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/10/03 22:20
「女ばかりだ。いやしねえ」
(女じゃない…男の人を探してるの…?)
てっきり金品めあての盗賊だと思っていただけに、この意外な行動に戸惑ったが、
目当ての人間がいないのなら、自分たちは助かるかもしれない、とかすかな希望を持った。
しかし、その期待はお頭とおぼしき男の台詞により打ち砕かれた。
「いないのなら仕方ない。女ばかりというならそれはそれでいいさ。行きがけの駄賃だ。
纏っているご大層な衣装を引っぺがして、女たちはどこぞに売り飛ばすとしよう」
最悪である。
「ひ…姫様…」
他の女房達はすっかり肝を潰してしまい、ただ一人気丈な風情の小瑠璃を中心にすがり
付くようにして震えるばかりだった。
だが、小瑠璃とて13歳になったばかりの少女である。この状況で気強く居続けられるわけ
もない。手が小刻みに震えるを抑えることができなかった。
(父さま…! 母さま…!)
牛車の外の盗賊達の包囲網が、徐々に狭まってくるのを感じながら恐怖に震えることしか
できなくなったその時。
「ぎゃぁぁぁぁあああ!!」
突如、男の悲鳴が聞こえてきた。
「な、なに!?」
目を凝らし、御簾の外を見ると、盗賊の一人が切りつけられ、血を流しながら地面に
うずくまっていた。

142 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/10/03 22:24
>139
ズブロックごちそう様です。寝酒に頂いて寝ることにしまつ。
二日酔いより肩こりをどうにかしたい今日この頃でした。
(昨日の欠勤理由がこれ…)

143 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/10/04 22:45
…二日酔いでつ…

というのは冗談で。明日からリアルの祭りのお手伝いがあるので、ちょっと数日お休み
します。
…数日で済むよう祈ってくださいませ。

それでは本日分まいります。

144 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/10/04 22:46
「て、てめえ! 何者だ! いきなり何しやがる!」
他の盗賊仲間が、切りつけてきた相手に向かって悪態をつく。
「盗賊風情が…早々に立ち去るがいい」
盗賊の一人を切り伏せたのは、一人の男だった。年の頃は30を過ぎた辺りだろうか。
しかしその涼しげな美貌は、年も性別も超越し冴え冴えとした空気を身に纏わせていた。
そして血に塗れた太刀を構え、その場に静かに佇む姿は、一幅の絵巻物のようでもあった。
そしてなにより目を引いたのは、その男の長い銀の髪だった。
その男の身なりは卑しからぬ雰囲気であったのに、髪だけはきちんと結い上げることもせず、
ただ垂らすだけで、そしてその髪は色素が抜け、日の光をはじき不思議な銀の色を見せていた。
そんな男のいでたちは、まるで切り取ったように非現実的で、小瑠璃たちはただ呆然と
眺めていることしかできなかった。
それは盗賊たちも同じだったが、やがて呆けていた己を叱咤し、敵意を剥き出しにしてきた。
「ふ、ふざけやがって! 貴様!」
「死にたいらしいな!」
「やっちまえ!」
口々に罵詈雑言を吐き出し、銀の髪の男を包囲し、刃を付きつける。
銀の髪の男は動じることなく、太刀を正眼に構え、盗賊たちに向き合った。

145 :名無し草:02/10/04 23:57
ぎ、ぎんぱつすか。
誰だろう・・・。


146 :名無し草:02/10/05 00:13
吉野君とか・・・。
なんちゃってー。

147 :名無し草:02/10/07 01:48
初めは鷹男だと思っちゃった〜誰なんだろう?
どんどん美形が出てきて楽しみ〜
偽者さん、頑張ってくださいねo(^^)o

148 :名無し草:02/10/07 02:37
私は東宮が助けに来たのかと思ったよ〜
(さすがにそれじゃぁベタすぎか^^ゞ)
職人さん、頑張って下さいねー

149 :名無し草:02/10/07 18:53
>147
だから偽者じゃないって……(w

銀髪さんはホント誰なんだろう。
ジャパネスクの登場人物か、はたまた新キャラか?
きになってしょーがない。
ホントに偽書さんは読ませてくれますわ。

150 :名無し草:02/10/07 19:43
>147
わざとですか??(w

偽書さん頑張って下さいね〜
毎日このスレをチェックするのが日課になってほど
ハマってます。銀髪さん…(;´Д`)ハァハァ

151 :名無し草:02/10/07 23:00
>>148
わたしも東宮が来たかとオモタ。
偽書さんのストーリー展開オモシロ過ぎ。
期待してしまいますわ。

152 :名無し草:02/10/08 08:23
>>146
私も吉野君だと思った〜。

「ジャパネスク」は学生の頃に読んだきりだったんですが、
最近山内直美さんの文庫コミックを読んだんですよね。
それからこのスレに来たんだけど、「帥の宮」の話をす〜っかり忘れていたことに
気が付いて、昨日コミックの続きから最後まで一気に読んでしまいました。
氷室センセ、最終巻のあとがきで番外編を書くみたいなことを書いてたけど、
出てないですよね?

偽書さん、いろいろとお忙しいかと思いますが、これからも頑張って
続き書いてください。楽しみにしてます。

153 :名無し草:02/10/08 10:38
>年の頃は30を過ぎた辺り
なので東宮ではないっしょ

154 :名無し草:02/10/08 17:42
30過ぎって誰だろう?
そもそも瑠璃や高彬って何歳の設定だろう?

155 :名無し草:02/10/08 20:02
30過ぎに見えるだけで30過ぎとは限らないってことで。

瑠璃がハタチで子供産んでたとしても33ですか。

156 :146:02/10/08 20:12
>>152
うんうん
冴え冴えとした空気を身にまとわせた涼し気な美貌というので
吉野君を想像してしてしまいました。
火事のショックで銀髪(白髪)になってしまったとか。

157 :七思想:02/10/11 01:00
偽書さんの再登場を期待してsage(なんでやねん

158 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/10/11 15:02
すびばぜん…本日も更新はありません…(鼻水たらしつつ泣)
最後にダイイングメッセージ(?)

風邪をひいt 

…グハァ

159 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/10/11 15:05
パソに書きかけがあったのを思いだしますた。ちょっと短いですがうpしておきます。

盗賊たちは一斉に銀の髪の男に踊りかかった。もはや勝ち目はないかと思われたが、
男は冷静に盗賊たちの刃をかわし、太刀に付いた血を振るうと、また新たな血糊を
その刃に刻み付ける。
その鬼神の如き闘いぶりに、小瑠璃をはじめ、女たちは声もなく見つめるだけだった。
しかし、やはり多勢に無勢。

160 :七思想:02/10/11 19:33
風邪はやっているようですね・・・。
お大事になさってくださいね。
お帰りをお待ちしております。

161 :名無し草:02/10/11 20:57
>偽書さま
お大事にどうぞ。
そんな私もちょっと風邪気味・・・

162 :名無し草:02/10/14 20:49
保守ですわ

163 :名無し草:02/10/16 01:50
今日は野分のような雷と風と雨でしたね…
傘持たない出先でやられて、ただ呆然。

平安の世の貴族なら、こんな時に出会いのドラマでもあるのかもなぁ
とか思った。
通りすがりのあばらやで一晩雨宿りとか…のんびりしてていいな…

164 :名無し草:02/10/16 07:39


165 :名無し草:02/10/18 00:19
久々に難民板に来てみればこのような面白いスレがあったとは・・・
自分はコミックのほうしか知らないので、途中の話がまったくわかりませんが
やはり文庫の方も読むことに今決めました。
偽書さん、続きを楽しみにお待ちしております。
マイペースで頑張ってくださいませ。

166 :名無し草:02/10/20 00:29
age

167 :名無し草:02/10/21 14:52
偽書さん、お体大丈夫ですか?
続き楽しみにしています。

168 :名無し草:02/10/23 17:33
初めて来ましたー!!すごい、こんな所あったんですねー。
私もちょうどジャパネスクに飢えてたんです・・・
ここの小説(←ですよね?)、ホントにすごいです!上手いですー!
お体に気をつけてこれからも頑張ってください!

