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※※※タンポポ若草物語※※※

1 :名無し織子:01/12/10 17:36 ID:TeVnVFxk
( ‘R‘) <フガフガ・・・

( ^▽^) <やぁだ〜、エイミーってば、なに?その鼻

( ‘R‘) <うちははだをもっどたかぐしだいねん

(〜^◇^〜) <だからって洗濯ばさみではさむことないやろ〜?バカだよ!

川 ゜〜゜ノ||  <ジョーったら、そんなひどい事言っちゃダメだよ

最初狼に立てたんですが、羊向きと言われたので引っ越してきました。
これまでのお話(短いけど)はこちら
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1007971265/

2 :名無し織子:01/12/10 17:38 ID:uRbS6zYK

外は雪。時計が6時を打った。
もうすぐ、母が帰ってくる。
母の上靴を暖めておこうと、暖炉にかざしながら、ふと、ジョーが言った。

(〜^◇^〜) <これ、めっちゃすりきれてない〜? 新しくしないとダメだねこりゃ。

すると、ベスが言った。

( ^▽^) <ねえ、おかあさんに、みんなでプレゼントしようよ♪

(〜^◇^〜) <あ、いいね〜! それ。

と、ジョーが賛成した。

(〜^◇^〜) <私、頑丈であったか〜い上靴あげよっと♪
( ‘д‘) <うちは・・・そうやなあ、きれいな手ぶくろでもやるか。
( ^▽^) <ハンカチにしょうかな、ふちを塗って、刺繍して。
川 ゜〜゜ノ||  <私は、オーデコロンにしよう、おかあさん、好きだもんね。

一番年上の16歳で、美しい手が自慢のメグ川 ゜〜゜ノ||
おとなしくてはにかみやの13歳のベス( ^▽^)
おしゃれな末っ子の12歳のエイミー( ‘д‘)
そして、二番目のジョー(〜^◇^〜)は15歳。ちびでやせっぽちだが、ちっともじっとしていない。

3 :名無し織子:01/12/10 17:47 ID:uRbS6zYK

从 ~∀~ 从 <なんやなんや、またやかましいなあ

明るい声が玄関に聞こえた。

从 ~∀~ 从 <兵隊さんに送る品物の荷造りで遅くなったわ。
         ベス、お客さんなかったか? メグ、風邪の具合はどうや。
         ジョーは疲れてるみたいやなぁ。さ、ちびちゃんにはキスしたるで〜〜〜〜。

母はコートを脱いで雪をはらい、暖まった上靴にはきかえ、安楽いすに座ってエイミーをひざに乗せた。

从 ~∀~ 从 <良いことがあるんやで!

(〜^◇^〜) <あ!手紙じゃ〜ん! とーちゃんから!?

ジョーが躍り上がった。
ベスがおずおずと聞いた。

( ^▽^) <おとうさん、いつ帰ってくるのかしら・・・

从 ~∀~ 从 <まだなかなかやねんなあ。できるだけあっちにいたいらしいねん。
         さ、手紙読むで〜!

クリスマスのお祝いの手紙。
辛いことや淋しいことは書いていなくて、明るい希望に満ちたものだった。
軍隊での出来事が目に見えるように伝えられ、最後には娘。たちへの愛情が溢れていた。

4 :>2:01/12/10 17:51 ID:vkWlyjKP
加護が若草物語のキャラっていうのは無理がありそう.
エイミーは新垣のイメージかな...(逝ってよしって言わないで)

また年齢ではくキャラ的にジョーはジョンソンって感じがするけど
どうかな?

5 :名無し織子:01/12/10 17:52 ID:uRbS6zYK

クリスマスの朝、まだ暗いうち、まっさきに目を覚ましたのはジョーだった。
まくらの下に手をつっこんでみると、そこにあったのは真っ赤な表紙の聖書だった。

(〜^◇^〜) <ダサ! 聖書かよ!

ジョーはメグをゆりおこした。メグの見つけた本は、緑色の表紙。
とびらには、どちらも母の短い言葉がかかれていた。

川 ゜〜゜ノ||  <なんだ・・・聖書か・・・・・・

ベスのは鳩の羽根の色、エイミーのは青だった。

( ‘д‘) <なんや!聖書なんて!がっかりやな!

( ^▽^) <エイミー・・・ダメだよそんなワガママ言っちゃ。

( ‘д‘) <なんやねん!一人だけ良い子ぶるなや!

しばらく、部屋はしいんとして、めいめいが本のページをめくる音だけがときおり聞こえていた。
真面目な四人の少女のつやつやした髪を、冬の日が美しく照らしていた。

6 :4:01/12/10 17:52 ID:vkWlyjKP
>ミスタイプ
また年齢ではなくキャラ的にジョーはジョンソンって感じがするけど
どうかな?

7 :名無し織子:01/12/10 17:54 ID:uRbS6zYK
>>4
まあ多少の無理には目をつぶって(w
王子様のPV見てて思いついたので〜

8 :名無し織子:01/12/10 18:01 ID:uRbS6zYK

30分ほどたって、メグとジョーは母にお礼を言おうと、下へ降りていった。
ところが母の姿が見えない。
メイドのハンナに聞いた。

川 ゜〜゜ノ||  <ハンナ〜〜、おかあさんは?

(●´ー`●) <さあ? よくわかんないけど、さっき困ってる人がきたんで、様子を見にいったらしいんだべさ。
          ほんとに、奥様ほど気前よくほどこしされる型はめったにいないべ〜。

川 ゜〜゜ノ||  <じゃあ、もうちょっとしたら帰ってくるかな。朝ご飯の用意しといてね

メグはそう言って、念のため母へのプレゼントを調べてみた。

川 ゜〜゜ノ||  <あれ? エイミーのてぶくろがないよ?

するとジョーが新しい軍隊上靴を柔らかくしようとはいて歩き回りながら、

(〜^◇^〜) <さっき持ってったよ? あいつ、リボンでもかける気なんじゃない?

( ^▽^) <私のハンカチ、ね、名前のぬいとりしたの〜〜〜

ベスが得意そうに眺めているハンカチを一枚とりあげて、ジョーが大げさな声をだした。

(〜^◇^〜) <ダサっ! マーチ夫人ならM・Mでいいのに、おかあさまだなんてウケる〜!バカじゃんこいつ!

( ^▽^) <いけないの? だってメグおねえちゃんのイニシャルもM・Mなんだよ?
        おかあさんだけに使って欲しいんだもん・・・

川 ゜〜゜ノ||  <いけなくないよ!ベス、可愛い思いつきだよ〜

とメグは言いながら、まゆをよせて、ジョーをたしなめた。

9 :>7:01/12/10 18:02 ID:vkWlyjKP
でも,(^▽^)のベスは(・∀・)イイ!かな。

10 :名無し織子:01/12/10 18:05 ID:uRbS6zYK
ばたんとドアの音がして、廊下から足音が聞こえた。

(〜^◇^〜) <あ!ヤバ!かーちゃんだ!! プレゼントのかご隠してよ!早く!!

ところが、かけこんできたのはエイミーだった。

(〜^◇^〜) <朝っぱらからどこいってたんだよエイミー!

( ‘д‘) <笑わんといてやジョー!! あんな、うちな、手袋が地味だから、ちょっと派手なのと取り替えてきたんや!
        おこづかいみんな使ってしもうたんや!!

ちょっと決まり悪そうに言い訳をして、エイミーはかなり立派になった手袋を出してみせた。

メグはエイミーを抱きしめた。
ジョーは(〜^◇^〜)<けっさくだぁ〜!! と褒めた。
ベスは出窓にかけていって、花を一つ摘んでエイミーの手袋に飾ってやった。

11 :名無し織子:01/12/10 18:12 ID:uRbS6zYK

そのとき、玄関のドアが音をたてた。
姉妹は朝ご飯を待ちかねたふりをして、テーブルに集まった。

(〜^◇^〜) <メリ〜クリスマス!!!
( ‘д‘) <ご本ありがと〜な!!

从 ~∀~ 从 <メリークリスマス!
         あんな、ちょっと聞いて欲しい事があるねん。
         この近所にな、病気で寝とる可哀想なおかんがいるねん。
         産まれたばかりの赤ん坊もいて、子供たちみんなお腹空かせて凍えてるんや。
         どうやろ、みんなで朝ご飯をクリスマスプレゼントにあげるっちゅーんは。

とっさに、誰も返事ができなかった。
1時間も待ったのでおなかぺこぺこ。
しかし、ジョーがすぐに答えた。

(〜^◇^〜) <よ、よかった〜ぁ! まだ食べないうちに帰ってきて。

これで、話が決まった。
ベスが言った。

( ^▽^) <私も、一緒に持っていかせてね?
( ‘д‘) <く、くうううぅ〜っ! クリームとマフィンはうちが持っていくわ・・・。

エイミーも、大好きなものを気前よくあきらめた。
メグは、もうパンを大皿に積み上げていた。
マーチ夫人はにっこり。

从 ~∀~ 从 <そうしてくれると思っとったで!
         さあ、みんなでいって手伝って〜な。
         帰ったらパンとミルクで朝ご飯や!

12 :名無し織子:01/12/10 18:19 ID:uRbS6zYK
母の言ったとおり、そこはみじめなうちだった。

∬ `▽´∬ <まあ〜!神様のおつかいが来てくれたんだねぇ

うれしさの余り、気の毒な母親は声をあげた。
そこでは、4人の心優しい妖精たちがくるくると働きはじめた。

子供たちは、かじかんだ手を火にかざして、

(0゚D゚0) <おいしいなあ〜〜
(⌒ー⌒) <天使のおねえちゃん・・・

とか言って大喜び。
少女たちも、天使などと呼ばれたのははじめてで、とても嬉しくなってしまった。

家に帰って、メグはしみじみと言った。

川 ゜〜゜ノ||  <人を助けるって・・・素晴らしい事だね。
( ‘д‘) <そうやねんなあ、なんかいい気分や。

13 :名無し織子:01/12/10 18:31 ID:uRbS6zYK

夜になった。
13人ほどの少女が招かれ、折り畳み式のベッドの上に寄り集まって座った。
劇場ならば、ここが特等席というわけだ。
ベルが鳴ってカーテンが開かれると、オペラ風の芝居が始まった。

( ‘д‘) <私の〜心臓は〜神様が作る時〜〜失敗しちゃったみたいでぇ〜
( ^▽^) <人間ってシャラララララ〜〜変わらぬものですかぁ〜〜〜
(〜^◇^〜) <ショーをやりましょぉ〜 ファイナルショーをぉ〜!
川 ゜〜゜ノ||  <他の人〜なんて〜わかんねっしょ〜〜〜

三幕、四幕、五幕と、芝居は繰り広げられ、やんやの喝采のうちに幕がおりた。

そこへ、ハンナがやってきた。

(●´ー`●) <おじょうさまがた〜、おくさまがお呼びだべさ〜、とびきりのお夜食だべ〜

食堂のテーブルを見たとたん四人は驚いた。
こんな素晴らしいごちそうを見たのははじめてだった。

( ‘д‘) <ひゃあ〜、妖精が持ってきたんやろか
とエイミー。
( ^▽^) <サンタクロースね!
とベス。
(〜^◇^〜) <マーチおばさんじゃない? 珍しく親切な気を起こしたもんだ〜
とジョーが言った。

从 ~∀~ 从 <ざんねん、みんな違うで〜。
         これはローレンスのじいさんがくれたんや。

と、マーチ夫人がうち明けた。
メグが思わず大声で、

川 ゜〜゜ノ||  <えっ!なんでなんで!?
         私たちあの人とつきあいないじゃん!

14 :名無し織子:01/12/10 18:37 ID:uRbS6zYK
マーチ夫人は話してくれた。

从 ~∀~ 从 <今朝、朝ご飯を気の毒な人にあげたやろ?
         それをハンナがローレンスさんとこのメイドに話したんや。
         そしたらじいさんが感心してな。あのじいさん、昔はうちのおとんともつきあいがあったんや。
         それでプレゼントがしたいっちゅうねん。うちには断れへんかったからな。
         だから、朝ご飯が食べられなかったぶん、今夜はこんなごちそうがいただけたんや。

(〜^◇^〜) <へ〜〜、きっとあの男の子がそうさせたんだよ。
          あの子めっちゃ良い子じゃん、友だちになりた〜〜〜い!

お皿がまわされる間、ジョーが言った。
すると、招かれた少女の一人が言った。

人 ‘ 。‘人  <おとなりの大きなお屋敷に住んでる人でしょう?
         あのおじいさんは、とても気位が高いんだって有名なの、知ってるよ。
         孫の男の子も外で遊ばせないんだって。そして、たくさん勉強させるんだって。
         こないだも、うちにあの子呼んだけど、来なかったんだ。

(〜^◇^〜) <そお?
          でもうちの猫がむこうに行った時、あの子抱いてきてくたよ?
          垣根のとこでいろんな話したんだ〜、クリケット競技の事とかさ。
          でもメグが出てきたから帰って来ちゃったんだよね。
          あの子だって面白いことして遊びたいに決まってるじゃん、私いつか友だちになるんだ。

ジョーはもう一人で決めていた。

15 :名無し織子:01/12/10 19:30 ID:uRbS6zYK

ある日、ローリーが馬に乗って出かけていくのを見て、エイミーが言った。

( ‘д‘) <なあ、メグねえちゃん。ローリーがあんなに馬に金使うのってもったいないで。

川 ゜〜゜ノ||  <どうして?

