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元気爆発メロン記念日

1 :マングース西浦:01/10/27 21:05 ID:woBheoF9
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1003385285

これまでのあらすじ
デビューに向けてイベントをこなすメロン記念日に迫るいじわる人達。
メロン記念日は無事デビューすることが出来るのだろうか?

2 :マングース西浦:01/10/27 21:22 ID:woBheoF9
これまでの話は適当に思い出したり自分で考えたりしてください。

3 :マングース西浦:01/10/27 21:23 ID:woBheoF9
――つんく評議会議長執務室
つんく議長の部屋には平家の脱走に焦るつんくと後藤がいた。
「後藤、警備は一体どないなっとんねん?」
「ごめんなさい、まさかこんなことになるなんて…ちょっと昼寝してるあいだに…」
後藤はただただ怒るつんくに謝り続けていた。
この救出作戦の大成功に自分が関わっているということは市井と後藤、2人だけの秘密だった。
市井にUFA本部の見取り図を流したのは後藤だったのだ。
(つんくさんごめんなさい…でも、市井ちゃんは今でも私の大事な仲間なんです)
その時、中澤が入室してきた。
「つんくさん、やってもうたって感じですね」
「中澤、ノックしてから入って来い言うとるやろ」
「そんなこと言うてる場合やないでしょ」
言い返せないつんくに更に中澤が言う。
「平家も今はアレやとは言うてももともとグランプリはグランプリ…
 やっぱ処分しといた方が良かったんや無いですか!?」

「でもな…『平家』言う名前は惜しい…」
「そんな甘いこと言うてるから逃げられたんちゃいます!?」
「黙っとけ…く…時間が無い言うのに…」
つんくは最近違和感を覚えるようになった自分の左胸に手を当てた。

即日平家と、メロン記念日の手配書が全国の自治体に配られることになった。

4 :マングース西浦:01/10/27 21:25 ID:woBheoF9
――一方、救出作戦に成功したハロプロメンバー達
救出作戦に成功して以来平家はまだ一度も口を開いていなかった。
「平家さん…私達を導いて下さい」
「…」
柴田の呼びかけにも沈黙が続く。
「いくらモーニング娘。が大きいからって…こんなの絶対に間違ってる…ですよね!?平家さん」
まだ平家は何も言わなかった。
一度自分かわいさにメロン記念日を見捨てた自分…そのような負い目のある平家は
この4人に堂々と顔見せ出来る気持ちでは無かった。

「みっちゃん、これ食べなよ」
そんな時、市井が平家に何かを差し出した。
突然のことに一瞬驚いた平家だったがそれを受け取る。
見てみるとそれは透き通るように赤い色をした木苺だった。
平家は意を決したようにそれを口の中に放り込む。

「…うわっ!すっぱ!なんやのこれ!?」

「あはははは!!」
平家が初めて口にした言葉に、そこにいた全員が笑いに包まれる。
その笑いが静まった頃、市井が再び口を開いた。

「それが、今のハロープロジェクトの味だよ」
「ハロプロの味?」
市井は微笑んで続ける。
「今はまだ小っちゃくて、すっぱくて、アクが強くて食べられたものじゃない…
 その木苺でもあと数ヶ月も自然の猛威に耐えれば甘くておいしい木苺になる。
 でも、ここでしおれたらもう二度とおいしい木苺にはなれないんだよ」
「…」

「平家さん、これまでのことは全部忘れて下さい。私達はこれからなんですから」
斉藤の言葉に平家は感謝するように一度頭を下げると、
ようやく話し始めた。
「…ごめんな…みんな…私弱い子やった…今からでもええならできる限りのことさせてもらうわ」

この日、ハロープロジェクト独立正規軍は旗揚げしたのである。

メロン記念日がイベントの為にインドへ旅立ったのと、オーストラリア戦線にいた
三佳千夏が大怪我を負い戦線を離脱したのは同じ翌日のことだった。

5 :マングース西浦:01/10/27 21:26 ID:woBheoF9
あさみ
カントリー娘。小さい。体の3分の2が犬で出来ている。元気がいい。
三佳千夏
第一次妹分計画合格者。足が長い。再起不能になったからもう出ない。

6 :マングース西浦:01/10/28 12:26 ID:9E8knitd
第4話 『レッテル』
インドに渡り稲葉部隊と合流し戦力を補充した独立正規軍のメロン記念日柴田大谷と平家は
買い付けた武器の受け取りに向かっていた。
「平家さん、新しい武器がみんなに渡れば少しはモーニング娘。と戦えるようになる!?」
「どうやろな…今回買い付けたのは連発式のガス銃やから今までの銀玉鉄砲よりは
 かなりマシになるやろとは思うけど」

質問に答えながらも平家は大谷に不安を与えないように気遣っていた。
どう考えてもこちらとモーニング娘。では戦力が違い過ぎる。
相手のモーニング娘。はステルス戦闘機や誘導ミサイルを完全配備しているのだ。
CD売り上げにしてもモーニング娘が100万枚超なのに対して独立正規軍は全員分合わせても
10万枚に届くかどうかの数字でしかない。
その為の今回のインドでのイベントではあるのだが…
単身オーストラリアでイベントを決行した三佳千夏は客が3人しか集まらなかったダメージで
再起不能となり戦線を離脱してしまっている。

パパパパパ…
「すごい!平家さん、ガス銃すごいよ!まず銀玉鉄砲とは音からして違う感じがする」
「銀玉鉄砲は『ビーン、ビーン』いうバネの音やったからね」

「…」

はしゃぐ大谷の一方で柴田はガス銃を見たまま固まっている。
「どないした?」
声を掛けられた柴田はようやく視線を動かすと、
咎めるような表情で口を開いた。
「これ…この銃T&M。カンパニーの銃じゃないですか」

T&M。カンパニー(タンポポアンドミニモニ。カンパニーまたの名をトレードアンドマーチャンダイズ
カンパニー)はモーニング娘。の矢口真里が代表を務める日本最大手の総合商社である。

7 :名無し募集中。。。 :01/10/28 15:12 ID:wUmT6dom
おお再開してたか

8 :マングース西浦:01/10/28 16:06 ID:gku8hhaO
「あ、ほんとだ。T&M。って書いてある」
大谷も言われてようやく気付く。
「なんでT&M。カンパニーなんかから武器を買ったんですか!?」
「柴田、あんたはまだ若すぎる」
「だってT&M。カンパニーは敵じゃないですか!」
柴田には理解できなかった。
なんで戦っている相手から武器を買わなければならないのか…

「柴田、私だって国産のワインがおいしいんやったら国産のワインでええとも思う。
 でもな、悲しいことに国産のワインってヨーロッパのワインと比べると味が落ちんのよ。
 そやから私はわざわざイタリア製のワインを買ってるの」
「だからって敵から武器を買わなくても…」
「あのな柴田、人間を敵味方、たったふたつの簡単なレッテルで分けたらあかん。
 レッテルで言えばあんたもモーニング娘。も正確には同じハロープロジェクトの一員なんやで」

柴田はもう言い返せなかった。

9 :マングース西浦:01/10/28 16:08 ID:gku8hhaO
――T&M。カンパニー社長室
T&M。カンパニーの若き代表矢口真里が受話器を取って誰かと話をしている。
「今回はありがとう…ホントのこと言うと経営マジで厳しかったんだ」
『いいんだよ…気にしないで。でも矢口さんも大変だね』
「…うん、大体いきなりつんくさんから『お前は明日から社長だ』とか言われてさぁ、
 …そんなの無理に決まってるつーの。表向きには『T&M。カンパニーは矢口が勝手に作った会社です』
 ってことにされてるけど私一回も社長になりたいなんて言ってないんだよ」
『はは…でもこれでハロプロの全員がモー娘。の敵じゃ無いって分かったでしょ!?』
なかば上ずっている矢口の声と比較して
話している相手の声はあくまで冷静だった。なげやりに近いと言ってもいい。
「う…うん、本当に感謝してる。じゃあまた連絡してよ」
『うん、いい話があったらね』
「待ってるからね、りんねちゃん」
ガチャ…

「フフ…」
『りんねちゃん』と呼ばれた女性は受話器を下ろすと自嘲気味に特徴的な厚い唇の端を歪めた。
「やっちゃったよ…ついに…」
りんねは長い間牧場で働いて来て、ようやくアイドルとしてデビューすることが出来た苦労人である。
デビューさえ出来れば華々しい世界だけが待っている…しかし、現実は厳しかった。
思ったほどCDは売れず、しばらくするとハロープロジェクトの迫害が始まったのである。
りんねの精神は疲れ果てていた。
そんな時出会った相手にりんねは自分の運命を委ねてしまったのだ。
りんねは体の4分の3が馬で出来ており足は速いが臆病な動物だった。

10 :マングース西浦:01/10/28 16:09 ID:gku8hhaO
「あっ…そうだ…連絡しないと…」

りんねは再び受話器を手に取った。
「あ、今時間大丈夫ですか?りんねです」
『…3時丁度に電話してって言ったよね!?りんねさん、今何時何分だか分かってる!?』
時計を見ると、既に3時半を回っていた。
「す…済みません」
『まあ今回はいいけど…2度目は無いからね。覚えておいて。
 …それより、仕事はちゃんとやってくれた!?』
「う…うん、矢口さんに経営苦しいんでしょ!?ってカマかけたらあっさり
 ハロプロ独立正規軍との取り引きに応じてくれた」
『ハロプロ独立正規軍…そんな大層な名前は必要ない。反乱軍で充分。二度と言わせないでね』
「…済みません」
『よし…矢口さんが経営苦しさに敵に武器を流した…ふふふ、りんねさん、ご苦労様。
 お金はちゃんと振り込んでおくから』
「は…はい、ありがとう石川さん」
ガチャ!

電話はモーニング娘。南米方面軍司令石川梨華の方から一方的に切られた。

「はは…何やってるんだろ私…」
りんねはそう言って悲しげな表情を浮かべ、最近までほとんど飲んだことも無かった
酒の瓶に手を伸ばした。

11 :マングース西浦:01/10/28 18:58 ID:ZMWcqbYk
リアリティーを追求しています。

12 :マングース西浦:01/10/29 05:24 ID:RxzJikfF
――再度、インド
「それじゃ作戦説明を始めます。夕方5時からメロン記念日がイベントを行う会場はここ、
 そして会場に向かう道の途中にモーニング娘。軍が築いたらしいでかい砦があるみたい。
 ここを破らんことにはイベント会場まで辿り着くことも出来んわけやね」
よーし…そう肩を鳴らしたメロン記念日の横から口を挟んだ者がいた。

「この作戦はうちらに任せてもらいたいんやけど」

稲葉貴子だった。
稲葉貴子は体の半分が振り付け師で出来ておりダンスの達人ではあったが戦闘力に関しては未知数である。
「稲葉さん大丈夫なんですか!?」
斉藤が心配そうに聞くのを見て笑うと、稲葉は答えた。
「作戦さえ実行できればええわけやろ!?それやったら別に絶対に主人公である
 メロン記念日が戦わなあかんいう決まりは無いわけや」
「それは…そうですけど…」
返す言葉の無いメロン記念日を見た稲葉は自分の部隊から1人の少女を呼び出した。
呼び出された少女はわけも分からず不安そうな表情でキョロキョロしている。
「今回の作戦はこの子1人で充分や」

「えーーー!?」

少女が驚きの声を上げる。
「この子『えーーー!?』とか言ってますよ」
しかし稲葉は安心させるようにその少女の肩に手を乗せる。
「この子は『松浦亜弥』言うて、ハロプロの期待の新人なんよ」
「だからってたった一人でなんて…」
「あんたらかてたった4人でルナセア隊を撃退したんやろ?それやったらこの子だって出来るはずや」
松浦は訴えかけるように無言で首を横に振っているが稲葉は気付かないふりをしている。
どう見ても作戦は成功しそうも無い…

13 :マングース西浦:01/10/29 21:11 ID:+9Ymjokp
しかし平家は
「分かった。じゃああっちゃん、松浦さん、頼むわ」
そう言って作戦会議を終えてしまった。

14 :マングース西浦:01/10/30 10:23 ID:7O0AiD1O


15 :名無し募集中。。。 :01/10/31 04:01 ID:Iu5/zOGu
そ?

16 :マングース西浦:01/10/31 06:52 ID:mzq8EVJv
れだけで作戦会議を終えて司令官テントに向かおうとする平家を追いかけて柴田が呼び止める。

17 :マングース西浦:01/10/31 10:43 ID:qNLZgOJ3
「なんでですか?」
「なんでって何が!?」
平家は柴田が何を言っているのかも分からないような顔をしている。
「何がって…あの松浦さんで本当に大丈夫なんですか?」

「大丈夫やって。稲葉のあっちゃんはああいう時にいい加減なことを言う人やないし」
稲葉貴子は体の半分が振り付け師出来ており、モーニング娘。軍の参謀長夏まゆみには
まだ遠く及ばないものの陣形(フォーメーション)のエキスパートである。
平家の作戦参謀格だった。
平家は稲葉に作戦行動面では全面的に信頼を置いている。
「でも普通に考えてあれじゃ勝てないと思います」
「そう?でも私体動かすんは得意やないからこういうのはあっちゃんに任せるって
最初に約束したんよ」
平家は体の90%が平家物語で出来ている為に矢玉の飛び交う前線での戦闘には向かない。
最終的には必ず負けてしまうからだ。
「松浦さんは若すぎますよ」
「柴田、人は見掛けや歳で判断したらあかんよ。それにあんたらもイベント控えてるんやから
 リハーサルとかやっといたほうがええんちゃうの!?」
柴田は言い返さなかったが、少しでも危険になればすぐに救出に向かうことに決めた。

18 :マングース西浦:01/10/31 18:11 ID:TYUPq9/3
http://imagoroki.s1.xrea.com/test/read.cgi?bbs=morning&key=000470095&st=86&to=86&nofirst=true
緊張するな

19 :マングース西浦:01/11/01 08:05 ID:tsMM6bRE
それから数十分後作戦が開始され松浦が不安な足取りで砦に近づいて行く。
松浦は体の80%がなんか通販とかで売ってる幸運の鉱石みたいなので出来ているが、
実戦の経験も無ければまだ特別な訓練も受けていない。
松浦の不安げな瞳には巨大な砦が不気味に映っていた。
その時突然、
「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」
「わっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ」
砦の到るところから不気味な笑い声が響く。

「こ…こわ…」

(怖いです稲葉さん…)
不安げな表情で振り返る松浦に、稲葉はしかし更に前進するように促した。

20 :マングース西浦:01/11/01 08:07 ID:tsMM6bRE
「だ…大丈夫なの!?」
戦況を見守るメロン記念日。
リーダー格の村田が不安げに口を開いた。
「分かんないよそんなの」
大谷が不機嫌そうに唇をとんがらせて不安げな村田に答える。
今回の作戦は新加入の稲葉貴子が半ば強引に決定させてしまったものであり、
メロン記念日には出番すら与えられなかったからだ。
(大丈夫なはずが無いよ…)
柴田は松浦に真剣な視線を向けていた。

21 :マングース西浦:01/11/01 20:42 ID:EWnCW3ta
タタタタ…
ついに不気味な笑い声を切り裂くように砦の方から銃声が響いた。
銃声は連発式のライフル銃のものである。
「危ない!」
柴田が茂みを飛び出し、松浦の救出に向かったその時だった。

「こ…こわーい!!」

ダダダダダダダダ…
松浦の両手の指先から砦に向けいくつもの銃弾が吐き出される。
ボッ…
続いてその膝からミサイルが発射され、砦を大破させてしまった。

22 :マングース西浦:01/11/01 20:44 ID:EWnCW3ta
「な…なにこれ…」

一瞬の出来事に唖然とする柴田。
松浦は最新型の妹分である。両手は機関銃で両膝には3発ずつ対空ミサイルが塔載されている。
たった一人で一個中隊並みの戦力を持っているのだ。
問題は松浦は気が弱く、それを使いこなせないという一点だった。

「そ…そんなことより、今ので怪我した人とかいたらたいへんだよ!」
斉藤が大破した砦へと駆け寄る。
いくら敵とはいえむやみに人の命を奪うことは出来ない。
斉藤に促されるように全員が砦を駆け上る。

しかし、そこにあったものは意外なものだった。
「あはははははは…」
この不気味な笑い声は砦の到るところに設置された笑い袋から発せられていたものだったのだ。
しかも、砦を守っていたのはライフル銃で松浦を威嚇した兵士ただ一人だけだった。
笑い袋は戦力を巨大に見せるためのものだったのである。
その兵士は左足に怪我を負っていたが命に別状はなかった。

「なんでたった一人でこんなところに…」
柴田に問われた兵士は苦笑すると、
「俺は軍人だ…上官の命令に従ったまでよ」
脇役のくせにそう答えた。
よく見ると、砦は全て紙粘土で出来ていた。
辻と加護がここを通った際に戯れで作ったものだという。
この兵士はその警備をたった一人で努めていた。

この兵士は、上官が作った作品を守るためにハロプロ軍にたった一人で立ち向かおうとしたのだ。
勝てるか勝てないかなどということは最初から考えてもいない。
勝利を約束された戦いなど存在しないのだ。
兵士はただ勝利を目指し前線で全力を尽くすだけ…

そう、今のメロン記念日はデビュー出来るかどうかも分からない先の見えない暗闇の中で
前線で、全力を尽くし目の前の一つ一つのイベントで着実に成功を重ねていくしか無いのだ…
その行為が善か悪か!?それを決めるのは勝手な後世の歴史家である。

この日のイベントは稲葉がフォーメーションの監修をつとめ、大成功に終わった。

23 :マングース西浦:01/11/01 20:45 ID:EWnCW3ta
稲葉貴子
メンバー募集中。体の半分が振り付け師。稲葉部隊のリーダー。年寄り。前歯が大きい。
松浦亜弥
まだデビューしていない。ラッキーストーンで出来ている。ラッキーガール。期待の新人。

矢口真里
モーニング娘。会社を押し付けられた。粘土で出来ている。背が低い。あわてんぼう。
石川梨華
モーニング娘。黒い。吉澤と一緒に南米に行かされて不満。弱い。ずるがしこい。

24 :マングース西浦:01/11/01 20:46 ID:EWnCW3ta
きりのいいところでどこが駄目なのか意見を聞きたいと思います

25 :ねぇ、名乗って:01/11/02 00:45 ID:+0l0Fwwq
石川の半分は何で出来てるの?