169 :名無し草:02/10/25 01:53
ageときます〜〜


170 :名無し草:02/10/27 06:48
マターリ

171 :名無し草:02/10/30 14:42
続きは書いていただけるのでしょうか?
このままだと生殺しです、お願いします(´・ω・`)


172 :名無し草:02/10/30 22:26
まぁまぁ、気長に待とう!

173 :名無し草:02/10/31 23:58
もう20日・・・。

174 :名無し草:02/11/01 00:35
>173
原作の続きを待って幾年月・・・
それを思えば20日くらいなんでもないさ!


175 :名無し草:02/11/01 22:42
age

176 :名無し草:02/11/01 23:44
最近寒いし、身体壊してないか心配だ。

平安時代って今と比べると暖房器具なんて無いも同然だったんだよね。
私は生きていけない…

177 :名無し草:02/11/02 22:41
しかも京都ってなにげに寒いよね。
北国育ちの私は冬の京都には住めません。

178 :名無し草:02/11/02 22:42
あほだsegeって・・・。


179 :名無し草:02/11/02 22:48
予備校の古文の先生が言ってたんだけど、畳の上で寝られるのは
お姫さまだけで、女房とかは板の上で着物かぶって寝るんだって。
さ、寒そう。

180 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/03 15:37
|
|∧∧
|・ω・`) ・・・
|o o
|―u'   
|
コソーリ

あの…遅くなりました。ご心配かけてまことに申し訳ありません。
風邪はたいしたことありませんでした。ただ、その後持病の

『へ た れ 怠 け 遅 筆』 病 

の発作が起こり、だらだらと日々をすごしてしまっておりました(死)
本当に
〈 モウシワケアリマセン 〈 モウシワケアリマセン 〈 コノトオリデス
  ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄    ̄∨ ̄ ̄
   (´Д` )ヾ    ( ´Д`)ヾ
     ∨)      ( ノ∨       (´Д` )、 
     ((       〉 〉        ノノZ乙

今日からは心を入れ替えて(何度目だろう…入れかえるの。私の性根は単3電池並
に寿命が短いようです)なるべく毎日来ますので、どうか勘弁して下さい。

それでは本日分、参ります。

181 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/03 15:39
男の息は上がりはじめ、剣さばきにも鋭さが失われつつあった。その隙をついて、
男の背後にいた盗賊の一人が太刀を振り上げた。
「あぶないっ!!」
その瞬間を見た小瑠璃は、思わず声をあげ、周りの女房達を振り払い牛車の外に
飛び出していた。
小瑠璃が飛び出したのと同時に、男は危険を察知し、すばやく己の背後にいた
盗賊を切り伏せる。
「姫! 牛車の中にいなさい!」
男が厳しい声を投げかける。小瑠璃は思わず飛び出してしまったものの、自分にはなす術
がないことを思い知らされる。
盗賊達は既にその3分の1ほどが、深手を負い地面に倒れ伏していたが、それでも
かなりの人数が、銀の髪の男一人にその刃を向けていた。
(どうしよう…どうすればいいの…!)
小瑠璃はこの時ほど無力な自分が悔しくてならなかった。
その時である。
ひゅん、と空を切る音がして、次の瞬間、また盗賊の一味が地面に倒れこんだ。
(え!?)
苦悶の表情で倒れた男の脇腹には矢が刺さっていた。矢が飛んできたと思しき方向に
小瑠璃が目をやると、またも次の矢が飛んできたところだった。
「ぐわぁぁぁ!」
「ひぃぃぃ!」
その矢は百発百中。まさに神技の如き矢を放つ者は一体誰なのかと目をやれば、
自分達の居るところからそう遠くないところ、草むらの上にすっくと立つ僧形の若い男が
弓を持ち、矢をつがえているところだった。

182 :名無し草:02/11/03 19:13
お帰りなさい。偽書さんage!

183 :名無し草:02/11/03 21:41
今日始めて、このスレに気づきました。
偽書さん、素晴らしい!!
続き、待ってますね〜
182さん、ageてくれてありがd!

184 :名無し草:02/11/03 23:03
偽書さん、おかえりなさい!!
これからも体に気をつけて執筆してください。
楽しみに待ってます!

185 :名無し草:02/11/03 23:46
>偽書さん
戻ってきて頂けただけで嬉しいです。
これからもよろしくです。

186 :名無し草:02/11/04 10:34
age

187 :名無し草:02/11/04 11:31
待つのは慣れてますから、ぼちぼち頑張ってくださいw@ガラ亀読者

188 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/04 22:20
|
|∧∧
|・ω・`) ・・・
|o;o
|―u'   
|
ホロリ

みんな優しい…。こんなヘタレ遅筆病に冒された怠け者なのに…。
この優しさのおかげで、疎遠スパイラルに陥りそうになりながらもこのスレに
戻ってこられます。皆さん、本当にありがとう。

それでは遅くなりましたが、本日分です。

189 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/04 22:22
「ち、畜生。新手か!」
「お頭!」
「仕方ねえ! 逃げるぞ、お前ら!」
形勢悪し、と見た盗賊団は、ついに観念して逃げ去ってしまった。切り伏せられた者たち
や射抜かれた連中も、なんとか身動きできるものは仲間に抱えられるようにして去った。
それでも幾人かはは取り残され、痛みにうめいていた。
(一応全員生きてる…急所を外しながら戦うなんて、この人意外に余裕あった?)
あらためてその腕前に感服すると同時に、再度その銀の髪の男をしげしげと眺めてみた。
あたりはすっかり夕闇が迫り、赤く染まった夕日がその男を照らし染め上げていた。
男の持つ血に濡れた太刀とともに、この世のものとも思えぬ風景がそこにあった。
呆然と見つめていた小瑠璃に、初めて気が付いたかのように、銀の髪の男が目を向ける。
「私が何か? 姫君」
「え…あ、あの…あなた…神様なの?」
切れ長の涼やかな眼差しで見つめられ、つい普段なら口にしないような突拍子もない
台詞を口にしていた。
「私が神ですか…? この血まみれの姿のどこに神意があると?」
皮肉めいた口調で男が返す。
「あ…だって、その髪…」
この世の物とも思えぬ美しい銀髪に、小瑠璃は再び目を奪われる。日が落ちる最後の
余光を受けて、新雪のような銀の髪は紅に縁取られている。
「ただの若白髪です」
しかし、相手の返事はとりつく縞もないほど素っ気無いものだった。小瑠璃は肩を
がっくりと落し、軽い眩暈も覚えた。

190 :名無し草:02/11/04 23:17
わーい、今日も読めた♪
銀髪の男と僧形の男。
不思議な男が2人に増え、謎が謎呼ぶ展開ですね。
これからも楽しみです。

191 :名無し草:02/11/04 23:27
相変わらず偽書さんの小説はレベル高いですねぇ。
楽しみにしてますので頑張ってください。
毎日なんて肩肘張らずに
書ける時に書いたほうが長続きすると思いますよ。

ところで天一君は結局なんて読むんでしょうか?