( ‘д‘) <うちな、めっちゃ金が欲しいねん。借りがあるからな。

川 ゜〜゜ノ||  <借りがあるって・・・どういうこと?

( ‘д‘) <うちな、塩づけライムを1ダースぐらい借りてんねん。
        それがお返しできなくて、困ってるんや・・・。
        おかんは、店でつけで買ったらいけん言うし・・・。

川 ゜〜゜ノ||  <学校で、ライムが流行ってるの?

( ‘д‘) <そうなんや・・・みんなライムを買って食べとるんや。
        授業中にこっそりしゃぶったり、休み時間にとりかえっこしたり、かわりばんこにおごりっこするねん。
        うちもたびたびもらっとるんや。でもまだお返ししてないねん。
        お返ししなきゃ、恥ずかしいねん・・・。

川 ゜〜゜ノ||  <どれだけあったらお返しできるの?

( ‘д‘) <25セント玉があればじゅうぶんや!

16 :名無し織子:01/12/10 19:33 ID:uRbS6zYK

あくる日、エイミーは少し遅れて学校についた。
たちまち、美味しそうなライムを2ダースも持っているという噂が、なかよし連中に広がった。
みんな、ちやほや。
意地悪なジェニー・スノーまで、

( ´D`) <さんすうのしゅくだいをてつだってあげるのれす、てへ、てへ。

と言った。

けれどもエイミーは、いつかライムをおごれなかった時に、ジェニーが言った事を忘れていなかった。

( ´D`) <はながぺしゃんこれも、ひとのライムらけはかぎつけるらしいれすね。

そこでエイミーはここぞとばかり、

( ‘д‘) <急に親切にせんでもええで! あんたにはあげへんからな!

と、思い切りにらみ返してやった。

17 :名無し織子:01/12/10 19:42 ID:uRbS6zYK

ちょうどその朝、ある偉い人が学校を参観に来られて、エイミーがかいた地図が目にとまり、大変ほめられた。
エイミーは得意になっていた。

( ‘д‘) <えっへん!

ところが、お客様が出ていくが早いか、ジェニーが勢いよく手を挙げて、

( ´D`) <デービスせんせい! エイミーがライムをかくしているのれす!

といいつけたのだ。
先生の顔が、さっと赤くなった。
つくえがげんこつでガンガン音を立てた。クラス中が震え上がった。

δ`.∀´) <マーチさん! 机の中のライムを持ってらっしゃい!

( ‘д‘) <は、はい・・・

δ`.∀´) <これで全部かしら!?

( ‘д‘) <あのう・・・まだ・・・

δ`.∀´) <全部持ってきなさい!全部ッ! 本当にこれだけね!?

( ‘д‘) <嘘は言わんで・・・先生・・・

δ`.∀´) <いいでしょう。じゃあこのけしからんものを、両手で二つずつつかんで、窓の外へ捨ててらっしゃい!

18 :名無し:01/12/10 19:44 ID:Uq1dH2T8
だれが死ぬんだっけ?

19 :名無し織子:01/12/10 19:48 ID:uRbS6zYK

かわいそうに、ふしあわせなうちのライム・・・。
ああ、こんなにふっくらとしるけたっぷりでおいしそうなのに。
いくらなんでもひどすぎや・・・。

先生の机から窓へいったりきたり、捨て終わってエイミーが戻ってくると、デービス先生は咳払いをした。

δ`.∀´) <みなさん、ライムを学校へ持ってきてはいけません! と先週も言ってたでしょ!
        残念だけど、規則を破った者は許すわけにはいかなくてよ!
        いいかしら? さあ、マーチさん、手を出しなさい!!

ここで泣き出すなんて、プライドが許さない。
エイミーは歯をくいしばり、頭をぐっとそらして、小さな手のひらに先生のムチを受けた。
ひりひりするのをぐっとこらえた。

( ‘д‘) <う・・・うううう・・・・・・・

δ`.∀´) <では、休み時間まで教壇の上に立ってらっしゃい!

それからの15分は、まるで地獄だった。
でもエイミーはストーブの上で、えんとつに目をすえて、身動きもせずにしゃんと立っていた。
こんな苦しみは一生忘れないだろうとエイミーは思った。

その日の夕方、学校が閉まる間際に、ジョーが姿を現した。
そして、デービス先生の前につかつかと進み出ると、母からの手紙を差し出したのだった。

δ`.∀´) <なにかしら? これは。

(〜^◇^〜) <退学届けだよ! こんな学校に妹を置いておけるかっての!ボケ!


その晩マーチ夫人は言った。

从 ~∀~ 从 <体罰はあかん。あかんのや。あんな学校もう行かんでええっちゅーねん。

( ‘д‘) <ああ、よかった。あんな学校潰れてしまえばええんや。

エイミーが言った。
ところが、マーチ夫人は厳しくたしなめた。

从 ~∀~ 从 <ライムを取り上げられたことは、同情できひんで。
         規則を破るっちゅーのはいかんのや。

これには、さすがのエイミーも、いささかしょげかえったようだった。

20 :名無し織子:01/12/10 19:49 ID:uRbS6zYK
>>18
( ^▽^) <私だよ・・・

21 :ねぇ、名乗って:01/12/10 19:51 ID:TNud8HtB
かなり(・∀・)イイ!!
でもsageでやった方が良いのでは?

22 :名無し織子:01/12/10 19:54 ID:uRbS6zYK
>>21
sageた方がいいかな?

23 :ねぇ、名乗って:01/12/10 20:00 ID:TNud8HtB
>>22
確か小説やネタスレはsageってのが暗黙の了解だったと思うしsageの方が良いとは思うが…

24 :名無し織子:01/12/10 20:06 ID:uRbS6zYK


川 ゜〜゜ノ||  <ジョー、ジョー、どこにいるの〜?

メグが屋根裏の階段から呼んだ。

(〜^◇^〜) <ここだよ〜。

上からしゃがれ声が返事をした。
メグがかけあがってみると、ジョーは屋根裏でりんごをかじりながら、小説を読んで泣いている所だった。

川 ゜〜゜ノ||  <素敵な話だよ! ほら、ガーディナー夫人からパーティにおいでってご招待だよ!
         おかあさんも行っていいって! ねえ〜、何着ていこうかなあ。

(〜^◇^〜) <そんなこといったってさあ、私らには木綿ポプリンの服しかないじゃん。

川 ゜〜゜ノ||  <シルクの服だといいのにね・・・

(〜^◇^〜) <ねーちゃんのポプリンならシルクにも見えるよ。
          でも、ねーちゃんのは新しいけど、私のはやけこげとかぎざぎざがそのまんま〜。どうしよ。

川 ゜〜゜ノ||  <なるべくじっと座って背中を見せないようにしたら? 前のほうはきれいでしょ。
         私、リボンは新しくするの、おかあさんが真珠のブローチ貸してくれるし、手袋もあれで我慢できるし。

(〜^◇^〜) <あ〜ん、私の手袋、レモネードのシミがついちゃってんだよね〜。
          ま、いっかぁ、手袋なしで行くから。

川 ゜〜゜ノ||  <手袋なしでパーティなんてとんでもないよ! 手袋なしだったら私行かないよ?

(〜^◇^〜) <だったら、うまく丸めて手に持ってりゃいいでしょ! そうすりゃわかんないもんね。
         あ! そうだ、ねーちゃんのかたっぽうをはめて、私のかたっぽうを手に持ったらごまかせんじゃない?

川 ゜〜゜ノ||  <でも・・・私の手は、ジョーのより大きいもん。ジョーの手袋、のびちゃうよ〜?   

(〜^◇^〜) <いいってば、じゃあ手袋なしでいくから! 人が何言ったってしらね〜よ!

ジョーはぷいっと本をとりあげた。

川 ゜〜゜ノ||  <じゃあいいや・・・ジョー、私の貸してあげる。でも行儀良くしてよ〜?

(〜^◇^〜) <心配すんなって! テーブルの上のお皿みたいにすましててやっから!

25 :名無し織子:01/12/10 20:07 ID:uRbS6zYK
>>23
ああ、そうなんだ。了解、sageでいきます。

26 :名無し織子:01/12/10 20:16 ID:uRbS6zYK
その夜、客間はからっぽだった。二人の姉がパーティにでかけるので、妹二人も手伝いに大騒ぎだったからだ。

二人は、服があっさりしているせいで、かえって美しくひきたって見えた。
二人が玄関を出ると、マーチ夫人が言った。

从 ~∀~ 从 <二人とも、夜食を食べ過ぎたらあかんで。11時過ぎにはハンナが迎えにいくからな。

メグとジョーはおどおどしながら会場へ入った。
顔見知りもいたので、すぐに気が楽になったが、ジョーは少女仲間の話には興味なかったので、
気になる背中を壁にくっつけたまま、手持ちぶさただった。

ふとジョーは、大柄な青年がこっちへ来るのに気づいた。
ダンスを申し込まれては大変なので、するっとカーテンのかげに身を隠した。

ところが、そこにはあいにく先客がいた。
カーテンを後ろにして立ったジョーは、ローレンス家のあの子と、はちあわせになったのだった。

(〜^◇^〜) <あっ、ごめ〜ん、誰もいないと思ったもんだからさぁ。

(○^〜^) <あ〜、かまわないさ。よかったらここにいてよ、知ってる人があまりいないから落ち着かなかったのさ。

(〜^◇^〜) <そうなの? 私もそうなんだよね〜、ねえねえ、うちの近くの子だよね?

(○^〜^) <おとなりだよ

27 :名無し織子:01/12/10 20:21 ID:uRbS6zYK

少年は吹き出したので、ジョーも気が楽になった。

(○^〜^) <猫はどうしてる? マーチさん。

(〜^◇^〜) <げんきだよ、ローレンスさん。
          でもさあ、私ただのジョーでいいよ〜? ジョーって呼んでよ。

(○^〜^) <ボクだってただのローリーだよ。

(〜^◇^〜) <ローリー・ローレンス? キャッハハ!おかしな名前〜!

(○^〜^) <ボクの名前はセオドアなんだけどさ、嫌なんだよね。

(〜^◇^〜) <私もジョセフィンなんかよりジョーがいいなあ。
         キミ、どうやってセオドアって呼べなくしたの?

(○^〜^) <ぶんなぐっちゃったんだ♪

(〜^◇^〜) <マジ!? じゃあ我慢するしかないねえ。

(○^〜^) <じゃあ、ジョー、ダンスはしないの?

(〜^◇^〜) <はねまわるのは好きなんだけどさ、あ、いい曲かかってんじゃん。
         キミはなんで踊らないの?

(○^〜^) <ジョーが一緒ならいいよ。

そこで、ジョーは背中を見せられない訳を話した。

(○^〜^) <そうか・・・そうだ、あっちに大きな廊下があるよ、誰もいないからさ、
        おいで、踊ろう。

なるほど、そこは誰もいなかった。
二人は楽しく踊った。ローリーはとてもダンスがうまかった。

28 :名無し織子:01/12/10 20:33 ID:uRbS6zYK

音楽がやんだので、二人が階段に座って一休みしていると、メグがジョーを捜しにきた。
遠くから手招きするので、しぶしぶ行ってみると、メグは長いすにこしかけ、青い顔で足をかかえこんだ。

川 ゜〜゜ノ||  <足をくじいちゃったの・・・ヒールがひっくりかえっちゃって・・・
         痛くて痛くて立ってられないの・・・。どうやってうちに帰ろうか・・・。

(〜^◇^〜) <バッカじゃねーの!? だから無理すんなって言ったのに。
         どうするっつってもなあ〜、馬車をよんで帰るか、ここに泊めてもらうかしかないっしょ。

川 ゜〜゜ノ||  <馬車は高いでしょ・・・それに、ここに泊まる人いっぱいいるみたいなの。お泊まりは無理だよ。

(〜^◇^〜) <ローレンスのぼっちゃんに頼んでもらお! きっと一緒に帰ってくれるよ。

川 ゜〜゜ノ||  <ダメだよ・・・お願い、誰にも言わないで。

(〜^◇^〜) <みんな今夜食に行くみたいだよ、私ここにいてあげよっか。

川 ゜〜゜ノ||  <じゃあさ、ジョー、大急ぎでコーヒーだけ持ってきて? 私くたびれちゃって。

メグは、ゴム靴にはきかえた足をうまく隠して、長いすに寄りかかった。

ジョーは食堂へ行って、テーブルからコーヒーを取ろうとしたが、あわててこぼして、服の前のほうまで汚してしまった。

(〜^◇^〜) <ゲッ!最悪ぅ〜! なんでこんなにそそっかしいんだろ。

あわててこすったら、それはメグの手袋だった。

そのとき、すぐ脇でローリーの声がした。
ローリーは、片手にコーヒーカップ、片手にアイスを持っていた。

(○^〜^) <これ、キミのおねえさんに持っていってあげようか?

(〜^◇^〜) <あ、サンキュ〜〜! 私より気がきくね、キミ。

29 :名無し織子:01/12/10 20:38 ID:uRbS6zYK

やっとハンナが着てくれた。

(●´ー`●) <まあまあおじょうさまがた、なんて事だべ!!