26 :マングース西浦:01/11/02 09:47 ID:1FwO+jp3
>>25
石川は表面がつるつるした陶器で出来ています。
繊細でデリケートで壊れやすく出来ているので強い吉澤と組まされました。
愚地克巳が空手を終わらせたように石川はカントリー娘。を終わらせる人物なので
またすぐ出てきます。次はほとんどカントリー娘。の話になります。
次はどこが駄目なのかについての意見を聞かせてもらいたいです。

27 :マングース西浦:01/11/03 07:44 ID:KGjjjrBH
聞かせてもらいたいと思います。

28 :ばんち:01/11/03 09:15 ID:jgjE0oc0
石川は不満じゃなくて、吉澤と一緒で嬉しいじゃないの?

ところで ダグラムは?

29 :マングース西浦:01/11/03 09:36 ID:YY+yrz+Y
>>25
石川はザ・ピースでメインになったので当然自分がつんくの補佐官になると思ったのに
結局後藤が補佐官になったので不満なのです。
吉澤と一緒なのが嫌なのではありません。

ロボットは出ません。

30 :マングース西浦:01/11/03 09:59 ID:YY+yrz+Y
思っています

31 :マングース西浦:01/11/03 09:59 ID:YY+yrz+Y
と、思っています。

32 :マングース西浦:01/11/03 19:11 ID:UYsojCNq
理由は無いけどとにかく駄目ということですね。
そういうものですよね。
今は馬鹿しかいないようなので今度又聞きます。

33 :マングース西浦:01/11/03 19:24 ID:UYsojCNq
第5話 『疑惑』
――日本、UFA本部
この日は分刻みのスケジュールのつんくが久しぶりにモーニング娘。統一国家の大王たる
山崎直樹と会談の席を持った日だった。
「えらい久しぶりですね山崎大王様」
「大王様は止めたまえ。前のように山崎さんと呼んでくれて構わん」
ほんの数日前までただの一芸能事務所の会長に過ぎなかった男が
今では一国の主となっている。
山崎当人にとっても慣れる暇が無かった。
「そうですか。じゃ山崎さん、最近どないです?お忙しいでしょうけど体のほう大丈夫ですか?」
「いやいやつんく君、君ほどではない。君こそ根を詰め過ぎないようにしてくれたまえ。
 君の代わりが出来る人間など他にはいないのだからな」
ふふ…と笑ってみせたつんくだったが、
根を詰めないでくれと言われて休む時間はつんくにはもはや残されていない。
左胸に感じるようになっていた違和感は既に痛みに変わっていた。
痛み止めの薬もきついものでないと効かないようになってしまっている。

34 :マングース西浦:01/11/03 19:25 ID:UYsojCNq
「で、つんく君…君はなぜそんなにもハロープロジェクトのメンバーを害しようとする!?
 彼女らもかつてはモーニング娘。と同じようにかわいがっていた娘達ではないか」
「…それは…山崎さん…ちょっと人払いをさせてもらっていいですか」

そう言うとつんくは後藤真希補佐官に部屋を出るように命じた。
しかし後藤は部屋を出てしばらく廊下を歩いた後また部屋の前に戻って来ると
ドアにはりついて盗み聞きを始めたのである。
そこで後藤はつんくの思わぬ計画を知ることとなった。

「山崎さん、このプロジェクターを見て下さい」
そう言ってつんくは部屋に設置されたプロジェクターにプラネタリウムのような映像を映し出した。
山崎がそちらに視線を移したのを確認し、続ける。
「こちらにあるこの大きな丸がモーニング娘。ご存知100万枚アーティストです。
 そしてこの次に大きな丸がミニモニ。で50万枚、プッチモニが30万枚、タンポポが20万枚です」
「うむ。それはだいたい分かっている」
つんくもここまでは確認の意味で言ったことだった。
ついに本題に入ろうとするつんく。部屋の外の後藤も唾を飲んだ。

35 :マングース西浦:01/11/03 19:27 ID:UYsojCNq
「次にこちら…この小さな丸の集まりが、モーニング娘。以外のハロープロジェクトです」
「ふむ…その中でも大きいのは平家みちよか…そして、カントリー娘。ココナッツ娘。
 メロン記念日…そしてなんだこの点は!?」
「その点はシェキドルです。それくらいになると肉眼では確認することすら出来ません。
 しかし…」
「しかし!?……ん?なんだ?小さな丸がだんだん大きく…この丸は一体なんだ!?」

ハロープロジェクトの小さな丸の集まりの中の余白だった場所に突然小さな丸が出現すると、
それが次第に拡張していく。

「それが、松浦亜弥です」
「な…なんということだ…タンポポに匹敵しそうな大きさになってしまったぞ」
「そう…松浦亜弥はモーニング娘。を脅かす存在になる可能性を秘めてるんです…何より松浦は若い」
その時山崎がなぜか含みのある視線を松浦の丸に向けるつんくに気付いた。
「だがそれはいいことではないのか!?競い合うことでお互いを高めあえるのならば」
「それは違いますよ、山崎さん…く…」

つんくの額がいつのまにか脂汗で光っている。

36 :マングース西浦:01/11/03 19:29 ID:UYsojCNq
「大丈夫か?つんく君、顔色がすぐれないようだ」
「いや、大丈夫、もう少しで終わります…もう少し聞いて下さい」
山崎が肯いたのを確認すると、気を取り直したつんくが続ける。

「ご存知の通り芸能界に椅子の数は限られています。選ばれし者だけがその椅子に座れる。
 モーニング娘。は今や13人…全員が椅子に座れる保証なんて無いんです」

やむを得ないことだ。と肯く山崎を見たつんくは首を大きく横に振る。
「でも俺は、13人全員を椅子に座らせてやりたい…」
「つんく君、残念ながらそれは無理だ」
山崎がそう言ったのを聞いたつんくは、一瞬山崎に鬼のような表情を向けた。
その表情を見た山崎がたじろいだことでようやく正気に戻る。

「だから、だから俺は全員が座れる可能性を少しでも増やしてやるために、この、
 松浦のような娘に椅子を用意してやることは出来ないんです」
松浦が芸能界の限られた椅子に座ってしまえば、モーニング娘。の誰かがあぶれてしまう
可能性が出てくる。
椅子取りゲームの論理だった。

「…モーニング娘。かわいさに他のハロープロジェクトメンバーを切り捨てるというのか!?
 大多数の為に少数を切り捨てる!?」
「やむを得んことです!俺はモーニング娘。全体のことを考えてます。
 もし松浦が平家らと手を組んで反乱でも起こしたら…すぐにモーニング娘。に
 匹敵することは無いにしても長期的に見て難敵になることは間違い無い!」
「しかしだな、つんく君、松浦達が反乱を起こす可能性はそんなに高かったとは思えん。
 今は…そう、状況がこうだから反乱は起こってしまったが」
「何を甘いことを…反乱の芽は小さい内に摘み取っておかなければ……うっ!」

ついにつんくが両足の力を失い倒れた。
「つ…つんく君!うっ…これは…」
山崎が抱えた時、つんくの背中はすでに汗でびしょ濡れだった。

「つんくさん!」
話を全て聞いていた後藤が部屋に飛び込んできた。
「後藤…お前ドアんとこでずっと話聞いとったやろ…」
つんくは発作で苦しみながらも本気で自分のことを心配してくれているらしい後藤の顔を見て、
厳しい表情の中に僅かに穏やかさを取り戻していた。
「ごめんなさい、でも私…つんくさんのこと誤解してた…つんくさんは
 自分の名誉の為に私達を利用してるんじゃないかって…」
「もうええ…何も言う…な…」
そのままつんくは気を失い、病院に搬送された。

つんくの病名は心臓疾患、静かな場所での療養が不可欠という診断である。
しかし、山崎が言った通り、つんくの代わりが出来る人間などいるはずが無かったのである…
つんくは当面UFA本部に近い病院の病室で指揮を取ることとなった。

37 :名無しさん:01/11/04 01:05 ID:v3UbUoOM
>>32
何を駄目と言っているのかがわかりません。
ところでjbbs鯖の時の板を再現してこんな板を作ってみました。
http://imagoroki.s1.xrea.com/morning/index2.html
懐かしいスレもあるので、ぜひ遊びにきてください。

38 :マングース西浦:01/11/04 12:02 ID:PyWVvCwY
スレ違いですので死んで下さい。

39 :マングース西浦:01/11/04 12:45 ID:/k0XG5lG
――一方ハロプロ独立正規軍
この頃になると、すでにハロプロ独立正規軍はヨルダンにまで進軍している。
この日はこの国でメロン記念日のイベントがあったのだ。
イベントを前に、4人とあさみらの仲間はヨルダンの町を散歩することになった。
「お腹すいたよ〜!なんか食べない?」
「いいねぇ」
歩き始めて早々に大谷が空腹を訴える。
そして何人かはそれに同意した。

「あさみちゃんはどうする?」

問われたあさみはしかし、
「私まだお腹減って無いからいいや」
そう言って断わった。
あさみは体の3分の2が犬で出来ているので散歩が大好きなのだ。
「じゃあ私もあさみちゃんと一緒に行く」
「なーんだ、雅恵ちゃんがお腹減ったって言いだしたのに」
大谷とあさみは2人でヨルダンの街を歩くことにした。

40 :マングース西浦:01/11/04 17:50 ID:I7mcTJNC
「あさみちゃん、ヨルダンの首都ってアンマンって言うんだって。なんかおいしそうだね」
「そうだね」
「ヨルダンの通貨はディナールなんだって。なんか晩御飯みたいだよね」
「…そんなにお腹減ったんなら一緒に食べてくればよかったのに」
「だって私あさみちゃんと仲良くなりたいんだもん」

大谷はあさみと同じ北海道の生まれである。
地方イベントが忙しいせいでなかなか日本に帰ることも出来ない大谷は日本を、
特に北海道を恋しく思っていた。

「あれ?」
大谷が話題に詰まったそんな時あさみが前方に何かを発見する。
(もしかして…りんねちゃん?)
一度顔を合わせて以来まだちゃんと話したことも無かったが、同じカントリー娘。のメンバーとして
顔は覚えている。あさみは体の3分の2が犬で出来ているので仲間意識が人一倍、いや犬一倍強いのだ。
以前平家が捕らわれの身となった時あわてて村田に連絡したのがりんねである。

「ちょ…どうしたの?待ってよあさみちゃん!」
唐突にあさみが駆け出した。
体のだいたい半分が鉄で出来ている大谷は足の速いあさみに追いつけるはずも無かった。

41 :マングース西浦:01/11/04 20:59 ID:kh/iFx/B
「り…りんねちゃんですよね!?」
あさみにそう声を掛けられた相手は背中で露骨に驚きを表現しながら振り返った。
異国の地で自分の名前を呼ばれるとは思わなかったし、
今ではりんねは石川の走狗となりはてている身分である。
日本では太陽の下を歩ける身分ですらなかった。
もっと言えばりんねは体の4分の3が馬で出来ており臆病な動物だった。
「あ…あさみちゃん…」
「やっぱりそうだ…りんねちゃん、こんなところで何してるんですか?」
「な…なんでこんなところで…そんなことはいいか、ちょっとこっちで話そ」
そう言ってりんねは周囲に視線を走らせてからあさみと共に路地に入る。

「私今、ハロプロ独立正規軍で頑張ってるんです」
路地に入るなり開口一番あさみが言ったことは、りんねにとって正に千載一遇の言葉だった。
「ほ、本当!?すごいじゃん…じゃあ平家さん達のことも知ってるの?」
「はい、平家さんと一緒ですよ。今日はこの国でメロン記念日さんのイベントがあるんです」
りんねは幸運を神に感謝するように一瞬視線を宙に浮かすと、再びあさみに視線を合わせた。
「実は私は今、ハロプロの為にスパイ活動をしてるの。それでこの国のことも色々調べたんだ。
でね、あさみちゃんにいいイベント会場を紹介してあげる。
ここでイベントをすれば大成功間違い無し!ただし、私が紹介したっていうことは秘密ね」
「平家さん達にも?」
「うん。絶対に言っちゃ駄目だよ。…じゃあ私用事があるから…何か連絡することがあったら私ここにいるから」
りんねはそう言ってあさみに紙切れを渡すと振り返ることも無く早足で去って行った。
紙切れにはイベント会場への地図と電話番号が殴り書きされているだけだった。

「誰だろうあれ…どこかで見たことがあるような…」
大谷が追いついた頃すでにあさみはりんねと分かれた後で、
りんねの背中はそれと判別できないほど遠くにしか確認できなかった。
取りあえず大谷はあさみと合流すると時間も無いので2人で陣営に引き返した。

42 :マングース西浦:01/11/05 12:05 ID:StZsJSWg
「…それで、この会場を紹介してもらった訳やね?」
「はい。紹介してくれた人は本当に信用出来る人です」
独立正規軍に戻ったあさみは早速平家に報告を行っていた。
その姿を見ながら大谷はあの後ろ姿が誰だったか、まだ思い出せないでいた。
何度聞いてもなぜかあさみは答えてくれなかった。

「しかし信用出来る人やのに名前言われへんゆうのもおかしな話やで」
稲葉はそう言ったが、地図で確認しても交通の便もよさそうで駅からも歩いて行ける距離にあり、
結局その場所でイベントが行われることになった。

ところが――
これまで順調に来ていたデビューイベントは、この日初めて失敗を迎えることになる。
メロン記念日が会場に着いてリハーサルを行っていた時、
突如物陰から無数の戦車が現われ、メロン記念日に対して一斉に砲撃を行ってきたのである。
幸い犠牲者は出なかったものの柴田を庇って砲弾の直撃を受けた斉藤は転んで膝をすりむいてしまった。

43 :マングース西浦:01/11/05 20:47 ID:oNPcsN5c
この日、当然あさみは尋問されることになった。
あさみは敵が待ち伏せしている場所を、イベント会場として紹介してしまったのだ。
「あさみ、紹介した人のことはどうしても言われへんの?」
「…」
平家の尋問に対しあさみは口を閉ざしている。
「だんまりかい…困ったなぁ…」
平家が回りに助けを求めると、大谷が口を開いた。
「多分あさみちゃんはそいつに騙されたんだと思う」
「!!」
背後から聞こえた大谷の言葉に、あさみがこれまで見たことも無いような形相で振り返る。
「違う!!」
あさみは体の(略)ので仲間意識が強い。
まだ微塵もりんねのことを疑ってなどいなかった。
「え…?」
大谷はただ、あさみは悪くない。悪いのは嘘の情報を吹き込んだやつなんだから…
そう言おうとしただけだった。
なのに、あさみの表情は見る間に悲しみに曇っていく。
まさかりんねちゃんが私を騙すなんて…そんなはずがない。
りんねちゃんはあさみとってただ一人のカントリー娘。の仲間なんだから…

「そんなはず無いよ!!」

そう叫びながらあさみは出ていってしまった。
「何なの一体…」
あさみの気持ちが理解出来ない大谷はあさみを追うことも出来ず、ただ呆然とするだけだった。

44 :マングース西浦:01/11/06 10:50 ID:JL1Y9u2q
――
「どこか…遠いところに行こう…」
そう思ったあさみは深夜の電車休憩所にいた。
始発に乗ってどこかに行ってしまおう…そう思ってしばらく歩いているうちに、
犬並みの嗅覚のあさみの鼻に嗅いだ覚えのある匂いが漂ってきた。
(この馬のうんこの匂いは…りんねちゃん)
しかしもしかしたら警備の人間か、と思い無意識に身を隠したあさみは、
その匂いを放つ相手のとんでもない独り言を聞いてしまった。

「遂にあさみまで騙して…フフ…私も落ちるとこまで落ちちゃったかな…」

自嘲そのものの暗いりんねの声だった。
あさみは遂に自分が欺かれたことを知った。
しかしなぜか悲しみは無かった。りんねを恨む気持ちも無かった。
ただ、りんねちゃんを支えてあげなくちゃ…仲間意識の強いあさみはそう思っていた。

「りんねちゃん…」
「う…うわっ!!あ…あさみ?なんでここに?」
体が馬で出来ていることを抜きにしてもあさみから見たりんねは明らかに狼狽している。
「りんねちゃん…なんか寒いね…」
「な…なに?」

りんねの頭の中は意外にも冷静に一瞬の内に状況を理解していた。
あさみはかなりの確率で今の独り言を聞いていた…
なのに、あさみは自分に優しい表情を向けてくれている。
「もう私、ハロプロなんてどうでもよくなっちゃった…」
「あ…あさみちゃん…」
やはり聞かれていた…りんねは確信した。
しかし、ハロープロジェクトがどうでもいいとはどういうことだ?
りんねは身構えてあさみの次の言葉を待った。

45 :名無しさん:01/11/06 23:29 ID:4LOALNVQ
りんねは臆病だから強いモーニング娘。についてしまったんですね。
モー板が変わってしまっても人が多いから離れないのと似てますね・・・
りんねはこれからどうするんだろう・・・

46 :マングース西浦:01/11/07 07:46 ID:6Me4ZfgL
死ねと言われたから無理に感想を書いて機嫌を伺わなくてもいいですよ

47 :マングース西浦:01/11/07 07:48 ID:6Me4ZfgL
「一緒に北海道の牧場で乗馬とかやろうよ」

「…え!?」
てっきりあさみは自首してくれでもと言い出すのかとりんねは思っていた。
なのにあさみは自分を許してくれる…そればかりではなく今のハロプロ独立正規軍を
抜けて一緒に牧場に戻ろうとまで…このあさみちゃんとならやり直せるかもしれない…
りんねが首を縦に振ろうとしたその瞬間、

「これは一体どういうことなの?」
突然、深夜の電車休憩場に2人以外の人間の声が響いた。

「い…市井さん」
市井紗耶香だった。
陣営のそばにいた市井は偶然あさみを見掛け、不審に思って追って来ていたのだ。
あさみの嗅覚でも捉えられないほど完全な尾行だった。

48 :マングース西浦:01/11/07 19:20 ID:ZAfrDpRJ
「あ…あさみ!!私を売ったんだね!!」

市井の突然の出現にりんねが豹変する。
市井と2人がかりで私を捕まえに来たんだな…
「ち…違うよ!!私は市井さんが来てるなんて全然知らなかった!!」
「うるさい!!もう騙されない!!」
りんねは懐から拳銃を取り出した。

「お願い!りんねちゃん私を信じて!!」
あさみは拳銃を向けられている恐怖より、りんねへの仲間意識を優先した。
危険を顧みずりんねに飛びつこうとしたあさみの胸の中心を次の瞬間、銃弾が貫く。

