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魔鬼なつみ

1 :小説:01/09/26 12:55 ID:OqoDkZuY

ねぇ。なっちが死んだら、真希はどうする?

31 :第三話:01/09/30 23:14 ID:QyYc5h/w

ねぇ、キミなんで角があるの?
『真希だよ、なっち。ねぇ、強くなりたいんでしょ?』
真希ちゃん。可愛い名前だね。うん、なりたい。負けたくないの。
『してあげる』と言って真希ちゃんの顔が近付いて来た。
――えっ?
『じっと、してて…』
真希ちゃんの口唇が、なっちの口唇に近付く。避けられない。
やだ…。ん、んっ――。
口唇に何かが押し付けられるような感触がはしった。

32 :第三話:01/09/30 23:16 ID:QyYc5h/w

気がついたら私は、部屋の真ん中で横になってた。
「夢?」
自分の身体を見た。服は着てる。でも、何か夢って感じがしない。
私はそっと口唇に触れる。だってまだ感触が残ってるよ?
『夢じゃないよ、なっち』
――夢の中の声!?
振り返ったけど、誰も居なかった。って言うか、何か頭に直接声が
響いたみたいだったんだけど…。
『あたり』
なっちの腕が勝手に動いて、なっちの頭を指差した。
『ここから呼びかけてるから』
その手は動きを止めないで、そのままなっちのおでこをさわる。
『おぉ。角もなくなってるよぉ』
何これ? 怖い。どうなってるの――?
『ちゃんと説明するから。ねぇ、その前に何か食べたいんだけど』

33 :1:01/09/30 23:18 ID:QyYc5h/w
>>28
ありがと。やっと話が進んできたんで。よろしくです。

34 :第三話:01/10/02 01:36 ID:r9yE5l2Q

『これ、すっごい美味しい! 何て言う食べ物?』
…ハンバーグ。
なっちの腕は、なっちが動かさなくても箸を運んでいた。
まるで、絶対に間違えない二人羽織りのよう。
『はんばぁぐかぁ。こんなのが毎日食べられるんだぁ』
「そんなことどうでも良いよ!」
ファンタジーは嫌いじゃないよ。嫌いじゃ無いけど――。
いったいどう理解したら良いのさ?
『夜中にうるさいよ。声に出さなくても聞こえるから』
この子の言うことがあまりに正論で私は黙る。ここでパパやママを
起こしたらますます面倒な予感がする。
『理解も何も教えた通りだよ。なっちの身体に私も居るの。それと』
そこでその子は一度言葉を切った。
『ちゃんと教えたでしょ。私の名前は真希だってば!』

35 :第三話:01/10/02 01:38 ID:r9yE5l2Q

真希はしっかりご飯を食べた。はぁ。こんな夜中にこんなに
食べたら、また太っちゃうよ。
いや待って。もしかしたら夢かも知れないじゃない?
『しっかりご飯まで食べてまだそんな事思ってんの?』
思ってみただけだよ、もう。
私は立ち上がって食器を水にひたして、キッチンの電気を消した。
『眠るの?』
ううん。その前にお風呂はいんなくっちゃだから。
――お風呂。
自分の言葉に、はっ、となって私はお風呂場に走った。
顔は?
なっちの顔はどうなってるの――?

36 :第三話:01/10/02 01:39 ID:r9yE5l2Q

「良かったぁ」
鏡にうつる顔は、見なれたなっちの顔だった。変わってない。
…じゃあ、身体は?
夢の中の真希はすっごいプロポーションだった。そっちはどう?
私はつばを飲んで、服をすべて脱いで全身鏡にうつした。
やっぱり見なれたなっちの身体がうつっていた。
――ちぇっ。こっちは少しくらい変わっても良かったのに。
『なに都合の良い事考えてんのさ』
「きゃっ!」
忘れてた。なっちひとりの身体じゃ無いんだ。私は身体を抱えて
脱衣所にうずくまった。
『隠さなくても良いじゃん。減らないんだし』
また身体が勝手に動く。なっちは立ち上がって、手を広げた。
鏡に全身がうつる。真希のせいで目もつぶれない。お願い、やめて――!
『ふぅん。しっかしさぁ』
両手が胸をつかんだ。
『なっち、おっぱいちっちゃいねぇ』
「ひゃぁぁあ!」