ハンナは怒るし、メグは泣き出すしでジョーが困っていたら、ローリーが馬車で送ろうかと申し出た。

(○^〜^) <ボク、いつも早めに帰るんだ。同じ道だからどうぞ〜。

二人は、その申し出を受けて、屋根のある立派な馬車に乗り、貴族になったような気持ちで揺られて行った。
馬車の中なら、パーティのことも気兼ねなく話せた。

ジョーは、髪をくしゃくしゃとかきあげながら、

(〜^◇^〜) <あ〜、楽しかった。ねーちゃんは?

川 ゜〜゜ノ||  <私も楽しかったよ〜。知り合いになった子が、今度遊びに来てって誘ってくれたの。

(〜^◇^〜) <ねーちゃん、赤毛の人と踊ってたよね? いい人?

川 ゜〜゜ノ||  <うん、礼儀正しい人だったよ。

(〜^◇^〜) <でもあの人超変だったよね! バッタがはねてるみたいでさ〜〜!
          見てて笑っちゃったよ!キャッハハハ!!

川 ゜〜゜ノ||  <ジョーってば・・・失礼だよ! ジョーこそどうしてたの? パーティの間。

ジョーが一通り話し終わった頃、馬車は家についた。
みんなローリーにあつくお礼を言い、おやすみのあいさつをして、別れた。

30 :名無し織子:01/12/11 00:35 ID:YMoxjTM2

川 ゜〜゜ノ||  <ジョーってば、何はじめるつもりなの?

ある雪の日の午後、メグが声をかけた。

(〜^◇^〜) <ちょっと外行って運動してくるよ!

川 ゜〜゜ノ||  <外は寒いよ〜〜、うちで火に当たってるほうがマシだよぉ。

(〜^◇^〜) <余計なお世話だっつうの! 猫じゃあるまいし!

ジョーはたいした勢いで雪をかきはじめた。

庭の向こうにはローレンス家のお屋敷が見える。
ジョーはこの間のパーティから、ローリーと友だちになりたくて、あれこれ考えていた。

ジョーはローレンス老人が馬車で外出したのを見届けたので、雪かきをはじめたのだった。
いけがきまでかいていって、そうっと屋敷の中の様子をうかがった。
うちじゅうひっそりとしていて、メイドの姿も見えない。
ただ、二階の窓に黒い頭が見える。

ジョーはその窓に向かって、柔らかい雪玉を投げつけた。
すると、頭がこっちを向いて、大きな目がぱっと輝いた。

(〜^◇^〜) <やっほ〜い! 病気なの?

(○^〜^) <ありがと〜、もういいけど、一週間も外に出てないんだ。

(〜^◇^〜) <そうだったんだぁ、何して遊んでんの?

(○^〜^) <なんにも〜

(〜^◇^〜) <友だちなんて来ないのぉ?

(○^〜^) <来て欲しくないんだよね、男の子って騒がしいからさ。

(〜^◇^〜) <じゃあ女の子は? 女の子ならおとなしいよ?

(○^〜^) <知ってる子がいないのさ。

(〜^◇^〜) <何言ってんの! 私らを知ってるじゃん!

(○^〜^) <ほんとだ、じゃあうちに来ない?

(〜^◇^〜) <そうね、私はちっともおとなしくないけどね!キャハ!
         かーちゃんがいいって言ったら行くね! じゃ、聞いてくる!

31 :名無し織子:01/12/11 00:56 ID:YMoxjTM2
しばらくたって、ベルの音がほがらかに響いた。
ローリーはドアを開けて出迎えた。

(〜^◇^〜) <来たよ〜ん★ ほら、色々持ってきたよ。かーちゃんがよろしくってさ!
         メグがこのブラマンジェを持ってけって。猫はね、ベスがつれてけって。

子猫のおかげで、ローリーは気持ちがほぐれてきた。
ジョーはそばに積んである本をしげしげとながめた。

(〜^◇^〜) <・・・何か読んであげよっか?

(○^〜^) <う〜ん、ありがとう、でもボクおしゃべりのほうがいいな♪

(〜^◇^〜) <いいよ! 私さあ、いっつもベスに怒られんだ〜、あんたウルセエって。

(○^〜^) <ベスって、あのいつもうちにいる子だよね?

(〜^◇^〜) <そうだよ、いい子なんだけどね、まあ。

(○^〜^) <きれいなおねえさんがメグで、いつも元気に学校に行ってるのがエイミーだろ?

(〜^◇^〜) <え〜!なんで知ってんの!?

(○^〜^) <だって、名前を呼び合うのが聞こえてくるんだよ、二階にいると。
        とっても楽しそうだなぁ〜、っていつも見てるんだ。ボクには母もいないしね。

(〜^◇^〜) <そんならカーテンをおろさない事にするよ! 好きなだけ見てよ。
         でも、うちに来たらもっと楽しくなるんじゃない? おじーさんが許さないかなぁ。

(○^〜^) <キミんちのお母さんが話してくれれば許してくれるかもね。
        みかけは頑固だけど、けっこう優しいとこあるんだ、おじいさま。
        ボクが人様に迷惑かけないかと心配してるんだよね。

(〜^◇^〜) <人様だなんてさ〜!お隣同士なんだから気にすんなってば!

(○^〜^) <おじいさまは本にうずくまって過ごしてるから、外のことあんまりわかんないんだよね。
        家庭教師のブルック先生だって、ここに泊まってるわけじゃないし。
        ボクを外に連れてってくれる人がいないんだよ。キミは学校行ってんの?

(〜^◇^〜) <学校行ってないよ! こう見えても働いてるんだから、私。
         大叔母さんのお相手なのよ、いい人なんだけど怒りっぽくって最悪〜。

32 :名無し織子:01/12/11 01:16 ID:YMoxjTM2

二人のおしゃべりは続いて、本の話になった。
嬉しいことにローリーも本の虫で、しかもジョーよりたくさんの本を読んでいる。

(○^〜^) <そんなに本が好きなら、うちの本見てみる? おじいさま留守だし。

(〜^◇^〜) <私、おじーさんなんて怖くないよ!

家の中はどこも春のように暖かい。ローリーは先に立って案内していった。
書庫へ来ると、ジョーはうれしさのあまり手を叩いて飛び跳ねた。

(〜^◇^〜) <すっげ〜! ローリー、世界中でキミほど幸せな子っていないよ!

ジョーはうっとりしているが、ローリーは首を振った。

(○^〜^) <男は本だけで暮らせるもんじゃないのさ

その時、ベルがなったので、ジョーはぱっと飛び上がった。

(〜^◇^〜) <ゲッ、ヤバー! おじーさん帰ってきたんじゃない?

(○^〜^) <あれ? 大丈夫だろ、怖くないんだから。

(〜^◇^〜) <あ〜ん、でもやっぱりちょっと怖いよォ〜!

メイドが呼びに来た。ローリーはジョーに聞いた。

(○^〜^) <お医者様だってさ。ちょっと行ってきていいかな?

(〜^◇^〜) <どうぞ! 私ここにいるから。

33 :名無し織子:01/12/11 01:35 ID:YMoxjTM2

ローリーは出ていった。
ジョーは、ローレンス老人の、立派な肖像画の前に立ったが、
そのとき、ドアが開いたので振り向かず、絵を見つめたまま大声で言った。

(〜^◇^〜) <私、この人全然怖くないよ! やさしい目してるもん。
         ちょ〜っと口元がキツくて、頑固そうに見えるけどさ、
         私のおじーちゃんほど素敵な顔じゃないけど、好きだな〜〜〜。

((=-_-) <・・・それはどうも、お嬢さん。

とつぜん後ろでおっかない声。
ジョーはびっくりして振り返った。そこにはローレンス老人が立っていたのだ。

((=-_-) <フン・・・あんたはワシを怖くないんだってな。

(〜^◇^〜) <そんなには怖くないよ!

((=-_-) <そして・・・ワシは頑固なのかね。

(〜^◇^〜) <そう見えるって言っただけでぇす。

((=-_-) <それでもワシが好きかね。

(〜^◇^〜) <はい、好きです。

老人はちょっと笑って、ジョーに握手を求めた。

((=-_-) <ふん、あんたのじいさんと顔はにとらんが、気性はにとるようじゃな。
        勇気のあるいい人じゃった。わしはあの人と友だちだった事を自慢に思っとる。

(〜^◇^〜) <それはありがとう!

((=-_-) <だが、ワシの孫に何をしてやっとたんじゃね。

(〜^◇^〜) <やだなぁ、ただのお隣同士のおつきあいですよぉ。

((=-_-) <ああ、お茶のベルがなっておる。あんたもおいでなさい。

(〜^◇^〜) <え、ご迷惑じゃないすか?

((=-_-) <迷惑ならおすすめはしませんからな。

34 :名無し織子:01/12/11 01:36 ID:YMoxjTM2

ローレンス老人は古風な礼儀で、ジョーに腕を貸して下の食堂へと歩き始めた。
メグが見たらなんと言うかしら。
そこへ、ローリーが二階からかけおりできた。

((=-_-) <これこれ、おまえのお行儀はなんじゃ。

(○^〜^) <おじいさまがお帰りになってたの知らなくて。

((=-_-) <わかっとる、そのあわてぶりならな。さあ、おいで。

ローレンス老人はお茶を4杯もおかわりしながら、楽しそうな二人の様子を眺めていた。

お茶がすんで、ジョーがおいとまする時間になると、ローリーはジョーを温室に連れて行って、
みごとな花束を作ると、にっこりとして手渡した。

(○^〜^) <おかあさんに差し上げて。

(〜^◇^〜) <ワォ!いいの〜?もらっちゃって!

二人が客間に入ると、だんろの前にローレンス老人が立っていた。
けれど、ジョーの目はふたをあけてあるグランドピアノにすいつけられてしまった。

(〜^◇^〜) <キミ、ピアノ弾くの?

(○^〜^) <たまにね

(〜^◇^〜) <じゃあちょっと弾いてみてよ。

ローリーは弾き出した。だがその時老人が言った。

((=-_-) <もうお帰りかな? いや、ありがとう、またおいでなさい。おかあさんにもよろしく。

老人は優しく握手をしてくれたが、なにか気に入らない様子が見えた。

(〜^◇^〜) <私、なんかヤバいこと言っちゃった?

(○^〜^) <ボクのせいだよきっと・・・ピアノ弾くと機嫌悪くなるんだ。

(〜^◇^〜) <え〜〜なんでぇ?

(○^〜^) <・・・いつか話すよ。また来てくれるかい?

(〜^◇^〜) <もっちろん!

35 :名無し織子:01/12/11 02:05 ID:YMoxjTM2
明日は(〜^◇^〜)vs( ‘д‘)の喧嘩を書きます(笑)

36 :名無し募集中。。。:01/12/11 04:17 ID:9szJuc//
偶然か故意か、今日からCSのファミリー劇場でアニメ「愛の若草物語」
が始まるのであった(18:00-18:30)
見れる人は、比べてみるのも一興かと

37 :名無し織子:01/12/11 19:01 ID:YMoxjTM2
>>36
まぢですか?(w
知らなかったよ

38 :名無し織子:01/12/11 19:27 ID:YMoxjTM2

( ‘д‘) <ねえちゃんたちどこいくねん!!

土曜日の午後、部屋に入ってきたエイミーは、こっそり外出の支度をしているメグとジョーを見つけた。

(〜^◇^〜) <どこでもいいだろ! うるせーんだよ糞ガキ!

ジョーはつっけんどんに答えた。

( ‘д‘) <うち、ちゃんと知っとるんやで! ゆうべ三人でこそこそ話して笑ってたやろ!
        うちが入ってきたら急にだまったやんか! なあ、ローリーとどっか行くんやろ!?

川 ゜〜゜ノ||  <そうだよ・・・だからだだをこねるのやめてよ。

エイミーは、メグがポケットにチケットを入れるのを見てしまった。

( ‘д‘) <わかった!!! おしばいを見に行くんやな!?
        「ハムハムランド大冒険」を見に行くんやろ!!! そんならうちもつれてってーな!

メグはなだめるように言った。

川 ゜〜゜ノ||  <・・・おかあさんが、来週まで、目がすっかり治るまで、待ちなさいって言ったでしょ?
         おしばいの強いライトは、目に良くないんだよ。また今度ベスとハンナと行けばいいじゃん。

( ‘д‘) <でもねえちゃんやローリーと一緒じゃないとつまらんもん!
        なあ、つれてってーな! ええやんかメグ〜!

川 ゜〜゜ノ||  <・・・どうする? ジョー。連れて行く?

(〜^◇^〜) <やだよ〜! エイミーが行くなら私行かな〜い! ローリーは私ら二人を呼んでくれたの!
         あんた、呼ばれもしないのに行くなんてあつかましいって思わないの? ウザいの! 分かった?

( ‘д‘) <うちは行くで!! メグは行っていいって言うとるやんか!
        こづかいなら持っとるで! 金はらえばローリーには迷惑かけんやろ!

(〜^◇^〜) <そうはいくかよ! 席が決まってるんだからさぁ。あんたを一人にするわけにいかんだろ?
         そしたら、ローリーのことだから、自分が席をゆずるに決まってっだろ?
         それで楽しくなくなるのは私らなんだからね!!!

そのとき、ローリーが呼ぶ声がした。
メグとジョーは、泣いているエイミーを残して、大急ぎで降りていった。
三人が家を出ようとしたら、エイミーが階段から身を乗り出して叫んだ。

( ‘д‘) <おぼえときぃやジョー!! あとで後悔してもしらんからな!!