――りんねの右手に握られた拳銃の銃口が煙を吐いている。

「り…りんねさん…あんたなんてことを…だ…大丈夫!?あさみちゃん!?」

「う…うわぁぁぁぁあ!!」
あさみの血を見て動転したりんねは我を失い一刻も早くその場を離れようと
走ってどこかへ行ってしまった。

「う…うぅ……」
あさみの荒い息は早くも次第に静まろうとしている。
致命傷だった。
「な…なんでこんなことになるの…」
1分も経たない内に、困惑する市井の腕の中であさみの呼吸は完全に停止した。
全身の3分の2が犬で出来たあさみに最期に芽生えた帰巣本能は、
その目的を果たすことなく仕事を終えた。

49 :名無しさん:01/11/07 21:36 ID:/zeaVNyR
無理に感想を書いてるわけではないですよ。
あさみが死んでしまったんですね。
りんねが勇気をだしてモーニング娘。から離れていれば
どうなるかわからないけどハロプロを信じていれば
こんなことにはならなかったんですね・・・
勇気をだして新しく他の場所で一から始める・・・素敵なことですね・・・

50 :名無し募集中。。。 :01/11/07 22:16 ID:RtCkaJYZ
いままでの小説からあさみはお気に入りのキャラだと思ってたから
こんなにあっさりと殺すとは思わなかった。
ひょっとして終わらせにかかってるのか?
読んでる奴ちゃんといるから続けれ。

51 :マングース西浦:01/11/08 13:15 ID:rOgAS7So
>>49
無理にこじつけなくていいですよ
>>50
終わりません

52 :マングース西浦:01/11/08 13:16 ID:rOgAS7So
――数時間後、街外れの公衆電話の中のりんね
「り…梨華ちゃん、独立正規軍を加護ちゃん達が待ち伏せしているところにおびき寄せたよ」
『…りんねさん、馴れ馴れしく梨華ちゃんとか呼ばないでもらえます!?
 お友達じゃあるまいし…それに私、りんねさんみたいに土臭い人大嫌いなんです』
「く……はは…分かりました。石川さん、言われた通りにやりました」
『で、敵を目の前にしておいて中東の辻、加護ちゃん達の部隊はメロン記念日を
 処分することが出来なかった…と』
「…」
『…ま、いいか。じゃあまたお金は振り込んでおくから』
「…」
黙り込むりんね。

『もしもーし、りんねさーん。どっか行っちゃった?』
「…ねぎらいの言葉も無いの…!?」
『あれー!?もしかしてりんねさん怒っちゃった?自分の立場もわきまえずに』
「あ…あんた、たまには自分の手でやってみたらどう!?」

53 :名無しさん:01/11/09 01:50 ID:sXUiYB/P
>>51
無理にこじつけないで書くことにします。
jbbs鯖の時の板を再現してこんな板を作ってみました。
http://imagoroki.s1.xrea.com/morning/index2.html
懐かしいスレもあるので、ぜひ遊びにきてください。

54 :マングース西浦:01/11/09 10:08 ID:0CTc+MRZ
石川は南米方面軍司令だが、実質上戦闘はほとんど同行している吉澤任せで
つい最近アメリカ政府とココナッツ娘。が連合して強敵と思われていた
ハワイ諸島まで占領してしまっていた。
次々と戦闘をこなしてくれるフィジカル面で抜群に優れた相方の吉澤がいたからこそ、
フィジカル面が圧倒的に弱い石川は権謀術数に専念できているのである。
吉澤が馬鹿だったことも石川にとっては都合が良かった。

「も…もうあんたからの指図は受けない!」
『…あっそう、いいけど連絡は取れるようにしておいて下さいね』
「うるさい!!」
荒々しい受話器の音を最後にして、電話ボックスの中は沈黙に包まれた。

55 :マングース西浦:01/11/09 17:59 ID:fxk2mn8C
――
「あさみちゃん戻ってきた!?」
「…ううん」
翌朝になってもあさみは戻って来なかった。
心沈む大谷。別れがこんなに唐突に訪れるとは思っていなかった。

「…雅恵ちゃん、探しに行こうよ」
「え!?」

大谷が柴田の提案に思いがけず顔を上げる。
「あさみちゃんを許せるの?」
あさみの勧めのせいで命の危険にさらされた柴田である。
柴田は肯いた。
「行こうよ。あさみちゃんも今度は落ち着いて話せるかもしれない」
斉藤と村田も肯く。

「私も…行かせて下さい」

松浦だった。
日が昇るまでまだ少し時間がある。
既に永遠の別れが訪れているなどとは考えてもいない。
自分達全員の未来を信じていた。

ハロプロ独立正規軍があさみの行き先に見当をつけヨーロッパ進軍を
決定したのはこの日のことだった。

56 :マングース西浦:01/11/09 18:00 ID:fxk2mn8C
山崎直樹
モーニング娘。統一国家大王。年寄り。

57 :名無しさん:01/11/10 00:43 ID:QpTtIMc+
書き方を変えてみます。
http://imagoroki.s1.xrea.com/morning/index2.html
昔のモー板のような板を作ろうとしたのですが
人が少なくて板がなかなか動きません。
マングース西浦さんが来てくれたら
板が盛り上がると思うのでぜひ来てほしいのです。
マングース西浦さんは昔のモー板のほうがよかったとは思わないですか?

58 :マングース西浦:01/11/10 05:04 ID:xdqAm6Y+
スレッドの趣旨と関係無い話をされるとものすごく迷惑なのですが
はっきり言って興味無いですから

59 :名無しさん:01/11/11 01:23 ID:i37+Lv/b
つい小説と関係無い話をしてしまいました。ごめんなさい。
これからは小説に関する話をするようにします。
りんねはあさみの悲劇がきっかけで変わりはじめたようですね。
りんねを信じたあさみの行動がりんねを変えたのかもしれませんね・・・

60 :マングース西浦:01/11/11 11:08 ID:D7f/dt9S
第6話 『血気』
辻希美、加護亜依率いる中東方面軍を撤退させ士気も一層高まるハロプロ独立正規軍は、
保田圭と新メンバーである紺野あさ美、新垣里沙らが治めるヨーロッパ方面へと進軍していた。
今回はヨーロッパでメロン記念日のイベントが行われるのである。

保田圭ヨーロッパ行政官は強引な吉澤石川ら南米方面軍とは違い不細工な顔ながらも積極的に
住民との対話の席を持ち、土着の住民達からの理解を得ながら慎重に進軍を行っている。
これまで着実に民衆の支持を得てきたハロプロ独立正規軍ではあるが、
今回の保田は様々な意味においてかなりの強敵になるであろうことは間違い無かった。

61 :マングース西浦:01/11/11 19:14 ID:PXs0j7jr
この日、緊張感走るハロプロ軍の陣営に市井が久しぶりに姿を見せていた。
「大多数の為に少数を切り捨てることもやむを得ない…か…がっかりやな」
市井からつんくの言葉を聞かされた平家が深く息をついた。
市井は後藤が伝えてきたつんくの陰謀の中身を平家の耳に届けに来たのだ。

「みっちゃんはどう思うの?」
「大多数の為に少数を切り捨てるなんて今までの政治家がやってきたことと全く一緒やんか」
「それは、それが最善のことだったからじゃないの?」
「そうかな?私が思う最善の社会は…そう、このうどん」
そう言ってゆったりした食事の時間も無い平家が昼食のうどんを箸で指した。

首をかしげる市井に一度視線を移し更に続ける。
「大多数にあっても、少数を反映させることができる…そう、この七味とうどんみたいに…
 うどんに入れる七味なんてほんのちょっとやのに、入ってるのと入ってへんのやったら全然ちゃう」
それが社会において実現出来て始めて、人類は政治を持ったと言える。
しかし、つんくが築こうとしている国家はそれからは遠いものだった。
市井は分かりにくい例えにも関わらず大体理解し肯く。
「そやけど、それにはまだまだ時間がかかる。つんくさんは急ぎ過ぎてる気がすんねんけどな…」

62 :マングース西浦:01/11/12 08:16 ID:3lUhX5Dm
「そう言えば、つんくさん倒れたらしいね」
まだ誰も深刻にとらえてはいなかった
「そらあれだけ働いとったらいつかは倒れるやろとは思っとったけど…
 あの人のことやしたいしたことは無いんちゃう!?」

後藤はこの通信を最後に、市井との連絡を絶った。
後藤はこのつんくの言葉を伝えた通信の最後に、
「もうこれ以上つんくさんを影で裏切ることは出来ない」
そう言った。
つんくの気持ちが分かってしまった後藤には、もはやどっちつかずの位置にいることは出来なかった。

63 :マングース西浦:01/11/12 17:14 ID:AT6pvzrq
「あと、これ」
市井がビラのようなものを差し出した。
「保田ヨーロッパ行政官からの訓告…何やろ?」
それに目を走らせた平家の表情が皮肉に歪む。
「フフ…圭ちゃんらしいっちゅうか…」
その内容は、ハロプロ独立正規軍の諸君、今すぐ降参の意を示せば悪いようにはしない。
トップである平家みちよ一人を差し出せば、残りの者達はUFAに残すというものだった。

「つまり、降参すればスタッフとして使ってやる言うことやな…」
「客観的に見て問答無用に攻撃してるつんくさんから見ればかなり譲歩してるとは言えるけどね」
「フフ…悪いけど、お断りするわ。うちらはあくまでも歌手やからね」
平家はそう言ってビラを引き裂いた。

「これで最後?」
聞かれた市井は、ついに言いにくそうに話し始めた。

「…ここにあさみちゃんって子…いたよね」

64 :マングース西浦:01/11/13 09:06 ID:Rgj0fdis
「ああ、おったって言うか…色々あって今はちょっとね。
 大谷さんとかが責任感じてずっと探してるみたいやけど…
 …あさみが出ていったのは私のせいだとか言うて」
「…そっか…」

市井が肯いて次の言葉を発せないでいるのを見て、平家に嫌な予感が走った。

「まさか……嘘やろ!?」
「撃たれてね…無残な最期だった」
「し…信じられへん…」

65 :マングース西浦:01/11/13 12:23 ID:NFugENI3
平家は言葉を失った。
あさみは重要な戦力だっただけでなくその明るい性格は隊のムードメーカーの役割も担っていたからだ。
「実はね…その犯人が行方不明だったりんねさんだったの」
「…そ…そんな…りんねちゃんはそんなことをする子やなかった」
りんねはかつて平家の補佐官だったこともあり、その頃のりんねはとぼけたところはあるものの
努力家で、『頑張ります』が口癖の真面目な少女だった。
「間違いないよ…この目ではっきり見たから」

この日、ハロプロ軍陣営は悲しみに包まれた。
保田圭行政官が新垣、紺野2人の補佐官だけを連れハロプロ軍陣営に訪れたのはそんな時である。

66 :マングース西浦:01/11/13 17:58 ID:lPuaUz/L
「…どの面下げて来たの?」
不細工な面を下げてきた保田に対し最初につっかかったのは大谷だった。
「雅恵ちゃん…」
あさみの死を知ったばかりでまだ気持ちの整理どころではない大谷も
柴田に服を引かれて一度は引き下がる。

不細工な保田は大谷と視線を合わせることもなく口を開いた。
保田は体の80%までが石で出来ているだけに意志が強い。
「みっちゃんに会いに来ました」
すぐに平家も現われる。
「みっちゃん、どうしてもこの国でイベントをやるの?」
「私やなくてメロンがね。そのつもりやけど」
深刻な声の保田の問いに平家が即答する。
「ここでイベントをすることでまた若い命が犠牲になったとしても?」
再び保田が問う。

67 :マングース西浦:01/11/13 22:07 ID:rNU7yQ23
平家はなぜかその表情に軽い笑みを称えている。
皮肉のこもった笑いだった。
「若い命を犠牲にしない…聞き心地のええ言葉に聞こえるけどな…
 でも、ここでうちらが降参したら、また永久に同じことが繰り返される。
 搾取の歴史がまた繰り返されるだけや…なぜなら、うちらとモーニング娘。は全然対等やない。
 対等の席に座ってもおらんのに、対等な交渉なんて出来る道理が無いわ」
保田は平家にとってかつての友でもある。
競い合ってはいるが友人。敵では無かった。
共に高め合う戦友だったのである。
しかし、今は状況が両者に友人として語り合う余裕を与えてくれることは無い。

「じゃあどうしても…イベントはやるの?」
「さっき言ったはずやで、圭ちゃん」
保田は平家が参加したロックボーカリストオーディションの出身者ではない。
第一回モーニング娘。追加メンバーオーディション出身者…言うなれば遅れてきた戦友(とも)である。
安倍、飯田より歳が近い遅れてきた戦友…平家にとって特別な存在であり続けた。
決着はいつかつけなければならない…2人ともそう思っていたはずである。

「分かった。じゃあ次に会う時は手加減しないからね」
保田は望むところだ…という表情を唇の端に浮かべた。
立場としては平家との和平を優先しなければならない身のはずだった。

68 :マングース西浦:01/11/14 13:10 ID:wLvZ1N5U
そこで戻ろうとする保田に、大谷がガス銃をつきつける。
「保田さんをここで殺せばいいんだ!むざむざ見逃す必要は無いよ!」
同行してきた新垣、紺野が動こうとするが保田は視線でそれを制する。
一方の大谷は周りを焚き付けようとするが、ハロプロ軍の誰も動こうとはしなかった。
「な…なんで?なんでみんな?モーニング娘。が憎くないの!?」

平家が斉藤に視線を送る。
斉藤が大谷の肩に手を乗せた。
「もうこれは…私怨のための戦いじゃないんだよ」
この戦いは独立を勝ち取る為の戦い。
個人的な恨みにつき動かれて行動するのは正しくない…
体の99%までが鉄で出来た斉藤の重みのある言葉に、大谷もついには銃口を下げた。
「そ…そんな…」
保田は何も言わず乗ってきた車の方へ歩き出した。
うなだれる大谷に、モーニング娘。の新メンバーが言葉を投げ掛ける。

「なんで皆さんは保田さんの気持ちを理解してくれないんですか!?
 保田さんはただハロプロの仲間同士で戦いなんか起こしたくないだけなのに!」

69 :マングース西浦:01/11/15 08:37 ID:ERYeWu5r
若いメンバーの言葉に、平家は複雑な内面を含んだ笑いを浮かべると、
口を開いた。

「あんたらも考えておいた方がええ…うちらも、モーニング娘。も同じハロプロの仲間かもしれん…
 でも、あんたらはモー娘。でうちらはモー娘。やない。それがどういう意味なんかっちゅうことをね」

保田は同行してきた2人に何も言い返させず行政府へと帰っていった。

「あ〜…なんで…なんで何も言わずに死んじゃったの…
 裏切ってなんかいなかった…なんでそう言ってくれなかったの!?」
大谷はそう言いながらガス銃を地面に叩きつけた。

70 :マングース西浦:01/11/16 04:20 ID:x0KQ+/J7
この日のメロン記念日のイベント会場はアルプス山脈を越えた先にあった。
無論保田率いるヨーロッパ方面軍はそこに一大要塞を築いている。
「ここを越えなあかんのか…」
稲葉がため息混じりに言う。これまでで最大の難関になるであろうことは間違いなかった。

71 :マングース西浦:01/11/16 05:56 ID:x0KQ+/J7
「それでは、作戦の説明を行います」
大阪弁が面倒なのでアヤカが作戦の説明を行う。
アヤカはハワイ戦線で吉澤率いる南米方面軍に敗退し、メンバーのミカやレフアと共に
つい最近ハロプロ独立正規軍に加入してきたココナッツ娘。の中核的メンバーである。
アメリカ本土からの支援を受け、本土を除けば最強と思われていたハワイ諸島も
自由自在に空を飛べる吉澤による無差別爆撃の前にあえなく陥落した。
吉澤の帰国子女攻撃の前にお株を奪われ屈する寸前のココナッツ娘。のメンバーを庇い
大怪我をしたダニエルが戦線を離脱したのはこの時だった。
ハロプロ軍に加入して以来ハロプロ随一の才女の誉れ高いアヤカは
平家の右腕的ポジションに収まっている。

「まず、大谷さん、村田さん、斉藤さん、柴田さん以外の皆さんは二手に分かれて
 西側と東側からこの砦を挟撃します。そして、敵の防御網を二つに分断したところで、
 メロン記念日のみなさんはこのロープウェーに乗ってこっそりと直接敵の砦に忍び込んで下さい」

アヤカの作戦はまるで漫画のように理路整然としていた。
分かりやすい作戦に全員が納得すると、早速作戦は実行に移された。

72 :ねぇ、名乗って:01/11/16 10:36 ID:Kx7oj/Eh
一番言われたくないことかもしれないが
マングース版我が闘争?と感じた
↑誉め言葉だよ

73 :マングース西浦:01/11/16 16:18 ID:yyd7NJ1h
言われたくないというか非常に光栄なんですが
ただあちらはオリジナルでこちらは最初に書いたように元ネタありです
元ネタを見てもすぐには分からないくらい自分なりにアレンジはしているつもりですが

74 :マングース西浦:01/11/16 16:19 ID:yyd7NJ1h
まず稲葉部隊の松浦らと、ミカ、レフアらの2部隊に分かれたハロプロ軍は
要塞の周りに放たれた何匹もの戦闘犬に結構苦戦したものの敵の防御網を
2手に分けるのにはなんとか成功した。
戦闘犬の牙は目茶苦茶鋭く、体の80%がラッキーストーンで出来た松浦であっても
噛まれたらかなり痛かったことは間違い無かったことだろう。
しかし、本当の問題はその次の段階に起こった。

75 :マングース西浦:01/11/17 01:45 ID:YXb79Qg6
「よし…敵の防御網が分かれたって。早くロープウェーに乗ろうよ…って雅恵ちゃん何してんの!?」
大谷が勝手にロープウェーを動かし、一人だけで乗り込んでしまったのである。

76 :マングース西浦:01/11/17 10:36 ID:5Zl8z/Eu
「雅恵ちゃん!」
「ま…待って!」
待ってといわれてももう待つことは出来なかった。
一度動き出したロープウェーはブレーキの壊れたスポーツカーのように
一直線に目的地へと向かっていく。

77 :マングース西浦:01/11/17 19:16 ID:wUgBV3Ns
そのロープウェーの中で大谷は自分の名前を叫び続けるメンバーの姿を見下ろしていた。
「みんな…ごめん…これは私怨の戦いだからみんなを巻き込むことは出来ないんだ」
そう言って大谷は敵の要塞へと視線を移した。
「あさみちゃんごめん…本当にごめん…仇は私が命に代えても取るからね…」

78 :マングース西浦:01/11/17 19:19 ID:wUgBV3Ns
防御網が2つに分断されていたので要塞への侵入は容易だった。
「あさみちゃん見てて!」
大谷は要塞に飛び込むなり炎を吐き出し内部に火を放つ。
要塞と命運を共にする覚悟だったのである。
しかし…
「って…こんな馬鹿な!」
要塞が派手に燃え出すかと思われた次の瞬間、大谷にとって思いがけない事態が
起こってしまった。
要塞に完備された新開発のぴったりしたいクリスマスプリンクラーが作動し、
放った火をすぐに消しとめてしまったのだ。
あのニューヨークでのテロ以来世界中の軍事施設の危機管理はそれまでの10倍厳重になっていた。
火が使えない大谷はあっという間に打つ手を失ってしまったのである。

79 :マングース西浦:01/11/18 09:29 ID:xZ6YUd7c
打つ手を探してしばらく廊下をさ迷った大谷だったが、要塞の廊下はまるで迷路のように入り組んでおり
しばらくすると警報を聞いた兵士が駆けつけて来てしまった。
「ウヘヘ…年貢の納め時だぜ」
大谷に銃を構えて駆けつけた兵士が迫る。
(ごめん…あさみちゃん…私もすぐそっちに行くよ…)
覚悟を決めた大谷が目を閉じた次の瞬間だった。
「うぉっ!なんだこいつは!?」
その声で目を開けた大谷は意外な光景を見た。
要塞の周りに放し飼いにされていた戦闘犬の一匹と思われる犬が兵士にの腕に噛み付いているのだ。

80 :マングース西浦:01/11/18 10:09 ID:xZ6YUd7c
「い…一体何がどうなって…はっ、まさか…」
「雅恵ちゃん、今だワン!」
その時犬の口から発せられたのは永久に失ってしまったはずの仲間の声だった。
「や…やっぱり!」
言いながら大谷は兵士の股間を鉄の足で蹴り上げ失神させる。

81 :名無しカントリー。:01/11/18 16:50 ID:zucRnNra
この展開、実は私も実際夢の中で出てきました。
まさかとは思っていたんですけど・・。

82 :名無し:01/11/18 16:51 ID:cK2fAV4V
>>81
はいはい。そうですネ!凄い凄い!