37 :名無しさん:01/10/02 02:38 ID:s7sxK/Yw
土器土器。期待sage。

38 :第四話 千歳年上の彼女:01/10/02 23:12 ID:ni5o83Ms

『怒んないでよぉ』
「怒るよぉ!」
私は両手でお風呂のお湯をばしゃばしゃ叩いた。
夢の中ではあんなに素敵だった声が、今はただムカつく。
ちぇっ。気にしてるのに…。
『そうなの?』
ふん、知らないよぉだ。
私はろくに返事もしないで頭を洗い始めた。
『悪かったってば。ねぇ、真希と会話しようよぉ』

39 :第四話:01/10/02 23:14 ID:ni5o83Ms

会話――。
その言葉でなっちの手が止まる。
そう言えば、誰かとこんなに話すのって久しぶりだ。
それに私、さっき怒ってた。
どんな事だってへらへら笑ってごまかしてきたのに。
ずっと黙って通り過ぎるのを待ってるだけだったのに。
私はシャワーで泡を流す。
「ねぇ、真希」
――これが真希のくれた強さ?
『あっ、なんか普通の声じゃない。機嫌直してくれた?』
顔が笑顔になってくのが自分でもわかる。
うん。お話ししよう。なっちさ、もっと真希のこと知りたい。
『真希のこと? …少なくともなっちよりはおっぱい大きかったよ』
「もう胸の話題は良いってば!」

40 :1:01/10/02 23:17 ID:ni5o83Ms
心理描写にやや不安が。早すぎるシーンと遅すぎるシーンが
ある気がする。

>>37
ありがと。でもドキドキシーンはたぶんもうないです。

41 :名無しさん:01/10/03 03:27 ID:OCKXgOBU
ああ、お気に入りに登録したのはいいが、前のほうで茶々入れただけで読んでなかったんだけど、
なんだか面白そうかな。まだちょっとわかんないけど、期待してるよ。

42 :名無しさん:01/10/03 23:53 ID:aJXHOyl2
なんか面白そう。
期待してます。

43 :第四話:01/10/04 01:44 ID:YPqypFjg

湯舟に身体を浮かべたまま、私は真希の話を聞いた。
信じられない、そう思いながらも嘘じゃないのはわかる。
嘘をつく理由がないから。
『そっかぁ。長かったと思ったら千年も経ってたんだ』
平安遷都の頃だなんて――。
何も無い鏡の中。
『広かったけどね』
…ずっと、ひとりだったの?
『そりゃまぁ。誰もいないし』
千年もひとりなんて、いったい何をどうすれば良いんだろう。
永遠の孤独。
私には耐えられない。
『耐えられるよ。死なないんだから』

44 :第四話:01/10/04 01:46 ID:YPqypFjg

「あっ…」
何考えてんだ、私。
そんなの真希だって好きで耐えたんじゃないんだ。
軽率な自分が恥ずかしくなる。
「ごめん」
『あ、うぅん。気にしてないってば。――ほら、泣かないんでしょ!』
目に涙がにじみかけたけど、私の手が勝手に動いてばしゃばしゃと
顔を洗って流してくれた。
「ありがと」
優しいね。
真希は、強いのに、優しいんだね。
『なんだよ、照れるじゃん』

45 :第四話:01/10/04 01:48 ID:YPqypFjg

ねぇ、私達が離れる方法ってあるのかな?
『うぅ〜ん。ないとは思わないけど…私は知らないや』
そっか。
強い真希と弱い私。
全然違う私達は一生同じ身体で生活していくのかも知れない。
――それでも良いと思えた。
私はそっと自分の身体を抱きしめた。
「真希で良かった」
『あはは』
抱きしめる手に私以外の力が入る。真希に抱きかかえられるのは
これで二度目だね。
『うん』
ゆっくりと流れる時間の中で、私はふいに気づいた。
ねぇ、千歳以上も年上なんだし「真希さん」って呼ぼうか?
『…嫌』