(〜^◇^〜) <バッカバカし〜〜!

ジョーはやりかえして、ピシャっとドアを閉めた。

39 :名無し織子:01/12/11 19:37 ID:YMoxjTM2

おしばいは楽しく、「ハムハムランド大冒険」の舞台はきらびやかだった。
けれど、うっとり眺めながらも、ジョーの胸のすみっこにはほろにがいものがひとしずく、残っていた。
舞台の役者の横に流した前髪が、エイミーの髪を思わせるのだった。

二人が帰った時、エイミーは客間で本を読んでいたが、まだつんとしていた。
二階へ上がったジョーはおそるおそる部屋を見回した。
でも、別にやつあたりされた様子はない。たぶん、エイミーはもう許してくれたのだろう。

ところが、そうではなかったのだ。
あくる日、午後遅く、ジョーが血相を変えて居間に飛び込んでくるなり、

(〜^◇^〜) <ね、ねえ!私の原稿知らない!?

メグとベスはびっくりして、

川 ゜〜゜ノ||  <え・・・知らないよ?

( ^▽^) <私も知らないよ?

と答えた。
だがエイミーは、だまってだんろの火をつついている。
そのほっぺたが少し赤くなった。と気がついたジョーは、たちまちくってかかった。

(〜^◇^〜) <エイミー!! あんたが持ってるんだろ!?

( ‘д‘) <しらんわそんなん!!

(〜^◇^〜) <嘘つくんじゃねえよ!!

( ‘д‘) <嘘なんか言ってへん! うちのしったことか!

(〜^◇^〜) <知らないはずねえだろ! 言えよ! 言わなきゃ言わせてみせるぞ!この糞ガキ!!

( ‘д‘) <ふんっ!いくらでもどなってりゃええねん! あんなつまらん話なんか、二度と見つかるもんかい!へっ!

(〜^◇^〜) <な、なんだってぇ!?

( ‘д‘) <うちが燃やしてしもたんやからな! いい気味や!

(〜^◇^〜) <私が、あんなに丹誠込めて書いた原稿を!? 燃やしちゃっただって!?
         ほんとに燃やしたのかよ!

( ‘д‘) <そや! 燃やしてしもたんや! だからおぼえときって言ったやんか!!

(〜^◇^〜) <チョー最悪!! ムカつくこのガキ!! あれはもう二度と書けないんだよ!一生許さないからな!!!

メグはエイミーをかばった。ベスはジョーをなだめようとした。

けれどジョーは、エイミーの横っつらをはりとばして、部屋を飛び出し、屋根裏にかけあがってわんわん泣いた。

40 :名無し織子:01/12/11 19:59 ID:YMoxjTM2

(〜^◇^〜) <あ〜あ、やんなっちゃう。やなことば〜っかり。
         そうだ! ローリーをさそって、スケートに行こうっと。気分変えなきゃね〜。

あくる朝、ジョーはひとりごとを言いながら、外へ出た。
すると、スケートぐつの音を聞きつけて、エイミーが言った。

( ‘д‘) <なんやジョーは・・・この次は連れてくって約束したっちゅうのに。

川 ゜〜゜ノ||  <そうだね・・・そろそろ仲直りしてもいいころだよね。タイミング見て、謝ったら?

メグがとりなしてくれそうだ。エイミーは大急ぎで支度をすると、二人の後を追った。

川までは遠くなかったが、ジョーはエイミーの姿を見ると、くるっと背中をむけた。

( ‘д‘) <なんやねん、まだ怒っとるんかいなジョーは。

ローリーはもう先に立ってすべり出していた。
エイミーがスケートぐつをはくのにてこずっていると、ジョーは振り向きもしないでジグザグにすべっていった。

その時、ローリーが後ろを振り向いて、叫んだ。

(○^〜^) <お〜い、岸にそっておいでよ〜、真ん中は危ないからさ。

声はやっとジョーに届いたくらいだったので、きっとエイミーには届かなかっただろう。
ジョーはちらっと振り返ったが、エイミーにそれを伝える事はしなかった。

(〜^◇^〜) <かまやしねえよ、あんな奴、しらねー。

ところが、次の瞬間、パリパリっと氷の割れる音がした。
ジョーがあわてて振り返ると、エイミーが悲鳴をあげながら落ちていくのが見えた。

ジョーは驚きのあまり、言葉を失った。ローリーを呼ぼうとしたが、声が出ない。
すると、ローリーがさっとジョーの隣を走り抜けた。

(○^〜^) <その枝を持ってくるんだ! 早く!!

ジョーは、夢中で枝を持ってきた。
ローリーは氷の上にはらばいになり、自分の腕でじっとエイミーの体を支えていた。
それからジョーと二人がかりでエイミーを助け出した。エイミーは怪我はなかったが、おびえきってがくがく震えている。

(○^〜^) <さあ、エイミーをボクのコートで包んであげて。

ぬれねずみになっているエイミーを二人して家まで運んだ。
ジョーは、ほとんど口をきかなかった。

41 :名無し織子:01/12/11 20:10 ID:YMoxjTM2

やがてエイミーが毛布でくるまれ、だんろの前で眠ってしまうと、家の中は静かになった。

( ‘д‘) <ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ・・・・・・・

マーチ夫人はジョーをそばに呼んで、傷だらけになった手にほうたいをしてやった。

(〜^◇^〜) <ねえ・・・エイミー大丈夫かなぁ。

从 ~∀~ 从 <大丈夫や、風邪もひかなかったみたいやしな。
        エイミーを毛布でくるんですぐに連れて帰ったのが、ほんまによかったんや。

(〜^◇^〜) <・・・全部ローリーがしてくれたんだよ。私はエイミーをほっぽりだしちゃった。
         氷が薄いから気をつけろって一言言えばよかったんだ・・・エイミーがもし死んだら私のせいだよォ・・・

ジョーは、母のひざに顔をつっぷして、さめざめと泣いた。心の底から後悔したのだ。
あのつぶらな瞳が、もう少しで永久に見れなくなったかもしれない。

(〜^◇^〜) <もしローリーがいなかったら、取り返しのつかない事になってたかもなぁ。
         あ〜あ、私なんであんな意地悪な気持ちになっちゃったんだろ。

ジョーは、妹の上にかがみこんで、髪をそっとなでながら、しみじみとつぶやいた。
すると、それが聞こえたかのように、エイミーがぽっかり目をあけて、にっこり。

( ‘д‘) <あれぇ・・・うちどないしたんや・・・?

(〜^◇^〜) <エイミー! よかったぁ! 死んじゃったらどうしようかと思った。

( ‘д‘) <アホぉ、うちが死ぬかいな・・・

ジョーは胸がいっぱいになった。二人はただ、しっかりと抱き合った。

42 :名無し織子:01/12/12 21:53 ID:j0dMSAtA
今日はお休み・・・
しかし見てくれてる人いるのかな、これ

43 :ねぇ、名乗って:01/12/12 22:31 ID:Sh0Yz1xn
めっちゃ!イイ(・v・)!!
次は、ベスのピアノ編かな・・?

メグ(マーガレット)→穏やかで美しく優しい長女。茶褐色の髪。今のいいらさんならハマる。
ジョー(ジョセフィン)→男勝りで型破り。夢は小説家。鳶色の髪。作者がモデル。
            矢口は・・・ 明るいけど、比較的常識派に見えるから
            どうなんだろー? 容姿は、飯田さんがハマリ。
           (自慢の長い髪・・ おっとネタバレは慎もう)後藤でもイイ。
ベス(エリザベス)→内気で人見知り。病弱。誰より心優しい。ピアノの達人。栗毛色の髪。
          石川は・・ 初期のイメージなら外見はまぁハマルけど。
          うーむ・・。間違っても出しゃばったりしない娘なんだよねぇ・・ 
エイミー→ステキなレディを目指すおしゃまさん。ちょっとみえっぱり?絵が得意。
     金髪碧眼の美少女。
     あいぼんは、ハマリではないはずなのに、すごくイイ!!ののはありえないし。
     外見のイメージは、オーディションで落ちた西田がピターリ。
     ニイガキってのが出てたけど論外・・ 現メンでいえば高橋かな。
この話、最終的にローリーと結ばれるのは、◎◎とみせかけて実は××になるのだけど・・
作者さん、面白いです!期待してますぞ〜!!        

44 :ねぇ、名乗って:01/12/12 22:35 ID:Sh0Yz1xn
あ、メグとエイミーがお上品つながりで、
ジョーとベスが正反対な者同士でとっても仲良しなのです。
いいらさんとあいぼむ、ヤグとりか・・ どんなかんじになるのでせう?
作者さんの手腕に期待。

45 :名無し募集中。。。:01/12/12 22:38 ID:PRf3sNlw
>42
見てるともさ。がんがれ。

46 :名無し織子:01/12/12 23:42 ID:j0dMSAtA
>>43
ウン次はベスのピアノ編予定なんだけど、うまくまとめるのが難しくてね〜。
メグ→いいらさんはハマるよね〜。ジョー→矢口が一番ピンと来ないんだけど、
消去法でこうなった(w
ベス→石川はそれなりにハマってると思うけど・・・まァ今のぶっとんだキャラだと、
ちょっとイメージ違うかもね(w
エイミー→矢口って線も実は考えてたんだけどね(金髪だし)

>>44
実際は、同期のよしみ(?)で上二人と下二人が仲良さそうだけどどうなんだろうね(w

>>45
ありがとう。
にちゃんで感想を求めるようなカキコはまずいかな〜、とけっこうドキドキでした(w
ところで、ずっとsageでいったら書き込みあってもdat落ちしたりするのかな?

47 :名無し織子:01/12/13 20:16 ID:cGmCpSRn

ジョーがローリーと会うようになってから、ローレンス老人は、よくマーチ夫人を訪ねてきては、懐かしい昔話などをするようになった。
また、おやしきにもたびたび呼ばれるようになったので、姉妹は喜んでいた。
メグは、いつでも好きな時に、立派な温室で花を取ってよろしいと許された。
ジョーは、書庫に入り込んでかたっぱしから本を読んでは、ローレンス老人を相手に、さかんに議論をかたたかわせた。
エイミーは名画の模写をして、心ゆくまで美術のすばらしさを味わった。

けれど、ベスだけは、ピアノを弾いてみたくてしょうがなかったのに、出かけていく勇気がないのだった。

川 ゜〜゜ノ||  <ベス、ピアノ弾きたいんでしょ? なんで行かないの〜?

( ^▽^) <う〜ん・・・だって・・・怖くて・・・・・・

そんなベスの様子をローレンス老人はずっと気にかけていたが、ある日マーチ夫人にそれとなく切り出した。

((=-_-) <うちの子は今のところ、音楽には向いとらんらしい。昔はずいぶん夢中になっとりましたがな。
       だが、どうも困るのはピアノのほうですじゃ。あれは使わないと調子が悪くなりますからのう。
       ここのおじょうさんがたで、どなたか弾きにきてくださる方はいませんかな、奥さん。

いつものすみっこにいてこれを聞いたベスは、思わず立って身を乗り出した。

( ^▽^) <えっ!? 今・・・今・・・ピアノを弾きにきてくださる方は・・・っておっしゃったわよね?
       ああ、どうしまよう、私・・・行きたいわ・・・。

老人は、一人で軽くうなずいて、笑いながら

((=-_-) <だれにもあいさつなどいらんですよ。だまって入ってくればいい。
       わしは、ずっと向こうの書斎にこもっとるし、ローリーも外にでておりますでな。

ローレンス老人は、そう言いながら立ち上がった。

((=-_-) <では、おじょうさんがたにくれぐれもよろしくな。

そのとき老人の手に、小さな手が滑り込んだ。

( ^▽^) <おじいさま、おうかがいしたいです、とっても。

どうしてこんな勇気が? ベスは自分でも驚いた。
老人は、ベスの頭をなで、ひたいにキスをした。

((=-_-) <うむ。うちにも昔はこんな目をした小さい女の子がおったんじゃ。幸せになるのだよ。

その夜、ベスはゆめごこちで、エイミーの顔をピアノのようにたたいて起こしたので、みんな大笑いだった。

( ‘д‘) <なんやねん! うちの顔はピアノじゃないっちゅうねん!

( ^▽^) <ルンルン♪ うれしいな〜ピアノが弾ける〜〜♪

( ‘д‘) <あかんわ・・・まだ寝ぼけとる・・・

48 :名無し織子:01/12/13 20:32 ID:cGmCpSRn

あくる日、ベスはさんざんためらってから、やっと決心してお屋敷の入り口から入っていった。

偶然だろうか、ピアノの上には美しくて弾きやすい曲の楽譜が乗っている。

( ^▽^) <ピアノだぁ・・・ほんとにピアノだ・・・嬉しい・・・

ベスは手を出しかけてはひっこめ、あたりを見回していたが、とうとう震える指でキーをそっと叩いた。
するとたちまち、音楽の楽しさにひきずりこまれて、恥ずかしさもなにもかも忘れてしまった。
ピアノの音は大好きな友だちの声のようだった。

その日からベスは毎日のようにお屋敷にピアノを弾きに行った。
ローレンス老人が書斎のドアをあけて、懐かしい曲を聴いているとは思いもよらずに。
ローリーが、召使いが入らないよう見張っていることも、新しい楽譜がおいてあるのが自分のためだということにも気づかなかった。

三週間ほどすぎたある日、ベスが言った。

( ^▽^) <ねえ、お母さん。私、ローレンスおじいさまに上靴をつくってあげようかと思うの。
       お礼をしたいけど、他に思いつかなくて・・・。

ベスがおねだりするなんて、とマーチ夫人は喜んだ。

从 ~∀~ 从 <もちろんええで! きっと喜んでくれるはずや。
        ねえちゃんたちにも相談してみい。材料の金は出したる。

メグとジョーと、三人で知恵を絞った末、材料を買ってうわぐつ作りに取りかかった。

( ^▽^) <ねえ、見て〜、これどうかな?