83 :81:01/11/18 16:57 ID:zucRnNra
駄レスすみませんでした。反省します。

84 :マングース西浦:01/11/19 04:15 ID:viKD7lhJ
思ったことを書いてもらえればありがたいです

85 :マングース西浦:01/11/19 04:16 ID:viKD7lhJ
――犬は舌を出して息を切らせながら大谷を見上げている。
見た目には確かに生物学的に犬なのだがしかしその瞳には人間の意識のようなものが
確かに感じられるのだ。
大谷が抱き上げようと両手を差し出すと、その犬はそれに応じるように大谷の方へと一歩踏み出した。
「あ…あさみちゃん、本当にあさみちゃんなの?なんでこんな格好に?」
犬を抱き上げて目線の高さを合わせた大谷が訊ねる。
「分からないワン…でも、雅恵ちゃんはさっきあさみに『見てて』って言ったワン。
 そしたら雅恵ちゃんが危なくなって気付いたらこの格好になっていたんだワン…」

無念な最期を遂げたあさみは地縛霊として辺りをさ迷っていた。
そして、仲間の危機を感じた瞬間その魂が奇跡的に犬へと乗り移り、そのピンチを救ったのだ。
いまやあさみは体の3分の2が犬で出来ていたカントリー娘。のあさみではない。
体の3分の3(100%)が犬で出来たニューあさみの誕生である。

86 :マングース西浦:01/11/19 04:17 ID:viKD7lhJ
『犬は友達』
    作詞 あさみ

犬はみんなの 友達さ
餌さえやば なんでもするよ
まずい飯でも 残さない
ただの水でも 飲み干すよ
腹が減っては 戦は出来ぬ
お手だ お座り チンチンチン

食べもの 寝床さえあれば
どんな奴にも 尻尾を振るよ
腹が減っては 戦は出来ぬ

87 :マングース西浦:01/11/19 04:24 ID:viKD7lhJ
『ラジオ体操の歌』
    作詞 大谷雅恵

新しいあさみが来た 希望のあ(以下略

88 :マングース西浦:01/11/19 06:15 ID:viKD7lhJ
「…お遊びはその辺にしておいてもらえますか…」
いつのまにか2人(1人と1匹)は敵に囲まれていた。
再会を喜ぶ2人(1人と一匹)には敵の接近に気付くことが出来なかったのだ。
敵の中にはモーニング娘。の新メンバーの紺野、新垣の2人もいる。
「せっかくあさみちゃんと再会出来たのに…」
「覚悟して下さい……えっ!?」
敵兵が大谷らに狙いを定め発砲しようとした次の瞬間、全員が銃を取り落とす。

「手がしびれて銃が持てない!?」

89 :ねぇ、名乗って:01/11/19 08:57 ID:jAtcFqKc
フレンダーみたいに変形きぼん

90 :マングース西浦:01/11/19 13:55 ID:Kq5dCCO4
前に一度書きましたが何よりもリアリティーを追求しているので変身とかは出来ません
それが見たければタツノコプロのアニメを見てほしいと思います
すみませんが

91 :マングース西浦:01/11/19 13:56 ID:Kq5dCCO4
「フフフ…」
敵兵の背後から怪しい笑い声が響いた。
村田めぐみである。電波を司る神の村田は鉄で出来たロープウェーのケーブルに電流を伝わらせて
この要塞まで直接乗り込んだのである。

「フフフ…形勢逆転」

村田は電子の向きを操り伝導体の内部に電流を発生させることができる。
電力の大きさは対象の数と大きさに反比例するためこの時は離れた敵兵の銃を
取り落とさせるのが精一杯だった。
村田の普段の一番大きな役目は電波妨害で誘導ミサイルの軌道をそらすことである。

92 :マングース西浦:01/11/19 13:57 ID:Kq5dCCO4
――
「保田さん…この砦は落ちました。早く脱出して下さい」
「うん、分かってるよ」
完敗だった。
物量の面でも情報収集能力でも負けていたとは思えない。
なのに…
(く…)
窓の外へと視線を移す保田。
遠くから何か視線を感じたのかもしれない。
「ん?」
誰かがここを覗いているような気がする…
慌ててデスクの側の棚にあった望遠鏡を手に取りその方向を凝視する保田。
「み…みっちゃん」
平家が数キロほども離れた場所からこの司令官室を見据えていたのだ。
その表情は不敵な笑みに満たされている。
平家は保田と目が合ったのを確認すると背を向け、保田の視界から消えていった。
平家は体の90%が平家物語で出来ているため遠くはなれた場所にある扇をも打ち落とせる
視力を持っていた。

「みっちゃんはいい仲間を持ったんだね…でもうちらだって…」

砦は陥落した。

93 :マングース西浦:01/11/19 13:58 ID:Kq5dCCO4
細かいトラブルはあったが結局戦いはわずか半日で終結した。
あさみの隊復帰のような誰もが喜んだ予想だにしない出来事もあった。
失敗と言えるのは紺野、新垣の2人を捕捉しておきながら逃がしてしまったことくらいだった。
蛇足ながらこの作戦の大成功で、アヤカの組織内での発言力が増したのは言うまでもない。

この日リヨンで行われたイベントには大谷の姿だけが無かった。
1人だけでロープウェーに乗り込んだ命令違反の咎でイベントへの参加を自粛したのである。
無論4人揃ったメロン記念日を楽しみに見に来た観客からは不満が出ることになる。
そこで再び手腕を発揮したのがアヤカだった。
この日のイベントにはココナッツ娘。も急遽ゲスト登場し結果として大成功に終わったのである。

94 :マングース西浦:01/11/20 11:44 ID:fAaU4kxw
――数日後、ヨーロッパ行政府
「な…なんでですか?保田さんが辞める必要なんて無いと思います!」
荷物をまとめる保田に新メンバーが声をかける。
保田はすでに辞表を提出し、それは受理されたという。
保田はモーニング娘。を脱退したのだ。
「そうですよ!保田さんのお陰でだんだんモーニング娘。統一国家を支持してくれる人も
 増えてきたと思ってたのに…」

事実、これまでの保田のヨーロッパ統治に大きなぬかりは無かったはずである。
しかし保田は若いメンバーに不細工な顔ながらも微笑みかけると、
諭すように口を開いた。

「実際私もそう己惚れかけてた…でも、実際はそうではなかったの。
 時代は変わろうとしてる…それが私の望む方向かそうじゃない方向かは分からない…けど、
 私がいたらモーニング娘。は、世間の人達が望まない方向に行っちゃうんじゃないか…って…」

95 :マングース西浦:01/11/20 19:34 ID:Um4C/fnl
しかし間髪入れず新メンバーが大きく首を振って否定する。
「そんなこと無いです…保田さんはまだまだずっとモーニング娘。に絶対必要な人です…」
「私達を置いて行かないで下さい…」

若い新メンバー2人の瞳からは既に涙があふれていた。
それでも保田は体の80%までが石で出来ているだけに意志が固い…決意は変わらなかった。
新メンバーに向けられた優しい瞳の奥には親が子を巣立たせる時の厳しさも宿っていた。
保田はしばらく号泣する新メンバー2人に肩を貸した。
2人がようやく泣き止むと、保田は無言で不細工な顔を新メンバーからそらし、
荷物を取って部屋を出ていった。

「保田さん!私達頑張りますから!」

2人が保田の後ろ姿に声を掛けると、保田は不細工な顔を見せること無く片手を上げてそれに答えた。

96 :ねぇ、名乗って:01/11/20 21:34 ID:AHOuYbP9
ヤスをこれで退場にしたら頃します

97 :ねぇ、名乗って:01/11/20 22:22 ID:AHOuYbP9
IDはAHOですがあほではありません。

98 :マングース西浦:01/11/21 11:19 ID:EUXf674h
ヨーロッパ方面軍が紺野、新垣2人の善戦及ばずあえなく撤退を余儀なくされたのは
これからわずか1週間後のことだった。
撤退の理由は紺野の重いホームシックである。
紺野がどうしても日本に帰りたいと、夜泣きをするようになってしまったのだ。
このことがつんくの心に焦りを生み病状を更に悪化させる結果になったのは言うまでもない。

99 :マングース西浦:01/11/21 11:20 ID:EUXf674h
登場人物

ニューあさみ
霊体。時々犬に乗り移って遊びに来る。

アヤカ
ココナッツ娘。体の40%が神戸名産いかなごのくぎ煮で出来ている。頭がいい。少し名誉欲が強い。
ミカ
ココナッツ娘。体の50%が外人で出来ている。背が低い。顎が出ている。
レフア
ココナッツ娘。体の100が外人で出来ている。日本語が喋れない。目が小さい。

保田圭
モーニング娘。(元)ヨーロッパ行政官。石で出来ている。意志が強い。不細工。
紺野・新垣
モーニング娘。

100 :マングース西浦:01/11/21 11:21 ID:EUXf674h
>>96
死んだわけではないですよ

101 :マングース西浦:01/11/21 16:00 ID:4aPqdMdN
次は話は矢口さん、石川さん、りんねさんを中心に展開すると思います

102 :ねぇ、名乗って:01/11/21 16:44 ID:SvPYqz1X
>電波を司る神の村田
ワラタ

103 :ねぇ、名乗って:01/11/21 20:52 ID:KQAYxmxv
なあ、柴田の金属以外の部分はガチャピンなんだろ?

104 :マングース西浦:01/11/22 06:03 ID:9bl+W1u/
>>102
その人の出番はもう少し先です
>>103
そうですよ

105 :マングース西浦:01/11/22 06:05 ID:9bl+W1u/
石川さん、吉澤さんは南米方面軍ということになっていましたが
オセアニア方面軍だったということに変更します
これまでのは無かったことにしておいてください

106 :マングース西浦:01/11/22 06:05 ID:9bl+W1u/
第7話 『天佑』
――オセアニア行政府行政官室
中東方面軍辻、加護は既に撤退し、保田行政官を失ったヨーロッパ行政府もついには
ハロプロ独立正規軍の前に屈した。
安倍高橋ロシア方面軍は敵の物量の前に苦戦し、
飯田小川アフリカ方面軍も敵軍の徹底したゲリラ戦術を前に苦戦を余儀なくされていた。
そんな中で、唯一あっという間に戦果を挙げてしまったのが石川、吉澤の
オセアニア方面軍である。

「梨華ちゃん、オセアニアの方はあらかた占領しちゃったし、後はやること無いね」
体の半分が軽量の硬質セラミックで出来ており自在に空を飛べる吉澤は
戦場において『極東の白き鷹』との異名をもって恐れられていた。
戦闘面での功績はほぼ100%が吉澤のものであったと言っていい。

107 :マングース西浦:01/11/22 08:43 ID:H5YAf+3l
「うん。そうだね。私つんくさんのお見舞いにでも行ってこようかな」
「あ、梨華ちゃんお見舞いうらやましい!私も一緒に行きたーい」
石川の言葉に間髪入れず反応を示す吉澤。
こういう時の吉澤の口調には邪気が無い。
それが逆に最近の石川にとってうざったく感じられた。
毎日顔を合わせていれば仕方の無いことではある。
しかし、自分の立場を確固としたものとする為に常に意識を張り巡らさせている石川から見れば
奔放な吉澤は文字通り色々な束縛から解き放たれた鳥のように見えていたのかもしれない。
鳥は石川が最も苦手とするものだった。

「うーん、やっぱりここをお留守にしちゃうのはまずいから
 よっすぃーは私が帰ってきてから交代で行くことにしない?」
(お前は来なくていい)

口に出した言葉とは裏腹に内心で石川はそう言った。
りんねを利用して色々と工作を行ってきたのは目先のことより戦後のことを見ていたからである。
体の7割が繊細でデリケートな陶器で出来ている石川は平均的な成人男性の肩の高さ
以上の高度から落下するとコナゴナに砕けてしまうため戦闘での活躍は無理である。
だから石川は頭を使ってのし上がることにしたのだ。
やむを得ないこと…石川は自分にそう言い聞かせている。

108 :ねぇ、名乗って:01/11/22 16:48 ID:5NiR6a8R
>>104
ガ━━Σ(゚Д゚)━━ン!!
そうなのかよッ!

前スレがhtmlになったので読んだ。今までのマングースの小説の
元ネタは結構わかってるつもりだったが、これはしらん分野だな
今後の展開が全く読めん。まあ、今までも読めなかったがな。

109 :マングース西浦:01/11/23 11:37 ID:kPmDICIB
誰が元ネタの誰とかあてはめずに雰囲気で書いてるので分からないかもしれません
最初は元ネタにきっちりあてはめて書き始めたのですがなんとなく駄目だったので
全部消して最初から書き直しました

110 :マングース西浦:01/11/23 11:39 ID:kPmDICIB
「そっか、そうだね。じゃあ私梨華ちゃんが帰って来たらすぐ行く。
 ごっちんとか中澤さんとも久しぶりに逢いたいなぁ…」

仲間に再会した自分を想像して頬を緩める吉澤を見た石川は顔の筋肉だけで笑って見せると
早速自分の部屋に戻り日本へ向かう準備を始めた。

石川には納得いかないことがあった。
つんくはなぜ自分を補佐官として側に置いてくれなかったのか。
なんで補佐官は私ではなく後藤だったのか。
暇さえあれば昼寝ばかりしている後藤などより絶対私の方が役に立てたはずなのに…

しかし、そんなことはもはやどうでもいい。
石川は既にそんなところまで裏工作を進めていた。
石川が飼っている犬はりんねだけではなかった。
弱みを握った相手を他に何人も利用していたのである。

石川が日本へと発ったのはわずか2日後のことだった。

111 :マングース西浦:01/11/23 12:56 ID:kPmDICIB
一方、ハロープロジェクト第二独立遊撃隊シェキドルの大木衣吹が
『ソロ歌手になる』という意味不明な置き手紙を残し、シェキドルから脱走したのはこの頃である。
モーニング娘。軍代表の中澤裕子が国際法で永久中立地帯と定められていた月に進出し、
NASAの研究施設を改造し月面に巨大な軍事施設の建造を開始したのだ。
敷地面積は東京ドーム千個分と言われる。
その名も『月面ポート』。数十の軍事衛星を配備し、世界中を監視する。
その軍事衛星からのサテライト光線は誤差最大わずか30cmであらゆる物を焼き尽くすという。

112 :マングース西浦:01/11/23 16:05 ID:X+Doji0K
ハロプロ軍における最大の移動手段は普通乗用車であるうえ、
長距離移動は民間の航空会社に依存している。
物量の面でモーニング娘。に対し完全にアドバンテージを取られているうえに
これまでゲリラ戦術でイベントを成功させてきたハロプロ独立正規軍は
所詮複数の部隊を寄せ集めた烏合の衆であるため、結束力も高いとは言えなかった。

物量だけでなく一つの軍隊としての統率も、モーニング娘。に遥かに及ばない。

113 :マングース西浦:01/11/23 19:49 ID:gyUyO4SW
しかし、メロン記念日の4人にはそのように大局から自分達の現状を見る目は無い。
彼女らは単に前線でイベントを成功させる使命を持った戦士でしかないのだ。
それでも4人は何とか正しい道を歩みたい。
平家みちよこそそれを実現させてくれる人だと信じていたのである。

しかし、ハロプロ独立正規軍の全ての人間がそう考えていた訳ではない。
既に見えないところで亀裂は生まれていた。

114 :マングース西浦:01/11/24 00:05 ID:IkRMi6Rj
この頃ヨーロッパでのイベントを数回成功させついにモーニング娘。軍を
撤退させることに成功したハロプロ独立正規軍は
今後のスケジュールの確認の意味もありすでに数週間ヨーロッパに留まっていた。
メロン記念日はデビューを間近に控えたアイドルグループである。
場所を変えてイベントの数をこなすべき立場のはずなのにこの現状は4人の心に
焦りを生まずにはおかなかった。

そんな状況の中で
「平家さん達まだ話し合いしてんの!?」
大谷が不満を露わにする。
平家、稲葉、ココナッツ娘。ら首脳は既に2週間近くヨーロッパ行政府会議室に篭ったきりである。
勿論部屋から一歩も出ていないわけではないがメロン記念日ら幹部以外の者が質問をしても
何も教えてくれないのだ。
自分達の知らないところで何かが動いているということすら知らされていない。
メロン記念日ら末端の戦士の間では不満が増幅する一方だった。

「お昼食べに行こうよ!昼ご飯」
留まっていたらイライラするだけだし…
そう思った斉藤がメンバーを誘い、昼食に向かうこととなった。
ここのところイベントもあまり出来ておらず太り気味なのが悩みの種だった。