46 :1:01/10/04 01:51 ID:YPqypFjg
>>41
がぁん…。ブックマークされたからって読まれてる訳じゃなかったんだ。
30分くらい暇つくって読んでみてほしいです。

>>42
ありがと。頑張りますね。ちまちまとした更新ですけど。

47 :41:01/10/04 02:59 ID:pngZbPjs
いや、読んでみたら、面白そうだったって事ね。
まだ分からんってのは、始まったばっかりでまだそう話も進んでなさそう
だからだよ。面白そうだって期待してるんで、がんばってくれよ。
更新あったらチェックするようにするから。

48 :名無しさん:01/10/04 22:15 ID:C/T1205w
面白いですぞ。
期待してまっせ〜。

49 :第四話:01/10/06 01:28 ID:Ybp3.GEg

『言っとくけど私、封印された十四歳のままのつもりだから』
「え――っ!」
思わず湯舟から立ち上がりそうになる。十四歳?
あのプロポーションで、なっちより三つも年下なんて。
『えっ、なっち十七歳なの? あのおっぱいで』
うっさいよぉ!
そう思ってなっちがまたお湯をばしゃばしゃ叩こうと思った時、真希が
『まぁね、鬼の方が人間より成長が良いから』と言った。
忘れていた。
姿が、おでこの角が見えない今、真希はなっちにとって
人間と同じだ。――でもやっぱり鬼なのだ。
なっちは強さを得た代わりに、何か大事なものを失ってるのかも。
『何かって?』
いやまぁ、特には思いつかないんだけどぉ…。

50 :第四話:01/10/06 01:30 ID:Ybp3.GEg

お風呂をあがった私は、もう一度鏡で顔を見た。
いつもの顔。
うん。ほっぺのむくみも、目の腫れも目立たなくなってる。良かったぁ。
『長い事お風呂に入ってたしね』
ねぇ。
パジャマに着替えた私は、帰ってきた時のように音を立てずに
階段をのぼり、乾きかけの髪のままベッドに飛び込んだ。
温まったお風呂あがりの身体を、温かいふとんで包む。
「…ふぅ」
長い一日だったな。
ちょっと生意気で優しくて三つも年下なのに千歳も年上の美少女。
あはは。我ながらぴったりの形容。
『うっさいよ』
一応誉めてるのに。
…なんか疲れちゃって、目が開かなくなってきた。
出しっぱなしの手鏡は明日の朝に片付けよっと。
「おやすみぃ」
『うん、おやすみ』その声で、私は眠りに落ちていった。

51 :第四話:01/10/06 01:32 ID:Ybp3.GEg

何もない空間の中に、私はひとりうずくまっていた。
自分以外の全てが白くて何の音も聞こえない。
突然。
そこに光が射して、誰かの声が聞こえた。
『あの、長く…って、どれくらいですか?』
私は立ち上がり、その声に向かって歩き出す。
『絶対泣かないって決めてたのに』
近づいている。もうすぐそこ。
『こっちが本当のなっちだったら良かったのに』
声の先には、ひとりの女の子が私のようのうずくまっていた。
やっと、会えた。
私はその子をぎゅっと抱きしめて、そっとささやく。
「本当だよ、なっち」
温かかった。
――そんな夢を見た。

52 :1:01/10/06 01:37 ID:Ybp3.GEg
1つの書込みの量は明らかに増えてるのに、なんでこんなに
進みが遅いのか? 自分でも疑問ですが。

>>47
あ、なるほど。ごめん、こっちも勘違いしてました。
読んでくれてありがと。ちまちました更新ですみませんが。

>>48
ありがと。のんびりペースですがよろしくです。

読んでもらってるのにこんな事言うのも何ですが、
期待してるの他にどう面白いかなんて書いてほしいな…なんて。
長くなっちゃった。

53 :名無しさん:01/10/06 02:56 ID:.OrSczUs
面白そうだって思ったのは、まず設定。別の人格が乗り移るってのと、
それが鬼だって合わせ技で、その辺を上手くつかってくれれば面白く
展開していけるんじゃないかと。それぞれの性格設定も上手くいってそう。
二人の掛け合いは、いい雰囲気出してると思う。
安倍の語り口は、ちょっと幼い気もするけど、まあ設定もあるし、文章は
読みやすくていい。
こんな感じでいいか?