192 :名無し草:02/11/04 23:46
わーい、ありがとう偽書さん、うれしいよぅううう。

今日はこの秋一番の寒さだったそうです。
体に気をつけてくださいね。

193 :名無し草:02/11/04 23:50
偽書さん、乙です。

ここを見つけてジャパネクス再読しようと思いブクオフに買いに行きました。
大人買いのはずが全巻買っても420円(消費税込み)って、
なんか泣けました。


194 :名無し草:02/11/05 00:52
ほんと今日は寒かったですね。
偽書さん、風邪がぶり返されませぬようお大事に。
私も、191さんと同じく書けるときに書いてください、です。

195 :sage:02/11/05 00:54
すみませんsageます。。

196 :名無し草:02/11/05 02:43
>191
>91参照のこと。


197 :名無し草:02/11/05 20:22
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 復帰祝いだ。マスター、偽書さんにスピリタス
\_   ________________
   | /
    ∨ U A
≡≡≡≡≡≡ ∧∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
V ∩ [] 目 (゚Д゚#)<. 氏ぬって!
__ ∧∧      |つ∽   \_____  
  (    ) ∇. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
― /  つ――――――
〜(__ノ 
 ━┳━   ━┳━
 ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ̄

198 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/05 22:03
お祝いごちそうさまでつ。氏ぬほどつよいんですか? それ。

毎日寒いですが、今のところへたれ遅筆病に罹患している以外は大丈夫です。
毎日でなくてもいいですよ、との優しいお言葉、胸に染みますが、この遅筆病は
恐ろしい病いなのでつ。
大御所からピコ手作家、HP作成者に至るまで、およそ物書きであるならもれなく
罹患し、発症すると〆切り破り、更新停滞が日常化し、放置プレイに至り絶筆を招く
死の病いなのでつ。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
これを防ぐには〆切り、もしくは何か心がけるようにしていないと、すぐにでも病状が
悪化してしまうのでつ。

そういうわけで、なるべく毎日を心がけつつ、本日分参ります。

199 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/05 22:03
浪漫のかけらもない返答に、小瑠璃が白けているのをよそに、さきほど加勢に入った
僧侶が近づいてきた。
「大丈夫ですか? 師匠」
その僧侶は小瑠璃の横を通りすぎ、銀の髪の男に駆け寄って、意外な言葉を口にした。
「し…師匠?」
まだ30すぎにしか見えない男が師匠というのも驚きだが、一体なんの師なのだろう。
少なくとも、男は有髪で僧侶には見えない。
男は相変わらず素っ気無く、しかし淡々と答えてくれた。
「押し掛け弟子ですよ。僧の身でありながら、武術を教えてくれと言ってきた」
「はぁ…」
確かに僧侶の弓の腕前は見事だった。つまり、この男が教えたと言うことなのだろう。
僧侶の身で武器を取るというのは、戒律違反のように見えるが、昨今はそうでもない。
都を一歩出ると、盗賊魑魅魍魎が跋扈し、旅人はもちろん地方に住む人間は安全に
暮らすことさえ困難だった。
そんな中で、地方はもちろん中央の寺院さえも独自に武装し、僧兵として組織された者たち
もいる。武術の嗜みがある僧侶がいてもおかしくはない。
この奇妙な二人連れにますます興味を覚えた小瑠璃は、僧侶の方もしげしげと眺めてみた。
僧侶は年の頃は17、8といった感じで、まだまだ若さの残る年頃のようだった。銀の髪の
男の、何かを超越したような美しさとは違い、親近感を感じさせる整った顔立ちで、
武術の嗜みのあるものらしく、鍛えられた体つきをしていた。
二人は、ぼーっと小瑠璃が眺めているのを気にするふうもなく、二言三言言葉を交すと、
なんと、その場からさっさと立ち去ろうとした。

200 :名無し草:02/11/06 09:44
偽書さん、お疲れ様です。
198、身に染みました…私も放置プレイ続行中の管理人……
偽書さんを見習って、心を入れ替えまつ・゚・(ノД`)・゚・

あああ、しかし謎の人物が増えてきて
これからどうなることやら。
この銀の髪の方は、あの方?この方?それとも別の方?
凄く気になります〜

201 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/06 21:22
こんばんわ。
心を入れ替えても、その性根は単3電池並に磨耗の激しい私ですが、なんとか今日も
これました。

それでは本日分、まいります。


202 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/06 21:23
「え!? ちょ、ちょっと待って!」
「何か? 姫君」
慌てて引きとめようとする小瑠璃に、相変わらず淡白な態度を崩さない男だった。
「あ…えっと、その、そうだ、お礼も言ってないのに!」
盗賊たちから命を救われたのだ、大皇の宮様はもちろんのこと、大納言である自分の父も
男達に厚く礼を述べたがるだろうし、このまま返してしまっては自分がきつく叱られて
しまう。
なにより、この男達が何者であるか、小瑠璃はものすごく好奇心を刺激されていた。
しかし、小瑠璃の事情などどこ吹く風で、男達の足は止まらなかった。
「礼など結構ですよ、姫君」
「そうです。それに師匠、そろそろ行かないと検非違使が来てやっかいですよ」
「?」
検非違使が来て何か困ることがあるとでもいうのだろうか? 不思議そうな顔をする
小瑠璃の考えを読み取ったかのように、男が答える。
「検非違使とはあまり仲が良くないのですよ」
「どうして?」
無邪気に答えをせがむ小瑠璃に、男はくすりと笑み、しかしどこか凄絶な翳りを表情に
浮かべて答える。
「私はこの国の影に潜む鬼…隙あらば帝に仇なすやもしれぬ鬼ですからね」
「…え…」
「もういいでしょう。今日のところは宮邸にお帰りなさい。小瑠璃姫」
自分のことを鬼だという意外な台詞に、小瑠璃は呆然とその場に立ち尽くしてしまい、、
彼ら二人が夕闇の向こうに消えるのを見つめることしかできなかった。
そして、まだ名乗っていない自分の名を、相手が知っていたという事実に、
小瑠璃はすぐに気が付くことができなかった。

203 :名無し草:02/11/07 20:37
「隙あらば・・・・」と言うい言い回し、自分のことを鬼と言うし
小瑠璃の名前を知ってると言うことはやはりあのお方なんでしょうか?
続きが楽しみですじゃ

204 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/07 21:49
お約束街道驀進中です。 それでは本日分参ります。


夕闇の向こうに不思議な男達を見送り、小瑠璃が呆けたように立ち尽くしていると、
その背後の牛車の中から、おっかなびっくりで女房達が顔を覗かせた。
「ひ…姫様。ま、まだ盗賊がおります…! お早くこちらへ…!」
盗賊と言っても、切り伏せられ矢で射抜かれて、うめく事しかできない者達ばかりだ。
なにを怯えているのかと、小瑠璃は聞き流した。
「もう大丈夫だって。すっかり遅くなったことだし、御所へ行くのはあきらめて、
宮邸に戻りましょ…」
そう言いかけて、先ほどの銀の髪の男の台詞を思い出した。あの男は名乗りもしない
自分の名前を知っていたばかりか、自分たちが宮邸から来たことを知っていたのだ。
そもそも、今回の盗賊の襲撃は、護衛の侍や牛飼童に仲間を潜り込ませた計画的な
ものだった。
(ひょっとして…たまたま通り掛かりに助けてくれたわけじゃなく、私達が襲われる
って知ってたとか?)
いろいろと可能性を考えて、頭がこんがらがってきたところに、遠くから馬蹄の音が
聞こえてきた。
「あ…あれ。姫様。検非違使です。助かりました!」
女房達が指差す方向に目を向けると、松明の明かりに照らされて、葦毛の馬に跨った
若い男を先頭に、警備の一団が駆けつけてきた。
「女房方! ご無事ですか!?」
先頭にいた若い男が息せき切って、声をかける。肩で息をしているところを見ると
必死で駆けて来たらしい。
しかし、小瑠璃は容赦ない言葉を投げ付けた。
「遅いっ!」

205 :名無し草:02/11/08 11:02
偽書さん、凄い!
嬉しい!
有難う!有難う!有難う!