(〜^◇^〜) <うわあ、可愛い! パンジーじゃん。いいんじゃん?

ベスは夜遅くまで、せっせと仕事をした。

できあがると、短いあいさつの手紙を添え、ローリーに頼んで、朝早く書斎のつくえにおいてきてもらった。

49 :名無し織子:01/12/13 20:48 ID:cGmCpSRn

その二日後のことだった。
ベスがおつかいから帰ってくると、みんなが窓から手をふって口々に叫ぶ。

(〜^◇^〜) <やっほ〜い!ベス〜!待ってたんだよぉ!早く帰っといで!

( ‘д‘) <はよせんかい! じーちゃんから手紙やでぇ〜!!
       あんな・・・・・・

と、エイミーが何か言いかけた。
とたんにジョーが窓を閉めて、言葉をさえぎってしまった。

川 ゜〜゜ノ||  <ほら、見てごらん、あれだよ。

胸をわくわくさせて帰ってきたベスが見たのは、なんと小型のピアノだった。
ぴかぴかしたふたの上に、「エリザベス・マーチさま」と書いた封筒が乗っている。

( ^▽^) <わ・・・・・・わたしに・・・・・・?

かすれ声を出して、ベスはふらふらとジョーにしがみついた。

( ^▽^) <おねえちゃん・・・お願い、読んでくれない? 私、読めない。気が遠くなりそう・・・。
       ああ、ほんとに嬉しすぎるわ・・・。

ジョーは、手紙を開いたとたん、大笑いしてしまった。実に古風な手紙だったからだ。


〜親愛なるマーチご令嬢へ

老生は、此迄数多くの上靴を着用いたし候が、お贈り下されたる物程履き心地宜しき上靴には、
生まれて此のかた、巡り会いたる事此無く候。
パンジーは、老生のこよなく愛する花にて、此より後長く、優しき贈り主を偲ぶ縁と成る事と存知候。
付いてはお礼の印として、今は亡き孫娘の形見の品、粗末ながら差し上げる事をお許し下されたく、
ご受納くださらば、老生この上無く光栄と存ずる次第に御座候。
末筆ながら、ご一家にご多幸の祈りをあげ候。

                          ジェームズ・ローレンス

(〜^◇^〜) <はぁ・・・・なんなんだこの手紙〜〜

川 ゜〜゜ノ||  <よく読めたね・・・ジョー

( ‘д‘) <うちには意味がよくわからんわ・・・

50 :名無し織子:01/12/13 20:57 ID:cGmCpSRn

メグが、静かにふたをあけた。

川 ゜〜゜ノ||  <ほら、ベスおいで。

ベスは、弾いてみた。
これまで聞いたこともないような、素敵な音色だった。

(〜^◇^〜)|  <ベス、おとなりに行って、お礼を言っといでよ。

恥ずかしがり屋のベスの事だ、まさか出かけてはいくまい。
誰もがそう思っていたのに、ジョーにそう言われたベスは、すっと立ち上がった。

( ^▽^) <うん! 行ってくるね! いまのうちに。
       ・・・後になるとあれこれ考えて、また怖くなっちゃうもの。

ベスは、落ち着いてゆっくり庭に出て、生け垣をぬけて、これまで入った事のなかった、
ローレンス家の表玄関から入っていったのだった。

ハンナは目を丸くして見送った。

(●´ー`●) <あんれまあ・・・あんなおじょうさまなんて初めて見たべ〜。

ほかの姉妹も、開いた口がふさがらなかった。
でも、その後ベスがどうしたか、それを知ったらみんなもっと驚いたに違いない。

ベスは、自分でも何も考える暇もなく、入っていくとすぐに書斎のドアをノックした。
無愛想な声がした。

((=-_-) <おはいり。

ベスはあっけにとられているローレンス老人にかけよって、手を差し出し、声を震わせた。

( ^▽^) <わたし・・・お礼を言いに来たんです。

もう、言葉なんか忘れてしまった。ベスはいきなり老人の首に抱きついて、キスをしたのだった。

屋敷の屋根がふっとんだとしても、老人はこれほどビックリはしなかっただろう。
ベスを抱き上げ、しわだらけの頬を、ばら色の頬にすりつけた。
可愛い孫娘が生き返ってくれたようだ。
ベスも、もう怖くなかった。まるで、生まれた時から友だちだったように。

51 :名無し織子:01/12/13 23:30 ID:cGmCpSRn
書き込みがあればdat落ちはしないんですね。
夕べはdat落ちが怖くてついあげちゃいました。

52 :女でも川o・-・):01/12/14 16:52 ID:H9rYQ4rt
私も「現タンポポ=若草物語っぽいなぁ〜。」と思ってたよ。
こんなスレがあったなんて驚いた〜。
そーいえば、厨房の時に演劇部だったんで演ったことあるよ。
私は三女のべス役だった。

53 :名無し織子:01/12/14 21:40 ID:eDtUWDh8

むし暑い九月の午後、ローリーが庭でハンモックに揺られていると、四人の賑やかな話し声が聞こえてきた。

(○^〜^) <あれ〜? 何をはじめるつもりなんだろ。

四人とも、大きな麦わら帽子をかぶり、茶色の麻袋を肩にかつぎ、長い杖を持って庭を通り抜け、
裏門を出て、やしきの裏の丘へのぼっていく。

(○^〜^) <ひどいなぁ、ボクをおいてけぼりにするなんて。

ローリーは生け垣を飛び越えて、少女たちの後を追いかけた。

丘の上のまばらな松林から、もっと楽しそうな話し声が聞こえてきた。
それは、美しい絵のようなながめだった。

ローリーはためらいながら声をかけた。

(○^〜^) <ねえ、何の遊びしてるの? ボクも入れてくれない?

四人は少しとまどったが、やがてジョーが答えた。

(〜^◇^〜) <夏休みもあと少しだしさ、みんなのやることもほとんどおわっちゃったんだ〜。
        だからこんな格好で、巡礼ごっこやることにしたの。
        ほら、見晴らしがいいでしょ?

ローリーはしみじみとうなずいた。しばらく話がとだえたが、やがてジョーがこんな事を言った。

(〜^◇^〜) <私らが頭の中で考えてるお城がほんとにあったとして、そこに住めたらいいだろうなぁ〜。

(○^〜^) <ボクはそういうお城をたくさん建てちゃったから、どこに住んでいいのかわからないんだ。

(〜^◇^〜) <一番好きなの選べばいいじゃん! どんなお城?

(○^〜^) <ボクが話したら、みんなも話してくれる?

川 ゜〜゜ノ||  <うん、話すよ。じゃあローリーから話してよ。

(○^〜^) <ボクは、好きなだけ世界の国々を見てしまったら、ドイツに住んで音楽の勉強がしたいんだ。
        そして、有名な音楽家になる。世界中の人が聞きに集まってくる。
        そんなお城がいいんだ〜♪ メグはどう?

川 ゜〜゜ノ||  <私は、きれいな家に住みたいなぁ。お金もどっさりあって。
         でも、ぐうたらしたくはないの。みんなに親切にしてあげて、誰からも愛されるようになりたい。

54 :名無し織子:01/12/14 21:53 ID:eDtUWDh8

(〜^◇^〜) <あれ? ねえちゃん、どうして頭のいい素敵なだんなさまと、かわいい子供たちに、ってはっきり言わないの?

川 ゜〜゜ノ||  <も〜、ジョーってば。おおかたあんたのお城には、馬とインクつぼと本しかないんでしょ。

(〜^◇^〜) <へっへ〜〜ん、そのとぉ〜り!
         だけど私だって、なんか面白いことやりたいな〜。やっぱり本を書くの!
         そんで、有名になる! それが私の夢ぇ〜♪

( ^▽^) <私は、おとうさんやおかあさんと一緒にくらして、みんなのお手伝いができればそれでいいな♪

( ‘д‘) <うちの一番の夢はなァ、ローマに行って、立派な絵を描いて世界一の画家になることやな!

これは、エイミーが心に描いたお城だった。ローリーがジョーに言った。

(○^〜^) <この中で、本当に夢をかなえるのって誰だろうね〜。

(〜^◇^〜) <10年先が楽しみ〜♪

(○^〜^) <ボクも、何かしておきたいんだけどなあ。でもまずはおじいさまを喜ばせなきゃいけないんだ。
        それがボクの性に合わないから辛いんだよね。

( ‘д‘) <ローリーも大変なんやなぁ。

(○^〜^) <大学に行くのも、おじいさまの意志だからね・・・。
        おじいさまはボクに、貿易商のあとを継がせようとしてるんだ。

(〜^◇^〜) <そんなん、ローリーの勝手なのにね!

(○^〜^) <おとうさまみたいに家を飛び出したりするなら別だけど、
        だれかおじいさまと一緒にいてくれる人がいればな・・・ボクは明日にだって飛び出しちゃうのに。

ローリーも、自分の力で世の中を乗り切っていきたいのだ。
ジョーもその苦しみに同情した。

やがて、すずの音が聞こえてきた。夕飯の時間だ。

その晩、食後のひとときローレンス老人は客間で、ベスが弾くピアノを聞きながら、思い出にひたっていた。
カーテンのかげに立ってその姿をみつめるうちに、ローリーはしみじみと明るい顔でつぶやいた。

(○^〜^) <ボクは、おじいさまのたったひとりの孫なんだ・・・

55 :名無し織子:01/12/14 23:43 ID:eDtUWDh8
>>52
やっぱそう思うよね〜<タンポポは若草物語みたい。
しかしお芝居でベスをやったというとガラ○の仮○を思い出す・・・
と言うのはここじゃアウトだろうか(w

56 :名無しイーダー:01/12/16 05:29 ID:htf4BdOV
ほぜむ

57 :名無し織子:01/12/16 16:38 ID:x31fsOrW

10月、次第に寒くなってきた頃、ジョーは屋根裏部屋で忙しい毎日を送っていた。

(〜^◇^〜) <あ〜、やんなっちゃうな、どんどん日が短くなっちゃって。小説書く時間が足りないよぉ。

ジョーは、高窓から日が差し込むほんの二、三時間を惜しみながら、トランクの上に紙を広げて、せっせと小説を書いていたのだった。

その日、ついに最後の一行を書き終わると、飾り文字でサインをして、ペンを投げ出した。

(〜^◇^〜) <さってと、これで私の全力を出しきったぞー!
        もしこれでもダメだったら、もっといいものが書けるようになるまで我慢の日々だなァ。

ジョーは、身支度をすると、裏窓から抜け出して屋根の上にでた。
そこから、草の茂った土手に飛び降り、回り道をして表通りへ。
そこからは馬車を呼び止め、馬車にのって目的の建物へついた。

(〜^◇^〜) <うっへぇ〜、緊張するぅ〜〜 ドキドキだぁ。どうしよう、怖いよ〜〜。

ジョーはしばらく躊躇して、入り口をでたりはいったりを繰り返していたが、やがて決心すると思い切って中へ入っていった。

そんなジョーの様子を、向かいの建物から面白そうに見ている青年がいた。

10分ほど待つと、ジョーがその建物から出てきたので、その青年はすかさず声をかけた。

(○^〜^) <ねえ、痛かった?

(〜^◇^〜) <あれえ? ローリーじゃん。痛かったって・・・別に・・・?

(○^〜^) <どうして一人できたの?

(〜^◇^〜) <だってぇ、誰にも知られたくなかったからさァ。

(○^〜^) <おかしな人だなあ、何本抜いたの?

(〜^◇^〜) <はァ!?

ローリーったら、何を言ってるんだろう。ジョーはぽかんとしたが、訳が分かったとたんに笑い出した。
ジョーの入った建物には、歯医者も入っていたのだった。

(〜^◇^〜) <抜いて欲しいのは二本だよ、ギャッハハハ! でもどーなるかわかんない!
         あ〜、おかし〜〜〜

(○^〜^) <何がそんなにおかしいのさ。

58 :名無し織子:01/12/16 16:50 ID:x31fsOrW

(〜^◇^〜) <キミこそさあ、ボーリングなんかやってたの?

(○^〜^) <失礼だなあ、あれはボーリング場じゃないよ。トレーニングジムで、トレーニングしてたのさ。
       ほらどう? ちょっとは筋肉がついただろ?

(〜^◇^〜) <あ〜、よかった。

(○^〜^) <どうして?

(〜^◇^〜) <だってさあ、今時ボーリングなんてはやんないって。

(○^〜^) <キミ、ボクの事心配してるの?

(〜^◇^〜) <ま、時々ね〜。

(○^〜^) <うちへ帰るまでずっとお説教するつもり?

(〜^◇^〜) <まっさかあ。なんで?

(○^〜^) <もし、そのつもりだったら、ボクは乗り合い馬車で帰る。そうじゃないなら一緒に歩くよ。面白い話があるんだ〜♪

(〜^◇^〜) <よっしゃあ! その話、聞かせて!