115 :マングース西浦:01/11/24 12:35 ID:ryV6gdCk
――一方日本、T&M。カンパニー社長室
矢口真里を代表とする総合商社T&M。カンパニーは、矢口の持ち前の機転で一時の危機を脱し
その経営を軌道に乗せることに成功していた。
しかし、いつまた経営が悪化しないとも限らない。
その時の危機管理対策として経営陣に外部から新しい人間を迎えるという辞令が
つんく直々に下りた。

『T&Mカンパニーの取締役、また増えます』

これまで何人ものブレーンを入れ替えたT&M。カンパニーだったが、
どうやら今回はこれまでとは訳が違うらしい。
病床のつんくが直々に辞令を下してきたということが、それを物語っていた。

「…で、今回はどんな人ですか?」
人前では疲れを見せないということが体に染み付いている矢口だったが、
その目に貼りついた疲労の色まではさすがに隠すことが出来ない。
正直ワンパターンにうんざりしていることを隠しながらつんくからの使者を迎える矢口。

「矢口さんのことを、よくご存知の方です」

116 :マングース西浦:01/11/24 17:42 ID:GaTIW4cq
「私をよく知ってる…!?私もその人のこと知ってます?」
「ええ、よくご存知だと思います」
誰だろう?中学校の時の同級生?
いや、それは無いかと考え直す矢口。

「矢口さんに協力して下さるよう頼んだら快く了承して下さったそうです。
 久しぶりに仲が良かった矢口さんに会えることが嬉しいと」
(…)
一瞬矢口の脳裏に一人の古い仲間の顔が浮かんだ。

「…その人って、もしかして私より若くないですか?」
「ええ、多少矢口さんよりも若いようですね」

117 :マングース西浦:01/11/24 19:27 ID:p+34yZos
まさか…しかしあの子はもう…
矢口より若い人間…これまでのブレーンはおっさんばかりだったが
自分より若い人間となればかなり対象は絞られてくる。
彼女は、2次メンバーの矢口に最初に話し掛けてくれた初期メンバーだった。
最初に仲良くなれたのも彼女だったのだ。
しかし、そのメンバーはすぐに矢口の前から消えていった。
学業に専念するという理由でモーニング娘。を脱退してしまったのだ。

「その人って、背とか余り高くないですよね!?」
「ええ、身長は余り高くないと思います。矢口さんほどでは無いですが」
間違いない…
「は、早く呼んで下さいよ」
「実はもういらっしゃってます。ドアの外に…」

「ま…マジですか?」
我慢できずドアに駆け寄る矢口。
「あ…あす…」
待ちかねた仲間の名前を呼びながらドアノブを回す。
矢口の期待に応えるように勢いよく開いたドアの先には以前と変わらぬ姿の仲間が立っていた。

「ばぶー!」
「あー!」
中東方面から撤退して来た辻希美と加護亜依の2人である。
2人はそれぞれ体の3分の2、半分が赤ちゃんで出来ている。

118 :マングース西浦:01/11/25 09:40 ID:u8GuIFJV
――ヨーロッパ、街外れのうらぶれた食堂
「ねえ、あなたいつからここで働いてるの?」
まだ10歳になるかならないかだろう。そんな年齢の少女がウェイトレス兼助手をつとめていた。
「ごめんなさい分かりません…物心ついたころにはもうここにいたから」
問われた少女は突然質問してきた客の充血した生気の無い目に一瞬驚いたが、
それを表情には出すことなく淡々と答えた。
長い経験をうかがわせる。
「へえ…理由は聞かないけど…夢とかはないの?」
この少女も家庭の事情でやむなく働いているというところだろう。
何となく見れば分かる。
「夢?…そんなの考えたことも無かった」
仕事中ということも忘れ、立ち止まる少女。

「ふふ…若いのに、困ったもんだね」
生気の無い目をした女が自嘲に満ちた笑いをこぼした。
その笑いを見て、ふと、何かに気付いたように少女が口を開く。
「牧場…」
「牧場!?」
その客は意外な答えに身を乗り出した。
「はい、お金を貯めて田舎で牧場をやって、動物をいっぱい飼いたい」
少女は何かに導かれるように口を動かしていた。

119 :マングース西浦:01/11/25 14:11 ID:XZgR1ioO
「…牧場かぁ…」
この生気の無い目をした客の女はりんねである。
体の4分の3が馬で出来たりんねの顔を見た少女は無意識にそれを感じ取り、
そこから牧場を連想したのだろうか。
それは分からないが、とにかくりんねはその少女に興味を持った。

120 :マングース西浦:01/11/25 17:16 ID:v7ti1Rbe
「じゃあもし私に大金が入って、牧場を開くって言ったら、私と一緒に来る?」
突然のりんねの申し出に、その少女はうふふ、と初めて子供らしい笑いを浮かべると、
「そうですね。でも私小さい兄弟がいるんです」
そう言って厨房に戻って仕事を始めた。
「その子達も連れてくればいいよ!」
りんねはそう声を掛けたが、その少女は明るく笑い声を返すだけだった。

(牧場…か…)
この少女にはどことなくあさみの面影があったのかもしれない。
りんねはかつて自分が手にかけてしまった仲間を思い出していた。

121 :マングース西浦:01/11/26 03:58 ID:VmtWLUej
そんな時、唐突に新しい客が入店してきた。
たた…
と先程の少女が素早く厨房を出て接客を始める。
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
「えっと…あさみちゃんと、亜弥ちゃんとうちらだから…6名様です」
「正確には5名と1匹だワン」
「あの…すみません、当店はペットのご来店はお断りしてるんですが…」
「分かったワン。あさみは外で待ってるワン」
「ごめんねあさみちゃん。後で残飯あげるから」

りんねはこの様なやりとりを聞きながら体が硬直していくのを感じていた。。
(こ…こんなところで鉢合わせするなんて…)
りんねはもはやハロプロ軍に顔合わせできる立場の人間ではない。
モーニング娘。の石川梨華に利用され何度もハロプロ軍を裏切った。
その末にあさみを手にかけるという最悪の過ちまで犯してしまったのである…

122 :マングース西浦:01/11/27 07:05 ID:XYuOprYP
下を向いて脅えているようなりんねの様子を不思議に思ったウェイトレスの少女だったが、
こういう店をやっていれば色々特殊な事情を持った客というものは毎日のように訪れる。
とりあえず詮索はしないことにした。

123 :マングース西浦:01/11/27 07:52 ID:XYuOprYP
席につくなり5人は遠慮の無い大きな声で話し始めた。
視界の隅で顔を隠すように座り直したりんねの存在には全く気付かない。
薄汚れた格好をした現在のりんねは直接顔を見られたとしても気付かれなかった可能性もある。
それほどかつての健康的な姿の面影は無かった。

「平家さんたちってあの部屋で毎日何してるのかな?」
柴田の声だった。
「毎日毎日会議なんて有り得ないもんね」
斉藤の声である。
馬耳東風、ある時は馬の耳に念仏とも言われる馬の耳ではあったが、
今日のりんねの耳はただの馬の耳ではなかった。
馬は臆病な動物なのでちょっとした音に敏感な面も持っているのだ。
りんねは耳をそばだてて盗み聞きしていた。

124 :マングース西浦:01/11/27 10:49 ID:OAx6Qyh0
「亜弥ちゃんは何か聞いてない?」
亜弥?りんねにとっては聞き覚えの無い名前を大谷が発した。
「稲葉さんはうちらを信じて指示を待ってたらええ、とか言ってましたよ」
これが『亜弥』の声だろうか?
声のトーンからしてメロン記念日のメンバーより数段若いだろう、という感じがした。
「うん、その指示が無いからうちらも困ってるんだけどね…」
斉藤の声だ。

125 :マングース西浦:01/11/28 08:33 ID:NpaVXlzD
一瞬話が途切れたところで、村田の特徴のある声が思わぬ情報をりんねにもたらした。
「私…実は盗み聞きしちゃったんだけど…」
言いにくそうな口振りである。
「どうしたの?」
柴田が促した。
「ココナッツの人達と平家さん達、なんか揉めてるみたいだよ」
村田は電波を司る神である。
盗聴はお手の物だ。
村田は続ける。
「アヤカさんは、私達はもうヨーロッパ連合(EU)を平定した。だからこれでアメリカと、
 モーニング娘。統一国家とうちらで天下三分の計をはかったらどうかって言ってる」
「『天下三分の計』?」
大谷が首を傾げる。
口にした村田自身もよく意味は分かっていない。
「…」
周りを見回したがどうやら誰も分からないようなのでそれは一時置いておいて村田が更に続ける。

126 :マングース西浦:01/11/28 10:57 ID:a64yelTI
「でも平家さん達はそれには反対で、うちらが求めているのはその場しのぎの和平でも
 イニシアチブを握った和平でもなくこちらが完全に優位な立場に立った上での
 独立だって言ってるみたい。それにヨーロッパを平定したって言っても
 行政府を乗っ取っただけだし…って」

「???」
早くも眠りかける大谷。
「…とにかく、平家さん達はモーニング娘。統一国家から完全に勝利しないと駄目だって言ってて、
 アヤカさん達はこの辺で和平に持ち込んだらどうかって言ってるんだね」

アヤカらココナッツ娘。はアメリカ的合理主義の権化である。
そこにアヤカが日本的な人情をおりまぜて、
「これ以上戦ったら最後は私達もモーニング娘。さんも疲れて共倒れです。
 ここらへんで和平を結ぶのが人道的にも最善なことだと思います」
そう言っているのである。
しかし平家らはそれには同意しなかった。
ここで妥協してしまえばまた支配の歴史は繰り返される。
一見独立に見えてもそれは永遠に続く支配の繰り返しでしか無いのだ。
つんくはそれほど敵に回すと恐ろしい男なのである。
「あかん。まだうちらとあっちは対等やないのよ。どないしても和平結びたい
 言うなら、こっちが完全に優位な立場に立った時にしか有り得へんよ」
「そうや。みっちゃんの言う通りや。うちらが今まで戦ってきたのは何の為やと思ってんねん」
稲葉は平家に最大限の同調を見せている。
稲葉貴子はかつてハロープロジェクト内でモーニング娘。に次ぐ主力部隊『T&Cボンバー』の
一員だった。しかし他のメンバーが様々な事情からハロプロを去ってしまったため、
なし崩し的に稲葉部隊のリーダーとなった。
ステージ時には自らはほとんど裏方に徹し、ハロプロのメンバーのサポートを行っている。
とにかく…平家、稲葉とアヤカ始めココナッツ娘。、双方は完全に平行線だった。

127 :ねぇ、名乗って:01/11/28 11:22 ID:Mx5ccAT0
>「『天下三分の計』?」
>大谷が首を傾げる。
>口にした村田自身もよく意味は分かっていない。
>「…」
>周りを見回したがどうやら誰も分からないようなのでそれは一時置いておいて村田が更に続ける。

ワラタ

ピッチあがってるね、ガバレー!

128 :マングース西浦:01/11/29 08:08 ID:R7G5zneG
今日は夜から旅立つ予定なので次は早くて明日の夜中になると思いますけど

129 :マングース西浦:01/11/29 08:11 ID:R7G5zneG
「よく分からないけど…なんかめんどくさい感じだね」
大谷が不安げな表情を浮かべる。
この様に兵士に不安を与えない為にも首脳部は口を閉ざしていたのだ。
それを村田がぶち壊しにしてしまったのだが、逆にこうなって良かったのかもしれない。
斉藤はそう思っていた。
「…めぐちゃんはそれを聞いた時どう思った?」
話し終えた村田に、斉藤が訊ねる。
村田は一度肯くと、斉藤を真っ直ぐ見据え口を開いた。
「世界平和も大事だけど…今の私達に大事なのはやっぱりイベントだなって」
「…うん、確かにそうだね。うちらは政治家じゃないし」
斉藤はリーダーの言葉に肯き、他のメンバーもどうやら同意したようだった。

130 :マングース西浦:01/11/29 10:56 ID:Ig5SmHdy
この頃りんねは既に話を聞いていなかった。
ハロプロ軍は一枚岩ではない…ついにその情報を掴んだのだ。
石川に操られて受動的に動いた結果ではない。
幸運が重なった結果とはいえ自力でとてつもない情報を掴んだのだ。
気付くと、メロン記念日らは既に店を出ていた。

131 :マングース西浦:01/11/29 15:33 ID:gELDohOW
「あの…もうあの人達帰りましたよ」
ウェイトレスの少女がりんねに注意深く声をかけた。
「ははは…これで牧場がやれる…」
うわ言のように話し出すりんね。
その様子を見た少女も一歩たじろぐ。
「ど…どうしたんですか?」
りんねが驚くウェイトレスの少女の手を取る。
「一緒に来てくれるって言ったよね!?牧場開いたら」
「あ…あの…」
「はははははははは」
りんねの目には久しぶりに生気が戻っていた。
しかし、その生気がどす黒く濁っていることに、本人はもはや気付くことはない。

132 :マングース西浦:01/11/29 15:34 ID:gELDohOW
そろそろ本気で仙の台に行ってきます

133 :マングース nttmygi007180.flets.ppp.infoweb.ne.jp西浦:01/11/30 03:03 ID:6BzdysTy
仙の台からこんにちは
これだけ

134 :ねぇ、名乗って:01/11/30 03:20 ID:m4uRJsq0
なにしにいってんだ?メロン関係?

135 :マングース西浦:01/12/01 08:45 ID:5PQUS02s
インストアイベントです

136 :マングース西浦:01/12/01 21:55 ID:BxGtH38M
最前列で見てかなりインスパイアされてしまったので
あとであの経験はここで生かすすことにします

137 :マングース西浦:01/12/01 21:55 ID:BxGtH38M
生かすすことにします

138 :マングース西浦:01/12/01 21:56 ID:BxGtH38M
――日本、UFA本部に程近いつんくが入院している病院
「石川…お前一体何しに来たんや」
病床のつんくが見舞いに来た石川に詰め寄っていた。

石川は吉澤に南米行政府の留守番をさせ自分1人でつんくの病状の確認の意味も込め
見舞いに久しぶりに日本を訪れた。
しかしそこで石川は思わぬ誤算をすることになった。
モーニング娘。を脱退した保田が最後の挨拶にとつんくの病室へ先に訪れていたのだ。
保田が行政官を辞任してから新メンバーの2人でヨーロッパを治めなければならないという事態になり
それを石川は見て見ぬ振りをして見殺しにしたのだ。
その結果、ヨーロッパはハロプロ独立正規軍の手に落ちた。
その経過は当然既につんくの耳にも入っている。

139 :名無し募集中。。。:01/12/01 22:39 ID:5T3M6GyI
マングースの小説初めて読んだけど、おもしろいね

140 :マングース西浦:01/12/02 12:10 ID:UC3mpPfQ
ありがとうございます

141 :マングース西浦:01/12/02 12:11 ID:UC3mpPfQ
「あ…あの、私つんくさんのことがすごく心配で…どうしてもお見舞いに来たかったんです」
精一杯の反省している表情を作りながら訴える石川。
しかしつんくの厳しい表情が緩むことはなかった。
「石川、お前は2年もやっとってまだ分かってへんのか!?」
「え…!?」

石川には分からなかった。
もしかしたら私の裏工作に気づいたのか…?
一瞬そう思った石川だったが、それはないと思い直した。
保田も石川に厳しい視線を向けている。

142 :マングース西浦:01/12/03 02:28 ID:nsw8dJVH
つんくが更に続ける。
「モーニング娘。はただ個人が集まった人間の群れやない。一個のグループなんや」
「わ…分かってます」
(く…)

モーニング娘。を脱退した保田の前で当然のことを確認される侮辱に石川は肩を振るえさせた。
マンツーマンの時でもつんくにここまで叱られた経験はない。

この時のつんくの叱り方には鬼気迫るものがあった。
つんくは自分に残された時間の短さをおぼろげながら察し始めていた。
つんくの病気には興奮することが最大の毒なのだが、頼りにしていた保田の脱退の直後だけに
感情を押さえることが出来なかったのだ。
「そやったらな、俺のことなんか気にしとる前に、まず苦しんどる仲間を助けに行かんかい!」
「は…はいっ!」

143 :マングース西浦:01/12/03 05:41 ID:coHkAelg
つんくはそう言ってその場を去りたい一心で出口へと向かう石川を、一度引き止める。
「保田、元の教育係として石川に何か一言言うたったらどうや!?」
しかし保田は我を失っている石川に不細工な顔ながらも優しく微笑みかけると、
「いえ、もう石川は一人前のモーニング娘。ですから…」
そう言った。

「し…失礼します…」

病室を出た石川はそこにあったごみ箱を蹴り飛ばそうとして踏みとどまった。
それを蹴ってしまえは陶器で出来ている石川のほうが砕けてしまうからだ。
(な…なんなの?もうモーニング娘。じゃないくせに…不細工なくせに…保田のくせに…)
石川は過去にここまで人前で侮辱された経験を持たない。
石川の陶器で出来た冷たい心に炎が灯った。
(でも…つんくもあの顔色じゃあ先は永くなさそう…身の振り方はちゃんと考えておかないと)

144 :マングース西浦:01/12/03 10:44 ID:XGTrzscc
「つんくさん…ちょっと厳しすぎません!?何もあそこまで言わなくても…」
石川が去った病室で保田が言う。
「俺はな…石川に期待してんねん。石川はまだまだあんなもんやないと思ってる。
 まだまだ落ち着くのは早い。そう思っとったのにあいつは…」
つんくは石川に期待していたのだ。
確かにモーニング娘。加入当初と比較すれば石川は別人のように変わったのかもしれない。
だがまだまだ石川は成長できる可能性を秘めているはずだ。
――モーニング娘。の一員としての自覚さえ持っていれば。
「だったらもう少し優しく言ってあげればよかったじゃないですか…」
「あかんな…俺もあせっとるのかもしれん」
つんくはそう言って二つの意味で痛む胸を抑えた。

145 :マングース西浦:01/12/03 14:55 ID:HWTiPeCp
(保田のうんこたれ…つんくのハゲ頭…保田のうんこたれ…つんくのハゲ頭…)
石川の心に、つんくの気持ちは微塵にも伝わってはいなかった。
「保田のうんこたれ…つんくのハゲ頭…保田のうんこたれ…つんくのハゲ頭…」
廊下を歩きながら頭の中の2人を打ちのめしていた石川はいつしか2人を
侮辱する言葉を口から発していた。