この後どういう展開が待っているか、ドキドキします〜
今日も書かれるの、お待ちしてまーす


206 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/08 22:13
そ…そんなに喜ばれるなんて、恐縮でつ。 今日もなんとか来れました。
目標 一日一レス! それでは本日分まいります。


一日の最後の余光が辺りを真紅に染めている。都の外れの閑地には二両の牛車が
所在なげに止まっていた。その周囲には人相風体ともに怪しい男達がうめき声と
ともに死屍累々と転がっていた。
その一種異様な光景の中。眼にも鮮やかな紅梅の十二単を纏った少女が佇んでいる。
盗賊の知らせを受け、急ぎその場に駆けつけた検非違使の長は、その光景に言葉を
失った。
野卑な男達の凄絶な有様と、夕日に照らし出された紅梅の少女。そのある意味ちぐはぐな
景色に、眼を奪われてしまったのだ。
自失しそうな己を叱咤しつつ、盗賊団に襲われ恐怖に震えているであろう女性達に
安否を問うたのだが。
「遅いっ!」
帰ってきたのは、いっそ威勢がよいほどの叱責の声だった。不思議と、不快感は
覚えなかった。その威勢のよさに、ふとある疑問が浮かんだほどだった。
「もしかして…この盗賊たちを倒したのはあなたですか?」
次の瞬間、少女の顔までも紅梅色に染まった。
「そんなわけないでしょう! すっごく強い人達があらわれて倒してくれたのよ!」
「はあ…」
「あなたは? 検非違使なの?」
「ええ、衛門佐を勤めています」
「そう。お名前は? 私は小瑠璃と言います」
「………」
せっかく小瑠璃が名乗ったのに、なぜか相手の返答はない。先ほどのやり取りといい、
ひょっとしなくてもこの衛門佐はトロいのではなかろうか。こんな有様で都の治安が
守れるのだろうかと、小瑠璃は不安になった。

207 :名無し草:02/11/09 01:28
ずーっと待ってました。 
毎日毎日ここに来て続きを楽しみにしています。
負担にならない程度で構わないので 頑張ってください。



208 :205:02/11/09 02:36
偽書さん、本当にありがとう。
仕事でふらふらになってもう寝ないと明日が…なんて思いつつ
「もうこんなに遅いんだから、書き込まれてるかも!」
とやってきたかいがありました…(感涙)

本当にいつも楽しみで毎日何度ものぞいてしまいます〜
(仕事がPC関係なんで昼夜のべつまくなし(藁))

衛門佐さんはかつての高彬の部下さんなんでしょうか?
今後の展開がますます気になります!

209 :三条邸家令 ◆QL7xqviA0g :02/11/09 20:09
偽書様、毎度お疲れさまです。
>198がぐさぐさ突き刺さるものぐさ管理人がここにも……。
保存サイトといっときながら放置プレイでは
なんのためのサイトなんだか。
自分も心を入れ替えてがんがります……。
とりあえず本日分まで保存かんりょーしますた。
今度は1ヶ月経つ前に更新しよう(;´Д`)

210 :名無し草:02/11/09 20:40
こんばんわ。皆様、いつも励ましのお言葉ありがとうございます。
そのお言葉を支えに今日もがんがります。

>家令さん、乙カレーです。放置プレイに至った諸悪の根源は私ではありませぬか。
悪いのは私でつ。家令さんこそ無理しないで下さいね。保存サイト感謝しております。
(時々、話の詳細や流れを忘れるので、ざっと読みなおす時、重宝しております)

それでは、本日分まいります。

211 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/09 20:41
…トリップ忘れてたよ…その内、別スレに書きこむ時、偽書でやりそうでこわひ…


「名前!」
やや自失気味だった相手は、その一言でようやく気がついたように名を名乗った。
「あ…ああ。名前ですか。……一条です」
「………」
あまり、名前のように聞こえない。普通は藤原とか菅原とか安部とかではないのだろうか。
しかし、そうまでしてこの相手の名前を知りたいかというと、そうでもないかと思い直し、
それ以上問い詰めないことにした。
「わかったわ、一条衛門佐殿。私達は大皇の宮家の者です。内裏へ参る途中で盗賊に
襲われました。今日のところは宮邸に戻りますので、警護をお願いします」
「わかりました。そこらに転がっている盗賊達は部下の者たちに任せましょう」
そう言って、一条は後から駆けつけてきた配下の者たちを二手に分け、一隊を小瑠璃
達の警護につけ、自分もまた守りについた。
帰りの道中は平穏無事に終わり、小瑠璃も同行の女房達も安堵の息をついた。
大皇の宮邸に着いた時には既に日はとっぷりと暮れており、宮家では小瑠璃たちの
思いもよらぬ帰還と、盗賊襲撃の報告に肝を潰した。
「小瑠璃姫、本当に無事で何よりでしたわ」
大皇の宮様も、小瑠璃の災難に胸を痛め、無事に戻ってきたことを喜び、自室に招いて
ねぎらってくれた。
「それにしても、この都で昼日中に盗賊など恐ろしいこと。しかも、牛飼童や侍に
内通者がいたとは…。この宮の女あるじとしての器量が及ばず、あなたには恐い思いを
させましたね。許してください」
「いえ宮様。そのようにお気になさらないで下さい。恐ろしい思いをしたというのなら、
女房達も同じです。どうか、彼女達こそねぎらってあげて下さい」
「姫はおやさしいこと。それにしっかりなさっているし、これなら大納言殿も安心
でしょう」
「あ…ははははは。それはどうでしょう…」
母親の気性を受け継ぎ、ちっともおしとやかにしない小瑠璃のことを、日夜嘆いている
父の顔を思い浮かべ、複雑な胸中の小瑠璃だった。

212 :名無し草:02/11/09 21:54
あぁ、毎日読めて幸せ。
偽書さん、ありがとう。

213 :名無し草:02/11/09 23:21
本当に偽書さん、毎日有難う。
212さんの仰るとおり幸せでございます〜

あー、ひょっとしてこの一条くんの正体は…ry

214 :名無し草:02/11/10 00:27
ニブいから、銀髪の男もその弟子も一条くんも
全然正体が分からないよ・・・ヽ(`Д´;)丿ウワァァァン







でも、分かった時が楽しみでもある(w

215 :名無し草:02/11/10 00:56
うわーっ、今日初めて読ませていただきました。
偽書さん、どうもありがとうです。
一条君誰なんだろうー、とすごい気になってます。
天一君は、個人的にですが、読んだ瞬間に
「師の宮だーっ」と思えてなんだかものすごく嬉しかったです。

興奮して日本語変ですが、すいません。
たとえやんごとなきご都合で放置状態になられたとしても、
ワクワクまたりと待っておりますので、がんばってくださいー。

216 :名無し草:02/11/11 17:17
はあ、やっと追いついた。
偽書が始まった時にこのスレを見つけ途中まで読んだけど、師の宮編を忘れてしまってたので
いったんストップし「文机」をブックマークに残し、実家に戻って小説とってきました。
忙しい合間を縫ってやっと小説を読み終わりました。
これから、偽書読み始めます。

ところで家令さん、「文机」サイトからここへのリンクが古い方(DAT落ち分)になってます。
ここのリンクも張り付けておいた方がいいかと。
(少女漫画板の方から再度見つけて来ました。)