54 :第五話 しなやかに腕は曲がる:01/10/07 01:35 ID:OzYs8DLw

小さく鳴る電子音に呼ばれて起きた私の目に、見なれた風景が
飛び込んでくる。
昨日も見たこの風景は、きっと明日も見る風景。
そのあまりの変わりのなさにもしかして、と思う。
――真希、おはよう…。
返事がない。
部屋を見回すと、白い手鏡が落ちてるのが見えた。そうだよね、あれが
すべて夢なんてわけないよね。そう思いながら制服に着替え出した。
だったらなんで?
そう思った時、『おはよぉ。早いね』と声が聞こえた。
おそいよっ。
ほっとすると同時に気づく。
なっち自身は、昨日とはすっごく変わっちゃったんだなぁ。

55 :第五話:01/10/07 01:37 ID:OzYs8DLw

朝の仕度の間、なっちの予想と違って真希は静かだった。
てっきりテレビとか冷蔵庫の事とかで質問責めかと思ってたのに、結局
聞かれたのは朝ご飯のハムトーストの名前だけ。
『ん。まぁ、こういうものなんだな、って納得してる』
そっかぁ。
そんな感じでいつもよりゆっくり用意をしてたらお母さんに
「なつみ、間に合うの?」と注意された。
「遅刻させたらお母さんが怒られるんだから。早くしてちょうだい」
「…はい」
とげのある言葉。
嫌だな。すべてが変わったわけじゃない。胃がちくっと痛んだ。
『あっ…』
真希も黙っちゃった。ごめんね、雰囲気悪くなっちゃって。
『…なっち、って本名じゃなかったんだぁ!』
…そっちなの?

56 :第五話:01/10/07 01:39 ID:OzYs8DLw

「いってきます」
『小さい声だね。多分お母さんに聞こえてないよ』
良いの。私はそっとドアを閉めた。
今日も天気が良くて風もさわやかだったんだけど、私はうつむきがちに
歩き出した。
気になっていたことがあった。
『朝から元気ないね』
その言葉には答えずに言う。
あのね、真希。昨日のお風呂での話の続きなんだけど。
もし、私の仮定が当たっていたら――。

57 :第五話:01/10/07 01:40 ID:OzYs8DLw

『うん? 京に都が移された話?』
そっちじゃなくて。
あのさ、なっち昔どっかで聞いたんだけど、そういう病気っていうか
たまにそういう感じで生まれてくる人がいるんだって。
『そういう感じ?』
学校が近づいて生徒が増えてきて、私はだんだんとすみっこに寄る。
あの、骨の一部が生まれつき形が違う人。だからさ、きっと真希も
たまたまおでこに角に見えるような骨があっただけじゃないかなぁって…。
そこまで言ったところで真希は笑い出した。
『いやいやいや。ちゃんと鬼の生まれだから』

58 :第五話:01/10/07 01:42 ID:OzYs8DLw

『長くなりそうだから昨日は言わなかったんだけど』
それは昨日以上に衝撃的な話で、なっちは何度も聞き直した。
真希が言うには馬と並ぶ速さではしれたらしいし、それに――。
『人の首なんて片手でちぎり落とせたよ』
そう語る真希の声は少しも悪びれたところなんて無くて、なっちの心臓は
痛い程、大きく動いた。
そっか。だからきっと鏡に閉じ込められたりしたんだね。
『あはは』
学校に行くのはいっつも苦痛だけど、今日はそれ以上に真希の話が
私には重かった。
手にした強さは諸刃の剣だった。
私の腕は勝手に動いて、小さな力こぶをつくった。
『まぁね。この腕と足じゃなんにもできなさそうだけどね』