(○^〜^) <よしきた! これ、秘密だよ。いい? ボクが話したらキミの秘密も聞かせてよ。

(〜^◇^〜) <え〜、私秘密なんかないよォ!

(○^〜^) <嘘だね〜、顔に書いてあるもの。白状しろよ。

(〜^◇^〜) <・・・・・・キミの秘密って・・・どんなの?

(○^〜^) <すばらしいったらないよ! この間から話したくてうずうずしてたんだ♪
        さあ、キミから聞かせてよ♪

(〜^◇^〜) <ん〜・・・あのね、私、今新聞社の人に、小説を二つ預けてきたんだァ。来週、いいか悪いか返事くれるって。

(○^〜^) <うわ〜〜、すげ〜〜! かっけ〜! 我らの女流作家マーチ嬢!!!

(〜^◇^〜) <しーっしーっ!! たぶんダメだと思うよぉ。

(○^〜^) <ダメなもんか! だってさ、毎日でてる小説見たって、くだらないのばっかりじゃないか。
        それに比べたら、キミのは赤川次郎と並べたって恥ずかしくないと思うよ〜♪

(〜^◇^〜) <赤川って・・・ちょっとダサくない? ・・・ま、いっかぁ。

そういいつつも、ジョーは嬉しそうだった。
1ダースの新聞に認められるより、一人の友だちに褒められるほうがよほど嬉しかったのだ。

59 :名無し織子:01/12/16 16:57 ID:x31fsOrW

(〜^◇^〜) <じゃあさあ、キミの秘密って、何?

(○^〜^) <ボクね、こないだなくなったっていう、メグの手袋のかたっぽう、どこにあるか知ってるんだ♪

(〜^◇^〜) <なんだァ! それだけ〜?

(○^〜^) <それだけでいいんだよ、聞いたら、なるほどって思うよ。

ローリーは、ジョーに耳打ちした。
すると、おかしなことにジョーはぱっと立ち止まって、ローリーを見つめ、ぷいと歩き出してから、キツい声で

(〜^◇^〜) <なんでそんなこと知ってんだよ。

(○^〜^) <見たんだもん。

(〜^◇^〜) <どこに?

(○^〜^) <ポケットに。

(〜^◇^〜) <いまも?

(○^〜^) <そうさ。素敵だろ?

(〜^◇^〜) <素敵なもんかよ! やらしー。

(○^〜^) <そういうの、きらい?

(〜^◇^〜) <あったりえだろ? くっだらねー。そんなの我慢できないよ!

(○^〜^) <喜ぶと思ったのになぁ。

(〜^◇^〜) <バッカじゃねーの!? あ〜あ、聞かなきゃよかった!

(○^〜^) <ごめんごめん、じゃあこの坂を下までかけっこしようよ、そしたらさっぱりするよ。

なだらかな坂の上だった。あたりには人っ子一人見えない。

ジョーは、たちまちローリーのさそいに乗った。帽子もヘアピンもあたりにすっとばして、かけだした。

見事、先に決勝点についたローリーは、振り返ってほっとした。
息を弾ませてかけてくるジョーの顔。むしゃくしゃのかげなど、もうどこにも見えなかった。

60 :名無し織子:01/12/16 17:06 ID:x31fsOrW

それから二週間、ジョーの様子がとても変なので、姉妹三人はとほうにくれた。
郵便が届くとぱっと飛び出す。悲しそうにメグを見つめる。かと思うと急に飛んでってキスをしたり。
まったく訳がわからない。

( ^▽^) <ジョー・・・どうしちゃったんだろ・・・。

川 ゜〜゜ノ||  <なんか変だよね・・・大丈夫かな。

( ‘д‘) <なんか変なもんでも食ったんちゃうか?


さて、ちょうど二週間目の土曜日、ちょうど縫い物をしていたメグは、ローリーがジョーを庭中追いかけ回しているのを見て、あきれてしまった。
一体なにをしているのだろう。
二人の甲高い笑い声が、ひそひそ声になり、新聞をがさがさと広げる音。
すると、いきなりジョーが部屋に飛び込んできて、長いすにどかんと座ると、新聞を読むふりをした。

川 ゜〜゜ノ||  <何か面白い事がのってるの? ジョー。

(〜^◇^〜) <ん〜、小説くらいのもんかな。たいして面白くなさそうだけどさ!

( ‘д‘) <じゃあ、読んで聞かせてーな!

( ^▽^) <題はなんていうの?

(〜^◇^〜) <うんとねえ、「争うプロデューサーたち」っていうの。

川 ゜〜゜ノ||  <面白そうだね〜、読んでみてよ。

(〜^◇^〜) <いいよぉ、えっへん。

と、大きな咳払いをすると、息を大きく吸ってから、ジョーものすごい勢いで読み始めた。
ロマンチックな小説だった。それに、でてくる人物が、最後に全部死んでしまうという、悲劇的なものだった。

61 :名無し織子:01/12/16 17:12 ID:x31fsOrW

エイミーは、満足そうに批評をした。

( ‘д‘) <うちは、すばらしい絵のところが面白かったなあ!

メグは、泣かされたのでそっと涙を拭きながら、

川 ゜〜゜ノ||  <愛し合うところがいいと思う・・・。
         でもそういえば、バイオラとアンジェロって、私たちがよく使う名前・・・不思議だね。

ジョーの顔をちらっと見て、ベスが聞いた。

( ^▽^) <作者は、なんて人?

するとジョーはぱっと立ち上がり、新聞をテーブルに投げ出し、顔を赤くほてらせて、不思議な声で答えた。

(〜^◇^〜) <キミのねえちゃんだよ!

( ^▽^) <わあ! やっぱりそうだったんだ! ジョー、私嬉しい!

ベスはかけよって、ジョーを抱きしめた。

大成功だった。その新聞は、はばたくワシのように、手から手へとわたった。

(〜^◇^〜) <まあまあ、そんなに騒がないでよ!

ジョーは原稿を持ち込んだいきさつを、すっかり話した。

(〜^◇^〜) <チョー嬉しい! 次からは原稿料くれるっていうしさ! これからもっと書くぞぉ!
         そのうち、自分が食う分くらいはかせげるようになるし、みんなにも色々買ってあげたりできるかも!

一息にここまで言うと、ジョーは新聞に顔をうずめた。
思わず溢れる涙で、自分の作品をじっとりと潤したのだった。

62 :名無し募集中。。。:01/12/17 21:02 ID:r/swTXnd
http://docomo.ne.jp/cp/h/03appli-top.htm

63 :まいっち:01/12/17 21:24 ID:GYn0QHLz
いいなあ。小学校んときアニメすごい好きだったなあ。
モー板でこんなほのぼのできるとは(w
けっこう本気で映像化してほしいな。

64 :名無し織子:01/12/18 00:24 ID:Z5L3KDKC

川 ゜〜゜ノ||  <11月って、一年中で一番嫌な月だよね〜。

どんより曇った午後、メグは窓から霜枯れの庭を眺めながらつぶやいた。

(〜^◇^〜) <ほんとほんと、私、小説にでてくる主人公だったらどんな風にもできるけどさ〜、
         そんな風にねえちゃんをすってき〜な運命にしてあげられたらなあ。

( ‘д‘) <ジョーねえちゃんとうちとで、たくさん金もうけたる! あと十年待っててや! そしたら・・・

川 ゜〜゜ノ||  <気持ちはありがたいけど・・・あんまりあてにできないな・・・。

メグがため息をついた。ジョーも、テーブルにほおづえをついてしまった。
するとベスが笑いながら言った。

( ^▽^) <とりあえず、今いいことが二つ〜♪
       ほら、おかあさんが帰ってきたみたいだし、ローリーが急いでこっちに来てるみたい。

そのとき、甲高いベルの音がした。ハンナが受け取った郵便物を持ってきた。

(●´ー`●) <おおおおおお奥様〜〜〜! で、電報が来たべ〜! ああおっかないべさ〜〜!

爆弾でも持ち込まれたように、ビクビク差し出した。

「電報」と聞くなり、マーチ夫人はひったくるように受け取って、最初の二行を読むと、まっさおになっていすに倒れ込んだ。

从 ~∀~ 从 <な・・・なんちゅう・・・・・・なんちゅうこっちゃ・・・・・・

ローリーが水をとりに走った。メグとハンナが夫人を支えた。
ジョーは震える声で電報を読み上げた。

(〜^◇^〜) <「マーチフジン ゴシュジン ジュウタイ オイデマツ ワシントン テッシーホスピタル・・・」

みんなが息をのんで、部屋中がしいんとなった。
四人は、マーチ夫人の回りに、すがるようによりそった。
マーチ夫人は気を取り直した。

从 ~∀~ 从 <うちは今すぐ出かけるで。ひょっとしたら間に合わないかもわからへん。
         あんたら、みんなしっかりして、助け合うんやで!

65 :名無し織子:01/12/18 00:34 ID:Z5L3KDKC

青ざめた顔。しかし、悲しみを振り払って決心した顔だ。娘。たちも泣いてはならないと思った。

从 ~∀~ 从 <ローリーはどこや?

と夫人はたずねた。

(○^〜^) <ここにいます。ボクにもお手伝いさせてください。

从 ~∀~ 从 <ほんならすぐに、うちが出発するて電報打っといてや。次の汽車は明日朝早く出る。それに乗って行くんや。

(○^〜^) <ほかには? 馬の用意ができてますから、どうぞ。

从 ~∀~ 从 <なら、マーチおばさまのところへ、手紙を届けてえな。ジョー、そこの紙とペンを取ってえな。

長い悲しい旅行のため、お金を借りなければならないのだ。
ジョーは、自分も父のために少しだけでも、お金を作れないものかと考えた。

夫人が手紙を書き終えると、ローリーと4人は旅行のための準備を色々と指示され、四方八方に飛び出していった。

ベスの知らせに、ローレンス老人がやってきた。
自分の部屋着など、病人にいりそうなものを持ってきてくれた。
そして、夫人をワシントンまで送っていこうと申し出た。夫人は丁寧に辞退したが、ほっとした表情が浮かんだのを老人は見逃さなかった。

入れ替わりにやってきたのはブルックさんだった。姉妹がローレンス家のキャンプに招かれた時に、一緒に来ていた、ローレンス家の親戚だった。
ブルックさんは、メグに言った。

( ´ Д `) <あなたのおかあさまのおともをさせていただきたいと思って・・・
       実は、ローレンスさんの用事でワシントンに行かなきゃいけなくなっちゃって〜、お役に立つんだったら、是非〜。

メグは思わず母のゴム靴を取り落として、手を差し出した。

川 ゜〜゜ノ||  <まあ・・・ありがとう。母も喜ぶと思います。

66 :名無し織子:01/12/18 00:46 ID:Z5L3KDKC

秋の日は、あっという間に暮れた。
だが、どこへ行ったのか、ジョーだけがまだ帰らない。みんなが心配しているところへ、ジョーはひょっこり帰ってきた。

(〜^◇^〜) <かーちゃん・・・こ、これ・・・私の気持ちのつもり・・・・・・。

声をつまらせ、丸く巻いた札束を差し出した。

从 ~∀~ 从 <25ドルもあるやないか! どうしたんやジョー! あんた、まさか・・・。

(〜^◇^〜) <大丈夫だって! 私のお金だよ、盗んだんじゃないから。もらったのでも借りたんでもないよ。
        ・・・怒んないでよ、私が私のものを売ったんだからさ・・・。

そう言って、ジョーは帽子を脱いだ。

みんなはあっと叫んだ。
あのふさふさした美しい髪の毛が、ばっさりと短く切られているではないか。

(〜^◇^〜) <そんな顔しないでよぉ! かえってすっきりして軽くって、気持ちがいいんだからさっ!
         手入れもメンドくないし、私にはちょうどいいんだって!