217 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/11 20:59
昨日さぼりました。すみません。またそろそろ、根性エネルギーが尽きてきたようです。
ほんとに単3電池並みの寿命なんだから…。途切れないようにと心がけつつ、
本日分、参ります。

218 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/11 21:00
その時、御簾の向こう、部屋の外から声がかかった。一条衛門佐らしい。
「少々およろしいでしょうか、小瑠璃姫」
小瑠璃にかわって、大皇の宮が答える。
「何用ですか、一条殿」
「盗賊達の様子について、小瑠璃姫に覚えている限りのことを語っていただきたく」
要するに、事情聴取ということらしい。
「姫はお疲れです。またの折にできませんか」
大皇の宮は気を使ってくれたが、小瑠璃がそれを遮る。
「構いません。あたしなら平気です」
「そうですか…? 一条殿、あまり思い出させて恐い思いをさせてはなりませぬよ」
別に恐くなんかなかったけど、と最初に震えていたことは忘れて、小瑠璃が小声でそう呟く。
やがて一条は部屋の中へと招き入れられ、と同時に控えていた女房達が宮と小瑠璃の前に
几帳を持ってくる。
「失礼いたします」
折り目正しく入室してきた青年を、几帳ごしに小瑠璃はあらためて観察した。
最初はトロいのかと軽く見ていたせいで、あまり容姿など気に止めていなかったが、
けっこう美男子である。ちょっと野性味の入った有能そうな顔立ちで、年のころは…
幾つだろう? やや幼さが残っているので15,6か…少なくとも小瑠璃よりは年上の
ようだった。
観察されていることを気に留めるふうもなく、一条は事務的に質問を投げかけてきた。
小瑠璃は盗賊達に襲われた状況を思い出しつつ、質問に答えていく。
幾つかの質問に答え終わった後、一条は難しい顔をして考えこんでいた。

219 :名無し草:02/11/11 21:23
偽書さん、いつもありがとう(^^♪
色々謎が謎を読んでいて、とても楽しみです
体に気をつけてがんばってくださいねー


220 :名無し草:02/11/11 22:04
年のころ15,6の美少年かぁ〜〜。
誰だろ!
あの人か!?
んー、続き楽しみ。

221 :名無し草:02/11/11 22:55
偽書さん、ほんとにいつもありがとう〜(^^)。
一条君があの人ならいいなと思いつつ、続きを楽しみにしてまつ。
無理せず頑張って下さい♪

しかしホントに巧いですね、偽書さん。
私だったら絶対こんなに上手に文章書けないです(^^ゞ

222 :名無し草:02/11/13 02:56
偽書さん乙です。
一条君はあの彼ですね?
銀髪の君はあ・・


223 :名無し草:02/11/14 01:47
できたら、サイトつくってまとめたいですね

224 :名無し草:02/11/14 02:22
もうあるよ

225 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/14 22:23
こんばんわ。お約束街道まっしぐらなせいか、あの人もこの人も皆さん大体見当
ついてらっしゃるのですね。うーん、やっぱりひねりが無かったか。
まあいいや。このままお約束街道をひた走ることにいたします。
ところで昨日、一昨日とサボってしまいますた。いよいよ根性のカラータイマーが
点滅しつつあります。ああこんなことではいかんというのに…。

それでは本日分まいりまつ。

226 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/14 22:24
「盗賊達は最初、誰かを探しているようだったのですね?」
「ええ」
「しかし、牛車の中に目当ての人物はおらず、その場限りの追剥ぎをすることに
切り替えた…と」
一条は深く考えこんだ後、大皇の宮の方に向き直り問いかけた。
「宮、盗賊達の目当ての人物がわかりますか?」
「え…ええ」
大皇の宮には判っているようだったが、なぜだか言葉を濁している。
小瑠璃にもそれが誰だかなんとなく見えていた。そして、宮が言葉を濁した理由は、
自分がこの場にいるせいだと悟り、己から切り出した。
「あの…宮。もしやその人物は、この屋敷の西の対屋にいる人ではないですか?」
小瑠璃の言葉に、宮も一条も目を見張り驚いた。まさか彼女が、この屋敷にいる
今上の一の宮のことを知っていたとは思いもよらないことである。
「驚いたこと。いつの間にあちらの方のことをお知りになったの? 姫は本当に
聡い方」
さすが機転が早く行動力に長けていた瑠璃の娘だと、世間一般の姫に求められる
資質とはかけ離れた美点であるにも関わらず、宮は素直に感心していた。
しかし、小瑠璃はさすがに素直に賞賛を受けるわけにもいかず、苦笑いで
ごまかした。
「え、ええ…それはまあ、置いておきまして、天一…じゃなくて一の宮様のご事情は
私も詳しくは知らないんですけど、今、結構微妙なお立場ですよね?」
宮にかわって一条が答える。
「ええ、一の宮様は長い間死んだと思われていましたし、そう思われる前も、後ろ見が
なく、なかなかに複雑なお立場でしたから、今、一の宮様の存在を公にするのは結構
微妙なのです。ですから、姫もかの方の存在をあまり口外なさらないようにお願い
します」
「ええ。…でも、一条殿って衛門佐でしかもまだ若いのに、そんな秘事を知らされて
いるんですか?」
なにげに発した小瑠璃の質問に、一条の顔に冷汗が一筋見えたような気がした。

227 :名無し草:02/11/15 06:37
一条くんはもしかして・・・わかったかも?
どきどき。

228 :名無し草:02/11/15 11:41
こんにちわー。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
偽書さんも三条さんも乙です〜いつもまりがとー。

で、ちょっとお尋ねしていいですか?
サイトからちょっと持って来ました。

>そんな小瑠璃を目ざとくみつけたものがいた。軒下を覗き込むようにして声をかける

の「軒下」という表現なのですが、現代建築だと、
  /
 /| 家
 ↑|__
 ↑この辺りを言うんですよ。

で、平安の時代って「軒下」という表現はもっと別の意味があるんでしょうか?
自分の感覚だと軒下だと隠れてる意味ないし、床板を剥がす必要もないんです。
なので別の意味があるのかな・・と。

激しくお話が舞い戻ってしまいますが、ごめんなさいです・・・。

229 :sage:02/11/16 10:35
高床式?になっているのでは?

  /
 /| 家
  |____
 → |  |

瑠璃は軒下へぐいと身を乗り出して床下を覗いたのでしょう。
そして小瑠璃のいる上部あたりの床板を剥がした、と。
(平安建築ってすぐ床板はぐれる様になってたんでしたっけ?
 ...隙間風とか入ってきそー)


まったくほんとに母親そっくりですね(w
偽書さんいつもありがトン!

230 :sage:02/11/16 10:38
うおっ
恥ずかしい間違えしてる..( ゜Д゜)
スマソッ


231 :229-230:02/11/16 10:40
.....
ヽ( ´д`)ノウワァァン

232 :名無し草:02/11/16 11:49
>>231
イ`(w

233 :228:02/11/16 15:26
>229さん

なるー!私の読解力がないだけだった・・・。
もう一度きちんと読み返して来るー!