59 :1:01/10/07 01:48 ID:OzYs8DLw
>>53
うぅ。さっそくどうもありがとです。超嬉しいです。
人が面白いって思うポイントは参考になります。
前に私は面白いと思って書いてたら、気分悪いって
さんざん言われた事とかあったんで。
安倍の語り口かぁ…考慮しときます。本当ありがとね。

60 :名無しさん:01/10/07 04:38 ID:8t64WL9.
うん、そういう魔鬼の力とのギャップの話になってくと面白そう。
安倍の語り口については、現実と比べるとって話だし、この話には
それなりにはまってると思うんで、そう気にしないでいいと思うよ。
俺個人の意見だし。
なんていつも書いてると、何様って感じだし、連載の途中に長文の
感想入れてくのもなんだから、次からは簡単にして、たまに、にするよ。

>面白いと思って書いてたら、気分悪いって さんざん言われた事とかあったんで
ってなんか見たことあるような気もするなあ。違うかな。まあいいか。

61 :名無し娘。:01/10/08 05:53 ID:1r.Q.tzs
 

62 :第六話 動き出した世界:01/10/09 01:34 ID:7yIKqZUA

始業十分前の予鈴が鳴る頃に、私は校門をくぐる。
真希と話してるうちにちょっとだけ遅くなってしまった。
ざわめく生徒達の隙間を縫うように階段をのぼり、音をたてないように
教室に入った私の視線の先には、花瓶の乗った机が見える。
『なんであの場所だけ花が飾ってあんの?』
なっちの席だからだよ。
『へぇ。なっち歓迎されてるんじゃん』
その言葉には答えないで席に向かう。
クラス中の視線が集まってるのがわかる。胸が痛い。
「うわぁ、今日も来たよ」
「よく来るよね。何が楽しいんだろ?」
聞こえよがしの声。
ねぇ。その言葉がどれだけなっちを傷つけてるか知ってるの――?

63 :第六話:01/10/09 01:36 ID:7yIKqZUA

席についた私は、いつも通り花瓶を元の場所に戻そうとつかんで
そしてすぐその手を放した。――えっ?
『良いじゃん。きれいなんだしこのまま置いておこうよ』
ダメだよ。そんな。戻さなきゃ。
『まぁまぁ』
真希、お願い。本当にまずいの。
『まぁまぁ』
何度持とうとしても、その度に真希にじゃまされて、結局花瓶は
そのままに一時間目の用意をするはめになった。
ふと気づく。
教室のざわめきがいつもより大きい…?
もうすぐ本鈴が鳴るというその時、ひとつの影が近づいてきた。
「お前、何調子に乗ってんだよ」

64 :1:01/10/09 01:45 ID:7yIKqZUA
話が進まない理由発覚。謎と矛盾を埋めながらだからだね。

>>60-61 同じ人だよね。ありがと。
そう言ってもらえると気楽に書けて良いね。個人のイメージってよりは
読者全体のイメージって感じもするけど。(レス少ない作品なんで)
私は長文があると、読み甲斐があって良いんだけどね。

>ってなんか見たことあるような気もするなあ。違うかな。まあいいか。
今さらどうでも良いと思うけど、矢口のエロ小説書いてってスレがあって、
私ははらはらする冒険小説(エロ書けって言われてんのに)を書いたところ、
すっごく評判悪かったんだよ。もう、本気で投げ出すくらい。
今回もなっちのイジメシーンがあったから少し不安だった。

65 :61は俺じゃないぞ:01/10/09 02:26 ID:2R1Penu2
やっぱそうか。舌の根も乾かないうちに書き込むけど、ちょっと言いたかったことがあるんで。
気分を悪くする天才とか言われて、マジで落ち込んでたよな。
俺は、あれは最高の褒め言葉の一つだと思うぞ。内容にショックを受けて荒らしが出てたのも。
ある表現をどう受け取るかなんて、所詮受け手がどういう人間か、どういう経験をもってるか
ってことに左右されるんだから、どういう方向であれ、それだけ受け手の心を動かすことができた
んだから、むしろ誇るべきことだと思うぞ。逆にこういう不特定多数の人間の目に触れるところで、
誰にも不快な思いをさせないってのは、不可能だよ。感想でもないことで長文失礼。