从 ~∀~ 从 <強がるなやジョー・・・後から後悔しいひんか、心配やで・・・。

(〜^◇^〜) <後悔なんてしないってば! ただ、どうしてもとーちゃんに何かしたくてさ。
        ほんというと、いっそのことお店の品物を盗んじゃおうかとも思ったりしたんだけど。
        そしたら、美容院のウインドウに、髪の毛の束が飾ってあって、値段がついてるわけよ。
        私のよりよくないのが40ドルだって! ふざけてると思わない〜? で、すぐに店に入ったの。
        でもその美容師ふざけてんの! 今の流行りじゃないからって、いらないっつーわけ。で、私必死で頼んだんだよ。
        私の大事な髪がテーブルに置かれた時は、正直ちょっと変な感じだったけどね。
        それ見てたら、店員さんが長いところを一房抜き取ってくれてさ・・・これ、かーちゃんにあげるよ。記念にとっといて。

その晩、メグは眠れなかった。すると、すすり泣くような声。ジョーだ。触ってみると、頬が濡れている。

(〜^◇^〜) <私の・・・私の髪の毛・・・・・・・・・・・・

そういうと、ジョーはわっと泣き出した。悲しみを隠そうとしても、どうにもならなかったのだ。

川 ゜〜゜ノ||  <かわいそうに・・・

メグは、毛を刈られたひつじのような妹の頭を、優しく撫でてやるのだった。

67 :名無し織子:01/12/18 19:59 ID:Z5L3KDKC

寒い明け方だった。馬車の近づく音が聞こえた。

从 ~∀~ 从 <じゃあ、行ってくるで。あんたらみんな、神さんにお願いするんやで。守ってくれるようにな。

小さな声で言いながら、一人一人に別れのキスをすると、マーチ夫人は急いで馬車に乗り込んだ。
馬車は、マーチ夫人を乗せると、ゴロゴロと音を立てて、街角を曲がっていった。

(〜^◇^〜) <やだなぁ、地震にでもあったみたい。

ジョーが言った。

川 ゜〜゜ノ||  <うちがからっぽになったみたいだね・・・。

とメグが言った。

ベスは、ただそっと、マーチ夫人の机の上を指さした。そこには、きちんとつくろった靴下がつまれてあった。
出発まぎわまで私たちのために・・・四人とも、わっと泣き出してしまった。

泣きたいだけ泣けば気が晴れるだろうと、ハンナは気をきかせた。
そして、しばらくしてコーヒーを持ってきた。

(●´ー`●) <さあ、もうくよくよするのはやめるべ〜、さすがはマーチさんとこの娘。さんがただと言われるように、しっかりするだよ。

( ‘д‘) <心配って・・・なかなかおもろいんやなぁ・・・

エイミーが角砂糖をかじりながら言ったので、みんな笑ってしまった。おかげで、いくらか気が軽くなった。

68 :名無し織子:01/12/18 20:10 ID:Z5L3KDKC

まもなく、父からのたよりがあって、娘。たちはすっかり慰められた。
病気は重かったけれど、母ほどすばらしい看護人はいないのだ。それだけでもう、めきめきとよくなってきているとの事だった。

ブルックさんからは毎日、父の様子を知らせてきた。それを読んでやるのは、メグの役目だった。
手紙は一週間も経つうちに、だんだん明るいものになっていった。

出かける前に、母が

从 ~∀~ 从 <マメに手紙書くんやで。

と言ったとおり、だれもかれも熱心に返事を書いた。

母が出かけてから一週間ほどは、姉妹四人の心がけと仕事ぶりは、隣近所にお手本にして配って良いくらい立派なものだったが、
父の病気が少しよくなるにつれて、だんだんそのねじがゆるんできたようだった。

ジョーは短く切った頭をよくくるんでおかなかったために、酷い風邪をひいてしまった。

(〜^◇^〜) <へえっくしょ〜〜〜い!!

マーチおばさまは、鼻をぐずぐずやられるのは大嫌いだったから、少しはよくなるまで、来るなと言い渡した。
それをいいことに、ジョーは風邪薬と本を何冊かかかえこんで、長いすにおさまってしまった。

エイミーは、芸術と家事が両立しないことを発見して、また粘土をこねはじめた。

( ‘д‘) <家事も大事やけど、やっぱりうちには芸術しかあらへん。こねこね・・・・・・。

メグは、毎日小さな生徒を教えにでかけ、うちに帰るとワシントンからの手紙を何度も読み返してばかりいた。

ただ、ベスだけがいつもと変わりなく、せっせと働いていた。
毎日の細かい仕事を片づけると、姉たちのやりのこした仕事までやってのけるのだった。

69 :名無し織子:01/12/18 20:18 ID:Z5L3KDKC

( ^▽^) <ねえ・・・メグおねえちゃん・・・。ハンメルさんのところへ、様子を見にいってくれない?
       おかあさん、あの人たちの事忘れないようにって言ってたから・・・。

ベスがこんな事を言いだしたのは、マーチ夫人が出発してから十日ほどたったある日のことだった。

川 ゜〜゜ノ||  <ベスが行ってくればいいんじゃないの?

( ^▽^) <私・・・毎日行ってるよ。でも、赤ちゃんが病気で・・・どうすればいいか分からないの。
       おばさんは働きに行ってるから、他の子供たちがおもりをしてるんだけど、だんだん悪くなるみたいで・・・。

(〜^◇^〜) <ねえベスぅ、ハンナになにかうめえもんつくってもらって、持ってってやんなよ。

とジョーが言った。

( ^▽^) <私・・・頭が痛いし、なんかだるくて・・・。

(〜^◇^〜) <そのうちエイミーが帰ってくるでしょ、あいつに行ってきてもらいなよ。

それから一時間待ったが、エイミーは帰ってこなかった。
ベスは、そっとフードをかぶり、バスケットに食べ物を入れて、冷たい風の中へ出ていった。


ベスが帰ったのは、夕方遅くなってからだった。
そっと二階へあがり、母の部屋に閉じこもったことに、誰も気が付かなかった。
それからしばらくして、ジョーが母の戸棚へ何かを取りに行くと、ベスが薬箱にこしかけている。
目を真っ赤に泣きはらし、手には薬ビンを握っているのだった。

(〜^◇^〜) <うわあ! び、びっくりしたぁ〜!! なにやってんの?

かけよろうとすると、ベスは手を振ってさえぎった。

( ^▽^) <おねえちゃんは、しょう紅熱にかかったこと、あったよね?

(〜^◇^〜) <あ〜、しょう紅熱ね。ちっちゃいころメグと一緒にやったよ? なんで?

( ^▽^) <じゃあ・・・話すね・・・あのね・・・・・・あのね・・・赤ちゃんが死んじゃったの。

70 :名無し織子:01/12/18 20:25 ID:Z5L3KDKC

(〜^◇^〜) <え!? どこの赤ちゃん?

( ^▽^) <ハンメルさんとこの・・・。私の・・・私のひざに抱かれたままで・・・・・・。

ベスはしゃくりあげた。

(〜^◇^〜) <えええ! じゃあ怖かっただろ? 私が行ってやりゃあよかったね・・・。

ジョーは、ベスの肩を抱いて、母のいすに座った。

( ^▽^) <ううん! 私怖くなかったよ。一目見て、ひどく悪いなって思ったの・・・それで、おばさんがお医者さんを呼んでくるまでじっと抱いてたの。
       それが、眠ってると思ったら・・・急に泣き出して、ぶるぶる震えてそのまま動かなくなっちゃったの・・・それで・・・それで・・・

(〜^◇^〜) <ああん、泣かないでよベス! それからどうしたの?

( ^▽^) <お医者さんも、死んでしまったって言ってた・・・しょう紅熱だよ、なんでもっと早く呼びに来なかったんだって怒って。
       おばさんは、貧乏で薬代が払えないからって・・・。でも、あと二人、のどの痛い子をみてやってくださいって頼んだの。
       お医者さんは優しい顔で手当初めてくれたけど、私はあんまり悲しくて、泣いちゃったの。
       そしたら・・・そしたらお医者さんが、早くうちに帰って薬飲みなさいって。しょう紅熱がうつるからって・・・・・・。

(〜^◇^〜) <ベス・・・・・・ああ、どうしよ、どうしたらいいのぉ!?

( ^▽^) <はじめに、頭が痛くなって、のどが痛くなって、気持ちが悪くなるんだって・・・ちょうど今そんなふうなの。
       だから薬飲んだの・・・・・・ちょっと楽になったよ。

(〜^◇^〜) <あんた、毎日行ってたもんなぁ、一週間も続けて・・・。だとすると、うつったかもしれないよ。
         ハンナ呼んでくる! 子供の病気の事なら詳しいし!

ハンナはてきぱきと指図をはじめた。

(●´ー`●) <バングズ先生をお呼びしなくっちゃだべ。はじめの手当が肝心なんだべさ〜。
         エイミーおじょうさまは、うつらないようにしばらくマーチおばさまんとこ行っとくだよ。
         それから、メグおじょうさまとジョーおじょうさまのどっちか一人がそばについといてくれるといいべ〜。

71 :名無し織子:01/12/18 20:34 ID:Z5L3KDKC
お父さんの顔文字、どんなのがいいか迷ってます。
どうしよう・・・。

72 :ねぇ、名乗って:01/12/19 04:35 ID:/vzysfsA
悲しい予感・・・。

お父さん=とぅんく

73 :名無し織子:01/12/19 12:42 ID:2tujElYM
つんくの顔文字ってどんなのだっけ?

74 :名無し織子:01/12/19 23:29 ID:2tujElYM

メグもジョーも、自分が看病すると言ってきかない。

(●´ー`●) <困るべさ〜、おひとりでいいんですよ、おひとりで。ベスおじょうさま、どっちにお願いするべ?

ハンナが聞くと、ベスが言った。

( ^▽^) <ジョー・・・ここにいてね・・・

これで決まった。

( ‘д‘) <いややいやや! なんでうちだけマーチおばちゃんのとこに行かなあかんねん!
       うちもベスの看病するんや!

エイミーがだだをこねて泣き出した。

(〜^◇^〜) <ワガママ言ってんじゃねえよ! あんたに看病なんかできるかっての!

川 ゜〜゜ノ||  <そうだよ・・・それに、病気がうつったら大変だよ・・・?

( ‘д‘) <いやや〜! うちはここにいる!いるったらいるんやー!

そのとき、客間に来ていたローリーが助け船を出してくれた。

(○^〜^) <さあ、良い子だからマーチおばさまのところに行くんだよ。
       ボクが毎日馬車ででかけていって、散歩に連れてってあげるから♪

( ‘д‘) <ほんま? ほんまに来てくれるんか?

(○^〜^) <うん♪ 約束するよ。

そこへ、バングズ先生が来て、ベスの容態をみてくれた。

75 :名無し織子:01/12/19 23:59 ID:2tujElYM

念のため、エイミーは予防の薬をもらってから、ジョーとローリーにつきそわれて、マーチおばさまの家へ向かった。

マーチおばさまは、めがねごしに目をひからせた。

6 `.∀´6 <ふんっ、いわんこっちゃないわね! 貧乏人に余計なおせっかいするからだわよ!
       エイミーは泊ってもいいけど、病気じゃないんだから色々家事をやってもらうよ!
       危ないもんだわねえ、その顔! 泣くのだけはやめてちょうだいよ!
       私は鼻をぐずぐずやられるのがだいっきらいなんですからね!

エイミーは今にもわっと泣き出しそうだった。
すると、ローリーがおうむのしっぽをひっぱった。おうむはびっくり

(ё) <ギャッ!!

と鳴いて

(ё) <アレッ、シマッタ!!

おかげでエイミーは、泣くどころかふきだしてしまった。

けれども、とうとうジョーとローリーは帰っていった。
ひとりぼっちになって、エイミーが

( ‘д‘) <とてもがまんなんかできひんわ・・・・・・

とつぶやいたとき、おうむのポリーがわめいた。

(ё) <イッチマエ! オバケ!

ついにエイミーはしくしく泣き出してしまった。

76 :名無し募集中。。。:01/12/20 02:09 ID:7F9Tbd15
(ё)←オウム役かYo!(ワラタケド

77 :ねぇ、名乗って:01/12/21 23:52 ID:ZFAeHSuy
保が全てっ!

78 :名無し織子:01/12/22 00:56 ID:Z4m+tRdr

ベスは本当にしょう紅熱だった。症状はかなり重かったのだが、その事はお医者のバングズ先生と、ハンナしか知らなかった。
ローレンス老人は年寄りだから、ベスを見舞うことはとめられていた。

メグは、小さな子供に病気をうつすといけないので、キング家の仕事はお休みをもらってうちにいた。
だが、母に手紙を書く時、ベスの病気のことは一言も触れられないので、とてもつらかった。

(●´ー`●) <こんな事で、余計な心配かけたらだめだべさ。

と、ハンナが知らせることを許さなかったのだ。

ベスはとても我慢強くて、ずいぶん苦しいだろうに、がまんできるかぎり、じっとこらえていた。
けれどうち熱にうかされてくると、かすれた声で何かとぎれとぎれにしゃべろうとしたり、かけぶとんの上でピアノを弾くように指を走らせたりした。

( ^▽^) <メグ・・・メグ、お水が欲しいの・・・お水ちょうだい・・・

(〜^◇^〜) <え? 何言ってんの? 私ジョーだよぉ!?

( ^▽^) <ああ・・・おかあさん、おかあさん・・・なんだ、そこにいたのね・・・ベスは大丈夫よ・・・

(〜^◇^〜) <ベスぅ! しっかりしなよ! ここには私しかいないよっ!!

こうなると、ジョーはもうどうしていいかわからない。

川 ゜〜゜ノ||  <もう・・・おかあさんに知らせた方がいいんじゃないかなあ・・・

(●´ー`●) <・・・・・・・・・

とうとうハンナもぐらつきだした。

79 :名無し織子:01/12/22 01:12 ID:Z4m+tRdr

12月1日は、いかにも冬がきたとおもわせる日だった。
その朝、バングズ先生は、ベスを長いこと診察してから、声をひそめてハンナに告げた。

(-@_@) <もし、ここの奥さんが、ご主人をおいていらっしゃれるようなら、お呼びしたほうがいいですなあ。

ハンナはだまってうなずいた。唇が震えて、ものが言えなかったのだ。
メグは、聞いたとたんへたへたといすにくずおれてしまった。

そこへ、ローリーが手紙を持ってきた。おとうさまが、またもちなおしたという。
けれどジョーは、いつものようには喜べなかったので、ローリーはびっくりして、たずねた。

(○^〜^) <どうしたの? ベスが悪いの?

(〜^◇^〜) <・・・かーちゃんに・・・電報うたなきゃ・・・・・・

(○^〜^) <えっ? まさか、そんなに悪いんじゃないだろうね?

(〜^◇^〜) <ううん、悪いんだよ! もう私たちの事がわからないんだよ・・・神様なんて、いないんだ・・・!