234 :名無し草:02/11/16 20:45
偽書さん、いつもありがとう
一条くんはやっぱりあの方なのね(くすくす

235 :名無しさん:02/11/17 22:03
東宮はまだ元服してないんだよね?
ではまだ髪は上げて烏帽子被ってないのでは・・・(もにょもにょ

などと偽書を愛するがゆえに言ってみる。
個人的には瑠璃の父上の内大臣や、小萩も出てくると嬉しいな。
小萩は主人思いで忠実だから、体調の芳しくない瑠璃を
気遣っていそうだし。

236 :名無し草:02/11/17 22:48
個人的に 守弥×小萩=結婚 に一票(藁

そして相変わらず高彬や瑠璃に仕えているにもう一票。
色々と、色んな意味で楽しそうな屋敷。。。

237 :名無し草:02/11/18 00:16
しかし、落ち着いて考えてみると、
病弱な瑠璃姫って…………

飛んだりはねたりしているイメージが強いから、
かなり斬新な未来想像図ですよね?
(別に偽書さんを非難しているわけではないでつ。気を悪くされないでくださいまし)


238 :名無し草:02/11/18 00:26
氷室さんがそういう設定で続きを考えてたらしい。
病弱じゃなくて、死んだ設定だったかな。

239 :名無しさん:02/11/18 00:34
なんとなく、瑠璃に似た娘は元気良く安産で生まれてきそうな感じだけど、
高彬似の息子は難産そうなイメージがあるもんね。(w
瑠璃の実母も融を生んでから亡くなったんじゃなかった?

240 :名無し草:02/11/18 05:22
氷室さんが考えてたのは、
小瑠璃を出産した後、産褥熱で瑠璃がポックリ逝っちゃったという
設定を元に小瑠璃姫の活躍を描くと言う物だというお話でしたね。
前スレでこの話題が出た時、瑠璃が死んでしまうのは嫌だという意見が
多かった(偽書さんも嫌だった?)ので、氷室さんの発想とジャパネスク
ファンの希望を織り交ぜて病弱な設定になさったのでしょう。



241 :237:02/11/18 13:14
>>238-240
Thx!

なるほど〜氷室さんがそういう設定を考えていらっしゃったんですね。
でも、確かに瑠璃姫が亡くなって小瑠璃姫が活躍と言うのは
寂しいですよね…
偽書さんがうまく料理してくださって嬉しいです


242 :名無し草:02/11/18 20:33
それに瑠璃が元気だと小瑠璃の活躍の場が無くなりそうだよね。
なんか全部瑠璃が一人で解決しちゃいそうだもん(w

243 :名無し草:02/11/20 00:52
病弱だろうが元気だろうが瑠璃姫が出てくる話を読めるだけで
幸せな気持ちになる瑠璃姫ファンでつ。
冒頭の床板引っぺがすシーンが大好きだ…
病弱設定は斬新だと私も思ったけど違和感はないので私的には大満足。
死んじゃった設定なんかよりずっとイイ!
偽書さん、ありがとうですー!
 
>242
母娘でドタバタ、なんかもありそうw<瑠璃が元気だった場合


244 :名無し草:02/11/20 20:50
ああ…またしてもサボっちゃったよ…ヘタレ遅筆病の発作がまたしても…。
しかも、サボっている間に軒下と床下間違えてることが発覚してるし…
  /
 /| 家
  |____
 → |  |

矢印部分のこと指したつもりで軒下って書いてたんだけど、よくよく考えたら床下が
適当ですよね…。語彙力が貧困すぎて、適当な単語を思いつけないゆえの大失敗…
打つだし脳。
氷室先生はじめ、ほんとにプロ作家さんはすごいですよね。推敲に推敲を重ね、適切な
言葉を連ね、豊かな表現を操っているんだなあ、と自分のヘタレな文章と比較するに
つけ、思い知らされます。

>>235  …私も書いたあと気がつきました。まあ、適当に屁理屈こねて誤魔化
しておこうかと。

あと病弱な瑠璃の設定は、単に私が病弱萌えなだけと、産褥熱でポックリがやっぱり嫌
だったのでつ。
母娘でドタバタもらしくてよかったかも(w

軒下ショックがまだ抜けません。床下はがして逝ってこよう…おやすみなさい。

245 :ジャパネスク偽書 ◆R3hyqUOmHo :02/11/20 20:55
さっき逝ってきましたが、今また起きました。おはようございます。
(早えぇな、オイ! っていうか、まだ宵の口だぞ!)
またもトリップつけ忘れました。それでは本日分参ります。

「え…ええ。そうですね。まあ」
あいまいな肯定に不審が募る。
「姫。一条殿は帝のご信頼厚く、将来有望な殿方なのですよ」
にこにこと笑いながら、宮が一条を持ち上げる。
「はあ…」
特別捜査官か何かで、密命でも帯びているのでなんでも知っているのだろうか? と、
ちょっと草子の読みすぎな思考を巡らせる。
「ご…ごほん。それより、姫。その盗賊達を倒した男たちのことを聞かせていただけ
ますか?」
「あ、はい。ええとですね…」
一条の質問に、小瑠璃は銀の髪の男と付き従っていた僧侶の話をして聞かせた。
「僧兵と銀の髪の男ですか…」
またしも一条は考えこむ。どうも、やや心当たりがあるらしい。
「あの…一条殿。あの人たちはどういった方なんでしょうか?」
正直、また会ってみたいと小瑠璃は思っているので、どんなささいな情報でも欲しかった。
しかし、一条は素っ気無い。
「わかりません」
「ないしょ、というわけですか?」
「そういうわけでは…」
「じゃあ、教えてくれたっていいじゃない!」
少々苛ついた小瑠璃の口調がやや乱暴になる。大家の姫君とは思えぬその態度に、
またも一条が目を丸くする。
次の瞬間、一条はくすりと笑った。小瑠璃の奔放な行動が気に入ったようである。

246 :名無し草:02/11/21 01:21
偽書さん、おはようございます。

今日もありがとうございます〜
銀の髪の男の正体が気になります〜


247 :名無し草:02/11/21 01:22
続きが気になっている方のために、age

偽書さん、思うんですが、続きを書き込まれるときは
age進行でよろしいのでは?
というか自分はageて貰うと嬉しいのですが…

248 :名無しさん:02/11/21 08:33
ひゅーひゅー、待ってました、偽書ちゃ〜ん。(エロ親父風)
続き楽しみ♪

249 :名無しさん:02/11/24 17:44
一条君の正体は…やっと私にも見当がつきました。

偽書さんいつも楽しみにしてます。これからも頑張ってください!

250 :名無し草:02/11/29 01:03
週末に偽書さんが来てくれることを密かに祈ろう…

251 :名無し草:02/11/29 13:49
偽書さんガンガレ。風邪などひかぬよう。

252 :名無し草:02/11/30 10:10
偽書タンガンガレ!と密かに応援。
でも負担にせぬように・・・。

253 :名無し草:02/11/30 11:00
おもしろすぎる!!!

254 :名無し草:02/11/30 12:40
偽書さんがお留守の間は、
原作を繰り返し読んで耐え忍んでおります。


255 :名無しさん:02/11/30 12:42
ガンガレ

256 :名無し草:02/12/01 00:05
もう待てない!
わくわく☆
ネットノベルでこんなにはまったのは初めてだ!

257 :名無し草:02/12/03 01:31
偽書さん期待age

258 :名無し草:02/12/03 19:22
age

259 :名無し草:02/12/04 01:36
急かさないように・・・

260 :名無し草:02/12/04 17:18
あげ

261 :名無し草:02/12/06 02:51
偽書さんまち

262 :名無し草:02/12/06 08:16
age

263 :名無し草:02/12/06 13:11
偽書さんカムバック・・・age

264 :名無し草:02/12/06 22:32
移転のため一旦あげ

265 :名無しさん:02/12/07 07:13
クリスマスまでには新作を読みたい・・・
などとワガママな願望を言ってみる。

266 :名無し草:02/12/07 22:43
age

267 :名無し草:02/12/07 23:25
皆さん、お願いです。
事情で一週間ほどPCからネットが出来なくなるので
偽書さんが新作を書かれましたら、ageてくださいまし。
板の上の方にあると携帯からアクセスできるので…
わがままを言ってすみませんm(__)m

268 :名無し草:02/12/08 02:18
>>267
OKよ

269 :名無し草:02/12/08 02:59
このアドレスなら携帯から直接来れるんじゃない?
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1028123408/l10ni

ちなみに↑これは「1を除外して最新10レスを見る」パターン。
1も見たい時は↓こっち。
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1028123408/l10i

270 :名無し草:02/12/08 04:40
>>267
http://choco.2ch.net/test/r.i/nanmin/1028123408/
これでも大丈夫だよね。
携帯にブクマしる!