今回も魔鬼が、安倍の日常の行動を裏返していく感じで、面白く進んでる。
話が進まないのは、ストーリーにうまく肉付けできてるからってのもあると思うよ。気にするな。
あとレスが一個あったら、後に無数のROMがいると思え。ゴキブリと一緒だ(w

66 :名無しさん:01/10/09 02:34 ID:gBuMeoek
あの矢口がヲタにレイプされるやつのこと?

67 :名無しさん:01/10/09 15:57 ID:suEH/r7A
 矢口のヤツ、俺も読んでた。というか、むしろ楽しみにしてました。
これも楽しみに読ませてもらってます。

 いじめのシーンがきつければ、それだけ鬼の力が発動した時の
カタルシスが増すのだろうから、むしろガンガンやってもイイかもと
個人的には思う。

68 :第六話:01/10/11 02:02 ID:wTAuU9kM

矢口さんと、その声に顔をあげた真希の目が合う。
うつむいて嵐が過ぎるのを待つという選択肢はもう選べなかった。
『このちっちゃい子、怒ってんの?』
花瓶を元に戻さないから…。
『ふぅん。別になっちが置いたわけじゃないのにねぇ』
「あっ。もしかしてなつみちゃん、反抗期?」
その言葉にクラス中が笑う。
真希もにっこり笑うと、立ち上がって花瓶を持った。
良かった。なっちがそう思ったのもつかの間。
『あの子さっき、ここに座ってたよね』
――コトン。
真希が花瓶を矢口さんの席に置くと、教室は一瞬で静かになった。
『これで良いでしょ』
真希は笑っている。
私は、なっちはどんな顔をしているんだろう――?

69 :第六話:01/10/11 02:03 ID:wTAuU9kM

止まりかけた時が一斉に動き出す。
矢口さんが「お前っ…!」と叫んだと同時に教室のドアが開いた。
先生が姿を見せて、みんな席に戻る。
「はい、席について…って矢口。なんだ、その花瓶は?」
「あ、いえ。今片付けます」
そう答えて花瓶を持って行く矢口さんは、こっちを見ることもなくて
なっちにはそれが返って怖かった。
『持ってっちゃうの?』
真希が驚いたように言う。
『じゃああの子、結局どうして欲しかったんだろ』

70 :第六話:01/10/11 02:05 ID:wTAuU9kM

授業の内容なんて全然頭に入らなかった。
一時間目が終わった後の休み時間のことを考えるだけで、胃が
痛くなってくる。
真希のバカ!
…どうしてなっちに花瓶を片付けさせてくれなかったのさ。
『って言うかなっちは、なにを怒ってるの?』
この後の事を考えてるからだよ、もう。
私は口を尖らせる。
逆らわなかったら、最小限の被害で済むはずなのに。
『被害なんて出てないじゃない。それに――』
真希が本当に不思議そうに言ったその言葉は、なっちの胸に
深く突き刺さった。
『逆らう、って誰も何も命令もしてないじゃん』

71 :1:01/10/11 02:13 ID:wTAuU9kM
自分の注意力の無さにあぜんとしました。
>60 と >61 は名前が違うし、>15 は >13 の最後の行の引用だったんだね…。

>65
マジレス良い? 私も最初は、まぁ何だかんだ言っても読まれてる訳だし、
なんて思っていたんですが、気がつけば気分悪いって言う人ばっかりだし、
荒らされてる状態を楽しむだけみたいな人も来て、なんか嫌になったよ。
ほめてくれたのもアリガト。

>64
ちょっと違う。やられる寸前でやられないやつ。

>65
ありがと。でもガンガンやると矢口の〜スレみたいになるかも?
って不安もちょっとある。この話は個人的にもかなり好きなので
荒らされたく無くて。

72 :名無しさん:01/10/11 08:11 ID:stfgWJDc
更新、嬉しいです。
頑張れ。

73 :白日:01/10/11 08:56 ID:5/3tWSA6
続き楽しみです。血液型A型?