「あれ?梨華ちゃんどうしたの!?」

「あっ!」
石川は妄想に夢中になるあまり前方からこちらに向かって歩いて来ていた後藤の姿に
全く気付かなかった。
「あわわわ…」
(聞かれた…)
そう思った石川はあからさまに驚いてしまったが、それを見て後藤は怪訝な表情を浮かべている。
「梨華ちゃんいつ日本に来てたの?」
なんだ、聞かれてなかったのか…よかった…そう思った石川は自然に冷静な顔を作ると
「今日来たばっかり。つんくさんのお見舞いに来たんだけど、あんまり歓迎されなくって…
 ごっちんは元気だった?」
そう答えた。
「そうだったんだ…つんくさんも色々焦ってるから…分かってあげてね。
 私は元気だよ。つんくさんの変わりにはなれないけど、
 つんくさんの手足の変わりにはなれるかもと思って色々勉強してるの。
 算数とか、政治経済とか…」
石川は後藤の胸の辺りに視線を移す。
「すごい…偉いねごっちん」
後藤の両腕は大量の書類や書物を抱えていた。
つんくにはプロデューサーとしての顔だけではなく、
国家元首としての顔もある。勉強しなければならないことは増えることこそあれ
減ることはないのだ。
(魚面のくせに…)
けなげな後藤の表情を見ながら石川は頭の中でそんなことを思っていた。
そんな時、
プルル…
「あれ?お電話…誰だろ」
石川の携帯に通信が入る。

146 :マングース西浦:01/12/04 05:09 ID:m6aIuXIw
「あ、じゃあ私行くね」
「うん、ごめんねごっちん」
そう言いながら相手を確認する石川。

(なんだりんねからか…)
それは数ヶ月もの間連絡を途絶えさせていたりんねからの通信だった。
どこかで野垂れ死にでもしてるかと思ったのに
そう勝手なことを思いながら通話スイッチを押す石川。
繋がるなりりんねは興奮した様子で話し始めた。
『り…梨華ちゃん!?大スクープ大スクープ!!』
「梨華ちゃんはやめて下さいって…まあいいか…で、なんですか?
 りんねさんずっと連絡取ってくれないから心配してたんですよ」
この時のりんねには石川の白々しい言葉も気にはならいようだった。
『フフフ…どうやらハロプロ軍の内部に不協和音が出てるらしいよ』
「へぇ…それで?」
思わぬ言葉に度肝を抜かれた石川だったが、それを態度に出さない。
りんねのような小物を調子付かせるわけにはいかないからだ。

147 :マングース西浦:01/12/04 08:05 ID:lii5BAGx
『おっと、ここからはタダで教えるわけにはいかないよ』
「いくら?言い値で払うから」
『壱千億万』
あり得ない金額を口にするりんね。もはや精神に異常をきたしてしまっているらしい。
「分かりました。1000億万ですね」

りんねはレストランで盗み聞きした内容を全て石川に話した。
 

148 :マングース西浦:01/12/04 11:04 ID:9NS+37J6
「そうなんですか…」
口振りとは裏腹に聞き終えた石川は息を吹き返す思いだった。
ハロプロ軍が厄介だったのは不気味な結束で隙を見せなかったからだ。
勢力を分断してしまえば怖くも何ともない。
『じゃあ梨華ちゃん、お金のほうはほんと頼むね』
「はいはい」
石川はそう言って電話を切ると、つい表情に出そうになる満面の笑みを押さえるため
しばらく立ち止まって下を向いた。

「フフフ…私を怒らせるとどうなるか…」
年上のくせに妹分、売れてないくせに先輩面…前から気に入らなかったんだよ…
冷静を取り戻した石川は早速こういう時の為に用意しておいた切り札に連絡を取った。

149 :マングース西浦:01/12/04 18:27 ID:cSJmp0rt
――
「矢口さんですか?私です、石川です」
『あ、あれ石川?何?こっちちょっと忙しいんだけど…』
石川の受話器からは矢口のものでは無い声も聞こえてくる。
『だー!』
『…ちょ、ごめん石川、こら加護!書類に落書きしちゃ駄目だって!』

矢口が代表をつとめるT&M。カンパニーは、つい最近中東戦線から撤退した辻、加護の2人を
新しく経営陣に迎え経営状態の安定化を計ることになったが思惑とは逆に初日から
2人は矢口の精神をすり減らし始めていた。

「本当に忙しいみたいですね…お疲れさまです矢口さん。
 それじゃすぐ本題に入らせてもらいますね」
『う、うん…悪いね』
『ばぶー!』
『ってちょっと辻!書類食べるのはもっとダメ!…もう…ごめんね石川こんなんで』
「いえ、いいんです。こっちはまだ時間ありますから」

150 :マングース西浦:01/12/04 18:40 ID:cSJmp0rt
矢口は体の6割が粘土で出来ており柔軟な面もあるが、
一度気に入った形が出来てしまうとその形を変えるのが惜しくなってしまう面も持っていた。
臨機応変に見えるが実際は問題が顕在化するまで対処が遅れることも多いのが矢口である。
矢口は体のそれぞれ半分、3分の2が赤ちゃんで出来ている加護、辻への対処の為に
古い仲間と再会出来るという期待を裏切られたこともあり
早くも疲労のピークを迎えようとしていた。
石川はその矢口の憔悴した体に鞭を打つ。

「…矢口さん、なんで反乱軍に武器を横流ししたんですか?」
『もう辻…え!?』
唐突な石川の言葉に一瞬言葉を失う矢口。
聞き間違いだと信じたかった。

「反乱軍に武器はよく売れますか?」
 

151 :マングース西浦:01/12/04 19:54 ID:cnwsxyKa
『い、石川…なんでそんなこと…』
明らかに確かな証拠を握っている…石川の口振りは明らかにそういう性質を持っていた。
隠し立ては出来まい…矢口は一瞬の内に観念した。
「なんででもいいじゃないですか…ねえ矢口さん、
 このことがつんくさん達にばれたら困りますよねぇ」

しかしこのことはもともと石川がりんねを利用して横流しするように差し向けたのである。
しかし矢口はそんなことは知る由も無い。(4話 >>6-10 参照)
『い…石川…私を脅迫するつもり?』
「えー!?いえいえ、そんなつもり無いですよ。ただちょっと私に協力してくれないかなって」
『協力…って!?』

石川の策謀の前に、矢口も屈することになった。
賢明な矢口にもこの時の自分の判断がどれだけの重さを持つかはまだ分かっていない。

152 :マングース西浦:01/12/05 09:25 ID:xONsL9m9
――ヨーロッパ行政府のある街
街で一番高い時計台の上に、市井紗耶香はいた。
街を一望しながら市井は想う。
後藤真希との情報のラインは既に途絶えた。
彼女自身にも大きな決断の時が迫っている。

153 :マングース西浦:01/12/05 14:20 ID:CKIG4BjK
市井紗耶香は全身の7割がカメレオンで出来ている。自分の可能性を信じる彼女なら、
状況に応じてモーニング娘。であり続けることもソロ歌手になることも出来ただろう。
しかしそうはならず限りなくハロプロ軍に近い中立の立場を歩む道を選んだ。
まだ遠い将来までは分からない。市井は若いのだ。
もしかしたらモーニング娘。に戻るかもしれない。あるいはソロ歌手か…
しかし今、自分が果たすべき役割は何か。

(みっちゃんはつんくさんと闘うことを決意した。後藤はつんくさんについていくと決めた。私は…)

夕陽が市井の顔を赤く染める。
次の時代は既にすぐそこまで来ている…市井はそう思っていた。

和平を主張し続けたアヤカらココナッツ娘。がついに折れ、
ハロプロ軍がとにかくは進軍を決定したのはこの日のことだった。

154 :ねぇ、名乗って:01/12/05 14:31 ID:mIxVWhc4
7割カメレオンかよ!まあ顔はハ虫類系かもしれんな。

155 :マングース西浦:01/12/05 18:08 ID:67V0JH2u
登場人物

加護亜依
モーニング娘。T&M。カンパニー副社長。赤ちゃんで出来ている。タンポポ。ミニモニ。。
辻希美
モーニング娘。T&M。カンパニー副社長。赤ちゃんで出来ている。ミニモニ。。何でも食べる。

156 :マングース西浦:01/12/05 18:14 ID:67V0JH2u
そうですね
顔は爬虫類系ですし爬虫類系で一番使いやすいのがカメレオンですから

あと、ここまで柴田さん、大谷さんをフィーチャーしてきたつもりなので
次は残りの2人が目立つことになります
ただ、次の8話はこれまでの分量の半分にも達する長期戦なので
主要な登場人物は村田さん、斉藤さん、飯田さん、安倍さん、市井さん、
中澤さん、石川さんなどと多くなってしまいます
次はいよいよ8話となるので大きな展開があります
お楽しみにコノヤロー

157 :ねぇ、名乗って:01/12/06 00:59 ID:wb+4Di/9
マングースはあまり市井のこと好きじゃないみたいだが
いつも結構いい役をふってくれるので
市井ファンとしてはうれしいかぎりだぜコノヤロー
おとなしく待っとくぜコノヤロー

158 :マングース西浦:01/12/06 05:37 ID:uUtWAmJH
好きじゃないというかよく分からないだけなんですけどね
理解できないというか
それより肝心のメロン記念日がもっと分からない
素の部分が全く見えてこないからなぁ…

159 :マングース西浦:01/12/06 05:38 ID:uUtWAmJH
第8話 『転変』
この頃ハロプロ軍は北アフリカ方面に進軍している。
今回はアフリカでメロン記念日のイベントが行われるのだ。
歴史的にヨーロッパと繋がりの深いアフリカ方面も味方につけることでモーニング娘。に
対抗する力をつけようという目論見がある。
しかしそのような上層部の目論見など知る由も無く、メロン記念日の4人は
久々にイベントが出来る喜びに胸を躍らせていた。
所詮ドサまわりのイベントではあっても、それを途切れさせずに開催していくのが
芸能界と、戦争という過酷な現実を繋げる唯一の手段だったのだ。

160 :マングース西浦:01/12/06 09:10 ID:iF+lV0vJ
メロン記念日は、過酷な運命にもめげず自分達がアイドルグループであるということを
一時たりとも忘れることは無かった。
その自覚は、精神を正常に保つ為にも必要なものだった。

161 :マングース西浦:01/12/06 20:52 ID:B5DjYQTQ
人の多い比較的賑わいのある街に宿を取りイベントの打ち合わせを行うメロン記念日ら
ハロプロ軍の仲間達。既に数日この街に留まっていた。
まだイベントは行っていない。
メンバーそれぞれが思い思いに時間を過ごしている中
「もう衣装ボロボロだよ…」
大谷がボロボロになった衣装を手にする。
すでに各国で何度も着たイベント時の衣装は痛みが激しく、
パンチラもし放題になってしまっていた。
それを目当てに来ている変態達にとってはともかく若いメンバーにとって
それは喜ぶべからざることだった。
「でもその衣装一張羅だし…」
衣装を何着も用意する時間も、予算も無かったのだ。
そのことは、メンバー自身がよく分かっている。

162 :マングース西浦:01/12/06 20:54 ID:B5DjYQTQ
「アフリカの民族衣装とか新調したらどう?逆にナウいんちゃうかとか思うんやけど」

話を聞いていた平家が横から口を出した。
タレントは衣装などでビジュアル面からイメージを定着させることも大事かもしれない。
しかしこのような特殊なイベントでは興味の無い人の関心を引きつけるということも大事なのだ。
アフリカの民族衣装を着れば最初の掴みはOK間違い無しだ。

「…うん、それって意外といいのかも知れないですね」
「なんかアフリカの人達着てるのってカッコイイもんね」
まともな衣装が無い現状では否も応も無い。
思わぬアイデアに、4人は夕食後あさみの散歩も兼ねて民族衣装などを扱っていそうな店を探して
しばらく街を散策してみることになった。

163 :マングース西浦:01/12/07 10:37 ID:ryAAUBIi
この頃ハロプロ独立正規軍は毎度の食事をココナッツ娘。らと平家らで大きく
二組に分かれて取るようになっている。
表向きは日本人の平家らとハワイ生まれのココナッツ娘。では味覚が違うからという理由だったが、
双方の間に溝が生まれているということは見る者が見れば明らかだったろう。
ココナッツ娘。のリーダー格アヤカはハワイ出身者ではない。
実際は体の40%が神戸名産いかなごのくぎ煮で出来ているという純粋な神戸生まれの日本人なのだ。

164 :マングース西浦:01/12/07 16:23 ID:4eIqYQr5
――
ここ数日と同じようにココナッツ娘。の3人が分かれてウェスタンフードの食堂で
食事を取っている時のことだった。
「アヤカキムラさん、いらっしゃいますか?」
「はい…私ですが」
店員から名前を呼ばれたアヤカ。
「どちらからですか?」
「いや、『アヤカキムラさんを良く知っている者です』としか…」
なぜ食事中のレストランに電話が…私のことをよく知っている…!?
怪訝に思ったアヤカだったが
別所で食事中の平家らに何かあったのかと思い店員から受話器を受け取った。
「もしもし、お待たせしました。アヤカです」
受話器から帰ってきた声にアヤカは表情を変える。

165 :マングース西浦:01/12/07 16:24 ID:4eIqYQr5
『こんにちはアヤカさん。石川です。モーニング娘。の石川梨華です』

石川はすでにハロプロ軍の駐留している街に人を潜り込ませ、
アヤカが平家らと分かれる瞬間を探らせていたのだ。
それは、隊が二つに分かれる食事中だったのである。
突然のことに驚くアヤカ。
「り…梨華ちゃん、今がどういう時か分かってるの?そうでなくても…」
今モーニング娘。とハロプロ独立正規軍は戦闘状態にある。
それだけではない。ココナッツ娘。メンバーの故郷ハワイは石川ら南米方面軍に屈した。
個人的な恨みも無いではないのだ。

166 :マングース西浦:01/12/07 16:32 ID:4eIqYQr5
太陽の牙ダグラムの父殺しというテーマが好きです
言っておきますが『父殺し』というのは心理学の専門用語とされている
心理学用語ですこのテーマが今回は非常に必要だと思ったので使いました
元ネタが分かったからと言って話の展開が読めるものにはしたくないと
思っています
お前ら畜生に分かりますか?
セミコンジャパンなんか見に行く暇があったら福岡に行きたかったぜ
歳も力も足りない自分が恨めしいぜ

167 :マングース西浦:01/12/08 00:51 ID:OX2Mj7t9
いたたた…
平日のこんな時間に酔ってる自分ってなんか素敵
早く死んでほしい

168 :マングース西浦:01/12/08 01:06 ID:OX2Mj7t9
他のスレッドとか見ると
「つまらない」とか「下手糞」とか書かれてるところがよくありますね
そしてそういうところを見ると自分と大差が無い
そういうことすら書かれない自分ってなんだろう
たまにそう思うことがあるんです
ここはこうしたほうがいい、ああしたほうがいいって
言ってもらえるのってちゃんと読んでもらえてるっていうことだもの
そういうのってうらやましいわ
本当に
ついつい他人に嫉妬しちゃって、
枕を濡らした夜もあったわ
あ、よだれが…

やだ、まだ酔ってるのかしらあたし

169 :ねぇ、名乗って:01/12/08 02:08 ID:3+KLUX9L
おまえは小説書くたび同じようなコト言ってるな。
泣いたらええ、酔ったらええがな、へたれ。
酒と泪と男とウィンナー。

170 :マングース西浦:01/12/08 05:14 ID:w7+JrQhJ
>>166-169 まとめて透明あぼーん、と

171 :マングース西浦:01/12/08 05:17 ID:w7+JrQhJ
『ううんアヤカさん、こういう時だからです。…私は、石川は和平を望んでるんです』
「!」
アヤカは絶句した。
「まさか…モーニング娘。としてじゃなく個人的な判断でかけてきたの?」
『そうです。アヤカさんっていう人を信用してかけました』
石川は知っている。自分が和平を望んでいることを…そうでなければ自分あてに
わざわざ電話してくることなどありえない。
アヤカは察した。

『アヤカさんと、私が中心となって和平を結ぶんです。これまでのいさかいは全部水に流しましょうよ。
 これが出来れば、もう戦争は終わります。悲しい戦いなんて起こらなくなるんです』
私と、石川を中心に?
…そうなれば戦後は自分と石川を中心とした国家も夢では…

172 :マングース西浦:01/12/08 12:17 ID:v5uIKor8
ココナッツ娘。は、カントリー娘。と同年同月にデビューしたアイドルグループである。
デビュー以降は順調にリリースを重ねてはきたものの未だ充分と言える成績を残すことが
出来ていない。
アヤカはそのグループの結成当初からの中心メンバーである。
次々にメンバーが脱退し、次こそは…そう思いながら今日まで来た。
石川と強力すればもしかしたら…

思いかけたアヤカだったが、
「梨華ちゃん、こういう大事なことはこんな風に簡単に決めたちゃったら駄目なの。
 ちゃんとじっくり話し合って決めないと」
余り現実的では無いと考え直す。
『勿論です。ただ、こちらにも和平を望んでる人がいるって早く知ってほしくて…
 考えておいて下さい。私の連絡先教えておきますから』
石川は諭すような口調のアヤカを解きほぐすようにたのしげに答えた。

173 :マングース西浦:01/12/08 13:10 ID:Z06owgUJ
通信を切った後、アヤカは暫く受話器を置かず考えていた。
もしかしたら何か裏があるのではないか…しかし石川の口調は普段と変わらぬものだった。
ひょっとたら石川は普段から何かを企んでいるような裏表のある人間なのではないか?
いや、考え過ぎか…まだ16歳の石川にそんな野心などあるはずがない…そう考えなおした。

アヤカは早速信頼する2人の仲間にたった今の電話の内容を話し始めた。
「私はアヤカちゃんについていくから」
「(アヤカの思った通りにしたらいい。私の目の前にいくつかの選択肢があったなら私は
 迷わずその中で最も早く戦争を終わらせることが出来るであろう可能性が高い手段を選択するだろう)」
そう言って肯くミカとレフアを見て、アヤカはある程度心を決めた。

174 :マングース西浦:01/12/08 13:13 ID:Z06owgUJ
(そう、完全に優位な立場に立ってからの独立なんかじゃなくても、和平の話し合いの席で
 こちらが優位になる条約を結べばいい。平家さんや稲葉さんには無理でも私にならそれは出来る…
 そしてそれが一番平和的で確実で、スピーディーでエレガントなベストの方法のはず…
 私がちゃんとやってみせれば平家さんもきっと分かってくれるよね)

一方受話器を置いた石川は不気味な笑みを浮かべていた。
「ふふふ…アヤカさんには断わる理由なんか無いはず…あと面倒なのは中澤だけ…」

175 :マングース西浦:01/12/08 21:20 ID:xBQTtIOT
――
この頃、すでに夕食を終えたメロン記念日は新しい衣装を探すため街を散策していた。
ステージ衣装だから出来るだけ目立つものがいい、もしくはグループとしての調和を優先するか。
それとも普段街でも着れるようなカジュアルなものを…
などと迷っているうちに時間はあっと言う間に過ぎていってしまう。
めぼしいものは幾つかあったものの、結局この日は決めることが出来なかった。
仕方なく帰路につくことになった4人と1匹(あさみ)。
「早く帰ろうよ。なんか最近物騒だし」