ジョーは、涙をこぼしながら、まるで暗闇を探るように手を差し出した。
その手をしっかりと握って、ローリーははげました。

(○^〜^) <ベスが死んだりするもんか! あんなに良い子じゃないか。

(〜^◇^〜) <いい人に限って、死んじゃうもんだよ・・・

(○^〜^) <キミは疲れてるんだよ。そうだ、ちょっと待ってな。

ローリーは階段を二段とばしにかけあがり、葡萄酒を一杯持ってきた。
ジョーは涙を拭いて受け取った。

(〜^◇^〜) <ありがとー・・・じゃあ、ベスの健康を祈って乾杯するよ。ローリーって、すてきなお医者さんだねえ。
        それに、いい友だちだよ! どうやってお礼をすればいいかわかんないよ。

ジョーは、すっかり落ち着きを取り戻した。

80 :名無し織子:01/12/22 01:20 ID:Z4m+tRdr

(○^〜^) <お礼だなんて・・・そうだ! 今度請求書を送らせてもらうよ♪
       今晩はねえ、葡萄酒なんかよりも、もっと元気の出るようなものを、あげるつもりなんだ〜。

ローリーは、何かうれしさを隠している。ジョーはいっとき、悲しさを忘れてたずねた。

(〜^◇^〜) <えー? 何?なんなのぉ?

(○^〜^) <へっへっへ、実はね、きのう、キミのおかあさんに電報を打ったんだよ♪
       そしたら、ブルック先生から、すぐ帰るって返事がきたんだ〜。だから、きっと今晩にはつくよ。
       そうすればもう大丈夫。

ジョーは、いすから飛び上がって、いきなりローリーの首に抱きついた。

(〜^◇^〜) <あ〜んローリー!! マジで嬉しい! もう信じらんない!!

これにはローリーの方がびっくりしてしまった。
でも、ジョーの背中を軽く叩き、気持ちが収まるのを待って、照れくさそうにそっとキスをした。

おかげでジョーははっと我にかえって、静かにローリーをおしのけた。

(〜^◇^〜) <あ! ご、ごめんね。でも嬉しくってさあ〜!

(○^〜^) <どういたしまして♪

と、ローリーはまがったネクタイをなおしながら、

(○^〜^) <ほんというと、夕べハンナに電報打とうかって言った時、怒られちゃったんだけどね〜。
       でも、あんまりすごい剣幕で言われたから、ムカついちゃってさ、郵便局にすっとんでったのさ♪

(〜^◇^〜) <・・・やるじゃんローリー

(○^〜^) <終列車は夜中の二時だから、ボクが迎えに行くよ。それまでベスをそっとしてやってくれればいいんじゃない?

(〜^◇^〜) <ローリーって・・・ほんと、天使みたいな人だあ〜! なんかお礼したいな・・・

(○^〜^) <もういっぺん、とびついていいよ★

ローリーはそう言って、いたずらっ子のような顔をした。
こんなに明るい顔は、まさに二週間ぶりだった。

81 :名無し織子:01/12/22 01:34 ID:Z4m+tRdr

一方、エイミーはどうしているだろうか。

マーチおばさまは人を甘やかすのが大嫌いだったが、エイミーは可愛くてお行儀がよいので、とても気に入った。
そこで、このさいこの子のわがままを、すっかりなおしてやろうと考えたのだった。

そこでエイミーには様々な仕事が与えられた。
茶碗洗い、銀食器を磨くこと、部屋の掃除。マーチおばさまはきれい好きなので、中途半端は許さないから大変だ。
そして、おうむのポリーにえさやり、むく犬の毛をブラッシング、足が不自由なおばさまの杖代わり。
やっとの思いで仕事をすませても、今度は勉強が待っている。それも、毎日が試験のようだ。
それが終わると、ようやく一時間だけ、自由な時間が与えられる。

( ‘д‘) <冗談やないで・・・こんなに忙しかったら、ベスの病気が治る前にうちが死んでまうわ・・・

ローリーは毎日やってきて、おばさまをうまく説き伏せては外へ連れ出してきてくれた。
また、メイドのエスターと遊ぶのも、毎日の楽しみだった。

ある日、エスターに広いお屋敷の中を案内してもらっていると、珍しい宝石や、古風な飾りダンスなど、様々な宝物を見つけた。

( ‘д‘) <うひゃあ! この家は宝箱みたいにいろんなもんがあるなあ!
       ・・・このええ宝石は、マーチおばちゃんが死んでもうたら、どうなるんやろ

するとエスターは、小声でにっこりした。

川o・-・)  <おじょうさまや、おねえさまがたにあげるんですよ・・・。奥様も言ってますし・・・、
       ・・・私も遺言状を書くのに立ち会ったから・・・知ってるんです。

( ‘д‘) <ほんまか!? うれしいなあ! どうせなら今くれればええのになあ!

川o・-・)  <おじょうさまはまだお若いから・・・こういう宝石をつけるのは・・・まだ早すぎるんじゃないですか・・・?
       一番さきに婚約した方には・・・真珠差し上げるんだそうです・・・。
       あの・・・たぶん、おじょうさまがお帰りになる時は、ごほうびにそのトルコ玉の指輪を・・・差し上げるつもりじゃないかと・・・。

( ‘д‘) <これ! うちの友だちが持ってるのよりずっと綺麗や〜! 楽しみやなあほんま!

エイミーは、嬉しそうに指輪をはめてみるのだった。

82 :ねぇ、名乗って:01/12/22 03:47 ID:LDF/HCmb
ぅるぅる・・・

83 :ねぇ、名乗って:01/12/22 04:15 ID:XKi6o7e1
ここまで来ておいてこう書くのもなんですけど、
登場人物名をそのままメンバーの名前にしてもらえれば読みやすかったのにと思うんですけどね。

84 :名無し織子:01/12/23 00:28 ID:OzUaJSht
>>83
う〜ん
最初はそれも考えたんだけど、臨場感が出ないかなあ、と思って

85 :名無し織子:01/12/23 00:42 ID:OzUaJSht

この日から、エイミーはとても素直に言いつけを守るようになった。

信心深いエスターは、エイミーのためにお祈りの部屋をつくってくれた。
小さなテーブルの上に、マリア様の絵姿をかけただけのものだったが、エイミーは毎日のようにそこで、ベスのために祈った。

( ‘д‘) <ベスのびょーきが早くなおりますよーにっ!


さて、エイミーはマーチおばさまを見習って、自分も遺言状をつくろうと考えた。

( ‘д‘) <うちの宝物だって、おばちゃんの宝石と同じくらい大切なもんやからな!
       みんなにやるなんてもったいないけどな〜。

遊び時間に、エイミーはこの大事な書類を、できるだけ丁寧に書き上げた。

( ‘д‘) <なあ、エスター。ここんとこはこれでええんか?

川o・-・)  <はい・・・だいたいあってると思いますけど・・・

( ‘д‘) <じゃあ証人のサインしてや!

川o・-・)  <え・・・私がですか・・・?

( ‘д‘) <あんたしかおらへんやろ!

そして、もう一人の証人は、ローリーになってもらおうと思った。

その日は雨だったので、エイミーは二階の広間で遊んでいた。
あまり夢中になっていたので、ローリーが来てこっそり覗いているのに気づかなかった。
ローリーは吹き出したいのを我慢して、ドアをノックした。

( ‘д‘) <ああ!ローリーやないか! びっくりしたあ〜!

(○^〜^) <キミ、全然気づかないんだもん♪

( ‘д‘) <ああ、そうやローリー、これ読んでくれへんか?

エイミーはまじめくさった顔をしている。そこで、ローリーも真面目な顔で書類を読んだ。

86 :名無し織子:01/12/23 01:15 ID:OzUaJSht

その遺言状には、このように書いてあった。

父には、自分の描いた絵、地図・スケッチを額縁ごと全部と、100ドルの貯金。

母には、衣類全部。ただしポケットつきの青いエプロンは除く。写真とメダルも愛情を込めて。

メグには、この間エスターに見せてもらったトルコ玉の指輪。もうすっかりもらう気でいるらしい。

ジョーには、えりどめ、青銅のインクつぼ、そして一番大事にしている石膏のうさぎを、原稿を燃やしたおわびに。

ベスには、人形の小さなたんすと、せんすと、麻のカラー。病気のあと、やせてはけるようだったらスリッパ。

そして、セオドア=ローレンス、つまりローリーには、大事な紙ばさみと、粘土の馬。

などなど、エイミーの周囲の人たちへ渡す物がずらりと書かれていた。
証人のところには、ローリーの名前がまだ鉛筆で書かれていたので、それをちゃんとペンで書き直し、封をして欲しいとエイミーは頼んだ。

(○^〜^) <しかし、なんでまたこんな事思いついたんだい? 誰かにベスの形見分けの話を聞いたの?

( ‘д‘) <ベスってそんなに悪いんか!?

エイミーは、訳を話してから、心配そうに聞いた。

(○^〜^) <ああそうか! 言わなきゃよかったなあ〜! この間、ベスが言ったんだよ、ピアノはメグに、小鳥はキミにって。
       ジョーにはお人形をあげるって。そして、あげるものがこれしかないって悲しがってさ・・・。
       ボクたちみんなに髪の毛を、おじいさまには心からお慕いしてるって気持ちをあげる、って言ったんだよ。
       きっと、遺言なんて考えつかなかったんだよね。

話ながら、ローリーはサインをして封をした。
すると、その上に大粒の涙がぽとりと落ちた。

( ‘д‘) <ベス・・・大丈夫なんかいな・・・

(○^〜^) <う〜ん、難しいみたいだね・・・。でも希望は捨てちゃダメだよ。

ローリーが帰ってしまうと、エイミーはベスの為に祈った。

( ‘д‘) <ベス・・・あんなしゃくれで、泣き虫やけど、それでもいなくなったらさびしいで・・・
       ・・・・・・死んだらあかん・・・死んだらあかんで、ベス・・・。

87 :名無し織子:01/12/23 01:44 ID:OzUaJSht

二時が過ぎた頃だった。
ジョーは、窓のそばに立っていた。外の冬景色がなんと悲しいのだろう、と思いながら。
すると、ベッドの方でかすかな音がした。
メグが、母のいすにひざまずいて、祈っている。

(〜^◇^〜) <メグ・・・なんで祈ってんだ・・・!?

ベスが死んだんだわ。お姉さまは私に言うのが怖いのだわ。
そう思うと、ジョーはすうっと背筋が冷たくなってきた。いそいでベッドわきのいすに戻った。

ベスの顔は、熱のほてりの色も、苦しみの色も消えて、かわいい小さな顔は、青白いけれど今はおだやかに目を閉じている。

ジョーは、もう声をあげて泣く力もなかった。
この世で一番好きだったベスの、しっとり冷たくなった額に、心を込めてキスをして、静かに囁いた。

(〜^◇^〜) <さよなら・・・ベス、さよなら・・・・・・

この気配に、ハンナが目を覚まして飛び起きた。
ベッドに近づくと、ベスを見つめ、手にそっとさわってみたり、唇に耳をあててみたり。
そして、いきなりエプロンで顔をかくし、体を震わせながら声を潜めて言った。

(●´ー`●) <熱がさがったべ〜! 気持ちよさそうに眠ってらっしゃるべさ。
        肌がしっとりしてきたし、息づかいも楽になってきたし。ありがたいありがたい。やれやれよかったべさ〜〜〜

(〜^◇^〜) <へ・・・!? なおったの? ベスなおったの!?

夢のようだ。このうれしさを二人とも信じかねているところへ、バングズ先生がみえて、はっきりとおっしゃった。

(-@_@) <おじょうさんは、とうげをこしました。もう大丈夫。静かにして、よく眠らせてあげなさい。
      目が覚めたら、まず飲ませて・・・。

88 :名無し織子:01/12/23 01:49 ID:OzUaJSht

何を飲ませるのか、そのあとをメグもジョーも聞いていなかった。
二人とも暗い廊下へ出ると、崩れるように階段に腰をかけ、互いに抱き合ったまま、あまりのうれしさに言葉も出なかった。

(〜^◇^〜) <これでかーちゃんが帰ってきてくれたら、もう何も言うことないね!

ジョーが言った。

冬の夜が、ほの白く明けかかっていた。

川 ゜〜゜ノ||  <ほら、見てみて。

メグが、半分ひらいた白い花を持ってきた。

川 ゜〜゜ノ||  <花瓶に挿して、ここに置いとこうよ。
        ベスが目を覚ましたら、まっさきに見るのは、おかあさんの顔と、この花だよ。

長い、つらい一夜が明けたのだ。二人は、はれぼったい目でその日の朝日を見た。
これほど美しい物を見た事はなかった。

川 ゜〜゜ノ||  <まるで、おとぎ話の世界みたい。

カーテンの影に立って、朝の光に輝く外の景色をながめながら、メグがうっとりとつぶやいた。

(〜^◇^〜) <ほら!聞こえるよ!!

ジョーがぱっと立ち上がった。

本当だ。
下で、玄関のベルが鳴っている。ハンナの嬉しそうな声。続いて、ローリーが呼びかけた。

(○^〜^) <みんな! おかあさんだよ!!!

89 :ねぇ、名乗って:01/12/24 15:31 ID:EZTInARK
保全

90 :名無し募集中。。。:01/12/25 01:54 ID:u2UXgNJN
作者がんがれ、そして保全

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