74 :ROM A:01/10/11 12:05 ID:fLngPRhs
おもしろい。期待してます。

75 :第六話:01/10/12 12:27 ID:ZhaPPGjM

授業が終わって休み時間になっても、なにもなかった。
みんな思い思いに談笑したり、次の授業の用意なんかしてる。
ちらっと見た矢口さんも友達と話なんかしてて、なっちのことなんて
まったく気にしてないようだった。
――良かった。
『そりゃまぁ、花瓶を置いたくらいだし』
ほっとすると同時に、少し落ち込む。
当たり障りのない反応をするのが一番だと、なっちは勝手に決めつけていた。
鍵のかかってない檻で、出られないってわめいてたんだ。
『ちょっとぉ。こっちまで暗くなるから落ち込まないでよぉ』
うん。…ごめんね、真希。
『ほらぁ、過ぎたことなんだし。ほらほら、元気出す!』
私の手がきゅっと頬をつねった。

76 :第六話:01/10/12 12:28 ID:ZhaPPGjM

『天気も良いし、お弁当もおいしいね』
そうだね。
屋上でふたりで食べるお弁当は、いつもよりおいしく感じた。
おかずの名前を何度も聞いた真希を見てて思う。
もしかして、食べ物にしか興味ないんじゃあ――?
『そんなことないよ』
じゃあ他に好きなことある?
『眠ること』
…無いってことね。
私の答えに真希は笑って、そんなことないよ、と言った。
『今はさ、食べたいとか眠たいって思えることが、嬉しいんだよね』

77 :第六話:01/10/12 12:30 ID:ZhaPPGjM

『ふぅ、ごちそうさま。おいしかった。お母さんに感謝だね』
お弁当箱を片付けながら言うその言葉に、また私の胸が痛む。真希はどうして
そういうことが素直に言えるんだろう?
私は口唇をかんだ。真希に比べると、とことん自分が嫌な子に思える。
ごめん。今まで感謝なんて考えたこともなかった。
『当たり前のように思ってた?』
私は、こくん、とうなづく。
『まぁ、私も鏡の中で考えるうちにそう思うようになったんだけどさ』
突然に否定された現実。
真っ白の世界の中で、存在したのは自分と無限の時間だけ。
『当たり前、なんてないんだなって』
真希はなっちよりずっと大人だね。
…なっち、やっぱり真希のこと「真希さん」って呼ぶよ。
『頼むからやめて』

78 :1:01/10/12 12:32 ID:ZhaPPGjM
寄り道ばっかり。

私、大丈夫?
>71 の書き込みへろへろじゃん。
レスは上から順に >65 >66 >67 です。スミマセン。
あと >65 に補足。長文割と歓迎。

>72
ありがと。ゆっくり頑張るよ。

>73
HNの意味はわかりませんがどうも。わかりやすいB型です。

>74
ありがと。なんか急にいっぱい見る人が増えた気がする…。
嬉しいけど。

79 :名無しさん:01/10/12 20:12 ID:T6SRo1Yw
作者が言うなら長文書くけど、連載途中に書くのもなんか気を使うんだよね。
今回も二人のそれまでの環境の違いが、些細なことから浮き上がってきて
面白かったし、二人の性格の違いもあいまってうまくストーリーに結びつきそう。
現実の二人とも容易に重なるし。
魔鬼が乗り移ってから第六話でワンエピソード、少し話しに振幅ができて、
これから波が大きくなってくのかな。うまく大きな波に乗っけてくれ。
ってな感じで、長いだけであんまり内容もないけどいいかね?
面白いよ。続き期待してる。

80 :名無しさん:01/10/14 02:14 ID:cRchMh3o
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