この頃、アフリカには奇妙な事件が続発するようになっていた。
夜になると、街に長い髪を振り乱した背の高い化け物が出没し民間人に危害を加えては
目にも留まらぬ速さで走り去ってしまうというものだった。
被害は既にアフリカ全土に広がっている。
現在メロン記念日らが留まっている町もその被害対象外ではなかったのだ。

176 :マングース西浦:01/12/09 01:54 ID:K7yMVxfa
「今日は結局衣装決まらなかったね」
「うん、でもまだ何日かはこの街にいないといけないみたいだからさ」
かつて(2話で)敵同士として戦ったルナセア隊の石黒が新しい武器を届けてくれることに
なっていた。その日までに決めればいいだろう。
斉藤が言った。

出来るだけ妥協せず満足のゆくステージにしたい。
その為には衣装選びのためだけに時間をとられてしまうのもやむを得ないのだ。

177 :マングース西浦:01/12/09 09:27 ID:2L6FyZvm
「それにしても遅くなっちゃったね…」
アフリカの夜は暗い。
日本のように一晩中灯されている街灯など無いからだ。
「何か出そう…」
暗闇に脅える村田。
その時、

178 :マングース西浦:01/12/09 11:29 ID:R5ldDhQC
ガルルル…

あさみが突然うなり出す。
「ど…どうしたの?」
ワンワン!
4人はついに吠え出したあさみの視線の先を凝視した。
「あ…あれ…何!?」
その先には、2つの小さな光の点が並んで不気味に浮いていた。
自分達を見つめている猫の目のようにも見える。
しかしそれにしては位置が高すぎるし、第一光の無い闇で猫の目が光ることは無いのだ。

179 :マングース西浦:01/12/09 12:15 ID:d8XlN5V/
「ちょ…ちょっと近づいて見てみようよ…」
大谷が不用意に光りの玉に近づこうとしたその時、
それが大谷を警戒するかのように微妙に上下した。
「な…何?なんか動いたよ!?」
それでも近づこうとする大谷。
「雅恵ちゃん駄目!」
「危ないワン!」
遅かった。

「うわっ!」
突然光の玉がまばゆい光を放つ。
「目…目が…うっ!」
大谷はそれをまともに両目で受けた。

どさっ…

暗闇に何かが崩れ落ちる音が染み入るように消えていく。
「うう…どっち行ったの?」
「あ…あっちだワン!」
あさみの示した方向に向かって村田が何かを投げつける。
しかしそれは相手には何らのダメージも与えることが出来なかったのか、
光の玉はギュオオーンという激しい音と共に
あっという間の速さで4人と1匹の前から消えてしまっていた。

「ま…雅恵ちゃん!」
「う…うぅ…」
斉藤が抱き起こしたが、大谷の金色だった髪が赤く染まっている。
顔色も悪く、意識が朦朧としているらしい。
「た…大変…早く病院に連れて行かないと…」
大谷の傷はどうやら浅くない…何かで頭部を強く殴られたらしい。
特別立派な脳が入っているわけでもない大谷の頭ではあったが、
やはりそんな脳でも衝撃には弱いのだ。

幸い大谷の怪我は生命に関わるものではなかった。
人よりも頭が悪い分だけ少し丈夫に出来ていたのが幸いしたらしい。
「めぐちゃん、あの時何をしたの?」
「あの時?」
柴田の問いに、村田はとぼけるように答えた。
大谷に危害を与えた化け物がそのまま逃げ去ろうとした時、
それに向かって村田は何かを投げつけた。それを柴田は見ていたのだ。
「あの時なんか投げたでしょ!?」
「うん…い、いや…別に何も…」
村田は大谷の顔色を伺いながら言葉を濁した。

180 :マングース西浦:01/12/09 12:40 ID:3JIYUzn7
――数時間後、中央アフリカとある野戦病院
「…あれ?私一体…」
飯田圭織は自分の病室の入り口の目の前で我に返った。
(なんでこんなところに立ってるの?圭織ずっとベッドで寝てたはずなのに…!?)
最近なぜかこういうことが多い。
実は飯田圭織はアフリカ軍による徹底したゲリラ戦術の前にノイローゼに陥り、
それでも同行している副官の高橋に全てを任せる訳にも行かないので前線で戦い続け、
ついに発狂寸前になってしまったところでしかたなく一時入院することになったのだ。
分裂症という診断が下っている。
カチャ…

「圭織…どこ行ってたの?」

ドアを開けると、そこには飯田の古い仲間がいた。
生まれた病院が同じで、誕生日も2日しか違わないという安倍なつみである。
安倍は心配そうな顔で飯田に駆け寄った。

安倍はロシア方面軍司令だったが敵の強さに苦戦していた時
仲間の飯田が精神的にピンチに陥っているという情報を聞きつけ、
命令違反を覚悟でロシア戦線を放棄しアフリカへと救出に駆けつけたのである。
『モーニング娘。は個人が集まったただの人間の群れやない…一個のグループなんや』
つんくが石川に言い聞かせた言葉を、安倍は体現していた。
飯田の入院中は安倍と、新メンバーの高橋愛と小川真琴が前線で指揮を取っている。

「なっちこそ…もうこんな遅いのに…待っててくれたの?」
安倍はここ数週間宿舎に帰る途中で飯田の病室を見舞うことを日課にしていた。
毎日飯田が回復する様子を見て安心したかったのだ。
安倍と飯田は付き合いが長い。
お互い精神力の弱さを克服してきた者として飯田の体は心配だったのだ。

「だって、看護婦さんに聞いてもどこ行ったか分からないって言うしさ…
 戦争のせいで人出も足りないから捜索も出来ないって言われて…」
その戦争を起こしているのは自分達なのだ…安倍は胸を締め付けられる思いだった。
「と…トイレ行ってただけだよ。なっちごめん…心配させちゃって」
「…長いトイレだね…」
時々自分が何をしているか分からない時があるなどとは言えなかった。
安倍は昼間の戦闘で疲れ切っているはずなのだ。
心配はかけたくなかった。
しかし、安倍もそれに気付かないほど馬鹿ではない。

(圭織はもう限界かな…)
もう日本に帰らせて暫くゆっくり休ませたほうがいい…
密かに思う安倍だった。
(日本といえば、祐ちゃんはどうなってるんだろ)

181 :マングース西浦:01/12/09 12:41 ID:3JIYUzn7
――日本
その中澤は、UFA本部の執務室にいた。
月面に建造中の軍事施設が完成し次第そこに赴任する予定である。
しかし自分が留守になった日本の指揮を誰が取るのかがまだ決まっていないのだ。
「やっぱ圭ちゃんは頑固やったなぁ…」
中澤は初めその役目を保田に委任しようとしたのだが、保田は
「悪いけど私もうモー娘。じゃないから…」
そう言って断わった。保田は意志で出来ているので石が固いのだ。

後藤はつんくの言葉を各方面に伝える為に奔走している。
中澤の後を継ぐのはどうやら難しいらしかった。
「はぁ…どないしたらええんやろ…」
中澤がため息まじりにそうぼやいた時だった。

「正しいと思ったことをやればいいと思うよ、祐ちゃん」

突然背中のほうから声がした。
「だ…誰や!?…って…紗耶香!?」
後ろに立っていたのは市井紗耶香だった。
市井は全身の7割がカメレオンで出来ており潜入はお手のものだった。

「久しぶりだね」
平然と挨拶する市井。
「久しぶり…って、うちらアンタが今まで何やってたか全部知ってんねんで!?
 それで今更…何しに来たんや」
市井は敵方について色々なサポートを行っていた。
そのことはすでに中澤らも知っていたのだ。

「フフ…そうは言いながらすぐに警備員呼び出したりはしないんだね」
「ことと次第によってはすぐ警報スイッチ押すつもりやけどな」
それまでの表情を改め、市井に向けて厳しい視線を送る中澤。

「そう…じゃあ言うよ。私が何しに来たか」
市井はゆっくりと話し始めた。
その瞳にはかつて中澤が見たモーニング娘。に入ったばかりの頃の彼女の
いつも何かに脅えるような気の弱さは微塵にも残っていなかった。

182 :マングース西浦:01/12/09 12:42 ID:3JIYUzn7
――
この頃メロン記念日のリーダー村田は一人、途方に暮れていた。
村田は大谷に危害を加えたあの正体不明の2つの光の玉の居所を突き止めてしまったのだ。
大谷が倒された時あさみが示した方向に村田が投げたものは
特殊な電波を発信する小型の機械だったのだ。
なんかスパイ映画とかによく出てくる発信機とかいう便利なあれである。
それから発信される電波を電波を司る神である村田が受信することで、
相手の居場所の特定に成功したのだ。

しかし、特定出来たところで何が出来る?

村田は所詮ハロプロ独立正規軍の中の第一独立遊撃隊の隊長という末端の指揮官でしかないのだ。
大きな部隊を動かす器量など無い。
本当に戦うべき敵は他にいるし、それに今この街を動くわけには行かないのだ。
「どうしよう私…」
こういう時、村田が頼りにするのは斉藤瞳だった。
斉藤は全身の99%が金属で出来ておりその意見には重みがある。

「…そういう訳なんだけど…」
「ふぅん…それで、あいつはどこにいるの?」
斉藤は光の玉を『あいつ』と呼んだ。
「地図で調べたんだけど、中央アフリカの野戦病院にいるみたいなんだ」
光の玉の正体は怪物などではない。
人間の意志が感じられた。そして、そうならば大谷のような人間をもう増やすべきではない。

「じゃあ、私達でなんとかしようよ」
躊躇する村田をよそに、斉藤は即決してしまった。
「で、でも大谷の側にいてあげないと…」
「柴田がいるから大丈夫だよ」
柴田と大谷を置いて2人で中央アジアへと向かうことになった。
柴田は無論自分も行きたいと主張したが、大谷の側にいてあげて欲しいという斉藤の言葉に、
ついに諦めた。

民意を得ないゲリラ戦は必ず失敗する。
それは鉄則である。犯人を捕まえればハロプロ軍にとっても利益になるのだ。
平家らも同意したがやはり大きな部隊を割くことは出来ないということで
村田と斉藤の2人だけで向かうことになった。

183 :マングース西浦:01/12/09 12:43 ID:3JIYUzn7
――
「じゃあ言うよ…私が何をしに来たのか…」
中澤の部屋に潜入した市井は話し始めた。

「最初に確認したいんだけど祐ちゃんは、なんでみっちゃん達と戦うの?」
「な…なんでって何を言い出すねん今更…私はやるべきことをやってるだけや」

モーニング娘。による世界支配の手始めとして始められたハロプロの植民支配。
それに平家始めモーニング娘。以外のハロプロメンバーが抵抗したことから、
今の戦いは始まっている。
その当初から、中澤はその先鋒となって戦いを推し進めているのだ。
平家を捉えた時、『早くこの子処刑にして下さいつんくさん』そうとまで言い放った。
つんくがハロプロを支配すると言った以上、それに最大限同調するのが自分の努めだと思ったのだ。

「そうなんだ…でも、祐ちゃんは本当にそれでいいの?」
「何がやねん」
「祐ちゃんは本気でみっちゃん達が憎いの?」

憎いはずが無い。特に平家とはハロプロの中でも一番分かり合えていると思っている。
状況が違えば今でもかけがえの無い大切な仲間と呼べていたはず…
「紗耶香…でもな…これは仕方ないことなんや」
この時の中澤の口調はまるで大人が子供を諭すようだった。

「つんくさんの為に?つんくさんがみっちゃん達と戦うから…!?」
「そうや」
市井の言葉に即答する中澤。
その目に迷いは無い。

「つんくさんは、父親のおらん私にとって父親みたいな存在なんや」
「そう、じゃあ祐ちゃんはお父さんの為に戦ってるって…そういうこと!?」

「そうや」
「は…ははははっ」

突然笑い出す市井。
中澤は不快そうに眉をしかめた。
つんくさんから受けた恩を返すということが、そんなにおかしいことなんか!?
「何がおもろいねん紗耶香!」
「…祐ちゃん、つんくさんがお父さんって言うんならさ…つんくさんの言うがままになってる
 今の祐ちゃんはまだ親離れ出来てないお子様ってことじゃん」

子供はいつかは親の元を離れていくものだ。
市井はそう言っている。そして、父親にとっても子供が自分の元から飛び去って行くことは
寂しいことでもあるが、嬉しいことでもあるはず。

市井は、返し切れなかったつんくへの恩を返す為に、戻ってきたのだ。
ハロプロ独立正規軍に、つんくからの独立という最大の親孝行を果たしてもらう為に…
当然最初からそう思っていたわけではない。
自分は一体何者なのか…考えた末に出た答えだった。

「つまり紗耶香は私に…つんくさんを裏切れ言うんか?」
紗耶香は自分に『つんくさんを裏切れ』そう言いに来たのだ。
中澤にはそうとしか聞こえなかった。
中澤は外見は大人に見えるが体の4割が頭の悪いヤンキーで出来ているので人一倍義理堅い。
「そうとは言ってないよ。私は祐ちゃんに、モーニング娘。のリーダーという立場からも、
 モーニング娘。軍代表という立場からも、つんくさんの娘という立場からも離れて、
 一人の人間として何が正しいことなのか考えて欲しいって言いに来たの」
…一人の人間として…
これまで学生、OL、演歌歌手、モーニング娘。と制服を着て
その立場の上だけで生き続けてきた中澤にはない発想だった。

「紗耶香…もう出てってくれ」
「…分かった。でも祐ちゃん、考えといて。そして何かの答えが出たなら私に連絡して」
「…」
市井は連絡先を書いた紙を中澤の机に置くと、すぅっ壁に溶け込むように消えていった。

「紗耶香…あんたの言うことは分かる…でもな…もう少し早く来て欲しかったわ…」

184 :マングース西浦:01/12/10 13:28 ID:ZoUsyO6t
――
「めぐちゃん、この野戦病院の中にあいつがいるんだね?」
「うん…絶対いる」
北アフリカを発し、2人が中央アフリカの野戦病院に到着したのは2日後のことだった。
野戦病院は戦場における中立地帯である。
こちらから討って出る訳にはいかない。2人は野戦病院の近くの適当な茂みに身を隠すと、
張り込みを始めた。

185 :マングース西浦:01/12/10 17:01 ID:oXuwLCeq
「それにしてもなんでこんなところにいるんだろうね」
凶悪な通り魔がなぜ病院に潜んでいるのか…
分からないことだらけだったがとりあえず、
「私見張ってるからヒトは休んでたらいいよ」
無論ヒトとは村田が斉藤を呼ぶ時に使う呼び名だったが、
まだあの化け物が活動を始める夜までには時間がある。
それまでの間休んでたらいいよ。村田が言った。
「そんなの悪いよ。私だけ休んでるなんて」
「いいって。ヒトが起きたら次私休むし」
交代で仮眠を取るのは張り込みの基本である。
更にあんぱんとパックの牛乳があればもはや言うことは無いのだが…
「ほんとに?じゃあ悪いねめぐちゃん…」
斉藤はすぐに寝息を立て始めた。
どうやらかなり疲れていたらしい。
移動に2日もかかってしまったのだ。致し方のないことだったろう。
ずっと一緒だった斉藤が疲れているのに、村田が疲れていない法は無い。

186 :マングース西浦:01/12/10 21:11 ID:cghdiWac
村田めぐみはメロン記念日のリーダーである。

187 :マングース西浦:01/12/10 21:12 ID:cghdiWac
相関関係とか色々分かりにくいですか?

188 :ねぇ、名乗って:01/12/10 21:38 ID:zZggWL9s
ちょっとね。現在各人がどこにいるかまとめ希望。
ところでマングースは昨日のぐだぐだ料理番組は見たのかにゃー。

189 :マングース西浦(説明):01/12/10 22:16 ID:6NC4mH01
すみません
元から登場人物が多い元ネタに更に登場しない人物を加えたり
組み合わせたりしてますから
どこにいるかを説明すると

メロン記念日、平家、稲葉らハロプロ独立正規軍は北アフリカ…と、一枚岩の結束です
石川になびきそうになっているココナッツ娘。も一緒に北アフリカにいます

モーニング娘。は辻、加護は中東方面軍でしたが帰国して矢口のT&Mカンパニーに、
ロシア方面軍だった安倍、小川はアフリカ方面に合流、
アフリカ方面軍飯田、小川は安倍達と一緒に中央アフリカ、
吉澤は石川の帰りを待ちながらオセアニアにいます
その吉澤はつんくを見舞うという目的で日本にいます
紺野、新垣も日本にいると思います
保田、中澤も、つんくも日本にいます
市井も日本に行ったようです

りんねは消息不明です

まだ分からない質問があったらお願いします

料理番組は見ましたよ
申し訳ないですがメロン記念日以外の部分は早送りで

190 :マングース西浦(説明):01/12/10 22:19 ID:6NC4mH01
>その吉澤はつんくを見舞うという目的で日本にいます

その石川はの間違いですすみません

191 :マングース西浦(説明):01/12/11 16:53 ID:1lDJ9PQB
┏ ハロプロ独立正規軍 ━━━━━━━━━━━┓
┃平家はじめ独立を勝ち取ろうとする人       ┃
┃平家、メロン記念日、稲葉、松浦、あさみ.     ┃
┃                              ┃
┃和平を望もうとしている人達.             ┃
┃ココナッツ娘。、シェキドル.              ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏モーニング娘。━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃代表中澤…月面に軍事基地を建造中で日本で完成を ┃
┃        待っている                    ┃
┃飯田、安倍、高橋、小川…アフリカ方面.          ┃
┃矢口、辻、加護…T&Mカンパニー(日本)          ┃
┃石川…つんくのお見舞いの為に日本に来てまだいる.  ┃
┃吉澤…石川と一緒にオセアニアにいたが取り残された ┃
┃後藤…つんくの側にいる(日本)               ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
つんく…病院
市井…日本
りんね…不明