271 :名無し草:02/12/09 11:22
267さんに教えるべく、ageる。
偽書さん来てないけど・・・。ブクマだけ汁!

272 :名無し草:02/12/10 01:01
ネットを立ち上げるたびに、真っ先にここをチェック。
偽書さんを待ちわびる今日この頃。

273 :目のつけ所が名無しさん:02/12/10 23:04
偽書さん〜カム・ヴァァーック!!!!

274 :名無し草:02/12/10 23:05
ぎゃぁぁぁ。名前間違えた…

275 :名無し草:02/12/11 02:07
come back!!!!

276 :名無し草:02/12/11 19:10
bbbbaaaaccckkk

277 :名無しさん:02/12/13 01:22
戻ってきておくれよぅ〜
偽書なしでは生きられないこんな体にしといて
放置プレイは酷だよ、あんた。

278 :名無し草:02/12/13 05:47
>277
そんな言い方は偽書さんには酷だよ、あんた。


279 :267:02/12/13 19:29
268さん,269さん,270さん,271さん
どうもありがとうございました〜m(__)m

出張から戻ってきたのでようやくお礼が言えます。
お気に入り登録させていただきました。はい。
…しかし…偽書さーん、最近特に冷え込んでますから
体の調子を崩されてるんでしょうか…

あんまりせっつくのもなんですが
ちょっぴり切ないです〜


280 :名無し草:02/12/14 03:18
放置プレイは酷だよ、あんた。

281 :名無し草:02/12/14 16:59
みんな、おちけつw

282 :名無し草:02/12/14 17:57
偽書さんだけに任せず、他の人も小説を書くというのはどうだろうか?
SS職人さんなんてそうそういるわけでもないだろうけど。

283 :名無し草:02/12/15 00:47
偽書さんチラリと姿だけでも現して〜
このまま終…って不安になっちゃいます…

284 :名無し草:02/12/15 07:29
前回の長期のお休みの時も約一ヶ月間のお休みでしたので
大丈夫でしょう。
月刊誌待つような感覚で楽しみに待ちましょう。
でも>283さん同様、続きなくても良いんで近況報告等
チラリと登場して頂けるとうれしいでつ。


285 :284:02/12/15 07:46
>>282
大賛成です〜。
このスレを偽書さんただ一人任せにするのは
非常に偽書さんに負担をお掛けしてるんじゃないかな〜と
思っていたんですよね。
偽書さんみたいな長編は無理にしても、短いエピソード
てきなものだったら努力したら書けるかも?!
でも一人でストーリー考えるのは大変だと思うんで
皆で粗筋をリクエスト出し合ったら盛り上がるんじゃないでしょうか。
このスレの始まりもそんなことが切っ掛けで始まったんですよね。
いかがなモンでしょうか。 


286 :名無し草:02/12/15 10:49
粗筋リクエストはいいとして、
水差すようで悪いけど、他所のスレにあるんだわ。
書き込んでいるSS職人さんのレベルが大幅に違うっての。
んで、良い方は感想も盛り上がるんだけど、
そうでない方は感想が通り一遍かスルーされてるんで
ちょっと気の毒だった。

偽書さんレベル以上のものが書けると自信があれば
どんどん書き込んでほしいけど…
正直難しいのでは…

287 :名無し草:02/12/15 11:33
偽書さんのレベルと比べられると確かにキツイけど
まあ、初めからうまく書けるものでも無いし
書いていく内に興がのって良いものが書けるっていうこともあるんじゃない?
おかしなところがあったりしたら指摘したり
上手だったら誉めたりしてSS職人さんを育てていくってのもありかもしれない。

ひたすら待ちつづけて保守カキコをしてるよりは建設的だと思うな。

288 :名無し草:02/12/15 20:40
>286
「SS職人さんのレベル」って、凄い傲慢ないい方・・・(呆
文学賞の審査員じゃあるまいし、そこまで他人の文章を
審査できる人間なんてここにいるの?

それに、百歩譲ってレベルとやらを私たちが審査できるとしても、
レベルが高い=好き・人気が高いとは限らないじゃん。
例えば、文章にチョトたどたどしいところがあるけど、読者のツボを
つくSSを書く人だっている。そういうSSではダメなの?


>偽書さんレベル以上のものが書けると自信があれば
>どんどん書き込んでほしいけど…
>正直難しいのでは…

この書き方って、「私の認める作品を書けない人は、このスレに
書くな(゚Д゚)ゴルァ!!!」という意味にしか読めない。
一住人かつ一読者が、そこまで言うなんてビクーリ。

追記
287さんの「SS職人さんを育てていく」にもビクーリ。

289 :名無し草:02/12/15 21:13
ここでは偽書さんの人気が高いんだね。
でも私は、うまいお話を書く人だとは思うけど、それほど面白いとは思えない。
(これは偽書さんのせいではなく、単に私の好みの問題)
こういう変わった読者もいるので、偽書さん以外の人もどんどん書いてほしいな。
ひとの好みなんて十人十色。

290 :名無し草:02/12/15 22:27
自分もSSはいくつか書いたことあるけど
ジャパネスクは平安物なので相当読みこんで
平安に対する知識をつけとかないと書くのに苦労しそう。
偽書さんのSSはそういう点でも凄いとおもう。
自分はちょっと書ける自信無し(笑)

291 :名無し草:02/12/15 23:47
>>288
まぁまぁ。>>286さんのいうことも一考の余地があると思うよ。
言い方に問題があったのは事実だと思うけどさ。

>>そこまで他人の文章を審査できる人間なんてここにいるの?
という主張はごもっともと思うけど、>>286さんの言うことを「読者の人気の高低」と考え直すと、それは確かにあると思うんだよね。
読む側が「おもしろい!」と感想を持ったSSへの反響と、そうでもないSSの反響の差がでてしまって、
しかも同じスレに並ぶから、反響の低い側の立つ瀬がなくなってしまう…ということもありうるでしょう。

ま、だからと言って、SSを書きたいと願う人の行動を規制する理由にはならない。
だから、ここからは個人的な意見だけど、SSが書き込まれた時の対応のルールでも決めてはどうかな?
たとえば、書き込まれたSSに対する否定的意見は書かないとか。感想なしでスルーするのはダメとか。

292 :名無し草:02/12/16 01:00
>291
つか、言い方以前の問題として、286さんの主張には頷けないなー

この板にある、別のSSスレ2つ(ってどこかバレバレw)も好きで
よく見てるけど、「良い方は感想も盛り上がるんだけど、そうでない
方は感想が通り一遍かスルーされてる」なんてこと無いもの。

男目線で描かれたポルノもどきのSSとか、テニヲハがおかしい
ような小学生の作文?な作品の場合はそうだけど、他の大多数
の作品はそれぞれファンがついて熱心な感想が書き込まれてるよ。

293 :名無し草:02/12/16 01:13
>291
>書き込まれたSSに対する否定的意見は書かないとか。
これは大事なことだと思う。
明らかな間違いを指摘するのは構わないと思うけど、
内容そのものに対する否定的意見を書かれると、
続きを書く気が失せやすいものだから。
場の雰囲気も悪くなるしね。

ただ、明文化するほどのことかな?
フツーの良識ある人は、言われなくてもそうするんじゃない?
某スレみたいに、荒れた反省から明文化するなら分かるけど。

>感想なしでスルーするのはダメとか。
これはおかしいと思う。感想は義務じゃない。


むしろ明文化しといた方がいいのは、こっちじゃないのかな?