少し違う書き方をしてみた

元ネタも本当に分かりにくいので
まして私の文章力だとついてこれないかもしれませんね
ゴールして後ろを振り返ったら誰もいなかったりして

192 :マングース西浦(説明):01/12/11 16:54 ID:1lDJ9PQB
やっぱりこうなるのか

193 :マングース西浦:01/12/11 16:56 ID:1lDJ9PQB
村田リーダーとはこのメロン記念日というグループにおいて一体どのような
位置づけであるべきなのだろうか?
鬼のように強い意志の力でメンバーを率いるリーダー、困った時に頼りにされるリーダー、
メンバーを優しく調和させまとめあげるリーダー、強烈なカリスマでメンバーからの崇拝を
集めるリーダー、
自分はそのどれでも無いような気がする。
困った時はメンバーを頼りにしてしまう。
ただ最年長で、イベントでの進行役というそれだけでリーダーを名乗ってもいいものなのだろうか。

モーニング娘。は違う。リーダーの中澤裕子はリーダーとしての仕事を
きっちりやっているように見える。
それに続く飯田圭織、保田圭らも後輩のメンバーの面倒をよく見ている。

自分は、メロン記念日のリーダーとして何が出来ているのだろうか…

194 :マングース西浦:01/12/11 21:36 ID:0TE4h8iF
そんなことを思う内、辺りは暗くなっていた。
(…!)
村田が気付いた時、敵はすでに野戦病院の病棟の外にいた。
(は…早い)
前に間近で見た時よりも更に動きが速い。
野戦病院を出た怪物は病棟の玄関を出た辺りで立ち止まり、周囲を見回している。

195 :マングース西浦:01/12/11 21:44 ID:0TE4h8iF
(ど…どこかで見たことがあるような…)
怪物が立っている辺りは病院の照明でかろうじて完全な闇からの支配を免れている。
かすかに照らし出されたシルエットにはなんとなく見覚えがあった。
しかしその時暗闇にギュォォーーン…という高い音が響いたかと思うと、
怪物の周囲に竜巻のような風が起こる。
(な…なんだ?)
村田が呆気に取られていているうちに、怪物はあっという間の速さで
視界から消えていってしまった。
(風に乗って飛んで行った?…いや違う)
「ホバークラフト…」
怪物の下半身に装備されたロングスカートから地面に向けて圧縮した空気を送り
両足を地面から僅かに浮かせ、更になんらかの推力で行きたい方向へと
目にも止まらぬ速さで移動できる。

196 :ねぇ、名乗って:01/12/11 23:00 ID:wmKG0SXI
┏ ハロプロ独立正規軍━━━━━━━━━━━┓
┃平家はじめ独立を勝ち取ろうとする人.      ┃
┃平家、メロン記念日、稲葉、松浦、あさみ      ┃
┃                             ┃
┃和平を望もうとしている人達.             ┃
┃ココナッツ娘。、シェキドル.             ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏モーニング娘。━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃代表中澤…月面に軍事基地を建造中で日本で完成を.  ┃
┃        待っている                      ┃
┃飯田、安倍、高橋、小川…アフリカ方面.            ┃
┃矢口、辻、加護…T&Mカンパニー(日本)            ┃
┃石川…つんくのお見舞いの為に日本に来てまだいる     ┃
┃吉澤…石川と一緒にオセアニアにいたが取り残された.   ┃
┃後藤…つんくの側にいる(日本)                   ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

なんとなく修正してみた

197 :マングース西浦:01/12/12 10:50 ID:KYpIfDfv
>>196
ありがとうございます

元ネタはそれまで画面の隅っこにしか出てなかったキャラが突然表舞台に飛び出したり、
華々しく登場したキャラがいつのまにかひっそりと死んでいたり、
基本的に個々のキャラクターを掘り下げることをせず不器用にストーリーで見せようという内容なので
子供の場合一回見ただけではよく分からない部分があると思います
だからそういうことが無いように説明してみようと思ったんですけど
このパクリの場合は名前だけで顔が思い浮かぶと思うのでそんなに必要無かったですかね

198 :マングース西浦:01/12/12 10:54 ID:KYpIfDfv
(あれは一体…はっ)
村田がようやく斉藤を起こし忘れていたことに気付く。
「ヒ…ヒト、起きて。早く追いかけないと…」
「な…何?もう行っちゃった後なの?」
「ご…ごめん」
とにかく2人は斉藤が運転する原付にまたがると、発信機から発せられる電波を頼りに相手を
追い始めた。

199 :マングース西浦:01/12/13 13:14 ID:dRLSey0U
「は…早い…なんて速さなの」
制限速度ギリギリのスピードで追う2人だったが、ターゲットは近づくどころか
逆に引き離されてしまう。
「このままじゃエンジンが…」
エンジンが焼け付いてエンストしてしまう…
その時だった。

「!!や…やばい!」
危機を察知した村田は斉藤と共に原付から飛び離れた。
次の瞬間、その辺りを爆風が覆う。

200 :マングース西浦:01/12/14 02:21 ID:4sP8yMov
「一体どこから…」
2人を襲った爆発の犯人はどうやら小型爆弾だった。
いわゆる、『爆竹』というものである。
その時、電波を操る神の村田が気付いた。
「あいつがこっちに来る…」

『あいつ』は、ほどなくして2人の目の前に現われた。
「あ…あなたは…」
「飯田さん…」
自分の周りに爆竹を浮かべながらホバー移動で2人のもとに現われたのは
モーニング娘。の副リーダー格、飯田圭織だった。
しかし普段とは違い、なぜかその両目が不気味に赤く光っている。

呆気に取られる2人の目の前で、飯田が口を開く。
「戻れ、ファンネル」
いつもの暖かみのある口調とは180°違う。
冷たい口調だった。
飯田の言葉に従い、ファンネル(爆竹)は全て飯田の長い髪に隠れるように収納された。
どうやら、飯田の脳波に反応して敵を攻撃する兵器らしい。
ファンネル爆竹である。

201 :ねぇ、名乗って:01/12/14 02:54 ID:rOf7MRB4
電波大戦

202 :マングース西浦:01/12/14 04:12 ID:yLgvMne6
戦いの場面が一番めんどくさい

203 :マングース西浦:01/12/14 04:15 ID:yLgvMne6
「ど…どうなってるの?」
毎晩のように出没しては民間人に危害を加えていたのが飯田圭織だったというのか?
村田の知るかぎり、飯田はそんなことをする人間ではなかった。
大谷をやったのも飯田さんなの?
「なぜ私を追って来る」
飯田はメロン記念日の2人を目にして驚く様子も見せない。
戸惑う村田をよそに、斉藤が一歩踏み出した。
「まさか…今アフリカで問題になってる通り魔って…飯田さんのことだったんですか!?」
「ふっ…」
飯田が笑みをこぼす。
「だとしたらどうした!?」

「!…い、飯田さん、あなたは…」

「邪魔だ!」
「くっ!」
飯田が払った右腕をとっさにガードした斉藤。
斉藤は体の99%までが鉄で出来ているため骨に異常はなかったが相手の飯田は体の99,9%までが
チタン合金で出来ている。チタン合金は鉄より軽く、弾性があり強い(と思う)。
弾き飛ばされた斉藤はこの時背中を強く打ち、
立ち上がろうとしたが体が言うことを聞かなかった。

204 :マングース西浦:01/12/14 04:23 ID:yLgvMne6
「フ…フフフ…」

その時、倒れる斉藤の側で聞き覚えのある笑い声が聞こえた。
リーダー村田の含み笑いである。
この含み笑いはメンバーがピンチになった時に決まって聞こえてくるものだ。
かつて大谷がアルプス山脈で敵の砦に取り残された時もこの笑いが大谷を救った。
「め…めぐちゃん駄目…相手が悪すぎる…」

「ウフフフフフ…」

すでに村田の目は完全にイッてしまっている。
やらなければやられる…その空気が村田の心にスイッチを入れてしまったのだ。
村田は完全に人格が変わっている。

205 :マングース西浦:01/12/14 23:50 ID:Khq+pdfR
「不気味な奴…行け!ファンネル!」
飯田の髪から村田に向け無数のファンネル爆竹が発射される。
しかし、
「フフフ…貴様のファンネル、既に見切った!」
ファンネル爆竹は操縦者の脳波を感知して遠隔操作で敵を攻撃する兵器である。
しかし、電波を操る村田の前では全くの無力だった。
村田は飯田の脳波を感知し、繰り出されるファンネル爆竹を全て
紙一重だと火傷とかして危ないので紙十重くらいで避ける。

206 :マングース西浦:01/12/15 03:06 ID:/X8uxfi4
「く…ファンネルの反応が鈍いのか!?」
村田の予想外の反応の良さに、飯田の表情に焦りの色が浮かぶ。
ファンネルは通常相手を捉えたら撃墜するまで逃がさないと言われるほど
命中精度の高い兵器である。
「フフフ…爆竹はこんな危険な使い方をするものじゃあ無い!
 爆竹はな…カエルのお尻に刺したりして楽しく遊ぶものだ!」
「い…いや、そういう使い方をするものでも…」
斉藤のつっこみもこの時の村田の耳には届いていない。

「ええい!雑魚がうろちょろと!」
突如業を煮やした飯田が両目から光線を発射する。
この光線は『ディアービーム』である。比較的古い武器だった。
村田はそれを横飛びで避けることには成功したが、
その時不覚にも敵を見失ってしまう。

207 :マングース西浦:01/12/16 01:51 ID:h2sq7J6o
「!!き…消えた!?そんな馬鹿な!!」

「!めぐちゃん!後ろ!」
「!」
後ろを振り返ると、そこには飯田のファンネル爆竹が一つ浮かんでいた。
「ファンネルは既に見切ったと言った…なにっ!?」
しかしここでファンネル爆竹が村田にとって予想外の動きを見せる。
変則的な動きをする爆竹を避けきれず、結構近くで爆風を受けてしまう。
「うわっ!耳がキーンってなる…」
かなりうるさい爆発音に、村田は堪らず崩れ落ちる。
見切ったはずの技をくらってしまったショックに、
しばし立ち上がることも出来ない村田。
勝ち誇った飯田が思わぬ言葉をかける。
「電波を操れるのはお前だけでは無かったということだ」
電波を操る神である村田に対し、飯田は電波を司る女神だった。
神と女神がどう違うのかとかそういうことは今は別にどうでもいい。

208 :マングース西浦:01/12/16 13:34 ID:UozAVM/7
「ま…まさか電波で私が負けるなんて」
村田はすでに人格がもとに戻っている。

「め…めぐちゃん!大丈夫!?」
止めをさそうとする飯田と村田の間に、斉藤が割って入る。
「だ…大丈夫…ほんのかすり傷だから…」
そう強がってみせる村田だったが、息遣いがかなり荒く、顔も青ざめている。
どう見ても無事ではない。
「そんなはず無いじゃん!怪我見せて!」
見ると、本当にかすり傷だった。
細くてかわいいめぐたんは人一倍かよわい。

209 :ねぇ、名乗って:01/12/16 23:26 ID:06oTtj9Y
電波人間タックル

210 :マングース西浦:01/12/17 07:07 ID:iagUbfKq
危なくまた逝ってしまうところだったんですね

211 :マングース西浦:01/12/17 07:09 ID:iagUbfKq
この時、仲間に介抱される村田を見た飯田の表情が歪む。
「う…うぅ…ナ…カマ…仲間…」
突然頭を抱えて苦しがる飯田。
今の2人のやりとりを見て脳波にダメージを受けたらしい。
ファンネルの使い手は神経が過敏に出来ていて色々なものを感じやすい。

「ど…どうしたんですか?」
「く…」

飯田は2人に背を向けると、逃げ出した。
「ま…待って下さい!」
斉藤は、かすり傷で動けない村田をおぶさると再び原付にまたがり飯田を追い始めた。
相変わらず飯田のスピードは斉藤の原付では追いきれないほどだったが、
しばらくすると、飯田は逃げることを止めてしまった。
ほどなくして、野戦病院の前で飯田においつく2人。

しかし、飯田の様子が先刻までと違う。
「飯田さん!待って下さい!」
「え?あ!メロン記念日の…なんでここにいるの?」
飯田はまるで2人を今日ここで始めて見たような顔をしている。
「とぼけないでください!」
「な…何!?ここは野戦病院だよ!ここでは喧嘩禁止って決まってるの!」
完全な現行犯に中立地帯も何も無い。
飯田の行為は戦闘行為などではなくただの犯罪行為である。
ひっとらえようとした斉藤だったが、飯田の様子がおかしい。
本当に何も知らないようなのだ。先刻までとは口調までが違う。

「飯田さん…本当に分からないんですか?」
「何が?」

212 :ねぇ、名乗って:01/12/18 00:17 ID:z10lXeQ6
保全
全然関係ないが今日八丁堀の7人で二重人格ネタをやってた

213 :マングース西浦:01/12/18 16:59 ID:5SeyorU5
>>212
あぁ、そうだったんですか
無理矢理話題を探して来て頂いて申し訳ないですね
飯田さんは好きな部類に入るメンバーだったんですが
後の村田さんの活躍の伏線になるキャラクターにしてしまいましたね
はっきり言って描写が適当すぎました
元ネタの語尾だけ変えてそのままで描写するか…そういう意味で
大失敗したのは>>61の平家さんのセリフですね
これは元ネタのセリフの都合のいい部分だけ書き換えたように見えてしまいます
勿論そういうつもりは無かったんですが
色々後で読み返して暗示のようなものを込めているつもりなので、
この後の描写も色々見てもらいたいと思っています

214 :マングース西浦:01/12/19 05:10 ID:VjYP+56e
>>213
を書いた時も酔っている自分
ふぅ…酒、タバコ、女…

215 :マングース西浦:01/12/19 05:13 ID:VjYP+56e
「圭織は多分本当に分からないんだ…」
その時、野戦病院の中から一人の女が現われた。
「なっち…!?どういうこと?」
安倍なつみである。
「圭織は分裂症なんだ…最近様子がおかしいと思って調べてもらったら分かったの。
 圭織はなんだっけ…あのロミオとジュリエットじゃなくて罪と罰じゃなくて
 トウモロコシと風と空じゃなくて…」

「…ジキル博士とハイド氏ですか?」
斉藤の言葉に安倍はあ、それそれ、と言いながら肯く。
飯田はあの有名な小説のタイトルにもなっている博士と同じような症状になっていることが
分かったのだ。
普段は普通に日常生活を送ることが出来るが、夜になると狂暴な一面が顔を出す。

「そ…そんな…」
信じられないという表情を浮かべる飯田。
飯田は優しすぎたのだ。戦って敵を押しのける前線の指揮官には向いていなかった。
体の99,9%までがチタン合金で出来ていることも悪く働いた。
生身の部分が少ないため訳の分からない言動をしてしまうことが多いのだ。
しかし、罪を犯してしまったことは事実である。
情状の余地はあれど、罪は償わなければならない。

216 :マングース西浦:01/12/19 05:14 ID:VjYP+56e
「どうする!?圭織を連れて行く?」
安倍が斉藤と村田に訊ねる。
もし村田と斉藤が肯けば、それを止めるつもりも無いようだ。
大切な仲間をあんな目に合わせた相手である。
本心を言えば大谷と同じ目に合わせてやりたいという気持ちもあった。
しかし、斉藤は首を横に振る。
「いえ…早く日本に返ってその病気を治して下さい」

斉藤は体の99%が鉄で出来ている。
100%が鉄で出来ていたと言われるサッチャーとは違う。
心だけは、温かい人間の心なのだ。
「今度会う時は、また違う形で会いたいです」
村田の言葉に、飯田はただ肯いた。

―――――――――――――――――――
鉄は人を殺さない
  殺すのは手である
    その手は心に従う
       (ハイネ/『ルナチア』)
―――――――――――――――――――

217 :マングース西浦:01/12/19 18:03 ID:OsILussl
――一方、UFA本部中澤執務室
「アフリカもあかんようになったか…」
ついにアフリカもハロプロ軍の手に落ちた。
その報告を受けた中澤の心の中に、次第に膨らんできているものがあった。
(やっぱ、私はこうするんが正しいのかもしれへんな…紗耶香)
中澤は以前市井から受け取った連絡先に電話を掛け始めた。


「じゃあ、UFA本部の前で」
『うん、分かった』

そう言って電話を切ると、今度は違う番号に電話を掛け始める。


「じゃあ、そういうことでええな」
『祐ちゃん…本当に大丈夫なんやな!?』
「当たり前や。私が約束破ったことなんてあったか?」

そういって再び電話を切ると、中澤は出かける用意を始めた。

218 :ねぇ、名乗って:01/12/20 01:10 ID:lG5VOmkx
あんた 飲みなはれ 遊びなはれ
あんたが日本一の小説家になるためやったら
うちは どんな苦労にも耐えてみせます

219 :マングース西浦:01/12/20 10:45 ID:50Hl8ajL
いや、なんとか自重します
酒、タバコ、女…まずは女からやめます
さようなら、僕の大事なエロ本ちゃん達…

220 :マングース西浦:01/12/20 10:46 ID:50Hl8ajL
この頃、石川はまだ日本にいる。
無論ただいたのではない。
弱みを握った矢口に少し働いてもらっていたのだ。
矢口は日本最大手の総合商社T&M。カンパニーの代表である。
財界に顔を利かせることが出来る立場にある。
それを利用したのだ。

「石川…本当にいいの?勝手にこんなことして…」
「矢口さんは心配しなくてもいいですよ」

財界の推薦で、石川は病床のつんくの代行弁務官に推されたのだ。
つんくが病気の間はその全権のほぼ全てが、石川に移動するということである。
密かに準備を進めていた石川はようやく工作が成功したということをつんくに
報告するためUFA本部に向かおうとしていた。

221 :マングース西浦:01/12/21 02:11 ID:K+aKzqXh
――
「祐ちゃん、決意してくれてありがとう。嬉しいよ」
UFA本部前で中澤を待っていたのは市井紗耶香である。
中澤はおそらくはこれまでの人生でも最も大きいであろう決断を下した。
「あんたにそんなこと言われる筋合いは無いわ…お礼を言いたいのはこっちのほうやし」
そう言うと、2人は程近い病院へと向かった。
つんくが収容されている病院である。

222 :マングース西浦:01/12/21 19:33 ID:qGLo+jcn
病院のロビーを肩を並べて歩く2人。
身長はそう変わらない。
ふふふ…
「な…何がおかしいねん!?」
突然笑い出す市井。
「だって、祐ちゃんガチガチなんだもん」
これまで多数の4人のメンバーが卒業していくのを見送ってきた中澤である。
しかし、ついに自分が卒業する時が来てしまったのだ。
卒業が、こんなに緊張するものとは思わなかった。
もともとアガリ症で通っている中澤でもある。
「…はい、祐ちゃんこれ」
そんな時、市井がポケットからティッシュの包みを取り出した。
「なんや…私に?」
「うん、今ここに来る時摘んできたんだ。摘みたてだよ」
それは、真っ赤な木苺だった。
中澤は熟しきったそれを潰さないよう慎重に一つつまんで口に入れる。

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