>極端なエロや中傷など確信犯的な作品はご遠慮くださいね。

>・苦手な方もいるので、性的内容を含むものは「18禁」又は「R」と明記を。

>連載の場合は巻頭に通しb書き、「>○○」という形で前作へのリンクを
>貼ってもらえると助かります。

最後のは、このスレの場合はリンクの方だけでいいと思うけど。

294 :名無し草:02/12/16 13:00
スマン、イチ読者なのだが、つまりリレー小説をしようって話なの?

295 :名無し草:02/12/16 14:46
自分は、偽書さんのSSが面白くてこのスレを覗いていたものですが
偽書さんの書きかけのは戻ってくるまでお待ちするということで
別の職人さんがまったく違うのを書く、ということですよね?
いろいろなSS職人さんのジャパネスクが読めるのは楽しみです。

296 :名無し草:02/12/16 17:41
>294
いや誰かがジャパネスクのSSが書けるなら
偽書さんでなくても、書いてくれという話

書きたい人がいるなら止めないが、
誰か書いてくれたらなぁばっかり言うのも
なんとなくもにょるよ…

誰かが書いてくれたとき暖かく迎えてやればいい話で
誰も書かないうちからああだこうだいうのはどうよ?


297 :名無し草:02/12/16 20:27
確かにね・・・。
先走りっすよ、皆さん。
誰も書くなんて言ってないのに・・・。

298 :名無し草:02/12/17 18:00
まぁ何でもいいけど、要は「待つのはつらいよ」って話。

299 :名無し草:02/12/17 19:30
>298
うまくまとめたね。
まあ、とりあえずのんびり偽書さんなり新たなSS職人さんなりを待ちましょう。
( ゚д゚)ノ旦 ミナサンオチャドゾー

300 :名無しさん:02/12/17 20:18
300

301 :名無しさん:02/12/20 05:59
保全

302 :名無しさん:02/12/22 08:59
age

303 :名無し草:02/12/24 19:44
そろそろ一ヶ月過ぎましたね。
決して責めてるんじゃないけど、もう放置のままかなぁと諦めモード。

304 :名無し草:02/12/25 09:25
>303
いや年末だし。偽書さんもいろいろ忙しいんだと思うよ。


305 :名無し草:02/12/25 19:06
てゆーかですね、もしかして偽書さん迷子になってるんじゃないかと・・・
私も数週間前、このスレを見失ったのです。
文机ページの掲示板で呼びかけてみたものかどうか・・・

306 :名無し草:02/12/25 23:50
>>305
それなら少女漫画板のジャパネスクスレなり文机BBSなりに、
ご本人が降臨されるでしょ……。無理があるよ。

307 :名無し草:02/12/28 02:18
age

308 :名無し草:02/12/31 04:28
来年は更新されるかなぁ・・・

309 :名無し草:02/12/31 15:15
諦めれ……

310 :名無し草:03/01/01 04:38
ジャパネスクは、本編だろうがfanfictionだろうが未完で終わる定めなんだよ。

311 :名無し草:03/01/01 04:45
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃                                      ┃
┃       .◯.     ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓      .◯      ┃
┃      ││    ┏┛ ┃┃ ┃┃   ┫      ││       ┃
┃ キ  ◯◯    ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛      ◯◯  メo ┃
┃  キ  | | |    A HAPPY NEW YEAR. !    ││ | o.メ.  ┃
┃ ヾキ.│※ | メ                   キ│※│メ.彡  ┃
┃  ヾキ※※メメ                    キキ※※メ彡   ┃
┃ ∴キ( ^▽^)@メ∴ ( ""゛@''゛"''@     ∴キ(^▽^ )@メ∴ ┃
┃  ∵∴◎◎◎∵ (.."  ,,(( ´D`))<おめ〜れとう◎∴∵  ┃
┃  ∵││◎││ .ノ(,,,  ,,,,  ,,,)   なのれす◎││∵   ┃
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┃     新年.あけましておめでとうございまーす♪         ┃
┃                                      ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
続き・・・が気になりまつ。



312 :名無し草:03/01/04 11:07
>310
確かにそう言う運命かも・・・

それに偽物さんはギャラ出る分けじゃなしね!
頑張ってもスレ住人喜ぶだけで自分のメリットと言えば
その喜びの声をきいて喜ぶだけだし!
最後の方に書けないかもって匂わせてたからこんな事になるんじゃ無いかとは
うすうす思ってたさ・・

でも続きが気になる!!
読みたい!!!!!って言うのが漏れの本音(ワラ

313 :名無し草:03/01/08 12:14
下がってきているので一旦上げますね

偽書さーん、おうおうまだ待ってますよー


314 :名無し草:03/01/08 20:37
偽書さん戻ってきてー!

315 :名無し草:03/01/09 00:13
期待age

316 :名無し草:03/01/14 12:31
戻ってきてくださーい!

317 :名無し草:03/01/14 16:54
age

318 :名無し草:03/01/15 10:56
すみません、質問です。。。
保存サイトのアドレスが判らないのですが、
教えて頂けませんでしょうか?
ログ探しても見つからなくて。。。

319 :保存サイト:03/01/15 13:49
http://12lapislazuli.fc2web.com/frame.html

320 :318:03/01/15 17:22
>319さん

ありがとうございます。

321 :山崎渉:03/01/15 22:48
(^^)

322 :名無し草:03/01/15 23:16
>318
つか、このスレを「ttp」で検索すれば2つ目に出てくるんだが・・・
ログ探したって、一体どういう探し方をしたんだか


323 :名無し草:03/01/16 00:15
気長に保守

324 :名無し草:03/01/16 01:06
え?検索は「htm」じゃない?
ttpは削除されて紹介される場合があるよー。

って、どうでもいい話だね。
偽書さ〜〜〜〜ん

325 :名無し草:03/01/16 02:01
>324
自分も「ttp」で検索するけどね。最後に「/」で終わってたらひっかからないじゃん。


326 :名無し草:03/01/19 02:03
もう無理っぽ。

327 :名無し草:03/01/19 21:06
だね…

328 :名無し草:03/01/21 00:28
最近、このスレ見つけて、全部読みました。すごい読んでて、違和感なく、
読めました。プロの小説家の人の書いた小説をここまで書けるって、すご
い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と思いました。

私もヘタレながら小説書くの好きなんで、偽書さんの大変さが
レスを見ていて、ものすごくわかる・・・

現代の小説ならまだしも、時代物、そして、もう設定はあるにしろ、原作者
のイメージを崩さないように、書かなければならない、こんな大変な作業を
しても、書いてもプロの人のようにお金がもらえるわけではない。
          ↓  
  私生活で忙しい(学校又は仕事)と、人の称賛(といっても
名前を知られる事は全くない状態)だけでは
    気力も体力も余程ないと大変だと思う。
             ↓
漫画に同人本(イベント売りのモノではなく、漫画専門の本屋売りのモノ
)というものがあるように、小説にも同人小説本を出版している出版社が
あれば(あるかどうか私は知らないので、知っている人よろしくお願い
します。)、そこに持ち込んでみては?  と・・・ 
本が出たら、私買いま〜す・

329 :名無し草:03/01/21 17:34
とりあえず、もちけつ(・∀・)つ目 オチャノメ!

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